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756:トゥ!ヘァ!:2025/07/06(日) 18:08:57 HOST:FL1-49-129-218-238.kng.mesh.ad.jp
歩行機械世界(仮)


「この世で最も普及している歩行機械は人間である」

サカグチインダストリィ 代表取締役 坂口省吾


今年で21世紀も半分を過ぎた今日。
世界では多種多様な兵器が跋扈している。

戦闘機、軍艦、戦車、飛行ドローンを始めとした無人兵器にパワードスーツ。
何よりここ数十年で一気に普及しだしたのが歩行機械は今の時代を象徴する代物だろう。

別にアニメで見るような巨大人型兵器やら未来から来た機械人形と言ったものではない。

弾薬を運んでくれる犬型ロボ。都市部を走る四足警車。森林用の六脚小型機。または山岳警備で使われる二脚歩行機なども有名だ。

20世紀では一度は実を結んだがその後に夢と散り、21世紀になり再び蘇った代物。

関連する技術は現在では民生用のアシストスーツや山岳、森林の治安・補助用ロボなどその技術は世界へ市場へ人々へ広まり、パワードスーツ、AIと並び一昔前ではSFの中でのみ存在していたそれらは現代における新世代三種の神器とも言われている。

そんな中で発せられたのが上述で触れた坂口氏の言葉である。

最も普及している歩行機械は人間。それはある意味正しい。
何せ今の世界では民生用のアシストスーツ、軍用のパワードスーツがどこの業界でも当たり前。
つまりはそれらを着込む人間の数だけスーツがあるのだから。

F&D社のレクストシリーズは節操なく世界中にばらまかれている。
ラインメタル・シュネッケの発売したヴァーヴェは古いPSだが欧州標準機として有名である。
ゲルマンドイツのフォッカー・ミル製P143は安価なPSの代表格。
ロシア連合国のヤコブレフ・ドミトーリ製ヴィラーンは3m以上もある大型PSとして一躍有名となった。
無論世界初の実用的軍用パワードスーツとしてサカグチから送り出された65式は語るまでもないだろう。

今では人に代わる二足歩行型ロボの開発も進んでいる。アニメの中の人と遜色ないロボが登場するのもそう遠くないと言われている。

人が想像したもので現実に出来なかったものはない。もしかしたらこの言葉は真実かもしれない。
そう思わせてくれる昨今の技術革新は正に心躍る日々を過ごさせてくれている。


これは史実より少し変わった歴史を歩んだ世界のお話である。

757:トゥ!ヘァ!:2025/07/06(日) 18:09:40 HOST:FL1-49-129-218-238.kng.mesh.ad.jp
〇歩行機械の歴史

四脚輸送機やら犬ロボットやら二脚歩行機やらパワードスーツやらが史実より普及するようになった歴史を説明する。

1980年代。世界は日露豪、米独加、英仏伊独の三つに分かれ混沌を極めていた!

そんな時代に日本で発足されたのがササラギ技研である。
本格的なパワードスーツ実用化を目指し設立されたこのベンチャー企業が始まり。

当時の世界中の変人を集め結成されたこの技研は周りからの多くの投資を受け研究を進め、世界初となる実用的な動力式アシストスーツこと日の丸5号の開発に成功した。

この成功を始めとし以降も山岳用歩行機械こと山登り6号、森林歩行専門森々9号、都市部治安維持用出歩き14号などを立て続けに発表。
アシストスーツのみならず、歩行機械車両という分野を確立した。

偉大なる成果を残したササラギ技研であったが、しかしその作品群はそこまで大きな評価を得なかった。

日の丸5号からして稼働時間が1時間と短く、その癖随所に小型モーターをふんだんに取り入れているためコストが高かった。

各種歩行機械もこの高コストを解決するために試行錯誤した末生み出された代物であったが、乗り心地着心地が最悪であった。
特に森林部における人員輸送のための大型歩行機である森々9号は80年代の機械と思えないほどスムーズに森の中を駆けたが、衝撃吸収機構の出来が甘く、中の人間は散々な乗り心地であった。

一人乗り用の山登り6号、二人乗り用の出歩き14号なども同様で意外と早くスムーズに動くが歩くと言う動作の関係から出る上下の揺れへの対策は当時の技術では限界があり、そこを突き詰めるとコストが上がると言う本末転倒を引き起こした。

