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397 :第三帝国:2014/07/11(金) 21:25:50 戦後夢幻会ネタSS~「死闘のソロモン~第2次ソロモン海戦」 第2次ソロモン海戦は日本側の圧勝に終わった。 三川提督は凱旋将軍として迎えられることになった。 そしてこれを契機にミッドウェー海戦以後、 或いはそれ以前から細々と存在していた夢幻会の権力掌握が進むことになる。 夢幻会としては悪夢の消耗戦であるガダルカナルの戦いを知るためマリアナまで防衛戦を下げててしまいた所であったが、 大本営、そして連合艦隊主流派はガ島の早期奪還の方針に変化はなかった。 海軍と仲の悪い陸軍もアメリカ軍を追い出すことに乗り気であった。 特に海軍が逆上陸させたことに刺激を受けて陸軍は武功を競うように8月15日に一木支隊がガタルカナルへ上陸。 さらに陸軍の転生者がアメリカ軍の規模を正確に報告し、事前の根回しをしたため8月21日には川口支隊が上陸する。 加えて、史実は10月に投入された第二師団の全兵力が8月~9月の段階で投入が決定されるなど、兵力の逐次投入を避けるべく動いた。 対するアメリカ軍は、強い危機感を抱いていた。 上陸して直ぐに護衛の艦隊が夜戦で文字通り一隻残らず全滅。 おまけに翌日には日本軍は逆上陸を仕掛けて来て、相当な危機感を抱いた。 なお、逆上陸した部隊は重火器を有さない海軍陸戦隊590名だけであったが、アメリカは兵力を誤認する。 (※史実では第八艦隊と同行したが途中で引き返した) だが、一番最悪なのは物資を満載した高速輸送船も船団丸ごと南の海に沈められたせいで海兵隊は丸腰状態であった。 史実では日本軍の突破を許さなかった鉄条網、迫撃砲、重機関銃、戦車、そのすべてが足りていなかった。 それ以前に海岸に積み上げた物資も第八艦隊が艦砲射撃で焼き払ったせいで食事は1日1食で食いつないでいる有様である。 史実では8月20日には配備されていた海兵隊の航空機も、輸送船団が全滅されたせいで配備されていない。 それどころか、ブルドーザーを始めとする工作車両も海に沈んだせいで飛行場の整備もままならない状態であった。 そのため高速輸送船による緊急輸送を実行するが、 今度は転生者の暗躍で事前に配置された潜水艦の待ち伏せに散々な目に会う。 指揮官のヴァンデグリフト少将は名誉の戦死をする前に不名誉の飢餓で戦わず海兵隊は壊滅すると報告。 日本軍の逆上陸と合わせてアメリカ軍は現状を打開すべく増援と共に第61任務部隊が出撃。 指揮官F・J・フレッチャー中将の下には空母『エンタープライズ』『サラトガ』『ワスプ』の3隻。 対する日本軍も青葉支部のガ島への輸送の護衛も兼ねて第二、第三艦隊が出撃。 だがミッドウェーの敵を取るべしと強固に主張した第二艦隊司令長官、近藤信竹中将の主張を受け入れる。 (※中の人が憂鬱の近藤と同じ)米機動部隊の存在を前提に見つけ次第、後先考えず全力で攻撃することが事前の協議で決められた。 398 :第三帝国:2014/07/11(金) 21:26:34 そして、8月20日に日本軍の偵察機が米機動部隊を発見。 さらに偵察の密度の向上、無線解析を転生者が各方面に働きかけて分析を継続。 8月23日、ついに米機動部隊の正確な位置を特定し、第二、第三艦隊は船団を下がらせ全力で攻撃を開始した。 空母『翔鶴』『瑞鶴』『龍驤』を中心とする第三艦隊から第1次攻撃隊約80機が出撃。 加えて、ラバウル基地の第十一航空艦隊と第二十六航空戦隊に対して至急支援を要請する。 なお、史実のような『龍驤』を囮とした作戦はせずに空母、並びに艦隊は輪形陣を作り第二、第三艦隊は足並みをそろえて行動している。 対してアメリカ軍の対応は遅れていた。 なぜなら前日の8月19日にこれまた転生者の入れ知恵で配備されていた『伊十九』の雷撃で空母『ワスプ』に魚雷1が命中。 よりにもよって機関部に直撃したせいで『ワスプ』は速度を低下、傾斜が激しく航空機の発艦がままならぬ状態へ陥り、アメリカの稼動可能な艦載機数が減少。 