769 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/10/26(日) 20:31:16 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [196/260]
86×日企連クロス アナザー
ここは星歴世界。いわゆる86(エイティシックス)の舞台となる星である。
そんな世界へゲートと呼ばれるヘンテコな歪曲空間が現れた。
そのゲートで繋がった先はAC4の世界。
企業が国家を解体し、挙句に星中をコジマ粒子というおっかない緑色で汚染しまくっている同省もない世界である。
そんなヤベーAC4の世界であるが、原作と違うところが二つ。
一つは日本。史実の日本列島という島国から日本亜大陸と呼ばれる巨大な小大陸の集合体に代わっていたこと。
二つ目はそんな日本を中核として日本企業連合こと通称日企連という組織が存在していたという点である。
その結果…AC4の世界は多少…多少であるが正史(原作)よりマシな世の中にはなった。
特に日企連のお膝元である東アジア・オセアニア地域は人口、物流、経済、治安ともに旧国家時代並かそれ以上の安定を見せており、軍事力も世界7大企業に数えられるほどである。
腐れ縁のGA、因縁のオーメル、ライバルのBFF、新進気鋭のレイレナードなど侮れない相手は数多いが、今のところ日企連及びその勢力範囲は比較的平穏を享受していた。
そんな比較的穏健的な日企連の地域と繋がったことこそ星歴世界の幸運であったのだろう。
既に機械共(レギオン)の蹂躙が続いて久しい星歴世界。
この世界の有様を見て日企連は何を思うのか…両世界の人々の邂逅が何をもたらすのか。
日企連幹部1「手つかずの資源!汚染されていない土地!豊富な資源!何より人!人!人!」
日企連幹部2「86? 素晴らしい。スカウトし放題の人材がこんなにいるなんて…まずはメシだな。次に医者に見せるか」
日企連幹部3「レギオン…なるほど。取り放題の貴金属と高度部品の塊か。養殖できないものだろうか」
日企連幹部4「サンマグノリア共和国? やっこさんは今日からサンマグノリア特区だよ」
日企連幹部5「純白の国などという大仰な謳い文句も今日で終わりだ!」
…どうやら日企連君の星歴世界進出と交流は順調なようだね!
86の子達も久々の美味しい食事で喜んでいるみたい!
壁の中の白い人たちも大歓迎()のようだね!!
でぇじょうぶだ。もう壁の中に籠る必要なんてない。
これからは日企連の名の下でしっかり働いてもらうからな!
770 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/10/26(日) 20:32:07 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [197/260]
〇日企連と現地民の心温まる風景一覧
「保護してくれるのはありがたいんすけど…いいんですか?」
「ああ、へーきへーき。サンマグノリアの方も我々の活動を“理解”してくれたようだからネ!」
86の子供たちを保護した日企連員との会話。
この時点で既にサンマグノリアの処理は済んでいた。
「き、貴様ら何者だ!何をする気だ!」
「なーに。ちょっくらお手伝いをね。そう…君たちが壁の中で窮屈な思いをしないで済むお手伝いさ!」
空からサンマグノリアに乗り込んだ日企連軍と現地お偉いさんの会話。
事を始めてから2時間足らずで全土の制圧に成功。
その後一日ほどで壁内のサンマグノリア国民1000万と数万人の拘束が完了した。
抵抗らしい抵抗はなかったが口うるさくしていたのでノーマルが空砲を撃った後には大人しくなった模様。
「我らが問いたいのは一つだ。何故この国はここまで弱いのか。
壁を作って籠ったからと言って脅威がなくなるわけではない。そこからが始まりだ。
限られた資源の中でもより多く、より強くなり集団の存続を続けるための始まり。
だが情報を見た限り、ここ数年戦ってきたのは常に外の86と貴様らが読んでいる人々だ。
しかし貴様ら壁の中の人間はどうだ?何か成果を上げたのか?努力をしたのか?」
「サンマグノリア共和国は解体する」
(そんなこと突然言われても…)
「そんなこと突然言われても。何だ?言ってみろ」
(思考が読めるのか!? まずい…)
「何がまずい。言ってみろ」
日企連進駐部隊司令官とサンマグノリア高官の会話。
別に思考を呼んだわけではなく、全部表情に出ていただけである。
歴戦の司令官は相手の顔色から内心を窺い知れるパワハラスキルがあるのだ。
「そんでこっからどうするんすかね」
「なんでもここを大々的に改造してこの世界における拠点にするらしいぞ。