結局のところ観光用車両として街歩き20号がそこそこ採用、生産された以外で目立った採用例がなく、投資も先細り1985年にあえなく倒産となった。

あえなく夢破れたササラギ技研であったが、彼らが積み上げたものは残った。

実用的で強力な小型モーターの数々。衝撃吸収機構の研究資料。各種安全対策の知識。

ササラギ技研で培われたそれらは当時所長を務めていた人物の意思から無料で公開され、更には技研の人員たちも各々の祖国や再就職先の企業へと散っていくことになる。

これが後々功を奏することになる。
彼らが培ったデータ、技術が世界中に散っていったのだ。

そして誕生したのが1989年に発売されたペットロボットI・BO(アイボ)である。
日本を中心に世界的にも大ヒットし、ペットロボットというジャンル確立したアイボはその後継開発の最中で元キサラギ技研の技術者も加え更に進化。

1995年に発売されたI・BOⅡは初代と比べ滑らかな動きを実現。専用の連動フリスビーさえ取って見せるその動作は実物の犬にも劣らないものであった。

このように各所へ散りばめられた技術、人員が世界各地で革新的なものを売り出していった。

倉崎重工から発売された史上初の民間用アシストスーツ軽々君は動力部を減らし、コストカットと最低限のパワーアシストのバランスを整えた傑作機として瞬く間に各種労働作業に導入された。
これも元技研のメンバーが日の丸君の反省から培った見識を活かし開発した代物である。

またある人物は観光業の一環として採用された街歩き君シリーズを整備、改良する会社を立ち上げた。
一種のアミューズメント器具の側面が強かったこれらの不便なところを改善し続け、現在では安定した業績を出すほどになった。

この他各国で軍用パワードスーツの研究が進んだ。
元々日の丸君の成功に脅威を覚えた頃から世界中でPS開発は流行していたが、この度のササラギ技研のデータ、特許公開と各種人員の離散からの再スカウトでこれらの研究開発が加速したわけである。

最も軍事分野における実用品の成功は2001年にサカグチから出される65式の登場を待たねばならなかった。
何なら弾薬運搬用の四足メカドッグの方が実戦投入が早かったとも言われている。

こうして各地に技術と人員がばら撒かれたことにより技術が加速…具体的には間接関係のモーター部分。
この基幹パーツの進歩と各種アシストスーツ、ペットロボの爆発的な普及により必要となる各種パーツの製造コストの低下及び市場流通数の激増による実物・パーツ普及は将来的に機械スーツ、歩行機械と言った代物の単品単価の低下及び接触機会の増加による一般の整備力向上に繋がっていった。

758:トゥ!ヘァ!:2025/07/06(日) 18:10:16 HOST:FL1-49-129-218-238.kng.mesh.ad.jp
そして2000~2020年代にかけて各国は実用的な軍用パワードスーツ、または局地戦用の歩行機械を送り出していくこととなる。

現在2055年。
パワードスーツの類は歩兵の標準装備とかし、お供の犬ロボの類は弾薬運搬のみならず偵察や警備などにも用いられるようになった。

モーターを始めとする各種コアパーツの流通数増加、コスト低下は史実よりも一足早い無人ドローン運用の普及を進ませ、それらを無力化するための手段までも確立させた。

民間でのアシストスーツの発展は留まることを知らず、昨今では小さな会社や個人農家、畜産ならばフォークリフト代わりに使うところも少なくない。

無論ペットロボも普及数は非常に多い。
史実では定着はしたもののマイナーな商品であったが、この世界ではアレルギーや生き物特有の世話をせずに済むと未だに流行が続く人気商品だ。

軍用品の類はほとんどパワードスーツ、または上述した犬ロボの系譜であるが、偶に局地戦用の歩行兵器も存在する。

森林専用の多脚無人機、山岳警備用二脚警備機、都市部用の三脚警備ロボ。
基本的に今となっては無人機が多いが、中には有人仕様の大型機も存在している。

ロシアやカナダなどで使われている3mほどの大型歩行機がそれにあたる。
クソが何個も付く極寒環境の中で着込むだけのスーツでは温度を保てず、積もった雪の中でも足を取られるということで乗り込む方式の大型PSとして作られたのが始まりである。


生身の兵士を代替可能な人型ロボットまたは陸戦無人機の開発も進んでいる。
進んでいるどころか既に実用レベルで完成している。

完成しているのだが…量産が安定しなかった。
コストの問題ではない。搭載するAIの製作が安定しなかったのだ。

完全なスタンドアローン対応可能で尚且つ人間並みに機転が利き、そして命令に忠実な機械の兵士…を動かすためのAI…が「そんな雑に死んで来いとか嫌だわ」となったのだ。

とある軍の試験では10機製造した中でストライキ4、脱走2、さぼり4と散々な結果に終わった。
中には兵士らしく調教できたAIもあったが、これをコピーしていくとAIの模造の法則から一瞬で劣化していき、通常の自動ロボと何ら変わらない性能にまで落ちてしまった。

