ファーナング「僕は
オリジネイター希望のファーナング」
???「オリジネイターだと?」
ファーナング「そうだよ」
???「貴様のような不審者がか?」
ファーナング「信じてもらえないか。ならこれでどうかな」
???「なんだ!」
あたり一面が漆黒の闇に包まれる。
ファーナング「さぁ闇のデュエルをはじめようか。」
???「こんな不可思議な力を使うとは……。こいつ本当にオリジネイターだとでもいうのか」
ファーナング「ようやく信じてくれたみたいだね。だけど僕に関わったのは運のつきだね」
???「ふっ、この程度の事態問題ないさ。私の上司に比べれば、この程度のことなど…」
ファーナング「へ~、上司ねぇ」
???「そうだ!いつも奴のせいで振り回される私たちはどれほど大変な思いをしていることか!」
~ミストラルシティ・治安維持局~
局員A「長官、副長官はどちらへ?」
ネオ「
カレン君ならパトロールにでてるんじゃないかな」
局員A「う~ん、けど先ほどから副長官のGPSに反応がないんですよね」
ネオ「なに?それは大変だ!」
局員A「何かあったのかもしれません。至急部隊をだします」
ネオ「その必要はないよ」
局員A「えっ、何故です?」
ネオ「君はカレン君の事をわかってないね。彼女なら問題ないさ。どんなことが起ころうとこの街で起きたことは解決する。それが彼女のポリシーであり意地だからね」
局員A「そうですか。では部隊を向かわせますね」
ネオ「あれっ?今の話聞いてなかった?」
局員A「聞いてましたがだからといって放置するわけにもいかないですよ」
ネオ「それもそうだね。ではカレン君捜索部隊出撃だ!」
~ミストラルシティ・裏路地~
ファーナング「君の事情は僕には何も関係ないからなぁ」
カレン「まぁいい。貴様で日ごろの鬱憤晴らさせてもらう」
ファーナング「本音が漏れてるよ」
カレン&ファーナング「デュエル!」
ファーナングLP4000
カレン LP4000
ファーナング「僕のターン。僕はモンスターをセット。カードを2枚セットしターンエンド」
カレン「私のターン。私はブリザード・ドラゴンを召喚。ブリザード・ドラゴンで伏せモンスターに攻撃」
ファーナング「来たね。僕のモンスターはニードルワーム。君のデッキを5枚墓地に送る」
カレン「私はカードを1枚セットしターンエンド」
ファーナング「君のデッキという名の希望を破壊しつくさせてもらうよ。僕のターン、僕は手札の獣族モンスターを墓地に送り、チューナーモンスター虚栄の大猿を特殊召喚。さらにゴキポンを召喚。僕はゴキポンに虚栄の大猿をチューニング。シンクロ召喚ボルテック・バイコーン。ボルテック・バイコーンでブリザードドラゴンに攻撃」
カレン「トラップ発動、
アイス・ミラー・リフレクション。自分フィールドに水属性のモンスターがいるときモンスター1体の攻撃を無効にし破壊する」
ファーナング「ボルテック・バイコーンを破壊するか。ならばその効果を発動させてもらうよ。お互いにデッキを7枚墓地に送る。」
カレン 残デッキ 22枚
ファーナング「まだだよ。僕はトラップカードシンクロシフトを発動。シンクロモンスターが破壊されたときエクストラデッキからシンクロモンスター1体を特殊召喚する。このモンスターが君に引導を渡す。漆黒より現れし悪魔よ、我が敵の希望を刈り取れ。いでよ我が象徴、漆黒のズムヴォルト」
漆黒のズムヴォルト ATK2000
ファーナング「ズムヴォルトでブリザード・ドラゴンに攻撃」
漆黒のズムヴォルトATK2000 VS ブリザード・ドラゴンATK1800
カレンLP4000→3800
カレン「ぐぁぁ!」
ファーナング「ズムヴォルトは相手モンスターを破壊したときデッキを3枚墓地に送る。さぁ希望の芽を刈り取れズムヴォルト」
カレン 残デッキ 19枚
ファーナング「僕はこれでターンエンド」
カレン「私のターン。私はマジックカード
カウンターブリザードを発動。フィールドのモンスターにそのレベル分アイスカウンターを置く。貴様のモンスターのレベルは4。よって4つのアイスカウンターを置かせてもらう。私はコールドエンチャンターを召喚。コールドエンチャンターはフィールドのアイスカウンター1枚につき攻撃力が300ポイントアップする」
コールドエンチャンターATK1600→2800
カレン「いけコールドエンチャンター!」
ファーナング「トラップ発動、
希望の対価。ズムヴォルトの攻撃力をエンドフェイズまで0にする」
カレン「なに!どういうつもりだ」
コールドエンチャンターATK2800 VS 漆黒のズムヴォルト ATK0
ファーナングLP4000→1200
カレン「だが…どうだ、ファーナング。これで貴様の象徴は破壊したぞ」
ファーナング「ふ~、甘いね。この程度で僕の象徴を破壊できはしないよ。僕のズムヴォルトは戦闘によっては破壊されない。」
カレン「なんだと!?」
ファーナング「さらに希望の対価の効果だよ。このターン受けたダメージ200ポイントにつき1枚デッキを墓地に送る。僕が受けたダメージは2800ポイント。よって14枚デッキを墓地に送ってもらう」