今まで壁の中で暮らしていた連中のほとんどは外に作る新しい居住区に移すらしい」
「ほとんどってことは残る奴らもいるんです?」
「やる気のやる連中を兵士として募るらしい。そいつらやその家族は残すそうだ。
まあ志願してもどれくらい残るかはわからんがな」
「あの有様じゃあんまり期待できないっすよねぇ」
進駐した日企連兵士の会話。
星歴世界に進出した日企連は実のところ割と早い段階からサンマグノリアを発見していた。
しかしすぐに接触はせず数か月ほど彼らを観察していたのである。
結果導き出されたのは優秀な兵士の86と、どうしょうもない壁の中の1000万人であった。
日企連はサンマグノリアの制圧と解体。そしてこの世界の拠点とすることに決めた。
「騙したな!我々に自由を与えると言ったじゃないか!」
「壁の外に連れ出すとは言ったさ。しかしどのようにとは確約はしていなかったがな」
壁の外に連れ出されたサンマグノリア市民と日企連兵士の会話。
日企連の壁の外への自由という謳い文句を純粋に信じようとした市民もいたが、実際は新しく作られた居住区という名の小地区へ押し込められるというのが実態であった。
「旧グランミュール(大要塞壁群)の周辺に複数の小自治区を建設。そこへ1000万の壁内人口を10万人ずつに分け移住させるか…」
「全部で100個もの小自治区建設…これ何か目的あるんですか?」
「レギオンに対する囮兼防壁らしい。我々はこの世界のこともレギオンのこともまだ何も知らないに等しいからな。
人間が閉じ込められている複数の区画に対してレギオンがどのような動きをするかの観察という意味もあるそうだ」
旧サンマグノリア市民への扱いとその理由について。
1000万という人口は日企連から見ても馬鹿にできない数であり、これらが一斉に暴動でも起こした場合は流したくもない血を流さなければならないのは目に見えていた。
そこでこの人口を細かく分散させ、尚且つレギオンへの防壁兼観察所としたのが百自治区構想である。
皮肉にも歴戦の兵士故に中央こと旧グランミュール内で手厚い対応を成されている86と、その中央を守るために周辺に分散配置された旧壁内市民という逆転した関係となった。
771 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/10/26(日) 20:32:40 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [198/260]
「自治区というからにはある程度彼らに統治してもらうわけだが…はっきり言って不安だな」
「ある種の社会実験。この世界の人間のストレス耐性や思考を見るに丁度いい」
「ある程度の数に分けられたことで今までとは違った行動をとる人物も出てくるだろう。
別の環境に移されてなおやる気を見せるなら、それは有望な人材だよ」
「小分けしても余計なことをする輩は出てくるだろう。そいつらはどうする?」
「なに。それこそ被験体が増えるだけさ。1000万という人的資源の有効活用というわけだ」
日企連星歴世界進駐軍司令部での会話。
百自治区構想は盛大な社会実験であり、同時に埋もれがちの人材を発掘しやすくするための措置であった。
「これが今度の実験体かね?」
「はい。資料では今の待遇に不満をもって抗議活動をしていたとか」
「夢破れたりか…まあこのような人間のおかげで我々は実験体に困らないのだが」
「最近はどんどん実験体が来てますものね!作業もサクサク進めましょう!」
最近被験体に困らなくなった怪しい部署での会話。
1000万という人的資源に捨てるとこなし!である。
「この国…出涸らしかと思っていたが…」
「パラレイド…悪くない技術だ。こっちは生体爆薬技術か…」
「同時に見たくもないようなおぞましい物も出てきたが…まあ今更か」
「我々とて身綺麗というわけではないしな。向こうでは散々あくどいことをしてきた」
「今は意外と掘り出し物が多いことを喜ぼう」
制圧後のサンマグノリアを漁っている調査員たちの会話。
日企連をしても驚くような技術が眠っていることもあり、星歴世界の侮れなさを再確認していた。
「レギオン…ただの小型無人機かと思えば我々から見ても高度な兵器であるな」
「動物、人を問わない電子データを用いたAI。それを形造る流体ナノマシン…悪くないどころか日企連基準でも上等な部類だぞ」
「汚染されていない土地くらいしか得る物がないと思っていたが…この世界も悪くないじゃないか」
「他にも列車砲相当と思われる試作個体や発電プラントと思われる個体の鹵獲にも成功している。
これらに関しては手を加えれば向こう側でも通用する可能性が出ているな」
「実用的な核融合炉…コジマ式発電に比べれば発電量は低いが、汚染がないのは利点だな」
鹵獲したレギオンの調査を行う日企連関係者たちの会話。
