ファーナング「不動遊星!君のおかげで僕は勝利できるよ。ありがとう。ふははは」
ファーナングにより召喚された
ヴェルズ・ZERO。十也と遊星はこの状況を打破しミストラルシティをすくうことができるのか。
遊星「くっ、このままではまずい」
遊星LP4000
十也LP2000
ファーナングLP4200
十也「あのモンスターがフィールドを離れれば全てのプレイヤーに4000のダメージを与える」
遊星「俺たちのライフは一瞬で0になってしまう」
ファーナング「遊星。君のバトルもすでに終わっている。僕に貫通ダメージを与えて勝つのもこれで不可能だね」
十也「くそっ!どうすれば…」
遊星「……俺はカードを1枚セットしターンエンド」
ファーナング「ターン終了かい?ならば僕のターンだ。僕がターンエンドを宣言すれば君たちの敗北だね」
十也「ちくしょう!何もできないのかよ!」
遊星「……」
ファーナング「僕はターンエンドを宣言。さぁこれで君たちの負けだ。失せろ、不動遊星、
天 十也!」
ヴェルズ・ZEROが強烈な光を放つ。
十也「くっそぉ!!」
十也が敗北を確信したその時遊星が声を挙げた
遊星「十也!」
十也「?」
遊星「ファーナングを倒し、ミストラルシティを救えるのはお前しかいない!頼んだぞ十也」
十也「何を言って…」
遊星「トラップ発動、痛みの集約(ダメージ・コンセントレート)。このターン効果ダメージが発生した場合、最も攻撃力が高いモンスターをコントロールしているプレイヤーがそのダメージを全て受ける」
十也「なっ!」
遊星「俺のシューティング・スター・ドラゴンの攻撃力は3300。その数値は1番高い。よって俺は12000ポイントのダメージを受ける」
十也「そんなことをしたら遊星!お前の体がもたない!死んでしまう!」
ファーナング「仲間を生かすために自らの命を差し出すか…だがこのダメージにその体は耐えられかな」
ヴェルズ・ZEROから放たれた光が遊星を襲う
遊星「ぐわぁぁぁぁぁ!!」
十也「遊星!」
遊星の体に激痛が走る。
遊星「と…や…頼んだ…ぞ。お…まえ…なら。ぐぁぁぁ!」ドサッ
遊星LP4000→0
倒れる遊星
ファーナング「まさかZEROの効果を自分を犠牲にすることで防ぐとは恐れ入るね」
十也「ファーナング!!」
十也の声には怒りがこもっていた
十也「何故お前はこんなことをするんだ!」
ファーナング「なんだい?説教でも始める気かい?」
十也「お前たちの目的はいったいなんなんだ!」
ファーナング「僕達?
オリジネイターの目的かい?そんなのどうだっていいよ。ぼくはね、自分が楽しければいいんだよ。そぉ、これも僕にとってはゲームなんだよ。君たちがミストラルシティの崩壊を止められるかどうかのね。あひゃひゃひゃひゃ!あっ!ちなみに僕は止めれないほうにかけてるけどね」
十也「そんな自分勝手な理由で…どれだけの人が犠牲になったと思っているんだ!」
ファーナング「だからさぁ、僕にはどうでもいいんだよ!そんなこと!ほらほら早くしないとミストラルシティも崩壊しちゃうよ」
十也「くそっ!……遊星」
倒れた遊星の方をみる十也
十也「お前の思いは俺が引き継ぐ!俺のターン!俺は融合呪印生物-地-を召喚。このモンスターは自身とガイアナイトをリリースすることでガイアドレイクを特殊召喚できる。こい、地天の騎士ガイアドレイク!」
地天の騎士ガイアドレイクATK3500
十也「ガイアドレイクでズムヴォルトに攻撃、天翔槍レイズ・キャリバー」
地天の騎士ガイアドレイクATK3500 VS 漆黒のズムヴォルトATK2000
ファーナングLP4200→2700
ファーナング「やるねぇ、天 十也」
十也「このまま押し切らせてもらうぞ。俺はカードを1枚セットしターンエンド」
ファーナング「この僕相手に押し切るだって?無理無理。君はまだ力の差がわかってないようだね」
十也「なんだと?」
ファーナング「君には希望のカケラも見えない本当の絶望を味合わせてあげよう。僕はヴェルズ・カストルを召喚。このモンスターを召喚したターンもう1度ヴェルズ・モンスターを召喚できる。僕はヴェルズ・サンダーバードを召喚。さぁ、君に絶望を送ろう。僕は3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築。幻惑の希望よ絶望となりて奴を食らえ。エクシーズ召喚,いでよ生まれ変わりし我が象徴。
神淵(しんえん)のマグニート」
神淵のマグニート ATK3500
十也「これが奴の本当の切り札…」
ファーナング「神淵のマグニートでガイアドレイクに攻撃。ゴッド・レイザー!」
十也「何!?」
ファーナング「やられるのは君のガイアドレイクだけだよ。神淵のマグニートは戦闘によっては破壊されない」
十也「ガイアドレイクが!」
ファーナング「さらに神淵のマグニートはオーバーレイユニットを1つ取り除くことで破壊したモンスターのレベル×200ポイントのダメージを与える。君のガイアドレイクのレベルは10。よって2000ポイントのダメージを受けてもらうよ。これで終わりだ!」
十也「くっ!やられるわけには!トラップ発動、
