~世界観測システム・中央制御室~
グローリー「続々と他のシステムたちは倒されているようですね」
十也「G。いや
栄光のグローリー。お前は何故俺に力を貸してくれたんだ?」
グローリー「ふむ。この場にいるのはあなたと
天音 結利の2人だけ。あなたたち2人になら話してもいいでしょう」
結利「……」
グローリー「私が天十也、あなたに目をつけたのには理由があります。それはあなたが特異点だからです」
十也「特異点?」
結利「どういう意味なの?」
グローリー「私たちオリジネイターシステムは真のオリジネイターを封印したという話はしましたね」
十也「あぁ」
グローリー「そしてその封印が弱まってきていると」
結利「うん」
グローリー「その理由が重要なのです。それは時間の経過」
十也「時間の経過?お前たちがその真の
オリジネイターを封印してからどれくらいの時間がたったんだ?」
グローリー「今のこの時間を基準にすると5143巡目です」
結利「巡目…ってどういうこと?」
グローリー「私たちは世界の時を固定したのです過去のあるときから今のこの時まで。そして世界はこの時の流れを繰り返します。これも真のオリジネイターの力の影響ですがね」
十也「そんなことが…」
結利「で、でもなんでそれが十也が特異点ってことになるの?」
グローリー「ここからが重要なのです。真のオリジネイターの力はあまりにも強力で私たちの封印にも時間の限界があると思いました。そのため私たちは奇跡的に真のオリジネイターの力の副産物である時の固定を用い世界の輪廻を始めました。ですが真のオリジネイターの力は時の輪廻さえをも超えて私たちのシステムを侵食し始めました。そこで私たちは奴を倒すことができる決闘者がいる時代を探すことにしたのです。だが繰り返す世界は予定調和の世界。何度繰り返そうが世界で起きる事象は変化せず。すなわち真のオリジネイターを倒せる決闘者が現れることもありえなかったのです」
結利「えっ。それじゃあ私たちも奴を倒すことは不可能なんじゃ…」
グローリー「えぇ。本来ならば」
十也「本来だと?」
グローリー「そうです。5143巡目の世界で予期せぬことが起きたのです。予定調和の崩壊。それは突然訪れました」
十也「まさか!」
結利「?」
グローリー「気づいたようですね。別世界からの干渉。そうこの世界に存在しない天十也という存在が現れたのです」
結利「別世界?どういうことなの、十也!」
十也「すまない。くわしい話は後でする」
グローリー「あなたという存在を受け入れたこの世界は先の読めない世界になりました。冥界の王の復活、異星人の襲来。混沌とも呼べる世界が始まったのです。ですがそれは私たちにとっては希望になりえたのです。真のオリジネイターを倒せる存在が現れるかもしれないという。そうして選ばれたのがあなたたちというわけです。そしてその中心には天十也。あなたがいるのです」
十也「まさか俺がこの世界に飛ばされたことでそんなことになるとは…」
あまりのことに驚きを隠せない十也
グローリー「特異点であるあなたならば真のオリジネイターを倒せるかもしれません。ですから」
デュエルディスクを構えるグローリー
グローリー「私があなたの力を試します。これが最後の審判です」
十也「俺が原因で世界の均衡がくずれたなんてな。だけど俺が原因っていうならそのケジメは俺がつける」
デュエルディスクを構える十也
グローリー「ではいきますよ。全力でお相手します!」
グローリー&十也「デュエル!」
グローリー「私のターン。私はセイクリッド・レオニスを召喚。セイクリッド・レオニスはフィールドに存在する限り1ターンに1度手札のセイクリッドモンスターを通常召喚できます。私はセイクリッド・シェラタンを召喚。セイクリッド・シェラタンが召喚に成功した時デッキからセイクリッドと名のつくモンスター1体を手札に加えます。私はセイクリッドシェアトを手札に。私は2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚、セイクリッド・ヒアデス。カードを1枚セットしターンエンドです」
十也「俺のターン。俺は切り込み隊長を召喚。その効果により手札のチューナーモンスターソード・マスターを召喚。ソード・マスターを切り込み隊長にチューニング。集約せし大地の力。今疾風となりて駆け抜けろ!シンクロ召喚、大地の騎士ガイアナイト」
グローリー「来ましたね。あなたのエースモンスター」
十也「ガイアナイトでセイクリッド・ヒアデスに攻撃、ガイアズランス!」
ガイアナイトATK2600 VS セイクリッド・ヒアデスATK1900
グローリーLP4000→3300
グローリー「くっ。やりますね」
十也「どうだ!俺はカードを2枚セットしターンエンド」
グローリーと十也によるオリジネイターシステムとの最終決戦。十也は最強のオリジネイターシステム栄光のグローリーを倒すことはできるのか
to be continued
最終更新:2012年11月02日 20:43