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706 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/11/21(金) 18:50:59 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [217/282]
ああ、我ら日本連合 クロス版 その6


「なんだあのでっかいものは」

「ジオンの新兵器か!?」

「7機いるぞ!中央のは他の奴よりデカい」

「こ、攻撃が来るぞ!伏せろ!!!」


突如南アジア戦線に出現したジオン新兵器。

正体はギニアスがどこぞの鬼の協力を経て完成させたアプサラスⅡ六機とアプサラスⅢの軍勢である。

七機ものアプサラスのメガ粒子砲を撃ち込まれた南アジア方面軍は一時的に後退する羽目となり、その間に南アジア方面のジオン軍を取り逃してしまうこととなる。


「アプサラスの開発協力に感謝する。おかげで素晴らしいマシンへと仕上がった」

「いえいえ。こちらもよい試験となりましたから。ところで首尾はどうです?」

「お前たちの言った通りグラナダにコンタクトしたらキシリア様に繋がったよ。
どうやらギレン様のMA開発押され気味というのは本当のようだ」

「ふふふ…我々にも独自の諜報網というのがあるのです」

「…末恐ろしいものだな。では約束通り貴様らも月へ連れて行くとしよう。私の邪魔にならないのなら後は好きにしろ」

「我々が言うのもなんですがよろしいので?」

「ジオンに興味はない。サハリン家が残り、私の目的が成就すればそれでよい。例え貴君ら鬼の世になろうともな」

「…あなた様は一体何を目指しているので?」

「昔見た光景を…あのキラキラをもう一度」


アプサラスを完成させたギニアスとその協力者の会話。

アプサラスを完成させたギニアスであったが、しかし彼の夢は原作のそれと少し違うものであった。
事故で宇宙線を浴びた際に見た光景。そのキラキラの再現に拘っていた。

原作とは違いアプサラスの完成をもってしても至れなかったその光景を負い続けている。



「アイナ様平気ですか!?」

「私は平気です。気にせずもっと速度を上げなさいノリス。このままでは追いつかれます」

「ではお言葉通り。彼奴め存外に足が速い」


追手のMSから逃げるノリスとアイナ。

基地が謎の手の物により浸食されていたことを悟り、脱出した二人であったがそれを許さぬ者たちにより追手のMS隊が放たれていた。

ノリスのグフカスタムの性能はゲルググレベルの代物であったが、如何せん追っての機体はMSに擬態した中身別物であるため性能が段違い。
このためノリスの腕を以てしても追手に追いつかれようとしていた。
いったい何鬼メカなんだ…



「そこのグフ!伏せろよ!!」

「連邦のMS!なぜ助ける!」

「そりゃどう見ても普通じゃないMSに追われているなら、普通の方を助けるだろう!」

「…やはりそう見えるか」

「ああ…というか50m近いザクとか何なんだ。ジオンの新型かあれ?」

「わからん。基地で見た時にはまだ普通のサイズだったのだがな」


ノリスのグフを助けたのは連邦の第08MS小隊であった。
このあと共闘しながらなんとか件のザクを退けることに成功した。

このあとノリスとアイナは連邦へ亡命。
二人の話を聞いた現地の連邦軍は訝しさを感じ、ギニアスがアプサラスを開発していた鉱山基地に乗り込んだが、既に撤退したあとでもぬけの殻であった。

707 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/11/21(金) 18:51:31 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [218/282]
「クソ!ゲッターチームが恐竜帝国に捕まっただと!?」

「今すぐ救助チームを派遣する!」

「現場付近をしらみつぶしに調査しろ!」

「現場にメカザウルス出現!こちらの調査を妨害してきます!」

「潰せ!調査の邪魔だ!!」


東アジア戦線はいきなりクライマックス。
恐竜帝国の罠にかかり捕まってしまったゲッターチームを救い出すところから始まる。

最終的には兵士ナンバー0047ことバーバリー中尉の活躍もあり、無事救出されたが捕まった際の拷問により竜馬が意識不明。隼人は負傷。上手く脱走していた武蔵だけが浅い傷で収まるというゲッターチームの一時離脱案件となったしまった。



「怨敵ゲッターチームが動けぬ今こそ好機!最終作戦を発動する!
メカザウルス軍団を出せ!目標は北米ニューヤーク!
バット将軍!日本方面は貴様に任せる!ぬかるなよ!
地上を我々の楽園をとするのだ!!」