ライフリライト。このターン自分のライフが0になる場合、自分のライフは100になる。そしてこの効果が適用された場合、エンドフェイズに俺は手札が1枚になるように墓地にカードを送らなければならない」
十也LP2000→100
十也「ぐわぁぁぁ!!」
吹き飛ばされる十也。
ファーナング「ちっ。しぶといね。だけどこれで君は次のターンカードをドローしても手札はたったの2枚。ライフも残り100ポイント。僕に勝つ術はないね。あはははは!僕はターンエンドだ」
十也が起き上がる。
十也「はぁ…はぁ…。俺はあきらめるわけにはいかないんだ。みんなが俺に託してくれた思いをお前にぶつけて見せる!いくぞ、俺のターン。俺はマジックカードミラクルシンクロフュージョンを発動。墓地のガイアナイトと融合呪印生物-地-を除外することでガイアドレイクを特殊召喚する。ガイアナイトよ、秘めらしその力を解き放て。限界を超えろアクセルフュージョン!天地を統べよ、地天の騎士ガイアドレイク!」
ファーナング「ふん。なにをしようが無駄なことだね」
十也「俺は手札から速攻魔法
同調蘇生(シンクロ・リバイブ)を発動。自分のフィールドに特殊召喚されたモンスターと同じレベルのシンクロモンスター1体を墓地から特殊召喚する」
ファーナング「レベル10?君の墓地にはそんなモンスターはいないじゃないか!自分の墓地の状況も把握できなくなったのかい!」
十也「あぁ、確かにおれの墓地にはレベル10のシンクロモンスターはいない。だがあいつの墓地なら!」
ファーナング「まさか!」
十也「俺は遊星の墓地からシューティング・スター・ドラゴンを特殊召喚」
ファーナング「シューティング・スター・ドラゴンだと…。だがこれでお前はカードを使いきった。僕のモンスターはこの2体じゃ倒すことはできない!」
十也「それはどうかな?」
ファーナング「何?」
十也の痣が輝きを放つ。
十也「みんなの思いを俺は重ねて1つの力とする!」
ファーナング「そうか!あれがあったか!」
十也「アクセルフュージョンとアクセルシンクロ。その力を今1つに。俺は地天の騎士ガイアドレイクとシューティング・スター・ドラゴンでオーバーレイネットワークを構築。アクセルドライブ!」
ファーナング「この力は!」
十也「エクシーズ召喚、
流星竜騎士ガイア・グラウス」
流星竜騎士ガイア・グラウスATK3500
ファーナング「なんだこのモンスターは!?」
十也「ガイア・グラウスの効果発動、重力拘束波(グラヴィティ・ウェーブ)!このカードがエクシーズ召喚に成功したときこのカード以外のフィールド上のモンスターの効果を無効にする」
ファーナング「なに!僕の神淵のマグニートの効果が!」
十也「流星竜騎士ガイア・グラウスで神淵のマグニートに攻撃、シューティングキャリバー!」
流星竜騎士ガイア・グラウスATK3500 VS 神淵のマグニートATK3500
ファーナング「僕の象徴が…だが君のモンスターも巻き沿いだ!」
十也「ガイア・グラウスの効果だ。カードが破壊される場合、代わりにオーバーレイユニットを1つ取り除くことができる。ミラージュ・ヴェール!これでガイア・グラウスは破壊されない!」
ファーナング「なんだと!」
十也「俺のバトルフェイズはまだ終わっちゃいないぜ!ガイア・グラウスのもう1つの効果を使うぜ。オーバーレイユニットを1つ取り除き、デッキの1番上のカードをめくる。そのカードがモンスターカードだった場合、そのモンスターをこのカードのオーバーレイユニットにし、追加攻撃ができる。俺がめくったカードはマジックストライカー。よって追加攻撃だ!終わりだ、ファーナング!ガイア・グラウスでダイレクトアタック、シューティングキャリバー!」
ファーナング「そんな僕がやられるというのか…人間ごときに!くっそぉお!!」
ファーナングLP2700→0
ファーナングのライフが0になりファーナングは消えていった。
十也「はぁ…はぁ。なんとか勝てたか。遊星!」
遊星のもとに駆け寄る十也
遊星「うっ…」
十也「よかった、息はある」
遊星「十也…あいつは?」
十也「遊星。おまえのおかげで奴は倒せたよ。ありがとう、お前の力が無ければ俺は奴には勝てなかった」
遊星「ふっ。」
カレン「大丈夫か、みんな!」
ジャック「遊星!」
クロウ「アキたちまでやられていやがる!急いで救急車だ!」
結利「うん!」
駆けつけたカレン達。仲間の到着で安心した十也の肩から緊張が抜ける
十也「よかった…これでミストラルシティは…」ドサッ
結利「十也!」
カレン「おい!しっかりしろ」
十也「……zZ」
カレン「ん?」
ジャック「問題ないだろう。いつものことだ」
クロウ「そうそう。十也は疲れるとすぐ寝ちまうからな」
結利「なんだ。びっくりしたよ」
カレン「ふ~。君たちには礼を言わないとな。ありがとう、ミストラルシティを救ってくれて」
こうしてオリジネイターによって引き起こされたミストラルシティ史上最大の事件は幕を閉じた。
~数日後~
ミストラルシティの病院の一室に十也はいた。その手には新聞を持っていた。
十也「へぇ~。街の復興もだいぶ進んでるみたいだな。ハートランドシティのWDCも見そびれたしなぁ。さて次はどこにいくかな」
最終更新:2012年08月26日 10:34