~ミストラルシティ治安維持局~
ネオ「例の子の容態はどうだい
カレン君?」
2日前、
オリジネイターを名乗る男と戦ったカレンはその側に倒れていた
天音 結利を治安維持局に連れて行き介抱していたのであった。
カレン「彼女は先ほど目を覚ましましたよ」
ネオ「そうか。それにしてもオリジネイターか。やっかいな奴らだね、どうも」
カレン「3on3の最中に現れた奴に続いて他にもミストラルシティにいたとは。これからは街の警備の強化も考えなければなりませんね」
ネオ「あぁ。だけど彼らは人のものとは思えない力を使ってくる。デュエルの実力もかなりのものだよ。もとプロデュエリストのカレン君があれほど苦戦する相手だからね」
カレン「そうですね。奴らの動向は今のところまったくつかめません。何が目的であのようなことをしているかも含めて調査の必要があるかもしれませんね」
ネオ「そうだね。その件もおいおい考よう。とりあえずは今行なわれているレモンド国との親善大会が無事に終わるのを祈りたいね」
ミストラルシティは水の国レモンドとは姉妹都市であり、今現在レモンド国からデュエリストを招いて親善大会が行われていた。
カレン「えぇ、そうですね」
ネオ「さて、もうそろそろ大会のほうも終了しそうだし閉会式の準備に行こうか」
ビービービー
突如局内に鳴り響く警報
カレン「なにごとだ!」
局員A「大変です!親善大会の会場付近で異常事態が発生しています!」
ネオ「異常事態?どういうことだい?」
局員A「映像を出します」
モニターに映像が映し出される。その映像は会場付近の監視カメラの映像であった。
カレン「なんだこれは!」
黒い球体のようなものが映し出されていた。それは周囲の構造物を破壊し、次第に大きくなっていっているように見える。
局員A「これと同じものが会場周辺に複数確認されています」
ネオ「まるで小型のブラックホールだな……」
カレン「いったいなんなんだ……」
突然の事態にあっけにとられるネオとカレン。と急にモニターの映像が切り替わる。
???「やぁ、ミストラルシティ治安維持局のみなさん。」
ネオ「だれだ?」
カレン「こいつは!」
ファーナング「僕はオリジネイター
希望のファーナング。この間は君たちのところの職員に世話になったね。だからさぁ、今度は僕がお礼をしてあげないとと思ってさぁ。このプレゼントを用意してあげたよ」
カレン「プレゼントだと?ふざけるな!」
ファーナング「多分君達は今僕に怒りを覚えているんだろうね。けど僕が受けた屈辱はこの程度じゃない!この街を消すまで僕の怒りは収まらないよ。けど君達もただ自分たちの街が崩壊していくのを指をくわえて見ているだけじゃつまらないよね。だから僕と勝負をしようよ。僕はミストラルシティの中心部で待ってるよ。ふふふ、じゃあね」
ファーナングの映像はここで途切れ、もとの映像にもどった
ネオ「オリジネイター……。」
カレン「くそっ!私はでるぞ!」
ネオ「まて!カレン君、何も策無くいくのは危険だよ」
カレン「そんなことを言っている場合ですか。そもそもこの事態は私が奴を取り逃したことで起きた事態です。私が決着をつけます!」
ネオ「だめだ!」
カレン「ッ!」
いつもとは違い本気でカレンのことを叱咤するネオにひるむカレン。
カレン「ではどうしろと……」
結利「私たちもいくよ!」
ネオ「んっ?」
ネオが入り口の方をみるとそこには2人の男女が立っていた。結利とその見舞いに来ていた十也であった。
カレン「君達が?だめだ!市民を危険な目には合わせたくない」
十也「そんなことを言っている場合じゃないですよ!ミストラルシティが、俺たちの街が消されるかもしれないんですよ!」
ネオ「……そうだね。君たちが一緒なら。カレン君が行くのを許可しよう」
カレン「長官!あなたは一般市民をこんな危険なことに巻き込むんですか!」
結利「大丈夫だよ!私たちだってそこそこ修羅場はくくってきているつもりだよ!」
ネオ「カレン君。僕はね、市民も大事だがそれ以上に僕の片腕である君のことも大事なんだよ。だから僕は君一人にこんな危険な状況に突っ込んでいってほしくないんだ」
カレン「ネオ……」
ネオ「カレン君……」ゴッ
突如ネオが後ろに吹き飛んだ。カレンがネオを蹴り飛ばしたのだ。
ネオ「な、何をするんだいカレン君!今はそういうシーンじゃないでしょう。もっとこう…」
ネオの言葉を遮りカレンが口を開く。
カレン「うるさい!バカ長官!」
ネオ「バ、バカ…」
カレン「あなたはもっと大きく物事を見なければならないんですよ。この街の市長なんですから。でも…」
カレンは続ける
カレン「今回はあなたの言う通りにします。そこの2人と一緒に奴を止めに向かいます」
ネオ「ふっ、頼んだよカレン君!」
結利「……」
十也「……」
ネオとカレンのやり取りを始めてみた十也と結利はポカーンとしていた。そんな2人に局員が話しかける。
局員A「これがいつものことですから、気にしないでください」
十也「は、はぁ」
結利「なんかパワフルだね」
カレン「よし、いくぞ2人とも!」
結利「お~!」
十也「ちょっと待ってくれ」
カレン「なんだ?」
十也「あいつらに連絡をとろうと思ってな。あいつらなら俺たちの力になってくれる」
カレン「わかった。仲間は多いほうがいい、頼むぞ」
ネオ「あっ、そうだ。ちょっとそこの君」
呼び止められる結利
結利「えっ?わたし?」
ネオ「君のデッキ見せてもらったんだがヴァイロンシリーズを使ってるんだね。ちょうど僕もそのシリーズのシンクロモンスターを持ってたんで余計なお世話かと思ったが君のデッキに入れさせてもらったよ」
結利「本当!ありがとう!このシリーズ気に入ってるんだよね」
ネオ「この戦いにはミストラルシティの未来がかかっているからね。たのんだよ」
結利「まかせて!」
3人はミストラルシティ中心部に向かう。
~ミストラルシティ中心部~
ファーナング「素晴らしいね、この力は。彼の力が流れ込んでくるようだよ。それに彼の力でつくった幻影を水の国の使者たちと入れ替えることもできたしね。そう簡単に僕のもとにこられると思うなよ。くっくっくっ」
to be continued
最終更新:2012年08月19日 02:22