激闘の果てに

とうとう現れたグローリーの切り札究極時戒神セフィロン。十也はグローリーを倒すことはできるのだろうか?


十也「俺のターン。俺はマジックカード旋風の宝札を発動。自分のマジック・トラップゾーンのカードが相手のマジック・トラップカードゾーンのカードよりも多い場合発動できる。フィールドのマジック・トラップカードを破壊する」

グローリー「くず鉄のかかしを自分から破壊するとは血迷いましたか」

十也「旋風の宝札の効果はまだ続くぜ。この効果で破壊したカードの枚数から1枚引いた分だけカードをドローする」

結利「破壊したカードは3枚。つまり2枚のカードをドローできるということだね」

十也「ドロー!よし!速攻魔法異次元からの埋葬を発動。俺はガイアナイトを墓地に戻す。そして!いくぜマジックカードヴィジョンシンクロを発動。墓地に存在するシンクロモンスター1体と同じ攻撃力、レベルを持つシンクロモンスター2体をエクストラデッキから特殊召喚する。俺はガイアナイト2体を特殊召喚」

グローリー「だがその効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は0となる」

十也「あぁ!わかっている」

結利「もしかして!十也の狙いは!」

グローリー「エクシーズ召喚ですか」

十也「俺は2体のレベル6モンスターでオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚!無数の剣を持つ剣士ソード・ブレイカー!ソード・ブレイカーの効果発動。オーバーレイユニットを一つ取り除き種族を一つ宣言する。俺は天使族を宣言。ソード・ブレイカーが宣言した種族と戦闘を行う場合ダメージ計算を行わずそのモンスターを破壊する。いけ、ソード・ブレイカー!究極時戒神セフィロンに攻撃だ!」

ソード・ブレイカーの効果により破壊される究極時戒神セフィロン

グローリー「私の象徴が……」

十也「ターンエンドだ!」

結利「すごい!あの状況からグローリーのエースモンスターを倒すなんて!」

グローリー「だがまだ負けたわけではありません。あなたのライフは1000ポイント。私のライフは2300ポイント。依然あなたが不利なのに変わりはありません。私のターン。私は強欲な壺を発動。デッキからカードを2枚ドローします。ライフを半分支払いマジックカードシンクロ⇔エクシーズシフトを発動」

グローリーLP2300→1150

グローリー「私のフィールドのシンクロモンスター1体を墓地に送り、そのモンスターのレベルの半分のランクを持つエクシーズモンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚します。現れなさいセイクリッドビーハイブ」

十也「攻撃力2400。そのモンスターでは俺のソード・ブレイカーを倒すことはできない。どうする気だ?」

グローリー「いきますよ」

十也「はっ、まさか!そうかあいつの狙いは!」

グローリー「私はセイクリッド・ビーハイブでオーバーレイネットワークを再構築。カオスエクシーズチェンジ!現れなさいセイクリッド・トレミスM7!」

結利「攻撃力2700!十也のソード・ブレイカーと互角!」

グローリー「フィールド魔法最終決戦場ラグナロク・フィールド発動。このカードがある限りお互いにドローフェイズにカードをドローすることはできません。さらにオーバーレイユニットにエクシーズモンスターを持つエクシーズモンスターはそのエクシーズ素材の守備力分攻撃力がアップする」

セイクリッド・トレミスM7 ATK2700→3500

十也「こいつは…まずいぜ!」

グローリー「行きなさいセイクリッド・トレミスM7。ソードブレイカーを攻撃です」

セイクリッド・トレミスM7 ATK3500 VS ソードブレイカーATK2700
十也LP1000→200

十也「うわぁぁ!」

グローリー「これでターンエンドです。ですがあなたのターンあなたは最終決戦場ラグナロク・フィールドの効果によりカードをドローすることができません」

結利「えっ!それじゃあ今十也のフィールドにはカードが存在しないから……」

グローリー「あなたには何もすることができません。ふぅ、わたしはあなたの力を見誤ったようですね。あなたも私を倒すことができなかった」

十也「……はぁ…はぁ…。何勘違いしていやがる」

グローリー「どういうことですか?」

十也「お、俺は墓地のヴィジョンシンクロの効果を…使うぜ。墓地のガイアナイトとこのカードを除外することでデッキからカードを1枚ドローできる」

グローリー「たった1枚のカード!?それであなたは私を倒せると思っているのですか!」

十也「あぁ!」

グローリー「世界の気まぐれなど存在しません。そのような確立など……0%です!」

十也「いいや!俺は信じる!俺ならば引けると!このデッキは俺に答えてくれると!」

グローリー「いいでしょう。あなたのその自信はそのドローと共に打ち砕かれるのです。さぁ引きなさい!」

十也「決着をつける!いくぜグローリー!ファイナルドロー!」

グローリー「どうです?それがあなたの運命なのです」

結利「十也……」

十也「これが……デッキの答えだ!マジックカード死者蘇生!」

グローリー「そんなバカな……!」

十也「蘇れソードブレイカー!」

グローリー「あなたがこの状況でそのカードを引けるなんて」

十也「グローリー!確立だけではものごとは決まらないもんだぜ!俺は可能性を信じる!そしてお前に教えてもらったこの力で決着をつける!カオスエクシーズチェンジ!疾風をまといて雷(いかずち)のごとく戦場を駆けろ!迅雷の騎士ガイアドラグーン!」

グローリー「ふっ。私たちの判断は間違ってなかったのかも知れませんね。あなたたちならばもしや…」

十也「フィールド魔法ラグナロク・フィールドの効果によりガイアドラグーンの攻撃力はソードブレイカーの守備力分すなわち1000ポイントアップする」

迅雷の騎士ガイアドラグーンATK2600→3600

結利「グローリーのモンスターの攻撃力を上回った!」

十也「ガイアドラグーンでセイクリッド・トレミスM7に攻撃!迅雷槍撃ボルティング・レイザー!」

迅雷の騎士ガイアドラグーンATK3600 VS セイクリッド・トレミスM7 ATK3500
グローリーLP1150→1050

グローリー「天十也!私はあなたたちに全てを託しましょう。私はラグナロク・フィールドの効果によりカードをドローできません。決着をつけなさい天十也!」

十也「グローリー……。いくぜガイアドラグーンでダイレクトアタック!」

グローリーLP1050→0

グローリー「ふっ。これでシステムは停止します。後はあなたたちしだいです。世界を真のオリジネイターから救ってください。頼みましたよ、天十也!」

十也「あぁ、その想い。俺が引き継ぐ」

グローリー「真のオリジネイターが封印されているのは地下最深部です」

十也「わかった」

十也は地下最深部を目指し部屋を飛び出した。それを追おうと結利が部屋を出よとしたその時…

グローリー「待ちなさい、天音結利」

結利「何?」

グローリー「あなたに話があります」

結利「……」

to be continued
最終更新:2012年11月06日 22:32