ゲッターチームに傷を負わせた恐竜帝国。
遂に全力をもって地上侵攻を開始した。

最も狙いは日本ではなく北米。
日本のスーパーロボットチームや日本連合といった難敵を割け、制圧しやすそうな土地を狙ったのである。

なお日本にも足止めのためのメカザウルス軍団を派遣しており、こちらの指揮官は歴戦のバット将軍であった。



「メカザウルスだと!? 連中どうやって東海岸まで」

「地下からです!地下から突然連中の移動要塞が現れた模様です!」

「市民の避難を開始させろ!今すぐだ!防衛部隊が全て出撃!
むざむざこのニューヤークを明け渡してなるものか!」


突如恐竜帝国に襲撃された北米東海岸におけるジオン軍の様子。

ニューヤークで仕事していたガルマはすぐさま市民の避難と部隊の動員を決定。
幸い今まで部隊の補充に努め、更にオデッサの敗北から海を渡り北米まで避難してきた元欧州方面軍所属もおり、ジオン側の戦力は豊富であった。

キャルフォルニアが当初から最前線であり続けたため、ニューヤークも復興されており、北米東海岸は原作よりも荒廃しておらず、現地層のガルマへの支持も高かった。

このためジオン軍は何の因果か自分たちが攻め込んだ土地を守るために恐竜帝国へ立ち向かうことになった。



「敵凄い数です!」

「キャルフォルニアで見た時とは比べ物にならねぇぞ!」

「オデッサの時の連邦軍にも劣らねえ数だぜ」

「せっかくの地獄の欧州戦線から逃げてこれたってのによぉ!!」

「メカザウルス!確認できるだけでも東海岸全域に数百が展開!それ以外の戦力も数多く確認されています!」

「恐竜帝国の連中本気か」


物凄い数のメカザウルス軍団とそれと対峙するジオン兵の構図。

大量のメカザウルスとそれを援護する恐竜帝国の航空機、戦車、歩兵戦力はろくに地底同盟と対峙したことのないジオンの想像を超えていた。

この度の攻撃は東海岸のみならず連邦が治める西海岸にも行われており、北米全域で千を超えるメカザウルスが群れを成し、人類へ襲い掛かっている。

708 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/11/21(金) 18:52:28 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [219/282]
「ロサンゼルス、サンディエゴ、サンフランシスコ、シアトル!バンクーバー!西海岸の主要都市は全て襲われています!連中海から来てます!」

「ラスベガス、フェニックス、ポートランド、ソルトレーク。内陸部の都市にも地下からの攻撃が加わっています」

「主な空域にも連中の巨大空母が艦隊で鎮座しております。既に北米における制空権は消失し始めております…」

「ジオンの支配する東海岸にも大量のメカザウルス出現の報告が。どうやら北米全体が攻撃されているようです」

「なんということだ…しかし何故だ?何故北米を選んだ?」

「連邦とジオンが争っている土地だからでしょう。オセアニアのように共闘しているわけではなく、日本のようにスーパーロボット軍団もいない。
太平洋や東アジアほど日本連合の部隊が展開しているわけでもありません」

「更に言えばオデッサ作戦のためにジャブローの戦力も多くが欧州、地中海へ移動しておりました。
おかげで南米の戦力は激減。こちらへの援軍もいかほどこれるか…」

「北米を占領すれば両洋を通して欧州、アジアへ展開できます。何なら採掘能力に優れる連中ならジャブローを落とすことも不可能では…」

「連中わかって狙ったと言うのか!? この瞬間!この北米を!!」


西海岸における連邦司令部の様子。

突如始まった恐竜帝国の大攻勢はジオンのみならず連邦にも大きな衝撃を与えた。
特にジャブローの戦力の多くがオデッサ作戦支援のために欧州に出払っていたため、北米へすぐさま遅れる戦力も左程多くないのが致命的であった。

