白龍咆哮!四凶獣を滅せよ!

タウガス共和国で初任務に赴いた十也と結利。そこで彼らはナルとにろくに出会う。2人を加えた彼らは4凶獣を倒すため高霊山の中腹を目指すのであった

黄龍「情報ではここらへんのはずです」

龍静「どこに敵が潜んでいるかわからない。気を引き締めてくれ」

ナル「なんだかいやな感じがするね」

にろく「なにか感じるのかナル?」

ナル「(なんだこの感じ…かすかだがこれはまるで…)」

結利「なんかさっきよりも霧が濃くなってない?」

十也「いわれてみると…」

急激に濃くなっていく霧。2m先も見えないほど霧は濃くなる

結利「あれ?みんながいない」

黄龍「どうやらしてやられたようですね。これが奴らの獲物の狩り方ということですか」

???「ふゅー…」

結利「な、なに!?」

声がするほうを結利が振り返る

???「でゅえる…だ」

結利「なにこいつ!?これが四凶獣!?」

結利の前には虎の体に人の顔をもつ化物が立ちはだかっていた

結利「あれ?黄龍さんもいつのまにかいない!」

???「でゅえる…」

結利「私がやるしかないよね!よ~し!」

結利がデッキケースに手を伸ばす

結利「あれ?デッキがない!なんで!?」

???「たたかわ…ないなら…」

化物が大きく口を開ける

結利「ひっ!そ、そんなだれか!十也~~!!」

???「いただ…きます」

結利「きゃぁぁぁ!!」

死を覚悟した結利。だが次の瞬間結利の前に人影が現れる

???「おまちなさい。あなたの相手は私がしましょう」

結利「えっ!?」

結利が眼の前の人物を確認する

結利「なんで!?なんであなたが!?」

シュウ「久しぶりですね結利」


~~

ナル「やられた!奴らの術中にはめられた!」

にろく「4凶獣っていうのはただの決闘獣とは違うようだな」

ナル「気配を感じる!後ろだにろく!」

にろくの背後には狼のような生物がたたずんでいた

にろく「なんだこいつ!顔は狼だがサイズがでかすぎだろ!像くらいはあるぞ!」

???「がううう!われのえさとなれ。にんげん!」

ナル「こいつの姿…まるで混沌(こんとん)だ」

にろく「混沌?」

ナル「ああ。タウガス共和国の歴史に出てくる四凶の1体。狼のような姿を持ちその口には常に自分の尾を噛んでいる」

にろく「こいつそのまんまじゃないか!さしずめこいつは混沌獣っていったところか!」

混沌獣「でゅえるだ…はいしゃはわれのえさとなる」

ナル「俺が相手だ!デュエルディスクセット!(こいつから感じられる気配…間違いない!これは!)」

混沌獣&ナル「デュエル!」


~~

十也「みんなどこだ!」

龍静「こうやって奴らは迷い込んだ人々を…」

十也「ちっ!全然周りがみえない!くそっ!」

龍静「十也!危ない!後ろだ!」

十也「えっ!うわっ!なんだこいつ!」

十也の後ろには虎のような生物がいた

十也「赤い虎?翼まで生えてやがる」

龍静「窮奇(きゅうき)か!」

十也「なにそれ?」

龍静「四凶だ!虎の姿を持ちさらには背中から生えた翼で空をも飛ぶ!だがそれは歴史に登場する悪神。何故それと同じ姿の妖魔がでる!」

窮奇獣「にく……にくをくわせろ。せいじゃのにくを!」

十也「やばいぜこいつ!」

窮奇獣「でゅえる…はいぼくすればそのにくをくらう」

十也「だったら俺が…」

龍静「まて!ここは僕にやらせてくれ!」

十也「大丈夫なのか?」

龍静「僕の仲間たちや人々を襲ったこの妖魔たちを許すわけにはいかない!僕にやらせてくれ」

十也「わかった!無理はするな」

龍静「恩に着る。妖魔よ!僕がお前を滅する!」

龍静&窮奇獣「デュエル!」

龍静「僕のターン!ドロー!僕はモンスターをセット。カードを1枚セットしターンエンド」

窮奇獣「われのたーん。われは魂虎をしょうかん。二重召喚はつどう。王虎ワンフーをしょうかん。2たいのもんすたーでおーばーれい。えくしーずしょうかん広莫邪風(こうばくじゃふう) 窮奇(きゅうき)」

十也「奴自身を召喚しやがった!」

窮奇獣「われはそなたのしもべをくらう!」

窮奇が伏せモンスターに襲いかかる

広莫邪風 窮奇 ATK2000 VS コドモドラゴン DEF200
龍静LP4000→2200

龍静「うぐ!ダメージだと!?」

十也「奴は貫通効果をもっているのか!」

窮奇獣「われがだめーじをあたえたときわれのちからはぞうふくされる」

広莫邪風 窮奇 ATK2000→3800

十也「一気に攻撃力が上がりやがった!」

窮奇獣「さらにだめーじをあたえたときてふだを1まいぼちにおくりORUを1つとりのぞくことで1000だめーじをあたえる。われは2まいのてふだをぼちにおくりORUを2つとりのぞく」

十也「つまり2000ポイントのダメージかよ!龍静!」

龍静LP2200→200

龍静「ぐぁぁぁぁ!!」
龍静「ま…まだだ。コドモドラゴンは墓地に送られた時手札のドラゴン族モンスター1体を特殊召喚できる。僕は青眼の白龍を特殊召喚!」

窮奇獣「あきらめろ。そちらはここでわれにくわれるさだめ。てんめいからはのがれられん。かーどを1まいせっとしたーんえんど」

龍静「ふざけるな!何が天命だ!妖魔ごときが天命をかたるな!お前が今まで食べてきた人々の魂、僕が開放する!僕のターン!」

十也「だが奴の攻撃力は3800。ブルーアイズでは勝てないぞ!」

龍静「ふっ。戦いとは先を制したものが全てを制する」

十也「?」

龍静「つまり僕の戦術はすでに完成していたということだ!装備魔法巨大化発動!僕のライフがお前よりも低い場合装備モンスターの攻撃力を倍にする」

青眼の白龍ATK3000→6000

十也「攻撃力6000!?すげーぜ!」

龍静「さらに僕は魔法カードフォース発動。貴様の攻撃力の半分をブルーアイズに加える」

広莫邪風 窮奇ATK3800→1900

青眼の白龍ATK6000→7900

十也「7900!」

龍静「ブルーアイズよ!悪しき魂を打ち砕け!滅びの爆裂疾風弾!」

窮奇獣「あまいぞにんげん。罠かーどはつどう聖なるバリアミラーフォース」

十也「そんな!」

龍静「ふっ」

窮奇獣「なにがおかしい?」

龍静「お前はわかっていないようだな。この勝負は僕の勝ちだ!罠カード王者の看破!そのカードの発動を無効にし破壊する!」

窮奇獣「なんだと!?」

十也「すげぇ!これがタウガス支部のエースの力か!」

龍静「終わりだ!貴様が今まで喰らった人々の魂にわびろ!」

窮奇獣「ぐぉぉぉぉ!」

窮奇獣LP4000→0

窮奇獣は塵芥と化した

龍静「安らかに眠れ」

十也「すごいぜ龍静!」

龍静「いやこの程度の相手に苦戦するようではまだまだ僕も鍛錬が足りないな。みんなの方は無事なのだろか?」

十也「あぁ。俺たちのように襲われているかも知れない。みんな無事でいてくれよ」


to be continued
最終更新:2013年02月09日 13:32