アサルト・シャドー

ミストラルシティ郊外にある森林公園で感知された異常なD・E反応。そこへ向かった十也たちの前に現れたのは治安維持局の名をかたる連中だった。スライが彼らを問い詰めようとしたその時!突如空間がゆがみ1人の男が現れる。隊長と呼ばれるその男と治安維持局の格好をした連中は十也がヘレティス2であることを知っていた。十也たちは奴らの正体を確かめるため決闘に挑むのであった

赤髪の男「先攻はもらう!ドロー!俺はモンスターをセット。カードを1枚セットしターンエンド」

十也「(奴の出方がわからない以上慎重にいくべきか…)俺のターン!俺は切り込み隊長を召喚。その効果で手札のマジックストライカーを特殊召喚する。俺は2体のモンスターでオーバーレイ!エクシーズ召喚、銀嶺の巨神!このモンスターはORUを1つ取り除くことでこのモンスターがいる限り相手のセットカードを発動できなくする」

赤髪の男「……」

十也「銀嶺の巨神で伏せモンスターを攻撃」

赤髪の男「おれのモンスターは幻獣機ハムストラットだ。このモンスターがリバースした時、幻獣機トークンを2体特殊召喚する」

十也「銀嶺の巨神の効果も発動するぜ!ORUをもつこのモンスターがモンスターを破壊した時墓地の地属性モンスターを守備表示で特殊召喚できる。俺は切り込み隊長を守備表示で特殊召喚。カードを1枚』セットしターンエンド」

赤髪の男「俺のターン!俺はチューナーモンスターニトロシンクロンを召喚。ニトロシンクロンを幻獣機トークンにチューニング。シンクロ召喚A・O・Jカタストル。カタストルで銀嶺の巨神に攻撃。カタストルは闇属性以外のモンスターと戦闘を行なう場合ダメージ計算を行なわず破壊する」

十也「くっ!」

赤髪の男「ターンエンドだ」

十也「俺のターン。(カタストル…やっかいなモンスターだ。だけど!)おれはチューナーモンスターソードマスターを召喚。ソードマスターを切り込み隊長にチューニング。集約せし大地の力、疾風となりて駆け抜けろ!シンクロ召喚!大地の騎士ガイアナイト! 」

赤髪の男「攻撃力はカタストルを上回ってはいるがこちらには効果がある!」

十也「あぁ!ガイアナイトでカタストルに攻撃!ガイアズランス!」

赤髪の男「なに!?バカが!カタストルの効果発動!」

十也「罠カードブレイクスルースキル発動!カタストルの効果をエンドフェイズまで無効化する。これで!」

ガイアナイトの槍がカタストルを襲う。激しく舞う煙。だが煙の中からでてきたカタストルは無傷であった

十也「なに?なんでカタストルがはかいされてないんだ?」

赤髪の男LP4000→3600

赤髪の男「さすがだなヘレティス2。だがこの程度の戦術じゃ俺のモンスターを倒すには至らない!こいつが!」

十也「あの罠カードか!」

赤髪の男「俺はフェイクエクスプロージョンペンタを発動していたのさ。この効果でモンスターは戦闘による破壊をされない。そして俺は手札からサモン・リアクターAIを特殊召喚する」

十也「カタストルを破壊できないばかりかモンスターを増やされるとは…。俺はカードを2枚セットしターンエンド」

赤髪の男「いくぞ!俺のターン。俺は幻獣機トークンをリリースしサイバードラゴンをアドバンス召喚。俺はサイバー・ドラゴンとサモン・リアクターAIでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚シャークフォートレス!さらにフィールド魔法エクシーズテリトリーを発動!」

