ネオ「とうとうこの日がやってきたぞ!3on3最終日!このトーナメントを勝ち抜き優勝というなの栄冠に輝くのはどのチームなのか!」
3on3の3日目。大会最終日というだけあって1日目、2日目をしのぐ会場の盛り上がりだ。
十也「行ってくるぜ」
結利「いいなぁ。まだ大会に参加できて~。私もまだ戦い足りないよ!」
G 「私たちは観客席で試合を見させていただきますよ。私たちのチームは敗北してしまいましたがその想いはあなたと共にある。頼みましたよ、十也」
十也「おう」
ディサイブ「必ずこの大会に何か奴の正体を知るための手がかりがあるはずだ。いくぞ、ラインハルト、レオン」
ラインハルト「はっ」
レオン「ええ」
意気込むディサイブたち。そんなディサイブたちを観客席の方から見つめる男がいた。
???「とうとうこの日が来ましたか。では私も準備を始めますか」
暗躍する謎の男。
???「真実の射手。その力を私のモノに……」
~3on3会場内市長室~
ネオ「ことしの大会はあたりだったね、
カレン君」
カレン「えぇ、毎年思いつきでいろいろなルールの大会を開くあなたにしてはいい大会を開いたと思いますよ市長」
ネオ「いやぁ~相変わらずだねぇ。カレン君は。」
ハッハッハッと高笑いしながら話すネオをみてカレンはあぁ~なんでこんな人が市長なんてやっているんだろうと思ったがめんどくさいので口にするのはやめた。そんなことを考えているとき…
コンコン
カレン「んっ?」
市長室の扉をノックする音が聞こえた。
ネオ「だれだい?僕とカレン君の2人だけのプライベートな時間を邪魔するのは!」
顔に怒りマークを浮かべているような表情でプンスカと本気になって怒こっているネオ
カレン「このドアホ市長!いいから早く出んかい!」ドガッ
そんなネオに蹴りを入れるカレン
ネオ「うわぁ~、暴力反対だよカレン君。冗談だってば」
なんやかんや言いながら扉を開けるネオ。そこに立っていた人物、それは…
ライアード「失礼します。私は治安維持局秘密諜報部所属のライアードと申します」
カレン「秘密諜報部?」
ネオ「聞いたことない部署だね……」
ライアード「ええ。それもそのはず。秘密諜報部はその名の通りその存在が秘密に包まれた部署ですので」
ネオ「ふ~ん。それでそんな部署の方がどうしたの?」
ライアード「実はこの大会に乗じて
オリジネイターが現れるという情報を入手しまして」
カレン「オリジネイターだと!それは本当か!」
ライアード「ええ。私たちの諜報能力はかなり優秀です。この情報もかなり信憑性が高いと思われます」
ネオ「オリジネイターねぇ……」
あまり乗り気ではないネオ。
カレン「市長。あのオリジネイターですよ。観客や参加選手の身に何かあったらどうするんですか!」
ネオ「……」
何かを考え込んでいるネオ。
ライアード「…市長は混乱しているのでしょう。急にこのような話を聞けば驚くのも無理もありません。とにかくそういうことですのでなにとぞご注意ください。では」
そういうとライアードは部屋を後にした。
カレン「どうしたんですか、ネオ?」
ネオ「いや…ちょっとね。まぁとにかく時間も押してることだし開始宣言をしようか」
会場内の巨大モニターにネオの映像が映し出される。
ネオ「3on3決勝トーナメントを開始するぞ!ではデュエルスタートだ!」
ネオのデュエル開始の合図と共に3on3最後の戦いが幕を開ける。
大会優勝を目指し繰り広げられる熱い決闘。
互いの想いのぶつかり合い。
そして
ネオ「ついに決勝戦が始まるぞ。決勝戦はなんと無名チーム同士によるダークホース対決だ。チーム・
アビスライジングVSチーム・メサイア。栄冠をつかむのはどちらのチームか?では張り切っていこうか!ファイナルデュエルスタート!」
ボルケーノVSエル
エル「私はカードを1枚セットしターンエンド(私の伏せたカードはフロッグバリア。これで彼の攻撃は私に通らない。次の私のターンにあのナンバーズを召喚すれば私の勝利は揺るぎない)」
ボルケーノ「俺のターン。俺は超熱血球児を召喚。この瞬間、龍炎剣の使い手の効果発動。さらにチェーンだ、永続トラップエンペラーオーダー。龍炎剣の使い手の効果を無効にしカードを1枚ドローする。そしてもう1枚、トラップ発動血の代償。ライフを500ポイント支払うことでモンスターを通常召喚することができる。俺はセカンドブースターを召喚」
ボルケーノLP4000→3500
ボルケーノ「召喚成功時、再び龍炎剣の使い手の効果発動。さらにその効果を無効にしエンペラーオーダーでカードを1枚ドローする。超熱血球児の効果だ。セカンドブースターを墓地に送り相手に500ダメージを与える。」
エルLP4000→3500
エル「くっ。だがこの程度のダメージなど……」
ボルケーノ「血の代償の効果発動。俺はUFOタートルを召喚」
ボルケーノLP3500→3000
ボルケーノ「さらに龍炎剣の使い手の効果発動。それをエンペラーオーダーで無効にしカードをドローする」
