抱かれた疑念 黄龍の思惑

結利「なんでシュウがここにいるの?」

シュウ「そんなに警戒しないでください。私はあなたに何か危害を加えるつもりはありません。むしろあなたを助けるために来たのですから」

結利「私を助けるため?」

シュウ「そうです。グローリーは保険として私をよこしたのですよ」

結利「グローリーはあなたの危険性を知っているはず…なのになんで?」

シュウ「私の危険性ですか……もし私が危険な人物だとしても他に適正な人物がいなければ私が選ばれたのは必然でしょう。それに私はあなたの…」

???「でゅえる…」

シュウ「おっと。そうでしたあなたの相手をしなければいけませんでしたね」

結利「シュウ!まだ話は終わってないよ!」

シュウ「結利。今はそんな場合ではありません。あなたはもっと周りを見るべきです」

シュウ&???「デュエル!」

シュウ「ところでこの化物。書物で見たことがあります。たしかその名を檮杌(とうこつ)。四凶と呼ばれる悪神の1体ですね」

結利「じゃあこいつは檮杌獣か」

檮杌獣「われのたーん。われはまほうかーど牙獣招来をはつどう。てふだのれべる4いかのけものぞくもんすたーをかのうなかぎりとくしゅしょうかんする」

檮杌獣の場にレベル3の獣族モンスターが3体特殊召喚される

シュウ「ほう。狙いはエクシーズ召喚ですか」

檮杌獣「われは3たいのもんすたーでおーばーれい。えくしーずしょうかん!暴乱難訓(ぼうらんなんくん)檮杌」

暴乱難訓 檮杌 ランク3 ATK2500

結利「自分自身を召喚した!」

檮杌獣「われがばにいるかぎり、そちはかーどをひくことはできぬ。われはORUがあるかぎりこうかのたいしょうにすることまかりならん。そして1たーんに1どわれはORUを1つとりのぞくことでそちはわれとのてふだのさ1まいにつき1000のだめーじをうける!」

結利「シュウとの手札の差は3枚。3000のダメージ!?」

シュウLP4000→1000

シュウ「くっ!」

檮杌獣「たーんえんど」

シュウ「ふう。少しはやるようですね。ですがこの程度では私を倒すには足りませんよ!私はセイクリッド・シェアトを特殊召喚。さらにセイクリッド・ポルクスを召喚。セイクリッド・シェアトはそのレベルを他のセイクリッドモンスターと同じにすることができます。私は2体のレベル4モンスターでオーバーレイ。エクシーズ召喚!セイクリッド・ビーハイブ!まだですよ。セイクリッド・ポルクスを召喚したターン。私はもう1度セイクリッドモンスターを召喚できます。私はセイクリッド・グレディを召喚。そしてその効果により手札のレベル4のセイクリッド・カウストを特殊召喚します。セイクリッド・カウストの効果でグレディ、カウストのレベルを5に!オーバーレイ!エクシーズ召喚セイクリッド・プレアデス」

結利「すごい…」

シュウ「セイクリッド・プレアデスで檮杌を攻撃!セイクリッド・ビーハイブの効果です。ORUを1つ取り除くことでセイクリッドモンスターの攻撃力を1000ポイントアップさせます」

セイクリッド・プレアデスATK3500 VS 暴乱難訓 檮杌 ATK2500
檮杌獣LP4000→3000

シュウ「セイクリッド・ビーハイブで攻撃」

檮杌獣LP3000→600

シュウ「私はカードを1枚セットしターンエンド」

檮杌獣「われのたーん」

シュウが急に檮杌獣に背を向ける

檮杌獣「なんだ?まだでゅえるはおわってない」

シュウ「いいえ。今おわりました。あなたの負けです」

結利「あれはシュウの罠カードが発動している!」

ソーラーレイ:自分フィールド上の光属性モンスター1体につき600ポイントのダメージを与える

檮杌獣「そ…んな…ぎゃぁぁ!」

檮杌獣LP600→0

檮杌獣は光と共に消滅した

シュウ「終わりましたね。それでは結利。またいずれ」

結利「まって!シュウ!」

シュウ「もうこれ以上あなたに話すことはありません。ですが1つ忠告をしておきましょう。王 黄龍(ワン イーロン)には気をつけなさい」

結利「それってどういう…」

シュウは霧の中に姿を消していった

結利「シュウ……」



~~


ナル「これで終わりだ混沌獣!マエストロークでダイレクトアタック!」

混沌獣LP1800→0

にろく「よし!ナルの勝ちだ!」

混沌獣「ぐぁぁぁ!」

混沌獣は消滅した

ナル「(間違いない!これはInv!だが他の生物にInvを固着するなんてことができるのか…)」

霧が晴れていく

十也「みんな無事だったのか!」

結利「よかった~」

にろく「お前たちのところにも四凶獣があらわれたのか?」

龍静「ああ。だが奴は滅した」

結利「私の方も倒したよ(やったのはシュウだけど…)」

黄龍「私は最初は結利さんと一緒だったのですが結利さんがデッキだけ残して消えてしまって…」

十也「じゃあ結利はどうやって倒したんだ?」

結利「え、えっとねぇ!そう!予備のデッキを持っていたんだよ!」

黄龍「そうでしたか。よかったです」

龍静「3体の四凶獣を倒したということは目撃証言と数が一致しているな。これでもう被害は出ないだろう。戻って報告だ」

山を降りていく十也たち。黄龍が降りていこうとしたその時

ナル「ちょっといいかい?」

ナルが黄龍をよびとめる

黄龍「なんですか?」

ナル「黄龍に聞きたいんだがInvを人間以外の生物たとえば決闘獣に固着させることはできると思うか?」

黄龍「私は無理だと思いますね。ですがナルさんぐらいの力を持てばそれも可能なのではないでしょうか」

ナル「(おれと同じくらいの音師としての力をもつ者か…)」
ナル「わかった。ありがとう」

黄龍「いえいえ」

山を降りていくナル

黄龍「……」

にろくとナルは用事があるとかで下山した後別れ、十也たちはタウガス支部へと戻った

~治安維持局タウガス支部~
十也たちは4凶獣を倒した報告を金長官にあげる。そして十也たちはミストラルシティへと帰っていった


~タウガス共和国・王(ワン)家~
黄龍「ふ~。今日の仕事も終わったね」

自宅でくつろぐ黄龍

???「それどうだい?あれの調子は?」

黄龍の部屋には何者かがいる

黄龍「3体はやられてしまったよ。天音 結利は確かにデッキを奪って他のデッキもなかったはずなのに…」

???「ふ~ん。で3体ってことはあいつはまだ使ってないってことか」

黄龍「そうだね。君から技術提供を受けたおかげで決闘獣をベースとした人工生命体をつくれるようになったのには大変感謝しているよ」

???「それはお前の音師としての力があってこそだろ」

黄龍「君の技術で強力な器を作る。そして私の力でその器に魂を固着させる。すばらしいね!」

???「僕はしばらく行くところがある。君の研究が進んだら連絡をくれ(僕が完全な存在になるためにね)」

黄龍「あぁ。わかったよアージ・アレジェーネ」


タウガス共和国編 the end
最終更新:2013年02月09日 18:27