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架空戦記系ネタ114_加賀さま_戦後夢幻会ネタSS――ifルート第二次日本海海戦2」(2020/01/20 (月) 21:58:41) の最新版変更点

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645: 加賀 :2020/01/19(日) 21:27:21 HOST:softbank126194149085.bbtec.net 「『酒匂』を先頭に突撃する!! 全艦、『酒匂』に続いて突撃!!」  第二水雷戦隊司令官の杉野海将補は『酒匂』の艦橋でそう叫ぶ。『酒匂』は最大速度の35ノットで先頭に立ち突撃する。その後方を『雪風』らの第一駆逐隊と『長波』らの第二駆逐隊が続いて突撃する。  第二水雷戦隊の乗員は主にソロモン作戦や沖縄沖で生き残った者達で編成されていた。その錬度は開戦時並とその腕は錆びてはおらず常に磨いていたのだ。 「距離200!!」 「砲撃始めェ!!」  『酒匂』の50口径四一式15サンチ砲が砲撃を開始する。最大射程距離に近かったが彼等にはどうでも良かった。彼等の仕事は砲撃ではなく、腹に抱える魚雷をソ連義勇艦隊の土手っ腹に叩き込む事である。  『酒匂』の砲撃にソ連義勇艦隊の対処は遅れていた。先の空襲からの混乱はまだ立ち直ってはおらず、砲撃する艦艇はおれどもその照準は定まってはおらず的外れの方向にただその水柱を噴き上げるだけに終わっていた。 「距離140!!」 「一万で叩き込む!! 反航だが悔いのないようの雷撃を頼むぞ!!」  杉野は水雷屋の連中にそう発破をかける。彼等の後方にはまだ仕事をしていない彼女達がいるのだ。我々の仕事は奴等の土手っ腹に酸素魚雷を叩き込む事なのだ。その間にも各艦の砲術員達はソ連義勇艦隊に砲弾を送り込む。  なお、全駆逐艦の主砲は戦後改装により三年式12.7サンチ砲から両用砲に再設計再生産された四六式12.7サンチ砲(史実の五式12.7サンチ高角砲を両用砲に手直した物)を搭載していたのである。 「敵甲巡に命中弾!!」  『酒匂』が放った第三斉射目は甲巡『タリン』(旧独巡 『リュッツオウ』)の艦橋側面に置かれていた魚雷発射管を直撃して爆発、『タリン』は魚雷の誘爆でたちまちのうちに大炎上したのである。(なお、後に轟沈)  僅か三斉射での命中弾は乗員の腕は勿論、沖縄に行けなかった『酒匂』の執念であったかもしれない。 「距離100!!」 「魚雷、発射ァ!!」  第二水雷戦隊は予定通りに距離一万で必殺の酸素魚雷を発射し最大速度のまま離脱していく。 「奴等は魚雷を放ったぞ!! 海面を見張れ!!」  見張れ員達は必死に目を凝らして海面を見るが彼等の認識は二酸化炭素が放出されて航跡が残る魚雷である。だが日本海軍のは発射当初は航跡が残るが徐々に航跡が消える酸素魚雷である。見張れ員達に罪は無いだろう。  斯くして放たれた68本の酸素魚雷は次々とソ連義勇艦隊に襲い掛かる。この雷撃によりソ連義勇艦隊は甲巡『キーロフ』乙巡『チカロフ』駆逐艦五隻がマトモに酸素魚雷を喰らい轟沈した。  特に『キーロフ』は左舷に五本が命中して左舷は粗方吹き飛ばされ総員退艦の発令が出ない程あっという間の轟沈であった。  後に長波の乗員(ソロモン生き残り組)は語る。 「杉野司令が悪いというわけではないがあの時、田中の親父さんが司令をしていたら好き勝手やれたし巡洋艦も全部食えたかもしれんかったな」  歴史にifは無い。だが乗員達はそう語るのであった。それは兎も角、まだ混乱が収まらない義勇艦隊司令部ではこのまま行くか撤退をするか議論が行われていた。 「兵達の動揺が激しいです。撤退するべきです!!」 「そうはイカン!! このまま前進せよ!! 相手は『ヤマト』がいない旧式の艦隊だ!! 恐れるに足らん!!」  結局は政治佐官が前進を押し切りそう決まったのである。艦隊も混乱が漸く収まろうとした時、見張れ員が叫んだ。 「敵艦隊発見!!」  ソ連義勇艦隊の前に現れたのは旗艦『長門』の橋本海将の第二艦隊であった。 「ククク、奴等を探す手間が省けたものだな」  政治佐官はニヤリと笑う。そして見張れ員が報告する。 「敵艦隊発砲!!」 「何!?」  この時、距離は三万七千であり義勇艦隊司令部は脅しだろうと認識した。しかしその認識は誤りだった。 「初弾から夾叉だと!?」  敵戦艦ーー『長門』が放った四一サンチ砲弾は義勇艦隊旗艦『ソビエツキー・ソユーズ』の周囲(それも全弾が近近近近である)に落下、その範囲内に『ソビエツキー・ソユーズ』を捉えていたのは必然だった。 「敵艦、発砲!!」 「回避運動!!」 「此方はまだ撃てんのか!?」 「黙れ!!」  喚く政治佐官に義勇艦隊司令官は遂にキレた。だが強い衝撃に艦橋にいた全員が床に叩きつけられた。砲弾が命中した証だった。 「砲弾二発が後部主砲に命中!! 後部主砲は旋回不能!!」  第二次日本海海戦は幕を開けたのである。

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