ミストラルシティで行われるデュエル大会のために海馬がチームメイトを選ぶためデュエル選別戦を開催した。海馬コーポレーション内で行われる激しいデュエル。激戦の末残った4人の決闘者。そのうち2人は新入社員、大潟 龍治と石田 宝樹。それを迎え撃つのは先輩社員、剛山と日影。そしてとうとうメンバー選別のための最後のデュエルが始まる。勝利の女神は誰に微笑むのか。
龍治&剛山「Dゲイザーセット!ARヴィジョンリンク!デュエル!」
剛山「先攻は俺だ。ドロー。俺は狂戦士マッド・ウォリアーを召喚。」
狂戦士マッド・ウォリアー ☆4 ATK2000
剛山「俺はカードを2枚セットしターンエンド。さぁ新人!お前のターンだぜ!」
龍治「俺のターン、ドロー!あちゃ~、これはやばいな。」
剛山「なんだ、手札事故か?(こいつはついてるぜ!俺のセットしたカードは狂化戦争と聖なるバリアミラーフォース。ミラーフォースであいつのモンスターを破壊し、次の俺のターンに狂化戦争の効果で攻撃力が倍になったマッド・ウォリアーでダイレクトアタック。しかも俺の手札には大嵐もある。俺の勝ちはきまったな。)」
剛山が自分の勝利を確信していた頃、宝樹と日影のデュエルは日影の猛攻により宝樹が押されていた。
日影 LP4000
宝樹 LP1200
日影「どれだけ強いのかと思ったら案外たいしたことないのね。このまま倒してあげるわ。」
日影の場には2体のモンスター
シャインエンジェル ☆4 ATK1400
シャインゴースト ☆4 ATK1400
宝樹「ふぅ。」
ため息をつく宝樹。
日影「な、なによあんた。今の状況わかってんの?」
宝樹「日影先輩は何故私がカードを1枚も場に出してないと思っているんですか?」
日影「はぁ?それはあんたが手札事故でもおこし…」
宝樹「それは違いますよ。先輩にも見せ場をつくってあげないとかわいそうじゃないですか。だからわざとカードを出さなかったんです。」
日影「なっ!?ふざけたまねを。その余裕、崩してあげるわ。私はシャインゴーストとシャインエンジェルをオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!いでよ、
シャイン・ジャッジロール!」
シャイン・ジャッジロール ★4 ATK2300
日影「シャイン・ジャッジロールの効果を発動するわ、予言審判【ディサイド・ジャッジ】!」
日影「オーバーレイユニットを1つ取り除くことで次の相手ターン相手はモンスター効果を発動することはできない。」
宝樹「…」
日影「これでターンエンドよ。さぁ、きなさい!」
宝樹「えぇ、ではいきますよ。私のターン!私はマジックカード、
龍石の発掘を発動。手札から任意の枚数ドラゴン族モンスターを墓地に送ることで送った枚数分デッキからドラゴン族モンスターを墓地に送る。私は手札から2枚のドラゴン族モンスターを墓地に送る。そしてデッキから同じ数のドラゴン族モンスターを墓地に送る。」
日影「墓地を肥やしたところで!」
宝樹「私はサファイアドラゴンを召喚。」
日影「そんなモンスターでどうするつもりかしら。」
宝樹「ふっ。」
日影「何がおかしいの?」
宝樹「だって…」
そのころ剛山と龍治は
剛山「サレンダーでもするか?」
龍治「あっはっは。おかしなことをいいますね、先輩。」
剛山「あん?どういう意味だ?」
龍治「だって…」
龍治と宝樹はそれぞれの相手にむかってその問いに対する答えを伝える。
龍治「このターンで俺が勝つんですから!」
剛山「なっ!?」
宝樹「私がこのターンで勝利するというのにずいぶんと余裕そうだからよ。」
日影「えっ!?」
いきなりの勝利宣言に驚く剛山と日影。
日影「何をいってるの?たった1ターンで私のライフを0にするだなんて…。やれるものならやってみなさいよ!」
宝樹「えぇ、言われなくても。私はマジックカード龍の鏡(ドラゴンズミラー)を発動。フィールドと墓地の5体のドラゴン族を融合させる。現れなさい、F・G・D!」
F・G・D ☆12 ATK5000
日影「こ、攻撃力5000!?ふ、ふん。でも私のライフは4000ポイント。このモンスターの攻撃を受けたとしても0にはならないわ。」
宝樹「手札から装備魔法 巨大化をF・G・Dに装備。私のライフがあなたより低い場合装備モンスターの攻撃力を倍にする。」
F・G・D ATK5000→10000
日影「げぇ!攻撃力10000!?そ、そんな…」
宝樹「さぁ、いきますよ先輩。F・G・Dでシャイン・ジャッジロールに攻撃。」
日影「そんなぁ~!きゃあぁ!」
日影LP4000→0
剛山「何を寝ぼけてやがる。お前みたいなヘボ決闘者におれが負けるだと?しかもたった1ターンで!」
龍治「ヘボ決闘者ねぇ…。もしかして入社試験での決闘のことをいってます?」
剛山「あぁあ。おまえは確かその決闘で石田だかにぼろ負けしたって…。」
龍治「おかしいとおもわないですか?」
剛山「何がだ。」
龍治「そのヘボ決闘者がなんでここまでのこっているんですかね?」
剛山「まさか!」
龍治「そう!あのときの僕は本気じゃない。それが答えだ!いきますよ、俺は黒竜の雛を召喚。このモンスターは自身をリリースすることで手札のモンスターを特殊召喚することができる。現れろ、真紅眼の黒竜。」
剛山「レッドアイズ使いか!」
龍治「手札からマジックカード、黒炎弾を発動。自分フィールドに真紅眼の黒竜がいるとき発動でき、相手に2400ポイントのダメージを与える。」
剛山「ぐわぁ!」
剛山 LP4000→1600
剛山「だがこれで貴様のレッドアイズは攻撃ができない。どうするつもりだ?」
龍治「やだなぁ、決まってるじゃないですか。手札からマジックカードを発動します。」
剛山「そ、それは!」
龍治が見せたカードそれは2枚目の
龍治「黒炎弾!」
剛山「なんだとぉ!」
剛山 LP1600→0
社内アナウンスが流れる。
磯野「え~。ただいまの決闘の決着がついたので社内選別戦は終了となります。ではみなさん通常業務にお戻りください。」
~海馬コーポレーション・社長室~
磯野「まさか新人社員2人が残るとはおもいませんでしたよ。」
海馬「ふぅん。この2人が残るのは当然だ。いや、残らなければならないといったほうが正しいか。」
磯野「?どういうことですか。」
海馬「この2人はわが社で経営している児童擁護施設 海馬ホームで決闘の訓練を積んだ者たちだからな。」
磯野「なっ!ならばこの社内選別戦は…」
海馬「これはあくまでこいつらの腕試しのようなものだ。もし負けたならそれまでだったということだ。だがこいつらは勝利した。それだけのことだ。」
磯野「そうでしたか。では海馬様、私はミストラルシティのほうへ選手登録の手続きを行いに…」
海馬「その必要はない!会場には俺とあの2人で直接向かう。磯野!お前にはおれが留守の間会社の方をまかせる。」
磯野「はっ!わかりました。海馬様お気をつけて。」
海馬「ふぅん。いってくる。」
こうして海馬、龍治、宝樹の3人はミストラルシティに向かうのであった。
最終更新:2012年06月29日 21:47