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+665 :641,642:2015/04/19(日) 20:35:24
+ ~とある小隊の見た景色~
 
+
+カンボジア   元クメールルージュ支配下某農村
+
+「…こいつは…ひでぇ…」
+
+「お、おいマーカス隊長。コレ、コレって…」
+
+「…残念だが、現実だ。クメールルージュ共は、逃げ際にとんだ事をやって
+くれたようだ」
+
+…筋骨隆々のアメリカ軍兵士が交戦した民兵を殲滅後にとある農村へ踏み込んだ時、
+彼らの目の前には、大人だけで無く多数の小さな子供が、木や建物に吊るされ銃や
+刃物によって絶命している光景が広がっていた。アメリカではスクールバスでジュニア
+スクールに通っている様な年齢の子供すら苦悶、恐怖の表情を浮かべて死体となって
+いる姿は…
+
+「…マーカスより司令部。こちらはマーカス小隊。進路上の農村にて多数の民間人の遺体を
+発見した。指示を乞う」
+
+小隊長が通信兵の無線を使用し司令部へ状況報告と新たな命令を待っていた頃、
+隊員たちは周囲の安全と生存者の存在を確認していた。
+
+「…ダメだ。誰も生存者が見当たらない。…皆、死んでいる」
+
+「大人は全員手を縛られているし、此処だと子供同士で刃物を刺し合っている…まさか、
+子供同士で殺し合わせたのか!?」
+
+常人なら即座に嘔吐、人によっては発狂しかねない異様な状況だが、彼らは何とか理性を
+保ち続けていた。…だが、ここまで凄惨な光景はカンボジアに入国してから初めてだった。
+
+「………い、居た!皆、生存者だ!!生存者です!おい!大丈夫か?!」
+
+そんな中、一人の兵士がうめき声をあげる一人の青年を発見し、大急ぎで駆け寄った。遠目
+で見ても何となく分かる位傷を負いながらも、僅かに身動ぎしたのが見えたのだ。
+
+「おいしっかりしろ!…もう大丈夫だ。俺たちはアンタらを助けに来たんだ!今手当してやるからな…」
+
+そして、彼が多量の血を流すカンボジア人を…何故か必死に払い除けるのを抑えつけて…治療
+しようとした時だった。
+
+「…マズイ!カーマイン!逃げろ!!」
+
+歴戦の兵士である小隊長が突然警告し、その言葉に反応した二等兵が勢い良く飛び退いた瞬間
+
+
+
+            血塗れのカンボジア人青年が、爆発した。
+
+
+
+「…ブービートラップ、だと!?おいカーマイン、大丈夫か?」
+
+「は、はい。大丈夫です」
+
+奇跡的に無傷だった二等兵を助け起こしながら、各小隊員は即座に警戒態勢に入るも、狙撃やトラップ
+の追加は幸運にも起きなかった。
+
+「…生きている人間、しかも民間人を罠に使う何てな。ああ、お前らは天才だ!!本当に天才だよ
+クソッタレのド畜生共が!!!」 
+
+666 :641,642:2015/04/19(日) 20:39:08 
+「…司令部からの通信だ。援軍が来るまで、俺たちはここで待機だ」
+
+金髪の二等兵が本気で怒り狂っているのを無視し、小隊長が部隊員に司令部からの命令を伝える。
+
+「待機…ですか」
+
+「ああ、待機だ。援軍が来るまで俺たちは安全確保しつつ…皆を、眠らせてやろう」
+
+そう言いつつ多数の死体を見遣る小隊長。喚く金髪二等兵も黙らせて、各部隊員に
+指示を出しつつ、数名が穴を掘り始めた…
+
+
+「小隊長、クメールルージュの連中が残して行ったと思われる無線機を発見しました」
+
+「…破壊する暇も無かったのか」
+
+そしてこの農村でも一番大きな家…恐らく村長の家…の中に、無線機が残されている
+のを発見した。書類は持ち去られたか焼かれた様子でも、無線機は重くて持ち運べなかった
+様だった。
+
+
+「…隊長、少し使わせてもらってもよろしいですか?」
+
+「ああ、かまわん」
+
+そして、ブービートラップを見てから完全に無表情になったある部隊員の言葉に、一寸の迷い無く、
+小隊長は許可を下した。
+
+「有難う御座います。……聞こえてるかクメールルージュ共!!国連軍が殴り込みに来たぜ!!
+手前らの下らん政治家ごっこはもう終わりだ!!この地獄絵図が『楽園』だってか?!ざけんじゃ
+ねぇよ!!テメェラに『輝かしい未来』何てものが与えられる訳ねぇだろ!何処に逃げても一人
+残らず絶対とっ捕まえて白日の下に晒してやる!!覚悟しやがれこのサイコパス集団が!!!」
+
+
+
+
+「…もう大丈夫か?」
+
+「はい。…すみません、隊長。自分は…」
+
+「いや、お前は俺たちの気持ちを代弁してくれた。何か言われる様だったら俺が命令したと言って
+おけ」
+
+そんな会話がされている所、部隊員が報告に来た。
+
+「隊長。…作業、完了しました。更なる増援も到着しました。私たちは一旦後方に下がる様に、との事です」
+
+「…そうか。ご苦労だった」
+
+
+そう答え、既に集合した部隊員と共に迎えに来たトラックに乗り込む…前に、皆が一旦振り返って
+思い思いの方法で祈りを捧げ始めた。
+
+
+彼らの目の前には、木の棒や板で作られた簡素な墓が、沢山有った。本当に…本当に、沢山の墓が。 
+
+667 :641,642:2015/04/19(日) 20:43:31
+以上になります。…何この書いてて悲しくなる話。
+
+実際にクメールルージュが『生きた民間人へのブービートラップ』
+仕掛けたと言う話は有るかは分かりません。ここまで狂い切るか
+どうかも分かりません。
+
+…こんな景色、有って欲しくないなぁ…