~ミストラルシティ治安維持局~
局員A「いそげ!Aブロックのシステムは?」
局員B「そちらは準備OKです。」
局員C「Cブロック!システム調整完了。続いてDブロックの調整に入ります。」
局員A「副長官!」
副長官「よし、この調子で調整を続けてくれ。あと30分でケリをつけるぞ!」
あわただしいミストラルシティの治安維持局。その原因をつくった男が現れる。
???「いやぁ!みんな準備の方はどうかな?」
軽快な雰囲気をかもし出す男。この男こそミストラルシティ市長にして治安維持局長官の肩書きを持つ…
副長官「ネオ市長!何とか間に合いそうです。けど…」
ネオ「けど?」
次の瞬間、ネオの顔面にケリを入れる副長官。吹き飛ぶネオ。
ネオ「うぉぁ!いきなり何をするんだい、
カレン君!」
カレン「ふ~。今回はこれくらいで勘弁してあげますが…。あなたの思いつきで苦労するのは私たちなんですからね。やるほうの身にもなってくださいよ。」
ネオ「も~。カレン君の愛情表現は相変わらず激しいね。おじさん体が持たないよ。」
カレン「ったく(怒)!この人は!よくあなたみたいな人が市長になれましたね。この街の人たちはどういうつもりであなたに投票したんだか!」
ネオ「どういつもりなんだろうねぇ。僕もわからないな。」
カレン「(怒)」ブン!
ネオ「うぉぁ!ケリを入れるのはやめてくれ~、カレン君!」
局員A「またいつもの夫婦喧嘩が始まったよ。」
ミストラルシティの局員たちにとってはこれがいつもの光景なのである。
ネオ「そ、それで…例のシステムは?」
カレン「ふ~。なんとか間に合いますよ。市長は放送の準備に入って下さい。」
ネオ「そうか。よ~し、始めるとしますか。」
~ミストラルシティ~
ハラルド「ここがミストラルシティか。」
ドラガン「たしか今この街ではデュエル大会が行われるっていう話だぜ。」
ブレイブ「へ~、おもしろそうじゃないの。ちょっと会場の方にいってみるか。」
ハラルド「そうだな。私たちのフィナーレを飾るにはちょうどいい舞台かもしれないな。参加の登録をしにいこうか。」
ハラルドたちが会場の方に足を踏み出そうとした時
ネオ「ミストラルシティのみんな!元気かい!僕は元気だよ!」
街中のモニターに市長が映し出される。
ヘリコプターでミストラルシティにきていたエドたちもその映像が眼に入る。
エド「あれがミストラルシティの市長か。ずいぶんとテンションが高い人だ。」
吹雪「ん~、僕は彼とは仲良くなれそうな気がするね。」
ゴーシュ「Mr.ハートランドに似たノリをもってそうな奴だな。」
ドロワ「うむ、確かにな。」
カイト「要するに胡散臭い奴というわけだ。」
ネオ「え~。今回のミストラルシティにおける3on3にむけて腕をみがいてきてくれたデュエリスとの諸君!君たちには観客を沸かせるようなすんばらしいデュエルを行ってほしいと僕は思う。そこで僕から君たちへの熱いラブコールだ!受け取ってくれよ!決闘法(デュエルレギュレーション)システムスタンバイ!」
カレン「よし!システム作動だ!」
局員A「了解!」ピッ
次の瞬間、会場周辺を取り囲むように壁が出現する。
ネオ「さてこれで会場に入るにはこの壁の向こうに行かなければいけないわけだが…。君たちには決闘者らしくデュエルでこの壁の向こうにいってもらおう。この壁には三箇所の入り口がある。その各所に門番を配置してるからそれをデュエルで倒してくれたまえ。ちなみに門番とのデュエルはモニターを通して生中継されるよ。さぁ、まずはこの決闘でミストラルシティを沸かせてくれ。ではまた会おう、グッドラック!」
映像が切れる。
ゴーシュ「へっ。やってやろうじゃねえか、いくぜドロワ。」
ドロワ「あぁ。」
エド「じゃあ、僕たちもいこうか。」
亮「パラシュートの準備は大丈夫か?」
吹雪「OKだよ!」
エド「イヤッッホォォォオオォオウ!」
~数時間後~
ネオ「どうだい、状況は?」
カレン「…まさか、これほどとはな。」
ネオがモニターに目をやる。
ネオ「ほぉ!全員突破か!これは素晴らしいね。これなら今年の大会は盛り上がりそうじゃないか。」
カレン「…あぁ。」
カレンの様子がおかしい。そのことに気づいたネオがカレンに問う。
ネオ「カレン君…。君、彼らとデュエルしたいんでしょ?」
カレン「なっ!?な、何をいってるのだ。さ、さっぱり意味がわからないな。」
ネオ「戦いたいって目をしてるよ。けどカレン君はまじめだからねぇ。自分から仕事をほっぽりだしてデュエルをしたいなんていえないよね。」
カレン「あんたが不真面目すぎるんだろうが!」
ネオ「ぐふ!」
カレンのケリが炸裂した。
カレン「ともかく。私はデュエルしたいなどとは思っていませんので。あしからず。では。」
部屋を後にするカレン。
ネオ「カレン君…。わかりやすいな。」
無事、市長からの挑戦を突破したデュエリスト達。大会開催までの期日が迫る中、まだ到着してないものたちもいる。彼らは大会に間に合うのだろうか。
to be continued
最終更新:2012年06月11日 22:28