この間に北米上空の制空権及び大西洋の制海権は恐竜帝国の手に落ちており、連邦の戦力が集まっている欧州との連結が瞬く間に閉ざされることとなる。



「メカザウルス軍団が早乙女研究所に大挙しています!」

「この他日本全国でメカザウルスの襲撃が相次いでいます」

「太平洋航路に各地でもメカザウルスがこれ見よがしに暴れています。
実質北米に大軍を送るは不可能に…」

「まさかゲッターチーム不在の時にこのような大攻勢をかけてくるとは」

「マジンガーチーム、ライディーンチーム、ジークチームも出撃していますが数が多すぎます!」

「数百体のメカザウルス。それ以上の数の恐竜帝国の通常戦力が広域に展開しています…」

「狙いは…足止めか…」

「他の地底勢が動きを見せないのも訝しいものがあります」

「日本連合から小笠原沖の本隊を動かすとの連絡が」

「オセアニア戦線、南アジア戦線の友軍の前にもメカザウルスが現れているようで短期間での突破は困難との連絡が」

「連中本気で北米を取りに来たとでもいうのか」

「既にマシーンランドによる大気の改竄が進み始めています。北米が完全に落ちた場合、彼らの大気改竄を止めるのが非常に困難に…」


東アジア方面の連邦軍上層部での会話。
まさか日本を狙わず北米に行くとは思っておらず、現地の連邦軍及び日本連合、スーパーロボットチームも対応が後手に回っていた。

既にマシーンランドによる大気改竄が始まっており、早ければ一月ほどで北米が、その後は一年以内に地球中の大気が変わり、人が住めない土地となる。




「ドクターヘル。我々は部隊を出さなくてもよろしいので?」

「ゲッターチームがおらず負担が上がっている今が好機だと思われますが」

「ふん…良いかよく聞け。ワシは勝利を拾いたいのではない。勝ち取りたいのだよ」

「それにな。爬虫人類共の一世一代の晴れ舞台だ。横槍を入れるのはロマンが欠ける」

「「「ははぁ!ドクターヘルの御心のままに!!!」」」


世界がてんやわんやしている最中に一人観戦を決め込んだドクターヘルの心中について。

帝王ゴール一世一代の晴れ舞台。それを邪魔しようとしないだけの情がドクターヘルには存在していた。

邪魔大王国や妖魔帝国も動かず、ライバルの賭けが成功するか高みの見物を決め込むことに。

709 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/11/21(金) 18:53:11 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [220/282]
「まさか北米に主力を出すとは」

「完全に出し抜かれました。今まで日本周辺にばかり攻撃を仕掛けていたのはこの日のためだったかもしれません」

「まさか連中ネオゲッターの恐竜帝国だったのか?」

「小笠原沖の本隊はどうします?北米と日本。どちらに向けますか?」

「…まずは日本だ。本隊と言ってもメカザウルスに対抗できる戦力はそう多くない。
現地のスーパーロボットの助けが必要となる」

「まずは日本方面の攻勢を跳ね除け、戦力を再編。然る後に太平洋を突破して北米への援軍に行く」

「現地(北米)に派遣している部隊には無理せず連邦軍と共同して防衛に努めろと言え。
それも難しいなら南米方面への撤退も許可すると」


恐竜帝国の大攻勢に対応する日本連合軍の図。

流石の日本連合もメカザウルスの大群相手に対抗できる戦力は限られており、単独での北米渡航は選べなかった。



「竜馬は重症。隼人も軽い怪我じゃない…なのにオイラだけは軽い傷ですんだ…」

「これも運命ってやつなのかねぇ…」

「あばよダチ公!今まで楽しかったぜ!!!」


武蔵。単独でゲッターに乗り込み無断出撃。
目指す先は北米ニューヤーク。恐竜帝国の本隊と思しき移動要塞(マシーンランド)が布陣する土地である。

本来太平洋には人類の援軍を足止めするために多数のメカザウルス部隊が展開していたが皮肉なことにゲッターが単騎であった故に見逃してしまった。
現地の連邦軍や日連軍との戦闘を優先してしまったのも見逃してしまった要因の一つであろう。



「なに!武蔵君が単独で北米に向かっただと!?」

「本格的にネオゲッターのシナリオに近づいてきましたね」

「悠長なこと言っている場合か!このままだと武蔵君共々ニューヤークが吹っ飛ぶぞ」

「しかし現実問題既に追いつけない位置にいる。大群を送るにしても太平洋や西海岸に布陣しているメカザウルス軍団に邪魔されるぞ」

「少数精鋭を送ると言う手もあるが…それでは恐竜帝国のこの物量の前には…」

「残酷なことですが見捨てると言うのも一つの手です。ネオゲッターか漫画版の展開をなぞるなら少なくとも敵の主力は道連れにしてくれます」

「ニューヤークも現在はジオンの占領下…ジオン軍の戦力を削ると言う意味では悪いことではない…」

「いいえ。取れる手ならあります。RDATを使いましょう」

「RDAT…即応展開強襲兵団(Rapid Deployment Assault Trooper)か。あれは立ち上げたばかりの虎の子。しかも未だ運用実績もない部隊だが」

