227: 加賀 :2020/10/10(土) 13:21:57 HOST:om126208169200.22.openmobile.ne.jp 海上護衛総隊(第一次ソロモン海戦時) 直率 第十八戦隊 『天龍』『龍田』 第一護衛隊群 乙巡 『名取』 第一護衛隊 『神風』『沼風』『野風』『波風』 第二護衛隊 『朝風』『春風』『松風』『旗風』 第三護衛隊 『追風』『疾風』『朝凪』『夕凪』 第十一護衛隊(ガダルカナル島攻防戦後の改装で編入) 『吹雪』『白雪』『初雪』『叢雲』 第二護衛隊群 乙巡 『夕張』 第四護衛隊 『睦月』『如月』『弥生』『卯月』 第五護衛隊 『皐月』『水無月』『文月』『長月』 第六護衛隊 『菊月』『三日月』『望月』『夕月』 第七護衛隊 『占守』『国後』『八丈』『石垣』 現時点(第一次ソロモン海戦時)では第一護衛隊群は内地~南方間。第二護衛隊群は内地~ラバウル間の護衛を担当している。 ・全艦艇に最新鋭対潜兵器である二式ソナー(史実四式水中聴音機)や一式爆雷投射機(史実三式爆雷投射機)、一式爆雷(史実三式爆雷)が搭載され海防艦や修理改装で護衛隊に編入された第十一護衛隊等は二式ソナーの他にも一式ソナー(史実三式ソナー)を搭載している。 なお、昭和18年2月からは占守型の簡易型である択捉型14隻と御蔵型8隻、対空火器を強化した日振型11隻と鵜来型20隻、更に量産性が重視された丙型96隻が順次投入されていく。 228: 加賀 :2020/10/10(土) 19:12:04 HOST:om126208169200.22.openmobile.ne.jp 「第一次ソロモン海戦は勝ちましたな」 「あぁ。だがその後の後始末が問題だな」 「やはり陸さんはガダルカナルに?」 「壊滅した一木支隊の仇を取るために川口旅団と二師団の投入が決定したよ……」 「その前に三艦隊も激突しそうですな」 「今は逃げてほしいところだがな……」 三川中将は凱旋将軍となった。後に第一次ソロモン海戦と呼ばれる海戦は『鳥海』に敵弾が命中したりと小破だったが日本側の完勝だった。更に帰路では敵潜水艦『S-44』が襲撃してきたが逆に駆逐艦『吹雪』『白雪』が探知して爆雷攻撃で撃沈している程だった。 第一次ソロモン海戦によってミッドウェー海戦の影は払拭されたと思われた。山本の処遇を決めかねていた軍令部はこの海戦で後回しを決定。更にFS作戦の継続を求めた。対して山本側GF司令部もFS作戦はこのガダルカナル攻防戦を見据えて継続するか判断をすると回答しお茶を濁したのである。 この決定に不服だったのは参謀長の宇垣少将であった。 「このような事をしては下の者が付いていかない」 実際、将兵の間でもGF司令部を批判する陰口は行われており(遠く放れたトラック泊地では公然と言われていた)宇垣少将は処遇を聞いた翌日には軍令部に駆け込んで参謀長を辞職する旨を提出。慌てた軍令部側はとりあえず宇垣を海上護衛総隊司令部付としての待遇にする事で決着がつき後任には草鹿少将が参謀長に就任したのである。後々、歴史家達は「宇垣少将は自らが非を浴びる事で山本長官達を守った」と主張しているが真意は定かではない。 それはさておき、ソロモン諸島で戦闘が始まる一方で油はどうなっていたか? 「油には関しては問題ありません。新見さんのおかげで輸送は順調です」 料亭で集まった定例会で阿部(嶋田)が思わず満面の笑みをする程の順調だった。開戦前の39年に創設された事で対潜兵器の開発は進んでおり開戦時には一式ソナー(史実三式ソナー)や一式爆雷投射機(史実三式爆雷投射機)、開戦後には二式ソナー(史実四式ソナー)が開発生産配備されていた事で内地~南方間の輸送路は聖域化とまで言われていた。 「流石は新見さんですな」 「いえ。