単なる小型無人機と思われたレギオンであったが、調査の結果日企連基準でも非常に高度な技術が使われていることが判明した。
特に生物の脳データを流用した高度なAIと流体ナノマシンの類に関しては日企連から見ても非常に大きな収穫と言えた。
一部の鹵獲した大型個体に関してはAC4世界へ運び込まれ、分解調査。
後のリンクス戦争においてはこれらを元にした独自の大型兵器が日企連軍によって運用されることとなる。
「一応言っておくが君たちは優秀だ。その優秀さゆえに兵士以外の仕事先もあるのだが…」
「はい…それでも俺は…俺たちは前線に行きたいと思います」
「…そうか。ならこれ以上は何も言わない。何度も言うようだが君たちは優秀だ。我々も相応の待遇で迎えさせてもらう」
改めて86と言われた子達の進路を巡った話し合い。
多くの86達は再び前線勤務を望んだが、日企連側はこれに少々困り気味であった。
前向きなのはいいが、流石に兵士思考に特化しすぎているのも困りものなのである。
日企連にとって社員とは兵士とは駒であると同時に大事な消費者、生産者なのだ。
優秀な兵士なのはいいのだが、根底が命すっからかん思考なのは流石に頂けず、これの点をどう自覚させ、修正させるか悩むことになる。
「凄いですね彼等。一番低い数値の子ですら歴戦のAC乗り並の適性値を叩き出しています」
「一番数値が高い子達にとっては…単純な数字だけならうちのリンクス勢に勝るとも劣りません」
「ふむ…新たなリンクス候補…しかもこの数は…」
「上層部は単純なリンクスではなく、また違った形での運用を計画しているらしいですが」
「まあ当分は我々のやり方に慣れてもらうところからだな。常識何もかも違うのだから」
86達の各種試験結果を見た試験官たちの会話。
772 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/10/26(日) 20:33:27 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [199/260]
劣悪な環境の中で動く棺桶に乗りながらも戦い、生き残ってきた86たちの身体能力は半ば超人の領域に足を突っ込んでおり、上位勢が叩き出した数字に関しては生身でありながらリンクスに匹敵するものがあった。
現場の試験官たちは新しいリンクス候補になるやもと考えていたが、上層部は更にその先。
将来的に開発予定のコジマ粒子を持ちえない次世代高性能AC…
いわゆるAC6相当のACのテストパイロットとして期待していた。
これは彼ら86の子供たちが大人になった頃合いを想定している気の長い育成計画であった。
『日企連は勇士を求めている!来たれ新たな兵士よ』
「既存配給に+して追加配給…給与も別途で支給。必要な訓練や装備まで向こう持ち…
彼らのことを学ぶのならこれ以上ないチャンスですが…お母さまをなんて説得しようかしら」
日企連の兵士募集要項を見ていたとある女性。
親族を説き伏せて応募した彼女は日企連基準でも優秀な成績を叩き出し、前線指揮官ことハンドラーとして改めて星歴世界の前線へ着くこととなる。
「私が貴様らの教官となるものだ。そうだな…ハンドラーウォルターとでも言っておこうか。
私の任務は貴様らの一流のハンドラーにとすることにある」
旧サンマグノリア市民からの志願者とそれの教官について。
志願者は事前のテストによって兵士、指揮官、後方と適性に分けられ、それぞれの訓練コースへと放り込まれることになる。
その中でハンドラーこと指揮官育成コースを担当するのがハンドラーウォルターであった。
なお最も厳しいコースであるため、多くの志願者は脱落し、他の部署へ回されていったが、彼のお眼鏡にかなった一部の人材は実に優秀なハンドラーになったという。
その中にはとある少女も含まれていたという。
「志願者。幾つくらい残りました?」
「7割脱落。2割ギリギリ、1割合格といったところだ」
「予想されていた以上に駄目でしたねぇ」
「そうとも限らん。残った3割は磨けば光る物がある。合格と言える1割に関してはこれから経験を積めば日企連でも出世が期待できると思っている」
「特にこの子なんてあのハンドラーウォルターのお墨付きだとか」
「あのハンドラーの…なら期待できますね」
旧サンマグノリア市民からの志願者への感想。
当初は半分残れば御の字と思われていたが旧サンマグノリア市民は想像以上にダメダメっぷりを発揮。
7割が脱落し、ぎりぎり3割残る程度であった。
これでも志願するだけのやる気があるだけ、大多数の市民よりマシと言われているのだから何ともである。
脱落した7割もやる気が残っている面子は追試コースに移らせるなどある程度の温情も掛けられていた。
