アクセルフュージョン!天地を統べよガイアドレイク

WDGPの本選の最中、イリアステルのプラシドによってディアブロ軍団がネオドミノシティに解き放たれた。時を同じくしてイリアステルの幹部ヴェルディがミストラルシティで決闘者狩りを開始した。不動遊星達はディアブロ軍団の暴走を止めるため奔走する。
遊星「十也、ここは俺たちに任せてお前はミストラルシティに向かえ。」
十也「わかった。頼んだぞ、遊星。」
十也はディアブロ軍団の間を縫いつつミストラルシティに向かった。


ヴェルディ「アクエル∞の攻撃、デスハザード。」
ヴェルディによってミストラルシティの決闘者がまた1人倒れる。
ヴェルディ「くははは。俺がサーキット完成の手助けをしてやるよ、プラシド。」
???「そうはさせない!」
声がする方にヴェルディが目をやるとそこには十也がいた。
ヴェルディ「天 十也か。以前俺にやられたというのに懲りてないようだな。
十也「俺は諦めがわるいんでね。」
ヴェルディ「いいだろう。貴様もサーキット完成への礎としてやろう。」
十也「いくぞ、決闘。」

ヴェルディVS十也の決闘が始まった。

ヴェルディ「先攻は俺がもらうぞ。俺はカードを三枚セットしターンエンド。」
十也「俺のターン、ドロー!俺は切り込み隊長を召喚。切り込み隊長は召喚に成功した時手札のレベル4以下
   のモンスター1体を特殊召喚できる。俺はチューナーモンスター、ソードマスターを特殊召喚。」
ヴェルディ「ふん。シンクロ召喚か。無駄なことを。」
十也「シンクロキラーをだされる前に勝負を決める。俺は切り込み隊長にソードマスターをチューニング。
   集約せし大地の力、疾風となりて駆け抜けろシンクロ召喚大地の騎士ガイアナイト。いくぞ、ガイア
   ナイトでダイレクトアタック大地の鋭槍【ガイアズ ランス】!」
ヴェルディ「速攻でくるか。だが…甘いんだよ、トラップ発動、ウィークサモン。相手モンスターの攻撃
      宣言時、デッキより攻撃力0のモンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する。俺はアクア・コア
      を特殊召喚。」
十也「何 !?」
ヴェルディ「くははは。続けていくぞ。トラップ発動、イミュニティブレイク。フィールド上のもっとも
      攻撃力が低いモンスター1体を破壊する。アクア コアの攻撃力は0。よってアクア・コアを
      破壊する。」
十也「しまった!」
ヴェルディ「さぁ、敗北へのカウントダウンだ。アクア・コアの効果発動!このカードがカードの効果に
      よって破壊された時デッキからアクエルT、アクエルC、アクエルA、アクエルG、アクエ
      ル∞を特殊召喚する。いでよ機皇帝アクエル∞。さらにアクエルTの効果だ。アクア・コア
      の効果によって特殊召喚された時、強制的にエンドフェイズになる。これで貴様のターンは
      終わりだ。」
十也「くそ!機皇帝を召喚された上に何も手を打つこともできないのか。」
ヴェルディ「さぁ俺のターンだ。アクエル∞の攻撃力は各パーツの攻撃力の合計値すなわち3000と
      なる。さらにアクエル∞の効果発動!シンクロモンスターを吸収する。ガイアナイトを吸収。
      これによりアクエル∞の攻撃力は5600。貴様のフィールドに貴様を守るカードはない。
      この攻撃で貴様の負けだ。さぁ、自分の無力さを呪え。機皇帝アクエル∞でダイレクト
      アタック、デスハザード。」
十也「まだだ、やられるわけには。俺は手札からジャンクディフェンダーを守備表示で特殊召喚。」
ヴェルディ「それで防いだつもりか。トラップ発動、メテオレイン。自分フィールド上のモンスターが
      守備表示モンスターを攻撃した時その守備力を攻撃力が上回っていればその差分ダメージ
      を与える。ジャンクディフェンダーの守備力は効果を発動しても2100、アクエル∞の
      攻撃力は5600。その差3500のダメージを受けろ、デスハザード。」