「しかし北米付近に展開されている恐竜帝国の迎撃網を抜いてニューヤークに向かう武蔵君へ援護できそうな部隊は彼等しかありません」

「見捨てるという選択肢は? 到着の瞬間自爆に巻き込まれる可能性もあるぞ」

「…特別な義務があったわけでもないのに人々の為と苛烈な戦いに身を投じた一人が彼です。
そんな彼に報いようとすることは決して可笑しなことではないはずです」

「なるほど。道理だな」


日本連合。北米へのRDATの展開を決定する。

RDAT(Rapid Deployment Assault Trooper))こと即応展開強襲兵団とは制宙権をジオンに握られている中で世界中の戦場へ即座に戦力を送り込むことを目的とした特殊降下部隊である。

専用の大型ポッドを大型マスドライバーを用いて打ち出し、極音速以上の速度で成層圏を飛行。
世界を一周しながら目標地点へ到達させ、目標地点中空付近でポッドからパージ。
そのまま地上へ降下、展開すると言うのがRDATの展開方法である。

敵の迎撃圏を力技で突破し、敵地に展開するこの部隊はその任務の性質上非常に危険度が高い戦場に投入されることが予想されており、日本連合内でも腕前のみで選び抜いた選りすぐりの精鋭部隊である。

現在一個中隊48機の幽鬼ことゲシュペンストの先行生産型が配備されている。
ジオン相手なら、何なら今の連邦軍相手でも三倍ほどの数相手ならば十分圧倒できる実力を備えた部隊であったが、しかし数百機ものメカザウルス相手には流石のRDATでも死に行くようなものである。

北米へのゲッターロボ救援命令を受けた時。RDATの中で否の声を出すものは誰一人いなかった。

710 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/11/21(金) 18:54:03 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [221/282]
「キャルフォルニアの時も思ったが恐竜帝国…これほどだとはな!!」

「シャア中佐。下がってください。少佐のゲルググは限界です!」

「下がれと言って下がれる隙があるわけでもなかろう。踏ん張りどころだラル少佐!」

「クソぅ…これだけの部隊。これだけの精鋭がいて抑えきれんとは」

「ガルマ…君は先に撤退しろ。今なら海上の包囲網を抜く程度の余力はある」

「馬鹿な。私に逃げろと言うのか!味方を…友を置いて!!」


メカザウルス軍団相手に苦戦が続くジオン軍。

戦力が集められていた東海岸のジオン軍であったが、奇襲気味に現れたメカザウルス。
しかも数百機規模とあっては流石に対応しきれるものでもなかった。

特に重点的に攻撃されたニューヤークはガルマ・ザビ率いる本隊が防備していたが、三日と経たず防衛戦は崩壊。

現在は市街地にて昼夜問わずの乱戦が繰り広げられていた。
既にジオン北米方面軍の継戦能力も限界に近付いており、これ以上はアフリカへの撤退すら危うい状況であった。



「ガ、ガルマさま!上空に新たな反応が」

「なんだあれは。鳥か?航空機か?」

「違う!あれは!あの色!形は!」

「ゲッターロボ…日本のゲッターロボだ」

「来たぜトカゲ野郎共!ゲッターロボのお出ましだ!!!」


遂にニューヨーク上空に到達した武蔵が乗るゲッターロボ。
既に幾度かメカザウルスと交戦した後であり、傷ついた姿であった。
しかし現地のジオン兵から見たその姿は危機に駆けつけてくれたヒーローそのものだった。



