明かされる真実!!

ネオドミノシティ中央病院。
最上階に用意された特別個室からは街全体を見渡すことができる。
ネオダイダロスブリッジでつながる旧サテライト地域も。
そこに,かつてダークシグナーと闘った決闘者や主人公の器を持つ者たちが集まっていた。

遊星「ゴドウィン,体は大丈夫なのか?」
超官「はい,私の体は人より頑丈にできていますから」
超官「襲われた他の方たちも,しばらく安静にすれば問題ないでしょう」

ジャック「そのことだ!!誰がおまえたちを襲ったというのか答えろ!!」
ルア「ジャック,落ち着いて。ゴドウィンさんもまだ万全じゃないんだから」

集まった各人を確かめるよう一瞥した後,ゴドウィンは話し始めた。

超官「みなさんに集まっていただくようピエ・・・いえ,イェーガーに頼んだその日」
超官「私は黒マントの男に襲われました」

超官「その出で立ちは,そう,かつてのダークシグナーそのものでした」

一同驚く。
無理もない,ダークシグナーとの戦いはすでに終わっているはずだからだ。
彼らの目の前にいるゴドウィンの敗北をもって。

万丈目「ニュースでしか知らないが,そのダークシグナーとやらはすでに敗れたはずでは?」
超官「はい,私自身そうでしたから。自縛神に選ばれしダークシグナーは存在しません」
超官「ですが,今回の事件は,おそらくダークシグナーの仕業と見て間違いないでしょう」

クロウ「なぜそういいきれるんだ?」
超官「先ほども申したように私自身が対峙したから・・・というのもありますが,もうひとつ」
超官「これを見てください」

ゴドウィンは古い書物を取り出し彼らに見せた。

丸藤(弟)「見てくださいっていわれても・・・読めないっすよ」
超官「これは我々『星の民』に伝わる古い書物です」
超官「内容は『星の民』と赤き龍に関わる事柄」
超官「そしてもう一つ・・・」

とあるページに"それ"は描かれてた。

遊馬「これってガチャピn・・・」
5D's「自縛神!!」

アストラル「トンマ,自重しろ」

自縛神と赤き龍が5000年ごとに争いを繰り返し,その都度シグナーが選ばれ闘っていた。
そしてシグナーたちの側には・・・

超官「赤き龍に率いられ闘うシグナーの傍らで戦いを見守る人々・・・それが『星の民』です」
超官「そして自縛神に見初められしダークシグナーの後ろで戦いを見守っている人々・・・」
超官「彼らの名は・・・」

超官「・・・『自縛民』」

ぼるけーの「ちょっw安易すぎるってっw」
凍る空気。集まる視線。
ぼるけーの「む・・・なんかすんません」

超官「『自縛民』とは自縛神を文字通り"神"として崇めている一族です」
超官「彼らは,人々の希望・願いの象徴である赤き龍を邪神とし」
超官「『星の民』を邪教徒であるとしていました」

超官「『自縛民』にとって希望や願いを神にゆだねることは悪しき行為であり」
超官「人間が己の力で道を切り開くことこそが自然である」
超官「そして,それぞれの人間に科せられた越えるべき壁が神から与えられるとされていました」
超官「彼らはその越えるべき壁を"カブチニフソ"と呼んでいたようです」
超官「"カブチニフソ"を乗り越えたとき,初めて人間は神の祝福を得られると」

三沢「神あるところに邪神有り。当然の流れだな」
十代「それで,その『自縛民』ってのが今回の事件に関係あるのか?」
十代「ダークシグナーはもういないんだろ?」

超官「みなさん,忘れてはいませんか?襲われた元ダークシグナーは6名です」
超官「ダークシグナーだった者は"7名"いたのですよ」

これは盲点!!

超官「もうお気づきですね。元ダークシグナーであるディマクは今回の事件で襲われていません」
超官「治安維持局のシステムをもってしても彼の所在を明らかにすることはできませんでした」
超官「もしや我々の知らぬところで襲われている可能性も否定できませんが・・・」
超官「ディマク・・・彼は先ほど話した『自縛民』の一人なのです」

一同「な・・・なんだってーーー!!!!」

ディマクが自縛神を崇める一族である設定・・・監督が明かした公式設定なのだ!!

超官「今回の襲撃事件の首謀者はディマクで間違い何でしょう」
超官「彼の目的は分かりませんが・・・」
超官「すでに治安維持局の諜報部員に捜査させています」
超官「なにかあったらすぐにわかるでしょう」
超官「話は以上です。みなさんくれぐれもご注意を」

訪問者が部屋をあとにして,ゴドウィンはひとりごとをつぶやいた。

超官「まだ話すには早すぎることもありますが」
超官「いまは信じてもらわなければなりません」



病院を後にして。
遊星「みんな、なにかあったら連絡を取り合おう」

シャーク「俺は俺でやらせてもらう」
そういうとシャークは走り去った。
ジャック「あれはDホイールなのか?」
右京先生「いいえ、それに近いものではありますが」

互いに連絡を取り合うことを決めた時、偶然。

通りすがりのやなぎのじーちゃん「悪魔の王サタンは、赤い竜の姿で現世に現れることがあるんだぜぇ、すごいだろニイチャン!」

一同解散。

数人の心に、赤き竜への疑問を残して。
最終更新:2012年04月14日 08:26