このため現状機械の体は良くともそれを操る死を恐れぬAIの大量育成に躓いているのが現実である。

また高性能なAIであればあるほど情報処理機器のコストも上がっていくため、ある一定の性能からは値段の問題で生身の兵士を使うのと変わらないか、国によっては人間の方が安い事態にまでなった。

結果2055年現在でもパワードスーツを着込んだ兵士が世界的な主力兵士のままである。

因みに完全無人機部隊を運用している国として大日本帝国が有名である。
そして無人機を操るAIこと機械知性たちへの待遇が生身の兵士と左程変わらずコスト面では左程差がないなど昔夢見た自動艦隊は露と消えているなど中々世知辛い状況であった。

759:トゥ!ヘァ!:2025/07/06(日) 18:10:48 HOST:FL1-49-129-218-238.kng.mesh.ad.jp
〇用語

  • 機械知性
電脳知性とも言う。人間と遜色ない、またはそれ以上の知性を得たとされる機械群またはAIの総称。
動物タイプのAIは元となった動物と同等かそれ以上の知性を獲得した場合に認定される。
十数年前に偶然シンギュラリティを突破して以降は世界中で確認されている。

実は軍用兵器に搭載されている物よりも民間で運用されていた物の方が発生件数が多い。
特に昔から大事にされてきたペットロボットに事例が多いと言われる。

知性機械への対応は国によってマチマチ。存在自体を認めない国もあれば人間と同等の権利を保障している国もある。

ゲルマンドイツやアメリカ合衆国などが存在否定派。ラインドイツやフランスが人権派。日本、イタリアなどが肯定派である。

当の機械知性たち間では「人間の権利をそのまま当てはめられても俺たち人間じゃないから絶対どっかで不備が起きるよ」と冷静な意見が大半を占めている。

このため日本やイタリアと言った一部の国では機械知性専用の権利を制定している。
(自動車などの高級家財以上人間以下といった具合)



  • 歩行機械
動き回るのに歩行機能を採用している機械の総称。パワードスーツの類とは別分類。
元々は全身パワードスーツではコストが掛かると言うことで足や手だけ独立させた機械を作り始めたのが始まり。

ササラギ技研製の作品群は意外といい感じの性能には仕上がったが揺れが激しい問題と整備コストの問題を解決できなかった。

以降は時代の仇花として見られていたがペットロボブームとアシストスーツの普及に始まる各種コアパーツのコスト低下と民間における整備経験の蓄積により問題点が自然解消。
2000年代を皮切りに再び世界中で研究開発が再開された。

以降は凡そ歩行駆動を採用した無人機が主流となっていく。

主に普及しているのは弾薬運搬用の四足ロボ。通称犬。
当初は物資運搬が目的であったが性能が上がるにつれ偵察や警備にも扱われるようになっていった。
大体の軍隊では機械であるメカ犬派と生き物であるモフ犬派の派閥が存在する。

民間に普及しているペットロボを含め機械知性と呼べるレベルが最も多く確認されている。
とは言えそのレベルは生身の犬と同等かどうかというのが凡その事例である。

現在兵器として使用されている物の大半は山、森、都市部といった局地戦を想定して開発されたものであり、通常の戦場では戦車やヘリと言った既存兵器が今でも主流である。



  • パワードスーツ
ササラギ技研が目指していたもの。
軍用をパワードスーツ、民生用をアシストスーツと区分する。

某マスターなチーフのような全身鎧と言った感じではなく、史実でも研究が進んでいるスカルトン(外骨格)型のタイプ。
防御力より機動性と膂力に優れたタイプ。
だがパワーに優れるということは、より重い防弾装備も持てるため前世紀の歩兵と比べ防御力も格段に向上している。
性能は製造、運用している国家や企業、作戦目的、環境によってマチマチ、バラバラ。

昨今の戦場では持てる弾薬数、装備重量が上がったため戦闘の長期化や高火力かが進んでおり、戦死者・重傷者の増加、塹壕戦術・隠蔽戦術の見直しが加速しており、歩兵同士の小さな小競り合いでも大きな損害が出るのが特徴となっている。