「ゲッター!ゲッターロボ!やはり来たか!来てくれたか!!それでこそ我らが怨敵!
ここニューヤークを貴様の墓場に変えてくれる!!」

「うるせえトカゲ野郎!墓場に入るのはそっちだ!そのデカ物をお前らの墓標にしてやる!」

「ほう。武蔵。巴武蔵か…竜馬と隼人は? いないのか。
ふふふ…そのような状態でよくも吠えたものよ」


ゲッターが来たことに割とウキウキで対応したゴール様。
しかし武蔵しか乗っていないと見て少しテンションが下がった。
だからと言って手加減してくれるわけでもないが…



「ゲッターマシンガン!ゲッターミサイル!ゲッタートマァホォオオク!!」

「すごい。私たちが苦戦していたメカザウルスをあんなあっさりと」

「彼を!ゲッターロボを孤立させるな!全軍援護せよ!」


現地で共闘するゲッターロボとジオン軍の構図。

原作では単独の死闘であったが、味方がいる状況は武蔵の心にも余裕を持たせていた。



「ほう。一人乗りのゲッターでやるではないか。
侮ったことを謝罪しよう巴武蔵。貴様一人だけでもゲッターは十分脅威だ。
故に…ここからは全力で叩き潰させてもらおう。

全メカザウルス!ゲッターロボへ集中攻撃だ!!」


「な、なんという弾幕だ」

「敵の攻撃一層激しく!」

「今までは手加減していたってことかよ!」

「私は避けられるが、これでは他の味方は…ガルマ!無事か!」

「何とかと言ったところだが…まともに反撃することは難しいぞ!!」

「ゲッターロボは…この弾幕の中で戦えるのか!?戦ってしまうのか!!」


本気を出した恐竜帝国の火力の前に生き残るので精一杯となるジオン軍の様子。

空戦メカザウルスによる絨毯爆撃。同時に壁のようだと思える射撃を放ち続ける大量の陸戦メカザウルス。
後方からは三隻の無敵戦艦ダイが砲撃を行い、無人の小型恐竜ジェット部隊が味方の攻撃に当たることを躊躇わずゲッターへ殺到していった。

711 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/11/21(金) 18:54:47 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [222/282]
「チェンジ!ゲッター3!!ゲッターミサイル!アーム!バァアァルカン!
オープンゲット!チェンジゲッター2!!ドリルアアァァム!!ドリルミサイル!!
チェンジィ!ゲッタァアアワァン!!ゲッタァアアアビィイム!!」


恐るべし弾幕の中でも武蔵のゲッターは戦えていた。
一人と無人操縦のみとは思えない神懸かり的な操縦センスで弾幕を代わり、殺到する無人ジェットをいなし、敵軍団に接近。

陸戦メカザウルスを蹴散らし、空戦メカザウルスを落とし、ダイの一隻に近づいてはその巨大な首を叩き切り沈黙させる大戦果を挙げる。

しかしその代償として敵地に突貫したゲッターロボは既にボロボロであった。

これ以上の戦闘続行は困難。いつ戦闘不能になるかわからない。
ならばいっそのことここでゲッター線炉心を自爆させた方が確実にゴールごと恐竜帝国の本隊を葬れる。

そう考えた武蔵であったが…しかし彼は迷ってしまった。
まだ背後には共に戦ったジオンの兵士がいる。

ジオンとの戦いには参加せずあくまで人類のため、人のため戦ってこれた彼だからこそ味方ごと敵を道連れにという判断は…下せなかった。

しかしその迷いこそが彼を救うことになる。



「ゴール様!この場に急速に接近する謎の機影が!」

「なにぃ!他のスーパーロボットか!!」

「いえ、これは…ミサイル…いやポッドです!巨大なポッドが極音速でこの場に接近!」

「撃ち落とせ!」

「間に合いません!」


轟音を立ててメカザウルスの群れへ突き刺さり、大爆発を起こす多数の謎のポッド。
それらポッドが落下する直前にそれらは中から現れ、そしてゲッターを守るようにその周りに降り立った。

総勢48機。幽鬼の名を持つ援軍である。



「何だ貴様ら。どこの手のものだ」

「日本連合軍所属。即応展開強襲兵団RDAT。総勢48名」

「48?その程度の数で、その程度のロボで何ができる」

「お前を倒せる!」


掛かってこい!相手になってやる!
それがこの場に降り立ったRDAT総勢48名の総意である。



「無事か武蔵君!」

「早乙女研究所のカレー定職おごってくれや。それで今回のことはチャラだ」

「目が覚めた竜馬君や隼人君が起こっていたぞ。ミチルさんや達人さんも。帰ったら覚悟するんだな」

「甲児君たちもカンカンだぞ。どうして俺たちも連れて行かなかったんだって」


「皆さんどうして…」

「どうしてってそりゃ…俺たちも君を助けたかったからさ」


RDATに属する兵士たちはみな精鋭である。
それは多かれ少なかれ日本においてスーパーロボット軍団と共闘したことがある…地底軍団と戦ったことのある証明でもあった。

無論巴武蔵のことを良く知るパイロットもいた。
故に躊躇わなかった。年若い戦友を助けるために死地に行くことを。



「くらえ!ブラスターキャノン!」

「はぁああ!ジェットマグナム!!」

「スラッシュリッパー!いってこい!」

「究極!ゲシュペンスト!キィイイック!」

「こ、こ奴ら強い!今までの人類とは!そのロボとは物が違う!」

「舐めるなよ。俺たちだっていつまでもやられっぱなしじゃない」


奮戦するRDATことゲシュペンスト隊の活躍。
対特機戦闘を想定して開発された日本連合共通汎用機はこの日、そのコンセプト通りの性能を発揮していた。

データ取りのために高コストをかけて作られたハイエンドな先行生産型だからこと許された強さである。

712 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/11/21(金) 18:55:57 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [223/282]
「強い。強いな人類。特に貴様だ…貴様だけ他と比べて殊更に動きが違う。
その強さ…三人揃ったゲッターロボにも引けを取らん。何者だ?」

