~聖
ラウズレイ王国~
心配性な臣下C「殿下!だから私は止めたのですぞ。」
心配性な臣下が王に詰寄る。
心配性な臣下C「スタイン卿、
シュルツ・セイバーの№5であるお主がこの様では他の物に示しがつかん。どうしてくれるのじゃ。」
スタイン「も、申し訳ありません。よもや他国の騎士がこれほどまでとは思わず…。」
聖王「よい。スタインよ、お前は決して手を抜いたわけではないのだろう。」
スタイン「はっ。シュルツ・セイバーの名に誓い、そのようなことはありません。」
聖王「うむ。ならば今回の戦いを教訓に精進を重ねるがよい。さがってよいぞ、スタイン。」
スタイン「はっ。」
心配性な臣下C「殿下、残る試合はどうするおつもりですか。」
説明好きな臣下B「わが国の精鋭シュルツ・セイバーの№5が負けたとなると他の者でも勝てるかどうか怪しいところですな。それに№7はこの間の試合から姿が見えん。いったいどこに行っているのか。」
威厳のありそうな臣下A「もしや最近わが国内で起きている騎士狩りにあったのではないか。」
説明好きな臣下B「騎士狩りというと何者かによって決闘をいどまれた騎士たちが敗北し、騎士の魂であるデッキを盗まれるという事件か。国内に不安を煽るようなことはしたくないので表立っては内密にしている事件じゃな。」
心配性な臣下C「ああ、嘆かわしい。わが国の騎士が他国の騎士に負けたというだけでも一大事だというのに国内でもそのような事件が起きているとは。」
聖王「騎士狩りの方はシュルツ・セイバーの№2であるジェイドにまかせてある。いずれ早いうちに収拾がつくであろう。大会のほうはラインハルトにメンバーの選出をさせた。そろそろ来る頃であろう。」
???「シュルツ・セイバー№1の命により召集仕りました。」
扉の方から大きな声が聞こえた。
聖王「入れ。」
扉が開くとそこには先ほどの大声の主であろう大柄な男と線の細い男が立っていた。2人は聖王の玉座の下でひざを突く。
聖王「では、聖王の名において命じる。シュルツ・セイバー№3アーガン・クラム、同じくシュルツ・セイバー№6ティム・ライン。両名は本日開催される決闘大会に参加しその力を存分に振るえ。」
アーガン「はっ、シュルツ・セイバーの名において。」
ティム「…シュルツ・セイバーの名において…」
~第二予選会場~
第二予選はシュルツ・セイバーのNo.3アーガンが圧倒的な力を発揮していた。
アーガンVS十代
十代「俺はミラクルフュージョンを発動!墓地のE・HEROエアーマンとE・HEROオーシャンを融合。現れろ氷のHERO、アブソルートZERO!ZEROでドラグニティミリトゥムに攻撃。」
アブソルートZERO ATK2500VSドラグニティミリトゥムATK1700
アーガンLP2500→1700
十代「俺はカードを一枚セットしてターンエンド。さぁ、あんたのターンだぜ。」
アーガン「やるな、少年。では、そなたに敬意を評し、我が闘技をおみせしよう。我がターンだ!私はドラグニティドゥクスを召喚。ドゥクスは召喚に成功した時墓地のドラグニティモンスターを装備することができる。ドラグニティファランクスを装備する!そしてファランクスの効果発動、ファランクスは装備カードから特殊召喚することができる。」
十代「すげー!これでフィールドにはチューナーモンスターを含む二体のモンスターが揃った。ということは…」
アーガン「私はドラグニティファランクスをドラグニティドゥクスにチューニング。龍操即ち龍槍を体現せん、疾風怒濤の龍騎士よ我が槍となれ。シンクロ召喚、出でよ第三の槍ゲイボルグ!」
十代「龍騎士使いか!かっこいいな。けど俺のHEROも負けちゃいないぜ。」
アーガン「ふっ、いくぞ少年。我こそはシュルツ・セイバーのNo.3アーガン・クラムなり!我が槍ゲイボルグよ、敵を貫け!」
十代「攻撃力2000のモンスターでZEROに攻撃だって⁉なら、これだ。即効魔法発動、マスクチェンジ。ZEROをM・HEROヴェイパーにチェンジする。」
アーガン「我が槍に恐れを成したか。」
十代「いいや、あんたの槍はZEROの力で破壊されているのさ。」
十代がそう言うとゲイボルグが凍り付けになっていく。
アーガン「どういうことだ?」
十代「ZEROはフィールドを離れた時、相手のモンスターを全て破壊する。絶対零度の力は伊達じゃないぜ!」
得意気に十代が語る。
アーガン「そういうことか。ならば…」
十代「これであんたのフィールドにモンスターは居なくなる。次の俺のターンで決着だ。」
浮かれる十代。だが…
アーガン「甘いな、少年。」
十代「えっ?」
次の瞬間、フィールドに凄まじい強風が吹き荒れる。
十代「な、なんだ?」
その強風によりゲイボルグの氷が砕かれる。
アーガン「カウンタートラップ、威風堂々。モンスター効果の発動を無効にし破壊する。我が槍をこの程度で止められると思わないでもらおう。」
十代「くっ。そんなのありかよ!けど、ヴェイパーはカード効果によっては破壊されないモンスターだ。ゲイボルグは攻撃力2000のモンスター。何らかの破壊効果を狙ってるのかもしれないがヴェイパーは破壊できないぜ!」
アーガン「残念だかチェックメイトだ!我が槍ゲイボルグの力は破壊効果ではない。」
十代「なんだと!?」
アーガン「ゲイボルグは墓地の鳥獣族モンスターを除外することでそのモンスターの攻撃力だけ自身の攻撃力をアップする。私は墓地のプリムスピルスを除外する。」
ゲイボルグATK2000→4300
十代「攻撃力4300だって!?」
アーガン「ゲイボルグ、我が敵を貫け。」
十代「うわぁ~!」
ゲイボルグATK4300VSヴェイパーATK2400
十代LP1900→0
決勝戦でもその力を存分に発揮しアーガンは第二予選一位通過となった。
第二予選試合結果
一位アーガン・クラム
二位チーム・
ラグナロク
三位十代
三位三沢 大地
最終更新:2012年05月06日 22:20