十也LP4000→500

十也「ぐわぁ~!」

イリアステルとの決闘ではダメージが実体化する。十也の体に激痛が走る。

ヴェルディ「くくく、俺はカードを二枚セットし、ターンエンドだ。」
十也「お、俺のターン。俺はモンスターをセット。カードを二枚セットしターンエンド。」
ヴェルディ「守るので精一杯のようだな。俺のターン。アクエル∞で伏せモンスターに攻撃デスハザード。」
十也「くっ。荒野の女戦士の効果発動、このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時デッキから
   攻撃力1500以下の地属性モンスターを特殊召喚する。俺はマジックストライカーを特殊召喚。」
ヴェルディ「何を出そうが俺の機皇帝の前では無力だ。ターンエンド。」
十也「俺のターン。俺はアーマーブレイカーを召喚。アーマーブレイカーの効果発動、マジックストライカー
   にユニオン。」
十也(アーマーブレイカーはユニオン状態の時、装備モンスターが相手にダメージを与えた場合フィールド上
   のカードを1枚破壊することができる。そしてマジックストライカーはダイレクトアタック能力をもって
   いる。この攻撃で機皇帝を破壊する。)
十也「いくぞ、マジックストライカーでダイレクトアタック。」
ヴェルディ「ふん。そんな攻撃が通ると思うな。トラップ発動、アクエルG5。アクエルGを破壊し手札の
      アクエルG5を特殊召喚。アクエルG5の効果発動、相手モンスターの攻撃を無効にする。」
十也「何だと! 」
ヴェルディ「ふははは。貴様の考えなど予想済みだ。」
十也「ターンエンドだ。」
ヴェルディ「俺のターン、ドロー。俺は手札からマジック発動、パワープレッシャー。このターン自分の
      モンスターが相手モンスターを破壊した場合相手プレイヤーに攻撃力の差1000ポイント
      につき100ダメージを与える。アクエルインフィニティの攻撃力は5600、マジックス
      トライカーの攻撃力は600、その差は5000。つまり貴様は500のダメージを受ける。」
十也「俺のLPは500。つまりこのターン機皇帝の攻撃を受ければ俺は敗北する…。」
ヴェルディ「そうだ。良くわかっているじゃないか。さぁ、終わりにしようか。アクエル∞でマジック
      ストライカーに攻撃、デスハザード!」
十也「トラップ発動、くず鉄のかかし。相手モンスター1体の攻撃を無効にする。」
ヴェルディ「無駄なんだよ!トラップ発動、アクエルA5。アクエルAを破壊し手札からアクエルA5
      を特殊召喚。そしてアクエルA5の効果発動、アクエル∞の攻撃が無効になったターンもう
      一度続けて攻撃することができる。いけ、アクエル∞、デスハザード。」
十也「ちぃっ!速攻魔法発動ダブルサイクロン。俺のアーマーブレイカーと機皇帝に吸収されたガイアナイトを破壊する。」
ヴェルディ「ふん。これでアクエル∞の攻撃力は3000。パワープレッシャーの効果により200の
      ダメージを受けてもらうぞ。」
十也LP500→300
十也「ぐわぁ~!」
ヴェルディ「しぶとい奴だ。だが、貴様の手札は一枚、フィールドにはくず鉄のかかしのみ。次の俺の
      ターンで終わらせてやるよ。ターンエンドだ。」
十也「ま…まだだ。おれの…ターン、ドロー。」

十也の引いたカードはヴィジョンシンクロ。自分の墓地のシンクロモンスターと同じレベル、攻撃力のシンクロモンスターを攻撃力を0にし効果を無効化してエクストラデッキから2体まで特殊召喚する。

十也(だめだ。このカードでは機皇帝には勝てない。くず鉄のかかしも機皇帝には通用しない。俺の手札…もう一枚はブレイクトリガー。)
十也「俺は…負けるのか。」

蓄積したダメージに見えない勝機。十也の意識を保っていた気力も限界を迎えていた。遠のく十也の意識。
その時

???(…十也)