「ゴースト1。EDFからの出向組さ。旧コードネームはストーム1」

「ゴースト1…いや度々古い方を名乗ったからにはストーム1と呼ぼうか。
貴様…慣れているな? 圧倒的強者、圧倒的数、圧倒的な不利な局面の戦いに慣れているな!!」

「ああ。なんせ俺たちEDFは化け物退治が本職なんでね!!」


メカザウルス軍団vs現ゴースト1ことストーム1。
本名嵐山一。現RDATリーダー。EDFが送り出した最小にして最強の戦力である。

ここ数か月。RDATに出向しゲシュペンストを乗りこなすために訓練漬けであったが、戦場の勘については何一錆びついていなかった。

因みにRDATに出向する以前は歩兵として宇宙世紀日本で暴れていたためスーパーロボットチームとも面識がある。
彼はゲッターチームやマジンガー組と割と仲が良かった。仲が良かったのでゲッターチームが酷い目に合ったのを見て割とキレていた。




「ゲッターと日連だけに良い顔させ続けるのも悪いな」

「彼らが時間を稼いでくれたおかげで補給は済んだ」

「では行こうか。ガルマ・ザビ出る!」

「シャア・アズナブル。ゲルググ行くぞ!」

「ランバ・ラル。グフカスタム出撃する!」

「オルテガ!マッシュ!黒い三連星行くぞ!」

「ニムバス・シュターゼン!ジオンの騎士が参るぞ!」

「闇夜のフェンリル隊前に出る!」

「ノイジーフェアリー隊側面支援に回ります!みんな遅れないで!」

「イアン・グレーデン出る!ゲッターばかりに任せきりってのもな!」

「MS特務遊撃隊行きます!フォーメーションを崩すなよ!」

「レッド・ウルフ隊行くぞ!子供たちばかり矢面に立たせるな!!」

「ミッドナイターズ!正念場だ!死力を尽くせ!」


ゲッターとRDATのゲシュペンスト隊が稼いだ時間によって再起したジオン部隊。
最低限の補給と補修のみであったが、しかし彼らの士気は高かった。



「しかし制空権はこちらが握っていr…なんだ!?」

「空戦メカザウルス隊への攻撃を確認!そんな馬鹿な!?」

「どうした!報告せよ!」

「連邦とジオンの部隊が共に攻撃してきてます!連中手を組みました!」


「へへへ…ちと遅れちまったかな」

「どうやら間に合ったようだぞ」

「まさかキャルフォルニアに続き、ここでも手を組むことになるとはな」

「こんなに紳士(パイロット)が集まることなんて早々ないんだ。派手に行こう」

「助けにきたぞ!」


恐竜帝国の制空部隊に襲い掛かったのは連邦、ジオン混合の航空部隊であった。

ニューヤークに突撃したゲッターロボを援護しようと北米、南米、欧州の連邦軍は飛べる機体をありったけ空へ上げ、そして恐竜帝国の苛烈な迎撃網を突破。
ニューヤークに到達した。

同時に東海岸に展開していたジオン軍も本隊を助けるべく、必死にメカザウルスの制空権を突破し、ニューヤーク上空へたどり着いていた。

現場でばったり出会った両軍はただ羽を振る仕草のみで即席で合同部隊を組み上げ、人類共通の敵に向かって共闘を開始した。



「へへ…オイラ早とちりしちまったみたいで情けねぇや」

「いいや、違うぞ武蔵君。君の奮闘が。君が稼いだ時間がこの状況を生んだんだ。胸を張ると言い」

「そう言ってくれるなら…頑張ったかいがあったってもんです」

「ただ帰ったら強めの鉄拳制裁とお説教は覚悟しておきなさい。みんな怒っているから」

「ちぇ…今日のみんなきちぃや」


燃ゆる命を胸に正義の炎燃やして今が戦う時さ!
だけども帰ったらお説教だぞ武蔵!