そんな中、アメリカ軍が放った偵察機もまた日本の機動部隊を発見。 アメリカ軍もまた直ちに攻撃隊を発艦させるが空母『ワスプ』が発艦機能を喪失しているため、 稼動可能な機数は172機、対する日本軍は180機、補用機36機を合わせれば216機と日本軍が優位であった。 そして、先に攻撃を受けたのは先手を打たれたアメリカ軍であった。 直援機同士の戦闘では元五航戦といえども零戦とそれを操るパイロットの技量は侮りがたいもので、アメリカの直援機から攻撃隊を見事に守り抜いた。 攻撃隊は戦闘機が開けた血路をミッドウェーの敵、 と戦意に燃える日の丸の銀鷲達が突き進むがこれまでにないアメリカ軍の激しい弾幕によって続々と打ち落とされる。 だが、それでも進撃を止めることはせず雷撃機、急降下爆撃機は先に既に傾斜していた空母『ワスプ』を狙い魚雷、爆弾を投下する。 自らが狙われていることに気づいた『ワスプ』は懸命に回避機動を取るが速度が落ちた状態では逃げ切れず、 九七式艦攻6機から投下された魚雷4を片舷に受けてしまい、九九式艦爆の250キロ爆弾4の打撃に『ワスプ』は耐えられなかった。 『エンタープライズ』『サラトガ』は攻撃が殆ど『ワスプ』に集中したおかげで、 『エンタープライズ』に爆弾3の命中だけで済み、中破判定の被害を受けた程度であった。 だが、先手を取られた上に空母『ワスプ』が転覆しつつある事実はアメリカ軍に悪い予感を抱かせた。 そして、それは直ぐに現実のものへと変わった。 日本の第二次攻撃隊は空母機動部隊の約70機だけでなく、 ラバウル基地の第二十六航空戦隊も米機動部隊の上空に登場、 空母機動部隊のものと合わせれば全120機近い大編隊がアメリカの機動部隊に襲い掛かった。 アメリカ軍は残った直援機で何とか生き残ろうと奮闘するが、 自らよりも数が多い直援機は唯生き残りだけで手一杯であり、攻撃隊の侵入を許してしまう。 後は艦艇に搭載された火器のみが頼りとなり、日本軍よりも遥かに密度が高い防空戦をするが数が多すぎた。 空母『エンタープライズ』は九七式艦攻の魚雷2、九九式艦爆撃の爆弾2を受けて大破。 空母『サラトガ』は一式陸攻の魚雷1、爆弾2を受けてしまったが元の頑丈さから中破で済む。 アメリカ軍がこの程度の被害で済み、対する日本軍が空母を撃沈することが出来なかったのはVT信管がなくても激しい対空砲火が原因だ。 史実南太平洋海戦の例を挙げると218機中損失132機、 損害率50パーセント超えの例があるように航空機による攻撃はこの頃から消耗戦の性格を見せつつあった。 だが、さらにラバウルから飛来した一式陸攻32機、腹に魚雷を抱えた葉巻の群れは『エンタープライズ』の運命に止めを刺した。 『エンタープライズ』は両側から挟みこむように一式陸攻から放たれた魚雷3でとうとう行き足が止まる。 その上、被弾して帰還を諦めた一式陸攻の自爆突撃で派手に甲板を炎上。それがさらに誘蛾灯のごとく双発の攻撃機を引き寄せる。 399 :第三帝国:2014/07/11(金) 21:27:18 さらに魚雷1を頂き、これまでの攻撃をあわせると魚雷6もの攻撃で傾斜が止まらず、艦長は総員退艦を命令。 史実では終戦まで戦い抜いた空母『エンタープライズ』の命運はここで潰えた。 一方、日本艦隊を目指したアメリカ軍攻撃隊は高高度から奇襲を仕掛けた零戦によって粉砕された。 これは転生者の努力で戦艦『陸奥』に搭載された電探と無線管制による成果だ。 しかも直援機だけでなくラバウルから飛来した零戦の護衛もあり、アメリカ軍は思わぬ苦戦を強いられる。 とはいえ、前世と比べればハード面の制約が多いため攻撃隊の突破を許してしまう。 アメリカ軍の攻撃隊は輸形陣の一番手前にいた『龍驤』を目標として続々と爆弾と魚雷を投下する。 『龍驤』は奮闘むなしく爆弾5発、魚雷2本を被弾、被雷してしまい炎上大破、沈没してしまう。 『翔鶴』もまた激しい空襲にさらされ、爆弾2で飛行甲板大破。 発艦機能を喪失し、魚雷1で速度が27ノットまで低下、継戦能力を喪失する。 