ASD20XX.08.09.23:19
~TEAM PLUNGER~
ディック「
シャーク聞いてくれよ,あ!にろくとナルもいるのかちょうどいい。あと瑠奈もね」
ディック「さっきさ不動遊星と決闘してさ,カードとこんなスーツをもらっ・・・って何してんだよ!!」
そこにいたのは,TEAM PLUNGERとして3ON3を共に戦った仲間たち。
それがどうして・・・
ディック「変則タッグデュエル!?シャーク一人に対してにろくとナルの勝負なんて・・・」
ディック(それにどうしてお互いに傷を・・・これは”普通の決闘”じゃないのか)
にろく「ディックよ,いいところにきたな。お前に聞きたいことがあるんだ」
ディック「いやいや,なんなんだよ!この決闘は何のために・・・」
にろく「口を慎め。質問してるのは俺だ!!」
ディック「っ!!」
にろく「ディック・・・お前はどっちの味方だ?」
にろく「俺たちか?それともシャークか?」
ディック「・・・え?どっちって・・・どっちもチームの一員だよ」
ナル「そういうことを聞いているのではありません!!」
ナル「どっちにつくのか。そう聞いているのです」
ディック「え?え?どういうこと?シャーク,どういうことだよ?」
シャーク「・・・こいつは関係ない。決闘の続きをしよう」
決闘★再開
| シャーク |
LP1000 |
| にろく&ナル |
LP1200 |
-ターン08-
シャーク「俺はカードを2枚伏せ,ターンエンドだ」
-ターン09-
にろく「俺は魔法都市エンディミオンに置かれた魔力カウンターを6つ使い,手札から神聖魔道王エンディミオンを特殊召喚」
にろく「エンディミオンの効果により,墓地から魔法カードヒュグロの魔導書を手札に加える」
にろく「ナル。俺は使うぞ」
そう言うと,にろくは胸元に手をかざした。
ナル「しかたないね,相手はシャークだ。俺たちも全力で行こう」
ナルもにろくと同じように,胸元に手をかざす。
にろく「我,契約にのっとりこの魂を星に捧げん」
ナル「世界の安寧は我々が守ってみせる」
二人が同時に手を広げると,そこには装飾された宝石が握られていた。
にろくはそれを左手の甲に,ナルは右手の甲に装着する。
にろく「ふぃ,ずいぶんと黒くなってきたな」
ナル「・・・仕方ないさ」
シャーク「いつまで待たせる気だ」
にろく「おっとごめんよ・・・いつまでもこんな風にいられたらよかったんだけどな。シャーク,君とは別の道を進むことになった」
にろく「・・・俺は魔法を発動する」
周囲が暗くなり,小さな光が点滅を始める。
光は次第に大きくなり,まるで宇宙の中を漂い星の瞬きを眺めているかのようだ。
シャーク「!!」
ディック(何だあれ・・・見たことの無いカードだ・・・)
ディック「効果は・・・「発動後このカードはデッキに戻る」・・・それだけ?」
にろく(ディックには詠めるのか・・・あいつもただ者じゃないな。だが今は・・・)
にろく「コズミックスペルには効果は無い」
にろく「しかしそれは,星の下では些細なことだ。アカシックレコードは宇宙-ソラ-のすべてを記憶する」
にろく「俺は神聖魔導王エンディミオンに記された『宇宙文字-
コズミックテキスト-』を詠唱!!」
にろく「ラトモス=ターフォス」
『コズミックスペルは以下の効果を持つ●デッキ・手札・墓地から「神聖魔導王妃セレネ」を特殊召喚する』
にろく「エンディミオンのそばに寄り添いいでよ!!『セレネ』召喚!!」
にろく「これが俺たちの契約した力だ。シャーク,これが最後だ。俺たちとこい」
シャーク「・・・それはできない」
にろく「・・・そうか」
にろく「レベル7のエンディミオンと『セレネ』でオーバーレイ」
にろく「姿を現せ魔導法王ハイロン!!」
にろく「ハイロンの効果発動。ORUを1つ使い,墓地の魔導書の数2枚まで魔法・罠を破壊する」
パパリーン
にろく「ハイロンでエアロシャークに攻撃!!」
シャーク「墓地のキラーラブカを除外し,攻撃を無効にする」
にろく「・・・ナル,後は任せた」
ナル「おうよ,俺のターン」
-ターン10-
ナル「俺は『宇宙呪文-コズミックスペル-』を発動!!」
ナル「交響魔人マエストロークに記された『宇宙文字-コズミックテキスト-』を詠唱する」
ナル「ファントム=ブレス」
『コズミックスペルは以下の効果を得る●エクシーズ素材のない交響魔人マエストロークがいる限り,「魔」と名のつくカードが破壊されない。』
ナル「すなはち「魔人」と「魔導」は破壊されないってことだ」
ナル「俺の場に攻撃可能なモンスターはいない。ターンエンドだ」
-ターン11-
シャーク「・・・」
瑠奈「シャーク,手加減は必要ないわ。彼らは十分に強いから死ぬことは無い」
ディック「・・・え,瑠奈ってシャーク側なのか?」
瑠奈「・・・」
ディック(俺って蚊帳の外なのかな・・・)
シャーク「俺は・・・」
シャーク「『宇宙呪文-コズミックスペル-』を発動する」
にろく&ナル「!?」
ディック「なにーシャークも『コズミックスペル』だとー!!」
にろく「
ソウルジェムもなしに・・・」
ナル「お前は・・・いったい何を・・・」
シャーク「お前たちに恨みはない。いや,むしろ感謝している」
シャーク「こんな俺をチームに迎えて共に戦ってくれたことに。そして・・・」
シャーク「俺の守りたいものの一つになってくれて」
シャーク「俺は潜航母艦エアロシャークの『宇宙文字-コズミックテキスト-』を詠唱」
シャーク「エア=トルピード」
『コズミックスペルは以下の効果を得る●自分の手札×400ダメージを相手に与える』
シャーク「俺の手札は3枚。1200のダメージを受けてもらう」
にろく&ナルLP1200→0
決闘★終了
決闘が終わると同時に,にろくとナルは倒れる。
駆け寄るディックは二人が気絶しているだけだと分かり安堵するが・・・
シャーク「ディック,そいつらはもう決闘ができないかもしれない。お前が守ってやれ」
ディック「聞きたいことが山ほどあるんだ!!どうしt・・・・zzzzZZZZZ」
シャーク「・・・まったく乱暴だな」
瑠奈「暴力を使わないだけ親切だといって欲しいわ」
瑠奈「シャーク,そろそろ時間よ」
シャーク「あぁ」
シャークは最後に気絶した3人に目を落とし,そして歩き出す。
月は今,静かにその豊満な体を細めていくのであった。
最終更新:2012年10月20日 21:45