その中でストレートに合格を叩き出した一部の面子については日企連上層部からも高い評価を受けている。
「そんなに警戒なさらずとも。我々はあなた方と友好を結びたいのです」
「だが君たちはサンマグノリアを解体したというではないか。しかも企業が」
「そういわれると弱いですが…しかし我々としてもあの醜悪な国は見逃せなかったのですよ。
それはあなた方が見つけても同じだったのでは?」
「……我が国ならまずは対話から入っていたところだね」
「獣に言葉は通じませんよ。機械共(レギオン)に通じないようにね」
「見解の相違というやつだな」
サンマグノリア解体後の日企連とギアーデ連邦、ヴァルト盟約、ロア=グレキア王国との折衝風景。
国家を解体した異世界の企業。その異質な存在に流石のギアーデ方も警戒を隠せないでいた。
「それに我々は位置的にあなた方の盾になるわけです。
つまりあなた達は西側を気にしないでいいという大きな利点があります。
そちらにとっても悪い話ではないと思いますが?」
日企連と星歴現地国家群との会話の終幕付近。
日企連の参戦によりサンマグノリア方面からのレギオン流入は起こらなくなり、西部戦線の広い範囲が安定化したのは事実であった。
何より長年のレギオンとの戦いで疲弊している各国はここで新たな敵を作れるだけの余力は存在しなかった。
773 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/10/26(日) 20:34:13 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [200/260]
〇用語説明
制圧したサンマグノリア共和国の人口を分散させ、更にレギオンへの囮として活用する計画。
1000万を一塊にさせておいても危険と判断し、日企連の拠点と化した旧グランミュールの周辺に約100個の小自治区を建設。
それらに10万人ずつ旧サンマグノリア市民を押し込み、侵攻してくるレギオンへの盾兼囮として機能させるというもの。
また同時にレギオンがどのような動きをするのか、この世界の人間は新しい環境にどのような反応を示すのかを観測する観測所の役割も果たしている。
各小自治区の防衛に関しては日企業製の無人機が担当するが居住市民にも積極的に手伝わせる方針であり、そこで成果を挙げれば報酬が支払われるシステムとなっている。
多大な成果を挙げれば中央こと旧グランミュール区画への移住も許可される。
完成した自治区から順次稼働。
当初は旧サンマグノリア市民の防衛活動への参加は低調であろうと想定されていたが、意外にも積極的に手伝う自治区も複数現れている。
自治区によって日企連へ協力的か否かが極端に違っており、現状では反抗的が2、静観5、協力3といった具合。
最も大半がずぶの素人のため協力的な人材についても教練漬けが大半であるが、彼らの内心はともかく、将来的には良い人材、良い消費者となることが期待されている。
いわゆるAC6に登場するACやLC・HCと言った非コジマ動力兵器ながらネクスト並の性能を発揮できる兵器の開発とそれを扱うパイロットの育成に関する計画。
現状かなりの長期計画の予定であるが、身体能力に優れた86の子達はこれら次世代ACのパイロット候補として期待されている。
表向きは次世代計画への投資の一環という形で元86達を採用しているが、日企連上層部は軍属にしながらも極力彼らを前線から遠ざけるための方便としても扱っている。
日企連が雇っている外部顧問。
どこぞのごすの同姓同名で性格も似ているが、年齢はどこぞのごすより少し若い。
彼の扱う傭兵は数字で呼称されているためナンバーズと呼ばれている。
その中には妙に懐いている621という個体もいるが、まぁ多分これまた同姓同名の別人であろう。
妙に腕がよかったりするが、これAC4やし別人やろ…(震え声)
日企連専属というわけではなく、フリーの傭兵指揮官である。
彼の人を見る目、育成の手腕、そして指揮の腕前は一流であり、業界でもそれなりに有名。
日企連やGA、BFFなどの古参企業の中では評価が高い一方でレイレナード、オーメル、インテリオルなどでは旧世代の人間として低く評価されている。
774 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/10/26(日) 20:35:37 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [201/260]
投下終了
サンマグノリア解体ルート…といった感じの話をば。
このネタの日企連は弥次郎さんのところとは幾分違う仕様という設定。
他にもサンマグノリア買収ルートとかも考えてましたw
最終更新:2026年01月10日 15:02