「二つの龍」のコントラスト!

タウガス共和国。古くからの歴史、伝統を重んじる国である。この国には数々の伝記や伝承がある。その中の1つにはこんなものがある

遠い昔、4体の悪神がこの地で悪行の限りを尽くした。それを見かねた白き龍神が悪神を焼き払い、人々を救ったという。だが4体の悪神を操り人々を苦しめていたのは白き龍神の仲間である龍であった。その龍は四征の長と呼ばれ、その名を黄龍(おうりゅう)という。黄龍は白き龍神のことをよく思っていなかった。強大な力を持っていた黄龍は仲間の龍たちを裏切り、さらなる力を求めた。人間界を焼き払い、人々の命を喰らいその力を増していった。白き龍神と人々は決心し、黄龍を止めるため立ち向かう。黄龍とその配下である四征竜の前に苦戦する白き龍神たち。だが人々の想いが奇跡を起こす。白き龍神は覚醒し、光の龍神へと姿を変えたのである。光の龍神は黄龍たちを倒し世界に平和を取り戻したのである。


~治安維持局タウガス支部~
龍静(ロンジン)「決闘獣がでただと!?」

局員A「はい!」

黄龍(イーロン)「とうとうタウガス支部に狙いを定めて来ましたか」

Nの演説の後、各地の治安維持局は決闘獣たちによる襲撃を受けていた。そしてとうとうNの魔の手はここタウガス支部にも及んだのである

龍静「僕がでる!」

黄龍「まちなさい。龍静!」

龍静「なんだ黄龍!何故僕を止める!」

黄龍「私も行きます。2人で奴らをくい止めましょう」

龍静「そういうことか。わかった!僕は正面をくい止める!」

黄龍「では私は裏門のほうに行きます」

2人はそれぞれ決闘獣を撃退しに向かう

局員B「私たちは行かなくていいんですか?」

局員A「あの2人が行けば大丈夫だ。俺たちが行ったらかえって足手まといになるだけだ」

局員B「龍静さんと黄龍副長官の2人だけであれだけの数の決闘獣を倒せると?」

局員C「お前はここに配属されたばかりだからわからないのも無理はないな」

局員B「どういうことですか?」

局員A「あの2人はタウガスの二龍の異名をもつんだ」

局員B「タウガスの二龍!?あの有名な決闘者ですか!」

局員C「そう。国内最強の決闘者。彼ら同志が闘えば大地を揺らし、天を割るとまで言われている」

局員B「まさかですよ。驚きました。タウガスの二龍がタウガス支部の決闘者だったとは……」


~治安維持局タウガス支部・正面入り口~
龍静「はぁぁ!白龍招来!青眼の白龍!」

決闘獣「ガォォォ!」

龍静「妖魔よ!灰燼と散れ!滅びの爆裂疾風弾!」

決闘獣LP3000→0

青眼の白龍の攻撃で決闘獣たちが消滅する。そして新たな決闘獣たちが現れる

決闘獣「グォォォ!」

龍静「こいつは見たことがない妖魔だ。だがどんな敵が来ようとも我が白龍が蹴散らすのみ!僕がいる限りここは1歩も通さん!いくぞ!」


~治安維持局タウガス支部・裏門~
決闘獣「ガォォォ!」

黄龍「これが噂の決闘獣…。一度見てみたいとは思っていたがこれはなかなか……」

決闘獣「ガォォォ!」

黄龍「おっと!ゆっくり観察もさせてくれないか。(だがこんな器だけの生物…。だれが一体どうやって…)」
黄龍「まぁいいさ。君たちを倒してからゆっくり調べさせてもらうよ!」


~治安維持局タウガス支部~
局員A「正面入り口の決闘獣は全部倒し終えたそうだ」

局員B「本当ですか!?さすがはタウガスの二龍」

局員C「後は裏門のほうだけですね。あっちは監視カメラもない。俺が様子を見てきます!」


~治安維持局タウガス支部・裏門~
黄龍「へぇ~。こいつらは倒すと消滅してしまうのか。だったら!」

決闘獣「ガォォォ!」

決闘獣の挙動がおかしくなる

黄龍「私の音師としての力を使えばお前たちのような器だけの存在を制御するのはたやすいこと。器には魂を入れてやればいいのだからね」

決闘獣は急におとなしくなりその場に座り込む

黄龍「我が王(ワン)家に伝わる術を用いればこんなものか。こいつらには利用価値がありそうだね。さて見つかる前に宝を隠すとしようか」

黄龍が決闘獣に命令を下し、決闘獣がいずこかへと去っていった。その様子を影から見ていた人物がいた

アージ「へぇ。おもしろい奴がいるじゃないか。旧人類にこんな力を持った奴がいたとはね。(こいつは使えるかもしれないな)」

アージは不敵な笑みを浮かべていずこかへと去っていくのであった
黄龍と龍静の2人によって決闘獣は撃退された。だが2人はこれから各々の道を歩むことになるのである。
表と裏。正義と悪。彼らの存在は表裏一体のごとく必然なのである。そして歴史は繰り返す。
この話はきっかけに過ぎない。彼らはこれからどのように物語に絡んでくるのであろうか。
それはこれからのお楽しみである


二つの龍のコントラスト the end
最終更新:2013年02月15日 21:06