エル「こ、これは。もしやお前の狙いはループコンボによるバーンコンボか!」
ボルケーノ「ようやく気づいたか。だがもう遅いぜ。お前に勝機はない!」
ラメイルVSシーラ
シーラ「どうこれが私の切り札、超古深海王シーラカンスよ!私はこれでターンエンドよ」
シーラLP2800
ラメイルLP1000
ラメイル「なかなかにやっかいなモンスターね。僕のターンです。トラップを発動させてもらいます、アビスコール。墓地から水棲鱗3体を特殊召喚する」
ラメイルのフィールドに3体のレベル4モンスターが並ぶ。
ラメイル「僕は3体のレベル4モンスターでオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚、№32 海咬龍シャーク・ドレイク」
シーラ「ナンバーズか。でもそんなモンスターでは私のシーラカンスを倒すことはできないわよ」
ラメイル「ふふふ、本当にそうでしょうか?」
シーラ「なに、どういうこと?」
ラメイル「広大な世界にはあなたが知らないことも山のように存在するということです」
シーラ「はぁ?」
ラメイル「その1つをお見せしますよ。カオスエクシーズチェンジ!CNo.32 海咬龍シャーク・ドレイク・バイス」
シーラ「な、なにが起こったの!?あのモンスターは?」
アポロニウスVSポセ
ポセ「海皇龍ポセイドラでダイレクトアタック!」
アポロニウスLP4000→1200
ポセ「この程度の力で私たちに勝とうとは片腹いたいわ!」
アポロニウス「…向こうは決着がついたようだな」
ポセ「なんだと?何を言っている」
アポロニウス「私には常人とは違う力がある。ソナタには理解できないだろうがな。では私も決着をつけるとしよう」
ポセ「あん?この状況から逆転するって言うのか?ガハハ、笑わせてくれるぜ!」
アポロニウス「私のターン、私はマジックカード
送天の鏡を発動。自分フィールドに3体の化神(けしん)トークンを特殊召喚。その後相手のフィールドに可能な限り邪神霊トークンを特殊召喚する」
邪神霊トークンATK/DEF 3000/3000
ポセ「わざわざこんな強力なトークンを4体もよこしてどういうつもりだ?」
アポロニウス「私はマジックカード
創増の邪術を発動。相手の墓地に存在するマジックトラップカードを相手のフィールドに可能な限りセットする。またそのセットしたカードはこのターン発動できない」
ポセ「なんだぁ?わざわざ敵に塩を送るようなカードばかり使いやがって。負ける言い訳でも作るきか?」
アポロニウス「これで場は整った。3体の生贄をもって、我天命を全うす。天地開闢の言の葉を紡ぎ出さん。いでよ、邪神イレイザー」
邪神イレイザーATK0
ポセ「へっ、攻撃力0だぁ?どんなモンスターを出すかと思ったら驚かせやがって」
アポロニウス「ソナタはこの力を感じえぬか。邪神の持つ力を。邪神イレイザーの元々の攻撃力は0。しかし邪神イレイザーは相手のフィールドに存在するカード1枚につきその攻撃力を1000ポイントアップする」
邪神イレイザーATK0→10000
ポセ「な、な、なんだと?攻撃力10000!?このためにわざと俺のフィールドにカードを」
アポロニウス「邪神イレイザーよ。海皇龍ポセイドラに攻撃、ダイジェスティブブレス」
ポセ「ぐわぁぁ」
邪神イレイザーATK10000 VS 海皇龍ポセイドラATK2800
ポセLP4000→0
ネオ「アポロニウス選手の勝利だ!これで3on3決勝の試合が終了した。その結果は……なんと!チームメサイアの3勝だ!よって3on3優勝の栄冠を手にしたチームはチームメサイア!おめでとう!」
観客たちの声援によって沸く会場。まったく無名のチームが優勝するという予想外の出来事が観客たちを盛り上げるのであった。
ネオ「え~ではこれから表彰の方を…んっ?」
ネオが言いかけた言葉の途中で試合会場の中心の方を見ると1人の男が立っていた。
カレン「あいつは!」
急に現れた謎の男。会場中の視線がその男に釘付けになる。男は拡声器を手に言葉を発した。
ライアード「みなさん。このような場面で大変恐縮ではありますが私の話をお聞きください。私は治安維持局秘密諜報部のライアードと申します。実はこの会場にオリジネイターが潜んでおります」
G「!!」
ざわつく会場内。
「オリジネイターってあのかなりやばい奴らのことだよな」
「えぇ~。本当に」
「やばいんじゃないのか。本当なら早く逃げたほうが」
どよめく観客たち。そんなことはおかまいなしに話を続けるライアード
ライアード「ですがみなさん!ご安心ください。私はそのオリジネイターの正体を突き止めました。ところで……」
ライアード「話は変わるのですが私は重大なことに気がついてしまいました。実は……」
ライアードの口元が緩む。
ライアード「私が」
そして告げられるその言葉には彼の悪意が満ちていた
ライアード「オリジネイターだったのです!」
to be continued
最終更新:2012年08月13日 11:31