王国からの招待状

~聖ラウズレイ王国
ここは世界でも有数の決闘大国、聖ラウズレイ王国。その王宮の広間では国王とその臣下達との談義が行われていた。
聖王「私は他国の決闘者達を集め、壮大な決闘大会を開こうと思うんだがどうかな。」
威厳のありそうな臣下A「確かにそれなら我が国の決闘者の力を世界に知らしめるいい機会ですな。」
説明好きな臣下B「先代の聖王は他国との干渉を禁止していたため我が国の決闘技術も世界的にはあまり知られておりませぬ。」
聖王「よし、きまりだな。では…。」
そこに1人の臣下が口を挟む。
心配性な臣下C「お待ちくだされ。もしもそのような大会を開き我が国の決闘者がことごとく敗北した場合どうするおつもりですか。」
聖王「その時はその時だろう。」
心配性な臣下C「なっ!やはり聖王様はまだ考えが甘い。」
説明好きな臣下B「確かに聖王様は先代亡き後、若干16歳でその後をつぎ今は18歳である。」
威厳のありそうな臣下A「しかしこの2年でどれだけ国を良き方向に導いたかお主も知らぬわけではあるまい。」
心配性な臣下C「それはそうじゃが…。」
聖王「お前の気持ちも分かるが、ここは俺のわがままをきいてはくれないか?」
心配性な臣下C「ですが…。もしも我が国の騎士が無様な結果を残したりすれば…」
???「その心配は無用です。」
心配性な臣下の声を遮るように扉の方から声がする。扉が開き、そこには1人の男が立っていた。
???「大切な会談中、ご無礼をお許しください。」
聖王「よい、入れ。」
???「話は聞かせて頂きました。他国の決闘者達を交えた決闘大会をお開きになるそうですね。」
威厳のありそうな臣下A「そうだ。」
聖王「私はお前たちに我が国の代表として参加してもらおうと思っている。」
心配性な臣下C「お待ちくだされ。まだ、私の話は…」
???「大臣。あなたはもしや私達が無様に敗北するとでも思っていらっしゃるのですか?」
心配性な臣下C「い、いや…そういう訳ではないが。」
???「でしたらこの大会を開催するのに異論は有りませんね?」
心配性な臣下C「ぐっ…うむ。後はもう、好きにしてくだされ。」
心配性な臣下はそういうと部屋から出て行った。
説明好きな臣下B「王国一の騎士に言われては反論もできまいて。」
聖王「では、改めて。聖ラウズレイ王国騎士団シュルツ・セイバーのNo.1 ラインハルト・シュナイズに命ずる。我が国の主催する決闘大会に参加しその力を存分に振るえ!」
ラインハルト「はっ!シュルツ・セイバーの名にかけて!」
聖王「頼んだぞ、ラインハルト。」
説明好きな臣下B「私達の方で参加決闘者達をつのる準備はしておく。」
威厳のありそうな臣下A「ラインハルトよ。お主に人員の選出は任せたぞ。」
ラインハルト「はっ。では手始めにNo.7とNo.5の2人を第一予選の方へ向かわせます。」


~聖ラウズレイ王国・騎士団詰所~
ラインハルト「シュルツ・セイバーのNo.5、No.7に告ぐ。お前たちは後日開催される我が国主催の決闘大会の第一予選へ出場しろ。」
No.5「了解したぜ。」
No.7「わかったわ。」
ラインハルトはNo.7の方を見る
ラインハルト「お前はシュルツ・セイバーとして初の戦いとなる。心してかかれ。」
No.7「えぇ、わかってるわ。それなりに私も死線をくぐり抜けてるつもりよ。無様な戦いはしないと誓うわ。これだけ大規模な大会なら彼らともまた会えそうね、楽しみだわ。」





数日後、各地の決闘者に聖ラウズレイ王国からの招待状が届いた。
「決闘者諸君!我が聖ラウズレイ王国にて決闘大会を開催する。ついては第一回予選大会の日程を記載する。二回目いこうの予選大会については後日連絡をするものとする。」
第一回予選大会開催日時  二月二十六日
戦闘形式:トーナメント
上位四名ガ予選追加ナリ
最終更新:2012年02月25日 22:08