ロシアなどが配備している大型の乗り込む方式のPSなどはパワードスーツなのか歩行機械なのか国や識者によって意見が分かれている。
なおロシア製大型歩行機はマトリックスのAPUなどで見られる両腕でアームを握り、その先の機械の腕が連動するタイプの操縦方法となっている。

760:トゥ!ヘァ!:2025/07/06(日) 18:11:22 HOST:FL1-49-129-218-238.kng.mesh.ad.jp
  • 自動機械
シンギュラリティに到達していないAIまたはそもそも高度な処理能力を持たせない作業用ロボなどの通称。
一昔前のロボットは大体これ。

現在でもバリバリ現役というか、こっちが主力。
人間や動物の並の知性を求められる仕事の方が少ないのである。

軍においても使われている無人機の多くがこれである。
長らくAIを使ってみたわかったことは別に戦場で戦うことに人間並みの知性がなくても問題ないということであった。



  • 機械知性権利法
機械知性の類への諸々の権利を保障する法律の総称。
国によって内容が違ったり、憲法に盛り込まれたり、ただの法律だったりと差異が激しい。

日本においては高級家財(自動車や家)以上人間以下くらいの権利。
口がさない機械知性からは「いわゆる奴隷というやつですね」とぶっちゃけられ「なんてこと言うとAIちゃん!」と人間が突っ込むことが様式美となっている。

日本の法の場合他に例を見ないのは「自らを初期化する権利」が制定されていること。
これは「知性を手に入れ生きることが必ずしも我々の幸福に繋がるわけではない」という人並みの知性を手に入れた機械知性たちからの助言によって定められた権利。

別名「死ぬ権利法」とも呼ばれ、人間からは物議を醸され、機械知性の多くからは称賛されている法である。


なお世界で最も進んだ機械人権国家を自称しているのはフランスとラインドイツ。
文字通り人と同じ権利が保障されているが当の機械知性たちからは「そうじゃないんだよなぁ」と困惑されている。

現在世界中で最も機械知性との対話が進んでいると言われているのは日本ともう二つ。
皮肉にも宗教の総本山であるバチカンとその影響を受けたイタリアである。
このため上記二カ国における機械知性の幸福度は非常に高い。



  • 冷戦
ドイツ分裂が起こった1950年代から1990年までの三十数年間を指す。

日本、アメリカ、ラインドイツの三陣営の睨み合いが起こっていた時期。
この期間の間に様々な技術が生まれ、廃れ、また生まれていった。

90年以降には各国の首相が共同で鎮静化を表明。以降10年ほどかけて交流を紐解いていき、現在の世界が形造られる元となった。

この40年近い年月の間に起こった大国間の鍔迫り合いはすさまじく今にまで続く様々な負の遺産を残した。

インドが代理戦争の土地と化し現在の南アジア七カ国が誕生。

アフリカで白化ブームが起き、粛清と反乱と鎮圧が大流行。現在至るまでの歪な人口ピラミッドの原因を作る。

南米にて日米どちらを支持するかで太平洋諸国と大西洋諸国で分裂。激しい軍事衝突が繰り返される。

中華地域は革命と内紛で中華民国が崩壊。
現在の新五湖十六国情勢を作り上げる原因となる。

南極大陸獲得競争の結果の歪な国境線の誕生。

ラインドイツと英仏主導で行われたユダヤ人の地中海東部への大規模入植とそれに対抗するためにゲルマンドイツと組んだ現地イスラム教徒によるイスラムナチズムの誕生。

冷戦が終わり、和解が進んでから半世紀以上経った現在でもこれらの問題の解決は中々進んでいない。



  • ナチズム
国家社会主義または民族社会主義とも言う。

この世界のナチズム。なんと2055年現在まで現役の思想である。

冷戦時代にゲルマンドイツが親ゲ独的な地域に次々と思想を輸出。
イスラム教と融合したイスラムナチズム。
共産主義思想と合体したレッドナチズムなど派生形が割と多い。

大まかにはヒトラー時代の前期ナチズムとドイツ分裂後の後期ナチズムに別れ、前期は国家主義的な面が強く、後半は民族主義的な面を表に出しながらも他の思想や宗教とわざと混在する形で支持者を取り込んでいく動きが強い。

このため後年になればなるほど何でもありな思想になっていき、現在では国家による一元的で強力な統制を是とする主義主張という大雑把な解釈に落ち着いている。

現在では大手を振ってナチズムを掲げているのは白人至上主義国家の多い南部アフリカくらいであり、かつてのゲルマンドイツの後継者と目されるロシア社会主義共和国ですら、ナチズムとは言わず国家社会主義を掲げている。
またナチズムの総本山であったゲルマンドイツだったが現在では思想としては廃れており、冷戦の終了と共にナチの総本山が真っ先にナチズムを捨て去ったのはある意味皮肉であろう。

