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バチカル ファブレ公爵邸 AM10:00
「ルーク様!よろしいでしょうか?」
「(なんだよ、こんな時間から…)もう少し寝かせてくれ…」
「ルーク様にお客様がお見えです!応接間でお待ち頂いておりますので…」
「わーかったよ!」
「ふぁ…眠ぃ…」
「…呆れた。まだ寝ていたの」
「ティア!珍しいな。お前がウチまで来るなんて、付き合い出して初めてだ」
「そ、そうだったかしら!?」
「それより今日はどうしたんだ?」
「あ、あの…その…」
「?、どうしたんだお前、顔真っ赤だぞ。風邪か?」
「ち、違うの。あ、あのね、その…デ、デート…しましょ!?」
「へ?(ティアってたまにわかんないよな…)」
「あ、ああいいよ。んじゃ支度してくる」
「え、ええ」
「お待たせ。じゃあ行こうか」
「それで、今日はどこ行くんだ?」
「冬服が見たいな…」
「うーん…バチカルの店じゃティアの趣味とは合わなそうだからな…ケテルブルクでも行くか」
「でも、あそこの服は高いわ」
「そうか?まあ見るぐらいならいいだろ」
「そうね…」
「おいラムダス!アルビオール出せ!」
「かしこまりました」

「着いたか…いや~さすがに速いな…って寒っ!」
「寒いわね…え?る、ルーク!?」
「ホラ、こ、こうしたら少しはマシだろ?(////)」
「えぇ…(////)」
「冷えちゃってるな…ティアの手」
「そ、そうかしら。私、冷え性だから…(ルークの手…あったかいな…)」
「ルーク、これどうかしら?」
「うん、すげぇ似合ってる」
「あらぁ奥様よくお似合いですわぁ!!旦那様もお幸せですわね、こんなにお綺麗な奥様がいらっしゃるなんて」
「お、奥様…(////)」
「だ、旦那様…(////)」
「そんじゃこれ買うよ」
「ありがとうございまぁす!」
「ルーク、私こんなに高い服は貰えないわ!」
「いいんだ」
「でも…」
「着て欲しいんだ、似合ってたし、その…旦那様っていうのがちょっと嬉しかったから(////)」
「ルーク…ばか(////)」
「おっ!カジノにUFOキャッチャーが入ったってさ。やってみようぜ!」
「ちょ、ちょっとルーク!もぉ…子どもなんだから」
「どんな景品が…なんだ、ブウサギのぬいぐるみかよ」
「…かわいい」
「ん?今何か言ったか?」
「え?な、何でもないわ」
「…はぁ、わかったよ。欲しいんだろ、これ?」
「へ?わ、私はそんなつもりじゃ…」
「ちょっと待ってろよ…くそ、何でそっち行くんだ…この…」
「ルーク!もういいから、ね?」
「ちょっと待て…もうちょい…」
「…聞いてる?」
「…おっ、これは…取れた!」
「ホント!?」
「ほら」
「…かわいい…」
「なんか服より喜んでないか…」
帰りのアルビオール内にて
「で、今日は何でウチまで来たんだ?自分から誘った割に何も考えてなかったみたいだし」
「それは…だって、最近会ってくれなかったから…今日は休みだって言ってたし…」
「最近ちょっとだけ忙しくて…悪かったよ。今度からもっと会える時間作るから」
「…ほんと?」
「うん。誓うよ」
「何に?」
「じゃあ、そのブウサギに」
「…ばか」


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- ブウサギ・・・w  -- 瑠紅  (2006-09-21 21:43:59)
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