頭の中に声が聞こえる。いつのまにか十也はあたり一面が光に包まれた空間にいた。十也の目の前には人の形をした光の塊が立っていた。

???(十也。あなたの力を使うのです。)
十也(俺の力?)
???(そう。シグナー・オイドの力を。)

十也の腕が光り、痣が浮かび上がる。

十也(これは )
???(今の私にできるのはあなたの力を目覚めさせる程度で限界です。さぁ、行きなさい十也。)
十也(まて!お前はいったい?)

しかし光の塊は十也の問いに答えることなく消えた。

十也「はっ!」

気がつくと元の場所へと十也は戻っていた。
ヴェルディ「とうとう観念したか。さぁ、サーキットの礎となるがいい。」
十也「確かに俺の今の手札に勝機はない。だが、最後まで俺は諦めない。俺は手札からマジック発動、
   ヴィジョンシンクロ。自分の墓地のシンクロモンスターと同じレベル、攻撃力のシンクロモンス
   ターを2体までエクストラデッキから特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力
   は0となる。俺はガイアナイト2体を特殊召喚。」
ヴェルディ「ふん、守りを固める気か。いくら足掻こうが俺の機皇帝には勝てないんだよ。」
十也「いいや、俺の狙いはそこじゃないぜ。墓地のヴィジョンシンクロの効果だ。墓地のこのカードと
   シンクロモンスター1体をゲームから除外することでデッキからカードを1枚ドローする。この
   ドローに全てをかける!ドロー!」

十也はドローしたカードを確認する。

ヴェルディ「何を引こうが無駄だ。たった一枚手札が増えようが俺の勝利は揺るがない。」
十也「それはどうかな?俺は手札からマジック発動、融合。」
ヴェルディ「何、融合だと! 」

十也の腕に痣が現れ光を放つ。

十也「これが俺の新たなる力、シンクロモンスターによる融合召喚。俺はガイアナイト2体を融合。
   ガイアナイトよ、秘めらしその力を解き放て。限界を超えろアクセルフュージョン!天地を統べよ、
   地天の騎士ガイアドレイク。」

地天の騎士ガイアドレイクATK3500

ヴェルディ「なんだ、このモンスターは データにないだと。」
十也「いけ、ガイアドレイク。機皇帝アクエル∞に攻撃、天翔槍レイズ・キャリバー!」
ヴェルディ「だが、いくら攻撃力が高かろうが。アクエルG5の効果発動。攻撃を無効にする。」

しかしガイアドレイクの攻撃は止まらない。

十也「無駄だ。ガイアドレイクの効果発動、ガイアズバインド。ガイアドレイクはモンスター効果を
   受け付けない。」
ヴェルディ「な、なにぃ~!」

ガイアドレイクATK3500VSアクエル∞ATK3000
ヴェルディLP4000→3500

ヴェルディ「俺の機皇帝がやられただと。 」
十也「まだだ、手札から速攻魔法ブレイクトリガー発動。自分フィールド上のモンスターが相手モンスター
   を破壊した時に発動できる。そのモンスターはもう一度攻撃することができる。」
ヴェルディ「なんだと!」
十也「機皇帝は合体モンスター。本体が破壊された今、お前を守るモンスターはいない。これで終わりだ
   ヴェルディ!ガイアドレイクでダイレクトアタック天翔終焉槍レイズキャリバー・フィニッシュ!」
ヴェルディ「そんな…この俺がやられるだとぉ~!くそぉぉぉ!」

ヴェルディLP3500→0
ヴェルディの体が粉々に砕け、周りに体を構成している機械のパーツが散らばる。

十也「イリアステル。お前らの好きにはさせない。俺のあらたなる力アクセルフュージョンでお前たちの野望を打ち砕く!」

かくして天 十也はアクセルフュージョンの力を手にしたのであった。
最終更新:2012年02月08日 00:14