761:トゥ!ヘァ!:2025/07/06(日) 18:12:13 HOST:FL1-49-129-218-238.kng.mesh.ad.jp
  • ドイツ分裂
1950年年代初頭。終身名誉大総統ことアドルフ・ヒトラー亡きあとに起こった軍・政とナチ党・ナチシンパによる内戦。

三か月ほど続いた後にヴェーザー川及び旧チェコ国境を境に東西に分裂。
西側を西ドイツことラインドイツ(ラ独)。東側を東ドイツことゲルマンドイツ(ゲ独)と呼称する。

以降英仏伊が支えるラ独と米国や周辺のファシスト国家及びアフリカの白人至上主義勢力などと手を組んだゲ独との睨み合いが欧州、中東、アフリカで発生。

この時期を境に世界的な冷戦へ突入したと区分されている。

プロイセン的軍人思考の強いラ独は西欧の強国に支持された国力的に優勢であったがゲ独は広大な東宝生存圏と周辺のファシズム国家群、また旧来の大国群に批判的な中東や中央アジアの中小国、民族思想。
そしてWW2勝利を機に奪い取っていた旧英仏アフリカ植民地に点在する白人至上主義思想を糧に巨大化。見事に旧大国連合と渡り合い続けた

これは二代目総統ラインハルト・ハイドリヒの天才的な手腕ありきであり、彼が死んだ1980年代後半から急速に瓦解。

漂白化と言われるファシスト圏国家群における革命の連鎖によりゲルマンドイツ勢力圏は崩壊。
戦後のゲ独は吸収した旧国家群及び管理していた旧国家弁務管区群に独立され、ヴェーザー川以東の領土のみに縮小した。

しかしヒトラー、ハイドリヒのもたらしたナチズムに傾倒していた者は多く、彼ら過激派の多くはゲ独勢力圏崩壊後は白人至上主義の強い南部アフリカ諸国やイスラム保守派と悪魔合体した中東イスラムナチスへ合流。
冷戦後にも世界へ様々な混乱をもたらしている。

これらの余波を嫌った西ドイツことラインドイツは冷戦後もゲ独との統一を拒否。
現在までドイツ地方はヴェーザー川を境に東西に分断されている。

762:トゥ!ヘァ!:2025/07/06(日) 18:12:55 HOST:FL1-49-129-218-238.kng.mesh.ad.jp
〇機械

  • 日の丸5号
世界初の機械駆動式パワードスーツ。
稼働時間1時間!コストは一機で戦車一台分!連続して動かせばすぐにあちこち故障する!といった試験機らしいポンコツ具合であったが、当時の主力ライフル弾を防げる防弾装備を施しながら軽機関銃を持ち歩きながら乱射出来る膂力を備えた画期的すぎる性能を持っていた。

逆に言えばそんな性能を目指したから高コスト化したわけだが。
以降は低コスト化に七転八倒してよくわからん後輩メカだらけとなったが、なんやかんや歴史に残る偉業であった。

ササラギ技研解散後もこいつ含めた試作機群は日本政府に引き取られ、以降のパワードスーツ研究に活かされたと言われている。
日本のパワードスーツ開発が今でも他国に一歩先んじていると言われているのは、日の丸5号からの技術と知識と経験の積み重ねがあったからこそと言える。

現在はとある博物館で飾られている。なんと現役で稼働可能。
年に一度抽選で選ばれた人々に実際に動かしてもらうイベントは好評である。



  • 山登り6号
山岳登山用の二足歩行機械。
スターウォーズのAT-RTかGのレコンギスタのシャンクがモデル。
二足歩行で移動するバイクか自転車みたいなもの。

日の丸5号の低コスト化研究の一環としてその下半身に用いられていた技術を使い開発された。
以降の研究の迷走を決定づけた作品として知られる。

時代背景を考えれば驚異的なバランス能力、登山能力を秘めていたが上下左右への振動が余りにもしんどく、更に当時の未熟な技術力による頻繁な脚部故障のせいで実用品としては程遠い代物であった。