713 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/11/21(金) 18:56:38 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [224/282]
「ありえん…下等な人類の群れに…ここまで押されるというのか!
これだけの数が!これだけの規模が!我々恐竜帝国が!!」

「ゴール様…西海岸の連邦軍と日連軍が反攻に転じました。大西洋へ欧州の連邦軍が大挙してきています」

「アラスカ方面の連邦軍も南下を開始。メカザウルスの抵抗を物ともせずどんどん進撃しているとの通信が…
またジャブローにも動きが見え、どうやら大部隊を用意しているようです」

「東アジア方面も早乙女研究所を始めとする重要拠点への攻撃が失敗したとバット将軍から連絡が」

「我々は急速に包囲されつつあります…」

「馬鹿な!馬鹿な!馬鹿な!人類が反攻だと!? 我々の奇襲で大部分の戦力を失ったはずだ!
連中は数で負けているはずだ!質で負けているはずだ!だと言うのに反攻!? 我々が包囲されるだと!!」


いきなり戦況が傾きだしたことに狼狽する恐竜帝国。
劣勢の中で戦うのは慣れてんだよ!(地球連邦並感)

負けている時こそ攻めるべし。連邦が一年近い苦戦から学んだ結果である。
幸い武器弾薬その他物資は豊富であったため問題なく殴り返し始めた。
キレちまったよ…な人類は怖いゾ。



「ゲッターだ!奴を落とせ!三人揃わぬゲッターならばやれるはずだ!
奴こそが要だ!奴を殺せば戦況は変わる!たった一人なのだぞ!!」

「誰が一人だってぇ!」

「少し遊びすぎたようだなゴール」

「ば、馬鹿な!そんなバカな!貴様らは今日本にいるはず!死にぞこないまともに動けないはず!!」

「武蔵の馬鹿が一人で向かったって聞いてな。おちおち寝てもいられなかっただけだ」

「あとで一発…いや十発は殴らせてもらうぞ武蔵」

「竜馬!隼人!!」


二発目の即応展開ポッドから姿を現した三機のゲットマシンとそれに乗ってきた竜馬と隼人。
因みに三番目には弁慶が乗っているが初体験であったため軽口叩ける余裕はなかった模様。



「武蔵!弁慶からポセイドン号を受け取れ!まだやれんだろ!!」

「三人揃ったゲッターの恐ろしさ。蜥蜴共にたっぷり味わってもらおう」

「おうよ!! ところで弁慶大丈夫か?フラフラだけど」

「だ、大丈夫です先輩…ただ初乗りで慣れてなかっただけなんで…あとは任せます」


ポッドに入れてもってこられたドラゴン、ライガー、ポセイドン号とそれに乗り換える武蔵の図。

なおポセイドンに乗り込んでいた弁慶は初乗りなのもあって少々酔った模様。
しかし初乗りでしかも初代ゲッターより強力なマシンであるポセイドン号に乗って少し酔った程度なのは流石というべきか。



「なんだそれは!我の…我々の知らないゲッターだとぉ!?」

「こいつの名前はゲッターロボG!初めから戦うために設計された戦闘用ゲッターよ!」

「今までのゲッターロボの比じゃないと思うんだな」

「すげぇ。前のゲッターと比べて20倍もののエネルギーだ」


新型のゲッターロボGの性能に驚くゴール帝王と武蔵。
因みに原作では凡そ10倍のエネルギーだったが、この世界では日連や地球連邦のバックアップもあり20倍ほどまでにパワーアップしている。



「馬鹿な!幾ら量産型のメカザウルスとは言え、この数を一瞬で!?」

「無敵戦艦ダイを一撃で…それも二隻とも…」

「空中要塞グダが全滅…一分立たずか!?」

「恐るべしゲッターチーム。恐るべしゲッターロボG…」


未だ数で押していたはずのメカザウルス軍団が瞬く間に壊滅した様子を見た恐竜帝国上層部。

戦闘用ゲッターことゲッターロボG。その強さは彼らの想像以上のものであった。

714 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/11/21(金) 18:57:20 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [225/282]
「く、くくく…ふふふ…」

「何が可笑しいゴール!」

「いや、何…やはり最後に立ちふさがるのは貴様らかと思ってな…
ならばこそ!戦いがいがあるというものよ!いでよ我が帝国の守護獣!!」

「なんだこいつは」

「で、でけぇ。100mはあるんじゃないか」

「これこそ恐竜帝国最後にて最強の切り札!メカザウルス・ユラーよ!」


恐竜帝国の切り札メカザウルス・ユラー!
爬虫人類の守護神の名を関した全長100m近い巨体を誇る機体。
ゴール帝王自ら乗り込みの出撃である。


「くそ。なんてパワーだ!」

「だがそれ以上に…俺たちの身体がまずい」

「ま、まだやれるぜ…」

「ふふふ…どうしたゲッターチーム。機体のパワーはあるが動きが鈍くなっているぞ?」


ゲッターロボGとすら渡り合うメカザウルス・ユラーの脅威!