シャーク・フォートレスATK2400→3400

赤髪の男「シャーク・フォートレスの効果を使う!ORUを1つ取り除きこのターンシャーク・フォートレスは2回攻撃を行なう」

十也「こいつはヤバイぜ…」

赤髪の男「シャーク・フォートレスで1回目の攻撃だ!くらえ!」

十也「くず鉄のかかしを発動!その攻撃を無効にする」

赤髪の男「ふん。ならばカタストルで攻撃。効果によりガイアナイトを破壊する」

十也「くっ!」

赤髪の男「シャーク・フォートレスのダイレクトアタックだ!」

十也LP4000→600

十也「うわぁぁぁ!!」

赤髪の男「ターンエンドだ。ヘレティス2、この程度の力ならば確かに脅威にはならんな」

十也「はぁ…はぁ…。なめるなよ!まだ俺は負けちゃいない!」

赤髪の男「威勢だけはいいようだな。こいつが」

十也「ドロー!俺は伏せていたこいつを発動するぜ。リビングデッドの呼び声!蘇れガイアナイト!そしてドドドウォリアーはリリースなしで召喚することができる」

赤髪の男「奴の場にはレベル6のモンスターが2体。ふっ。エクシーズ召喚か」

十也「オーバーレイ!エクシーズ召喚!無数の剣(つるぎ)を持つ剣士ソード・ブレイカー」

ソード・ブレイカーATK2700→3900

赤髪の男「エクシーズテリトリーの効果で攻撃力が上回ったか!」

十也「いくぜ!ソード・ブレイカーでシャーク・フォートレスを攻撃だ!ブレイクブレイド!」

ソード・ブレイカーATK3900 VS シャーク・フォートレスATK3400
赤髪の男LP3600→3100

赤髪の男「ぬぅ!」

十也「俺はソード・ブレイカーの効果発動。ORUを1つ取り除き機械族を宣言。機械族と戦う場合ダメージ計算を行なわず破壊する」

赤髪の男「カタストルへの対策か」

十也「ターンエンドだ!」

赤髪の男「さて!俺のターンだ!俺はチューナーモンスターニトロシンクロンを召喚」

十也「またニトロシンクロン!あいつさらにシンクロを行なう気か!」

赤髪の男「お前の当ては外れたな!俺はカタストルにニトロシンクロンをチューニング。シンクロ召喚ニトロウォリアー!ニトロシンクロがニトロと名のつくシンクロモンスターのシンクロ召喚に使用されたときカードを1枚ドローする!速攻魔法サイクロン!お前のその伏せカード!くず鉄のかかしを破壊する!」

十也「くっ!やられた!だが攻撃力はこちらのほうが上だ」

赤髪の男「俺は魔法カードH-ヒートハートを発動!ニトロウォリアーの攻撃力をエンドフェイまで500ポイントアップする」

ニトロ・ウォリアーATK2800→3300

十也「まずい!確かニトロ・ウォリアーは…」

赤髪の男「バトルだ!ニトロ・ウォリアーでソード・ブレイカーを攻撃!そしてニトロ・ウォリアーは魔法カードを発動したターン攻撃力を1000ポイントアップする」

ニトロ・ウォリアーATK3300→4300

十也「攻撃力4300!」

ニトロ・ウォリアーATK4300 VS ソード・ブレイカーATK3900
十也LP600→200

十也「ぐぁぁぁ!!」

赤髪の男「さすがはヘレティスシリーズ。タフな野郎だ」

十也「こいつ強い!(おれが取った戦術の常に上をきやがる)」

赤髪の男「あきらめてサレンダーするんだな」

十也「へっ!まだデュエルは終わってないぜ!ドロー!」

赤髪の男「往生際が悪い奴だ」

十也「俺は死者蘇生を発動!蘇れソード・ブレイカー!」

赤髪の男「ニトロ・ウォリアーの攻撃力は元に戻っている。今のソード・ブレイカーなら勝てるというわけか」

十也「(だがここで奴のモンスターを倒しても次のターン奴は俺の戦術を上回ってくる…ならばこのターンで決着をつけるしかない!)俺はソード・ブレイカーでオーバーレイネットワークを再構築!カオスエクシーズチェンジ!」

赤髪の男「なに!?カオスエクシーズチェンジだと!?(こいつ…あのカードを使わずにどうやって…)」

十也「疾風をまといて雷(いかずち)のごとく戦場を駆けろ!迅雷の騎士ガイアドラグーン!」

迅雷の騎士ガイアドラグーンATK2600→4000

赤髪の男「お前は奴らとは違うと侮っていたが…このような技を使えるとはな」

十也「まだ驚くのは早いぜ!俺は魔法カードジャンクアタックをガイアドラグーンに装備する。装備モンスターが相手モンスターを破壊した時その相手モンスターの攻撃力の半分のダメージを与える。いっけー!ガイア・ドラグーンでニトロ・ウォリアーに攻撃!迅雷槍撃ボルティング・レイザー!」