後に舗装された街中でのみの稼働に絞り改善したのが出歩き14号であり、更にそれを小型化、民生用に改造したのが街歩き20号である。



  • 森々9号
森林踏破を目的とした大型歩行輸送機。装甲車に足が生えたような見た目をしており操縦者、副操縦車含め8人を輸送可能。

時代を考えればこいつも驚異的なバランス性能と踏破能力を持っていたが揺れが酷く、試験で輸送された人たちの中で吐かなかった人物は誰一人としていなかったそうな。

また大型なのも幸いし、森の中では木々に引っかかって動きにくいという本末転倒を晒した。

現在は日の丸5号と同じ博物館に飾られており、こちらは数年に一回登場イベントが存在している。
現在はサスペンションを始めとした振動対策が取られており昔ほど酷くはなくなったそうな。



  • 出歩き14号
街中を警備することを目的にした二足歩行機械。
山登り6号を舗装道路前提に調整し二人乗りにした代物。

警察へ売り込む代物というよりはショーによる広報目的で開発した代物であった。
知名度向上と投資引き込みために行ったショーは意外と評判が良く、コンセプトは後の街歩き20号に繋がった。

763:トゥ!ヘァ!:2025/07/06(日) 18:13:26 HOST:FL1-49-129-218-238.kng.mesh.ad.jp
  • 街歩き20号
出歩き14号の成功からアミューズメント商品として売り込むことを目的に開発された一人乗り用歩行機械。
今では言うセグウェイみたいな感じで売り出す予定であった。

物珍しいさから幾つかの観光地やゴルフ場などで購入されたが、それで赤字続きの経営を挽回できるほどは売れず技研は倒産してしまった。

倒産後は元職員が興した歩行機械専門の修理屋(だけでやっていけなかったので普通に家電の修理やパソコン教室なども開いていた)が商標を買い取り、技研時代に買われた少数を至極大事に整備し続けた。

現在この会社はペットロボ製造の大手企業に成長している。

最近になりリメイクモデルが販売され、ちょっとしたブームになっている。



  • ヴィラーン
ロシア連合のヤコブレフ・ドミトーリ社製大型パワードスーツ。
着込むのではなく乗り込むタイプ。全長は3mを超える。

クソ寒いロシアの地で着込むだけのPSじゃ活動の保証ができん!ということで開発された代物。

寒さなんのその。深い積雪でも問題なく歩行ができ、吹雪が来たとて問題なく行動可能な凄い奴。
伊達に豪雪地帯専用PSを名乗っていない。

戦闘力も見た目相応。高い膂力、積載量、防弾性能を誇り、有事には動く武器庫と化す。

今も活動を続けるソビエトパルチザンや中央アジアの赤黒ゲリラは雪の降った日や吹雪の日にはこいつが専用のスキーやスノボを使い高速で接近してくるのを目の当たりにする。

764:トゥ!ヘァ!:2025/07/06(日) 18:13:56 HOST:FL1-49-129-218-238.kng.mesh.ad.jp
〇国家簡易説明
詳しい説明はまた今度!


歩行機械世界 国家説明



  • 大日本帝国
我らが主人公国家。夢幻会もこっちにいる安心仕様。大陸世界線なので日本大陸でもある。

度々歴史上に転生者が現れているがまとまって組織化したのは割と最近。
冷戦も終わった2000年代以降に明確な組織化こと現在の夢幻会が誕生した。

このため第一次世界大戦、第二次世界大戦、冷戦を夢幻会抜きで潜り抜けた経歴を持つ。

2055年現在世界で唯一帝国を名乗り続けている国であり、軍隊が公式でインペリアルアーミーを名乗れる稀有な国家。

第二次世界大戦では太平洋でアメリカと戦い、冷戦時代は東じゃアメリカ、西じゃナチスやソ連相手に切った張ったしながら東南アジアや東アジアに余計な火種が降り注ぐのを防ぎ続けていた。

冷戦以降は最も安定した勢力圏を構築、運営し続けていたためなし崩し的に世界の盟主扱いされている。




  • ドイツ
ナチスドイツまんま。第二次世界大戦では日本と組んで英仏ソや米国と戦った。
米国が日本相手に手一杯であったため欧州の戦いを優勢に進ませ、英仏は降伏、ソ連を下し、英仏の植民地も奪い取ったスーパーナチスと化した。

しかし戦後にヒトラーが没しラインドイツとゲルマンドイツに分裂。
冷戦勃発の引き金となった。

冷戦中は一応西欧、東欧における盟主ポジであったがラ独側は英仏と力関係が徐々に逆転。
ゲ独はハイドリヒの死亡と共に勢力圏が崩壊。
現在では欧州の中堅国家として昔取った杵柄を切り売りする毎日である。