それ以上に問題であったが竜馬たちのコンディションである。
元々重症だった竜馬、動けはするが軽傷とは言えない隼人、これまでの戦いの負傷と疲労によりボロボロの武蔵。

ゲッターGの性能はすさまじい物があるが、それ故に負傷の身の上である三人の身体を凄まじいGが蝕んでいた。

無論ゴールにもそのことは見切られており、徐々に押され始めてしまう。

しかし忘れてはいけない。ゲッターチームだけで戦っているわけではないことを。



「俺たちを忘れてもらっちゃ困るな」

「今までの借りを代えさせてもらおう」

「ぬぅ!この勝負に横槍とは無粋な輩共め!」

「大量のメカザウルスで囲んでいた輩が言うことか!!」


ゲッターチームの助けに入るゲシュペンスト隊やジオンの赤い奴。
周りのメカザウルスを片付けてきた味方部隊がゲッターの援護に入り始めた。

横槍を制するレフェリーなんていねぇんだよ!と言わんばかりに他の部隊も続々と火力をメカザウルス・ユラーへ集中させ始めた。



「隙は作る。その後の一撃は頼むぞゲッターチーム」

「任せてください嵐山さん」

「何だこの動きは…まるでこちらの攻撃がわかっているかのような!?」

「スペックは高いようだが実戦には慣れてないようだな。ゲッターチームとの攻防で動きは理解した」

「馬鹿な…ゲッターチームでも特機乗りでもないただの人間相手に!!」

「言ったろう。お前を倒すことができると」

「今必殺の!シャイン!スパァアアアク!!!」


ストーム1の攻撃で隙が出来たところにゲッタードラゴンのシャインスパークが決まった構図。

メカザウルス・ユラーは大穴を開けられ爆散。
恐竜帝国の帝王ゴールはここに倒れた。

715 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/11/21(金) 18:57:58 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [226/282]
「ゴ、ゴール様が…メカザウルス・ユラーが…」

「まだ生命反応はある!回収して撤退だ」

「おのれゲッターロボ!おのれゲッターチーム!」

「マシーンランド沈降!残りのメカザウルスを全部出せ!足止めするんだ!」


敗北し瀕死のゴールを拾って撤退し始めた恐竜帝国。
これを追撃しようとしたがニューヤーク都市外から集まり始めたメカザウルスに阻まれ追撃は断念。

ゲッターチームに関しては全員が怪我を押しての出撃であったため、メカザウルス・ギガ撃破の時点でパイロットたちの方が動けなくなっていた。



「勝った…勝ったのか?」

「勝った!勝ったんだよ!」

「ジオン万歳!連邦万歳!地球人類万歳!!」

「どうにか勝てたがニューヤークはボロボロだな」

「なに。また建て直せばいい。生きているならそれが出来るだろうガルマ?」

「…そうだな。元々我々が荒らしてしまった街だ。生きているうちは責任をもって何度でも立て直そう」


戦いが終わった後のニューヤーク。
このあとガルマ・ザビの名の下で停戦を宣下。改めて連邦と交渉を開始。

ジオン人員の安全なアフリカへの脱出を認める代わりにジオン北米占領地を連邦への明け渡す形で合意した。

その後多くの人員はアフリカへ渡ったがガルマ・ザビを始めとする幾人かの高級将校や、いい加減人類同士の戦いにうんざりしていた一部兵士などは北米へ残留。
連邦軍へ投降する形で北米の復興に関わっていくこととなる。

因みに赤いのはちゃっかりアフリカ行きに混ざり、その後宇宙に上がったという。
原作と違い結局最後までガルマは殺せなかったが、その顔は何故か晴ればれとしていた。



「竜馬君は当分入院。隼人君も同じく。武蔵君は論外。年単位の療養が必要です」

「つまりゲッターチームは…」

「当分出撃禁止。ベッドで寝てなさい」


決戦後のゲッターチームの様子。
負傷の身を押して参戦した竜馬と隼人。単独で出撃して怪我だらけの武蔵は当分入院となった。
特に武蔵の怪我は酷く長期離脱が確定。
ゲットマシン三号の席は訓練中の身であった弁慶に託すこととなる。

716 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/11/21(金) 18:58:48 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [227/282]
投下終了

本当は武蔵にはここで死んでもらう予定だった…
予定代えたら物凄く長くなってしまった…

次回から文章量減るから許してぇ…
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最終更新:2026年02月24日 18:22