迅雷の騎士ガイアドラグーンATK4000 VS ニトロ・ウォリアーATK2800
赤髪の男LP3100→1900

赤髪の男「ぐはっ!」

十也「まだだ!ジャンクアタックの効果発動!」

赤髪の男LP1900→100

赤髪の男「ぐぁぁぁ!!」

赤髪の男が膝をつく

十也「くそ!ライフを削りきれなかった!」

赤髪の男「はぁ…はぁ…」

息を切らす赤髪の男

スライ「あとはおまえだけだぜ」

結利「こっちは片付いたよ」

スライと結利が治安維持局員の格好をした奴らに勝利し十也と赤髪の男の前に現れる

赤髪の男「ちっ!(くそ!奴との戦いのダメージが残っていなければ!)」

十也「決闘を続けられないのなら…」

ゴゴゴゴ!!
十也の話を遮るように突如空中から轟音が鳴り響く

結利「な、なに!?」

スライ「何もない空中から音が…いや違う!」

空中に何もないように見えたがそれは違かったのである。空中にある物体を覆っていた光学迷彩が解けていく

十也「あれは飛行艇なのか!?」

そこには見たことのない飛行艇が現れた

赤髪の男「あれは…」

???「ゲインよ。無事か?」

飛行艇から拡声器による声が発せられる

スライ「あんなタイプの飛行艇みたことないぞ!」

十也「こいつらの仲間なのか?」

赤髪の男「ガーランド!何とか生きてるぞ。こいつがな」

ガーランドと呼ばれる声の主は答える

???「ふっ。相変わらず悪運が強い奴だ。今応援を送る」

通信が切れた直後、飛行艇のハッチが開きそこから治安維持局員の格好をした部隊が大勢降りてくる

結利「なにこの人たち!?」

スライ「なんて数いやがるんだ」

十也「これだけの部隊をもつ奴ら…一体こいつらは…」

赤髪の男を守るように展開する治安維持局の格好をした連中。その後ろから1人格好が違う男が現れる。マントを羽織ったような姿に緑髪の長髪。あきらかに他の連中とは様子が違う

十也「こいつが親玉か…」

緊張する十也たち

緑髪の男「あれがヘレティス2か」

赤髪の男「ああ。だが奴らほどの力はないようだ」

緑髪の男「そのようだな。一般隊員用のデッキを使ったお前と互角程度なのだからな」

十也「なに!?それじゃあやつは本気じゃなかったってことか!」

赤髪の男「ヘレティス2。今回は俺の負けだ。だが次に戦う時は俺の本気でお前をつぶす!」

赤髪の男はそういい残すと飛行艇の中へと隊員に連れられていった

結利「こいつら私たちをどうする気なの…」

スライ「これだけの数が相手じゃ勝ち目がないぜ」

緑髪の男「安心しろ。お前たちをどうこうする気はない」

十也「じゃあお前たちの目的はなんだ?何故俺のことを探っている!」

緑髪の男「そう熱くなるなヘレティス2。我らが何者か気になるなら教えてやろう」

十也「本当か!?」

スライ「(こんなあっさりと…こいつら何が狙いだ)」

緑髪の男「我々は地球連邦治安維持局特殊部隊アサルト・シャドー。そして私はアサルト・シャドー指揮官ガーランド・ヴォーゲルだ」

十也「アサルト・シャドー…」

結利「聞いたことがないね」

スライ「それでその特殊部隊がなんで十也をねらっているんだ?それにヘレティスとはなんだ?」


ガーランド「ヘレティスシリーズは世界に災いをもたらす存在。我らの目的はヘレティスシリーズの排除」

十也「ヘレティスシリーズの排除だと!?(こちら側の世界でもヘレティスシリーズはつくられていたというのか?)」

スライ「お前のいうヘレティスシリーズって言うのはなんだ?あの赤髪の男は十也のことをヘレティス2と読んでいたな」

ガーランド「それは本人から聞くんだな」

スライ「なに?」

ガーランド「我らが話せるのはここまでだ」

ガーランドたちは飛行艇へと乗り込んでいく

スライ「まて!まだ話は…」

ガーランド「あせらずとも時がくればわかる。この言葉の意味がな」

ガーランドたちの飛行艇は再び光学迷彩を纏い姿を消した

結利「いっちゃったね…」

十也「……(アサルト・シャドー、ヘレティスシリーズ。だめだ!これだけの情報じゃ全然わからない)」

スライ「十也。奴の言っていた言葉…」

十也「あぁ。わかってる。全て話すよ。俺のこと、俺の過去を…」


アサルト・シャドーと名乗る部隊を率いるガーランド・ヴォーゲル。
彼のいうヘレティスシリーズは世界に災いをもたらすとはどういう意味なのか。
ヘレティスシリーズである十也はその過去と向き合う時が来た。
過去からの刺客との戦い。新たな戦乱が幕を開けようとしていた。


to be continued
最終更新:2013年02月19日 22:06