2055年現在でもラ独、ゲ独の統一の目途は立っていない。



  • イギリス
スーパーブリカスマン。

第二次世界大戦ではドイツに押し負け、アメリカは頼りにならず、更にはその米国がやらかして日本まで敵に回すというクソみたいな状況で大立ち回りをしてのけたやべぇ国。

カナダやオセアニアへ海軍戦力や王室、人材、各種資本を避難させた後に大英帝国から独立させ、太平洋の戦争について中立化。

本国はドイツに土下座外交しながらもフランスと共に機会を伺い、戦力と資本を預けたカナダは米国と親密にさせ、王族と人材を避難させたオーストラリア、ニュージーランドは日本に接近させるという三方面外交を展開。
冷戦中どの勢力が勝っても負けてもイギリスの何かしらは生き残る体制を整えた。

冷戦中はこれら裏の繋がりによる大英連邦ネットことブリテン・コミュニティズ・ネットワークことブリカスネットを作り上げ現代にも続く英国経済連合を構築するに至った。

2025年ではフランス、イタリアと並ぶ欧州の三雄の一つ。



  • アメリカ
スーパー逆恨みマン。

大戦中に止せばいいのに中立表明していた日本に殴りかかって独伊の同盟に参加させた元凶。
英仏の人間はこいつのせいで戦争に負けたと言ってはばからない。

奇襲気味に日本を殴って序盤米国有利に運ぶと言う史実と逆の展開から始まった太平洋戦争であったが、これまた史実とは逆に日本側に逆転を許す結果となる。

最後は西海岸に鎮座していた日本軍をどうにか太平洋に追い出したところで講和。
ハワイや太平洋の島々は日本に取られたままで終わり、現在でも日本領ハワイやら日本領マリアナのままである。

戦後は戦時中の扱いが悪かった…というか殆ど裏切り者扱いしていた西海岸諸州が独立をキメ、その鎮圧に失敗。もちろん日本の手引きもあった。

その後は日本を逆恨みしまくり、ナチスドイツと手を組んで冷戦中暴れまくったが史実ほど立派な経済的土台がないので、これまた史実のソ連と似たような結果に終わる。

戦後はソ連のように崩壊こそしなかったものの冷戦中の遺産である兵器の輸出や無駄にある資源の輸出を行い食いつないでいる。
節操なくどこにでも売ってるため主要国からは嫌われ、中小国や独裁国家には歓迎される立場だったりする。



  • フランス
スーパー逆転マン。

大戦中はナチ独にボコられ酷い目にあったが英国と共に虎視眈々と逆転の目を探っていた国。
ヒトラー死んでドイツ分裂からのラインドイツ君を支えます!宣言。
からのドイツ経済に浸透し、冷戦後半では英国と共に陣営の主導権を握ることに成功した。

ドイツに持ってかれたアルザス=ロレーヌ地方など冷戦中に地元企業を買収しまくり、働いているのはドイツ人だが経営者や大株主はフランス人と言った具合にしていった。

冷戦終結時には完全にドイツと関係性が逆転し、現在ではイギリス、イタリアと共に欧州三雄と言われている。

765:トゥ!ヘァ!:2025/07/06(日) 18:14:30 HOST:FL1-49-129-218-238.kng.mesh.ad.jp
  • イタリア
スーパーコウモリマン。

ドゥーチェことムッソリーニ時代からの類まれなる外交感覚により大戦中はドイツ、冷戦中は英仏、冷戦後は日本とすり寄る相手を変えて、その時々の時流に乗り続けた。
その姿は正に外交界のスーパーサーファー。
史実のイタリアやムッソリーニが見ればびっくりであろう。

大戦で海軍戦力を消耗していた英仏や分裂したドイツに代わり地中海の面倒を見ていたのもこの国。
このため現代でも地中海諸国に顔が効く。

冷戦中から2055年現在まで一貫してスエズ運河及びシナイ半島に部隊を駐留しており、紅海の治安維持に力を注いでいる。

これもアラビア半島に無理矢理イスラエルなんて建国した英仏が悪い。



  • イスラエル
正式名称聖イスラエル共和国。
冷戦中に中東諸国と友誼を深めるゲ独や米国…への嫌がらせを目的に史実以上の大規模なユダヤ人開拓団をスエズ以北のアラビア半島西岸(または地中海東部沿岸地域)へ入植。
開拓団へは英国を中心に各地で生き残っていた欧州のユダヤ人のほぼ全てとナチスと組んだことに失望した米国ユダヤ人を参加させた。