だが、『ワスプ』を早々と喪失し、先手を打たれたためアメリカ軍の攻撃はここまであった。 日本側の損害は『龍驤』1隻のみに留まり残る空母『翔鶴』『瑞鶴』は無事であり、対するアメリカ軍は中破した『サラトガ』を残し壊滅した。 フレッチャー中将は撤退を決断、アメリカ軍はこの戦いで敗北した。 対する日本軍はミッドウェーの敵を撃った事に万歳三唱であったが、帰ってきた艦載機の損害の多さに唖然とする。 修理を施せば戦力の7割程度には回復するが一度の戦いで損失5割は衝撃的であった。 しかし、近藤提督は更なる戦果を拡大すべく米輸送船団探索を厳命。 艦隊を南下させ、『二式艦上偵察機』を索敵として放ち、再度ラバウルに支援を要請。 そして翌日8月21日、撤退中の輸送船団を発見、。護衛の戦闘機がない丸裸の輸送船団に対して数派に渡り反復攻撃を加え。 駄目押しにラバウルから飛来した一式陸攻の雷撃で輸送船団を全て沈めることに成功。 ついで、とばかりにガ島の海兵隊にも爆撃と艦砲射撃を加え、輸送船団が慌てて上陸させたなけなしの物資も再度消滅させてしまう。 海兵隊は辛うじて手に入れた物資で細々と食いつなぐが、 それでは1万9000人もの屈強な男達の腹を満たすことは出来ず、 いずれ備蓄は底を尽き、芋や木の根で飢えを満たすレベルまで来てしまうと予想された。 そのため、輸送船不足に常に悩まされている日本軍同様駆逐艦による鼠輸送を日本軍と競うように行うが焼け石に水であり。 しかも、日本軍の増援がさらに上陸したことで、飢餓で戦闘力が急速に低下しつつある海兵隊の運命は決しつつあるように思われた。 400 :第三帝国:2014/07/11(金) 21:27:51 そして9月12日。 大本営と繋がりがある夢幻会の活動でガ島に関して海軍との打ち合わせをしていたが、 予想以上に戦力が揃ったのと、これ以上海軍に武功を立ててたまるか、と史実辻ーんの暴走で既に逆上陸に成功した第二師団の総力が一気にガ島の海兵隊へ襲いかかった。  この時双方の兵力は日本軍1万5000人、海兵隊1万9000人で日本側の劣勢であったが、 海兵隊はこれまでの損害と飢えで戦力を消耗しており、実際に戦えるのは1万5000と兵力は均衡していた。 だが、日本軍同様鼠輸送で送り込まれた鉄条網による野戦陣地と、迫撃砲と機関銃の最終防衛射撃を前に突撃した日本軍は大損害を蒙る。 だが、兵力が拮抗していたため日本軍は各地で戦線突破に成功、統制が取れないジャングル内での白兵戦が各地で相次ぐ。 特にマタニカウ河の渡河を渡河した和風突撃砲とも言える九七式戦車(yukikaze氏設定)は輸送船団が壊滅されたせいで、 史実では配備されていた75ミリ自走砲はなく37ミリ対戦車砲しかなかったせいで、砲弾を跳ね返しつつ渡河に成功。 後方から歩兵が継続し、海兵隊は包囲の危険にさらされ、第1海兵隊師団本部にまで日本軍の戦車は迫ったがここまでであった。 無線技術が未熟なため日本軍は連帯して攻撃することができず、攻撃力を消耗。 突入した戦車も歩兵と切り離され、海兵隊の対戦車肉薄攻撃で全滅し第二師団の攻勢は頓挫した。 が、海兵隊の損害は史実よりも物資がなく、日本軍の突入を許したせいで死傷者多数で戦力をさらに低下させる。 損害については日本軍も似たようなもので海軍との共同攻勢が台無しになり独断専行をやらかした史実辻ーんには詰め腹を切らせて陸軍の膿を摘出する。 またこれを機会に陸軍の中でも問題がありそうな輩を理由をつけて続々と処分し陸軍における夢幻会の影響が拡大する。 しかし、未だ権力の完全掌握に達していない夢幻会は国を動かすには足りておらず、ガ島での戦いはまだまだ継続していた。 対するアメリカ軍もこの損害に衝撃を受け更なる戦力の上乗せをすべく行動に出て。 それが南太平洋海戦、さらには第三次ソロモン海戦を誘発し、アメリカにとって戦術的敗北の連続を誘発する要因となった。

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