『響』のためなら……」 (もしかして開戦前にあれだけ海上護衛総隊の創設を叫んでた理由って……) 懐にヴェールヌイと響の絵を忍ばせている新見に阿部は見て見ぬ振りで心を落ち着かせようとするのである。それは置いておき海上護衛総隊である。 海上護衛総隊(第一次ソロモン海戦時) 直率 第十八戦隊 『天龍』『龍田』 第一護衛隊群 乙巡 『名取』 第一護衛隊 『神風』『沼風』『野風』『波風』 第二護衛隊 『朝風』『春風』『松風』『旗風』 第三護衛隊 『追風』『疾風』『朝凪』『夕凪』 第十一護衛隊(ガダルカナル島攻防戦後の改装で編入) 『吹雪』『白雪』『初雪』『叢雲』 第二護衛隊群 乙巡 『夕張』 第四護衛隊 『睦月』『如月』『弥生』『卯月』 第五護衛隊 『皐月』『水無月』『文月』『長月』 第六護衛隊 『菊月』『三日月』『望月』『夕月』 第七護衛隊 『占守』『国後』『八丈』『石垣』 229: 加賀 :2020/10/10(土) 19:14:17 HOST:om126208169200.22.openmobile.ne.jp 他にも特設巡洋艦や特設水上機母艦等がいるが割愛とするものの、元々の二個水雷戦隊を護衛総隊に移管したので所属する水雷屋も当初は愚痴ってはいたものの次第に護衛する荷物に重要性を理解して今では「俺達が戦争を支えているんだ」という認識で行っている程であった。 「石油の備蓄は?」 「開戦前の同等である480万キロリットルです」 新見の発言に古賀達は色めき立つ。ミッドウェー海戦でさえ約70万キロリットルを消費しているのだ、まだまだ大丈夫だろうという認識もあったが新見は首を横に振る。 「足りません。ミッドウェー海戦が無ければ600万は行ける筈でした。それに我々にはまだソロモン作戦というのが控えています」 「軍令部側には船団護衛を重視するよう働けかけよう」 「陸もやってみます」 そして会議はソロモン作戦の話になる。 「陸が躍起になっているとか?」 「辻のような亡霊はいるみたいです。ラバウルにいる一木支隊を投入したようですが当面は偵察と陣地構築に防衛と指令は出しましたが……」 「独断専行をする可能性があると?」 「川口旅団に二師団を用意しているのです。その可能性は大いにあります」 古賀の言葉に杉山は頷いた。 「止める事は……?」 「……彼等はガダルカナルを餓島にしなければ気が済まないようです」 それは杉山を以てしても止める事が出来なかった事を現していた。 「……分かりました。我々も何とかやりましょう」 古賀達も何とか腹を括る事にしたのである。だが米軍は待ったをかけてはくれなかった。 「一木支隊、壊滅!!」 8月25日、川口旅団の先行としてガダルカナルに上陸していた一木支隊(約900名)は大本営からの強襲偵察の命令により突撃を開始した。一緒に上陸していた陸戦隊一個大隊(横須賀第五特別陸戦隊)の制止を振り切ってまで突撃を優先したのである。 「彼等はただ死にに行くようなものである」 後にガダルカナル島の陸戦隊司令官になる安田大佐はそう語る程であった。それはさておき、一木支隊が壊滅した事で陸軍は焦るーーという事はなかった。 「本命は川口旅団に二師団である」 某参謀が語る程、大本営側はガダルカナル島が早期に陥落すると認識していた程である。そして川口旅団の派遣を安全化するために空母機動部隊ーー第三艦隊がガダルカナル島に出撃するのである。 230: 加賀 :2020/10/10(土) 19:18:06 HOST:om126208169200.22.openmobile.ne.jp ・宇垣、辞任(思わぬ展開 ・海上護衛(まさにこれ ・新見中将、ヴェールヌイと響一筋(オヤ、ホッポウカラグルジアノヒゲオヤジガ…… ・三艦隊、出撃 次回 瑞鶴、一人ぼっちの戦争。瑞雲!瑞雲!瑞雲!をお送りします(多分