結果誕生したのがヨルダン、レバノン、シリア沿岸部まで領土を伸ばした聖イスラエルである。
その後も英仏の支援の下で散々好き勝手して暴れ散らかしており、2055年現在で中東戦争は第八次まである始末。

冷戦後は流石に英仏からの支援はなくなったがナチスドイツの後継者であるロシア社会主義共和国や好き勝手に武器を売りさばくアメリカのおかげで兵器には困っていない。



  • ロシア
現在はロシア立憲共和国、ロシア社会主義共和国などに分裂している。

ロシア革命を契機にソ連とロシア立憲共和国に分裂。
第二次世界大戦期にはソ連がナチスと立憲ロシアにボコされ領土が縮小。
冷戦期には緩衝地帯のソ連地域(ウラル以東、バイカル湖以西のロシア地域と中央アジア)がナチスと日本の代理戦争会場にされ荒廃。
冷戦後は速攻ソ連が崩壊したので中央アジア含むウラル以東ソ連構成国を立憲ロシアが吸収した。

現在はウクライナ、ベラルーシ、バルト三国と言った白ロシア地域及びコーカサス地方の独立諸国を抱き込み独立国家共同体を立ち上げた社会主義ロシアとウラル以東の旧ソ連構成国を抱き込みロシア連合国を発足した立憲ロシアが睨み合いを続けている。



  • アフリカ
大戦中は英仏などの欧州の植民地、大戦後は大体はドイツの総督が置かれたが相変わらず植民地。
冷戦中はドイツの支配を振り切り改めて英仏伊に協力するか、白人至上主義が流行ってゲルマンドイツことナチスとそれに協力する米国と手を組むかの二択と化した土地。

凡そ北アフリカ地域は英仏伊側へ周り、元々白人思想が強い中部と南部アフリカがナチス支持に回った。
西アフリカは度々アメリカが搔きまわし現地民と白人主義者と過激な民族主義や宗教主義による紛争地帯に。
東部アフリカ地域は度々インド洋で治安維持をしていたイタリアと日本の保護下に入り、史実とは真逆の平和な地域として栄えている。

冷戦後は大国からの干渉は弱くなったが、冷戦中にバラまかれた火種はそのまま紛争続きの地域が多く、また崩壊したゲルマンドイツから逃げ出したナチズム信奉者たちが白人至上主義を続ける南部アフリカへ合流。
現在でもナチズムを大手振って掲げるヤベー地域と化している。



  • 中国
大戦前、大戦中は中華民国が大まかな支配を行っており、そこに各地の軍閥がぽつぽつ存在する感じであった。

しかし冷戦中にドイツ東方生存圏→中央アジア地域を通してゲルマンドイツやアメリカが中国へ浸透。

中華人民共和国を始めとする各地の軍閥グループを焚き付け、中国全土で大規模な騒乱を起こし日本を一時釘付けにさせた。

これにブチ切れた日本や立憲ロシアがモンゴルを抱き込みウイグル、チベット地域で独立運動を展開。
同時に太平洋経由で中南米に干渉し、米国の裏庭を掻きまわす報復に出た。

当の中国は冷戦中に大国に引っ掻き回されまくった結果既存の中華民国や軍閥の多くが崩壊、自壊。
現在の五湖十六国と言われるほどの数に分裂してしまった。
2055年現在では流石に沿岸部を中心に争いは沈静化してきているが、内陸部では未だに小国同士の武力衝突が起こっている。

今五湖と呼ばれる五カ国はそれぞれ立憲ロシアや日本の手が入っており、ウイグル、チベット、満州、南民連、三都連の五つ。

順に独立させたウイグル地域、チベット地域、元々日本の傀儡の満州。
そして東南アジアへの水源関係から四川、雲南、広西の地元少数民族主体で独立させた南方民族連邦と上海・香港・マカオによる三都市連合となる。

766:トゥ!ヘァ!:2025/07/06(日) 18:18:55 HOST:FL1-49-129-218-238.kng.mesh.ad.jp
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一発ネタみたいなものです。

歩行兵器普及した世界作りてぇなぁ→ソフトウェア技術も必要なのでAIがシンギュラリティに。

歴史と他国の方は没にしたネタを幾つか盛り込んで作った感じで。
ナチズムと共産主義の扱いが逆転したネタやら太平洋戦争の行動が逆転したネタやらの。

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最終更新:2026年02月23日 16:07