カレン 残デッキ 4枚
ファーナング「これで君の希望を紡ぐためのデッキもわずか4枚」
カレン「くっ、私はこれでターンエンドだ」
ファーナング「ならば僕のターン。僕はズムヴォルトでコールドエンチャンターに攻撃」
カレン「どういうつもりだ!ズムヴォルトの方が攻撃力は下だぞ?」
ファーナング「ズムヴォルトにはまだ効果があるんだよ。このモンスターが相手モンスターに攻撃する場合、相手モンスターの攻撃力をズムヴォルトと同じにすることができる。そしてズムヴォルトは戦闘破壊耐性をもつ」
カレン「つまり破壊されるのはコールドエンチャンターのみというわけか」
漆黒のズムヴォルトATK2000 VS コールドエンチャンターATK2800→2000
ファーナング「これでズムヴォルトの効果が発動するよ。君のデッキを3枚墓地に送ってもらおう」
カレン 残デッキ 1枚
カレン「私のデッキはこれで残り1枚……」
ファーナング「たった1枚の希望…。これで君は終わりだね!やさしい僕はターンエンドしてあげよう。さぁその1枚のカードを引いて絶望しろよ!」
カレン「……」
うつむき肩を震わせるカレン
ファーナング「どうした?サレンだーでもするか?僕はかまわないよ。この決闘で君が負けたら罰として僕の実験材料になってもらおうかな。まぁ勝つのは無理だろうけどね。ふふふふ。肩を震わして泣いているようじゃ、僕達が求めるものには程遠いんだよねぇ」
カレン「……」
~ミストラルシティ治安維持局・休息室~
ネオ「いやぁ、やっぱりここのコーヒーはおいしいねぇ」
局員A「いいんですかねぇ。副長官が行方不明かもしれないのにこんなゆっくりしていて」
ネオ「あせったって仕方ないじゃないか。カレン君を信じて待とうじゃないか」
局員A「ですが副長官って実際いざというときになるといっつもプルプル震えてますよね。実はビビリなんじゃ…」
ネオ「やっぱり君はカレン君のことをわかってないな」
局員A「どういうことです?」
ネオ「カレン君が震えているのはあれはねぇ…武者震いだよ」
局員A「えっ?」
ネオ「彼女はビビリなんかじゃないよ。むしろその反対、戦闘狂ともいえるかもね。強い奴をみると戦いたいという気持ちが抑えられないんだよ。あげく逆境になればなるほど彼女は力を発揮するからねぇ」
~ミストラルシティ・裏路地~
カレン「ふ…ふふふ」
ファーナング「どうした?」
カレン「この絶対的な不利な状況…。なんて、なんて」
カレン「素晴らしいんだ!」
ファーナング「は?」
カレン「私はこういう展開をまっていたんだ!」
ファーナング「とうとう頭がおかしくなったか……」
カレン「感謝するぞ、オリジネイター!貴様のおかげで私はさらなる高みに上れそうだ!」
ファーナング「なにを言っているんだい?君はここで負けるんだよ。そういうシナリオなんだからさぁ!」
カレン「くっくっくっ。ならば貴様のその言葉くつがえしてやろう。私のターン!」
ファーナング「どうだい?君のラストドローの結果はこれで終わりだねぇ」
カレン「いいや。希望はつながった!私はスノーマンクリエイターを召喚。スノーマンクリエイターは自分フィールドの水属性モンスターの数だけ相手モンスターにアイスカウンターを置く事ができる。これでフィールドに5つのアイスカウンターがたまった。私は5つのアイスカウンターを取り除きスノーダストドラゴンを特殊召喚」
スノーダストドラゴンATK2800
ファーナング「攻撃力2800……だが僕のライフを削り取るにはたりないなぁ!」
カレン「勝利のピースは揃っているさ。永続魔法 氷雪冷奏(アイス・ブレイズ)。水属性モンスターが相手に戦闘ダメージを与えたとき、相手に500ポイントのダメージを与える」
ファーナング「なに!?」
カレン「私の勝ちだ!スノーダストドラゴンでズムヴォルトに攻撃、アイスブレス!」
スノーダストドラゴンATK2800 VS 漆黒のズムヴォルト ATK2000
ファーナングLP1200→400
ファーナング「ぐっ!」
カレン「
氷雪冷奏(アイス・ブレイズ)の効果で500ダメージを貴様に与える。トドメだ!」
ファーナング「たかが人間ごときにこの僕が!」
ファーナングLP400→0
ファーナングのつくった闇のフィールドが消えていく。
カレン「さぁ、お前には聞きたいことが山ほどある。連行させてもらうぞ」
ファーナング「ちっ。餌はあきらめるしかないようだね。この屈辱は忘れないよ」
ファーナングはそういい残し姿を消した。
カレン「まて!くそっ、逃げられたか。まぁいい、まずはこの少女を保護するのが先か」
~???~
ファーナング「くそっ!この僕がたかだか普通の人間ごときに負けるなんて屈辱だよ。でも」スッ
ファーナングは結利から手に入れた黒いカードを取り出す。
ファーナング「このままじゃあ終わらせないよ。ビシオン…君の力を使って僕は……更なる力を」
最終更新:2012年08月16日 09:07