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129:戦車の人:2025/07/23(水) 01:07:55 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp

  • 高千穂型戦艦

ジュネーブ海軍軍縮会議の破綻に伴う無条約時代に備え、日本海軍が12隻送り出した新型超弩級戦艦の最初の世代。
全般的なデザインは八八艦隊計画の十号艦以降のそれを踏襲しつつ、1930年代の技術で近代化と合理化を図ったものである。
その完成度は高く運用実績も良好で、後に続く大和型や紀伊型戦艦にもデザインやレイアウトが踏襲されることになる。

当時要求されたものは合衆国が建造するであろう大型戦艦。独伊ファッショ陣営の新型戦艦に十分対抗可能なこと。
その上で新奇なデザインは避けつつぶろっくこうほうと工程管理を徹底し、可能な限り早期竣工を目指すことにあった。
日本海軍は戦艦以外にも正規空母、巡洋艦、大型支援艦など海軍工廠や造船所を必要とする大型艦が多数存在していた。

合衆国および全ての軍縮条約をご破産にしたドイツ、イタリアに対抗するため新型戦艦建造は必須だが、優先順位はやや低い。
空母と航空機の高い汎用性、如何なる局面でも必須有用な大型高速支援艦建造と並行したため、建造が急がれている。
戦艦という必要だがやや時代遅れの兵器が造船所や工廠を塞ぐ時間を短縮し、空母や支援艦建造を阻害しないためである。


船体規模は全幅35メートル、全長268メートル、喫水線10.2メートル、基準排水量53500トンと大きい。
その全てが電気溶接工法とブロック工法で製造され、パラメトロン演算器さえ用いた工程管理のもとに建造が行われた。
八八艦隊計画の置き土産である加賀型、天城型戦艦よりも大きく、艦政本部はその設計に細心の注意を払った。

主戦兵装は長門型から天城型が用いる主砲と弾薬互換性のある、水圧自緊方式で軽量化された45口径41サンチ砲である。
1080キロの改良型低抵抗被帽付徹甲弾を用い、一般的な砲戦距離25キロならば十分な威力と命中精度を発揮する。
垂直尾栓方式とした上で3連装砲塔に収め、前後甲板に各2基を背負式で搭載し、合計12門の大火力を誇っている。

上構造物や船体の合理化も当初から推進され、防御力向上と内部容積拡大を両立可能な塔型艦橋に高効率煙突。
均質圧延装甲を主体とする多重傾斜装甲、複層船底構造、低抵抗対水雷バルジなどを防御手段として装備。
自らの主砲に対し砲戦距離15-25キロで致命的損害を阻止し、300キロトーペックス水雷複数直撃への生残性も獲得された。


機械類は40気圧/450度規格と同世代の戦闘艦と共通のもので、ボイラー8基及び二段減速タービン4基4軸推進を採用。
全長抑制のためパラレル配置ではあるが最大出力は18万馬力に達し、30ノットの実効最大速度を実現。
巡航18ノットにおける航続距離も8000海里を超え、電力系も1500キロワットタービン発電機6基等を備え余剰電力も大きい。

余剰電力の大きさを活用し当初から戦闘指揮所、日英共同開発の各種電探及び逆探、パラメトロン演算式射撃方位盤を搭載。
対水上、対空戦闘の何れにおいても有用な装備であり、戦闘指揮所も演算器の支援を受け情報を一元管理可能な能力を持つ。
なお高千穂型は主砲以外の副武装を高角砲や機関砲など対空兵装に集約した、最初の日本戦艦でもあった。

1930年代なかばに4隻が竣工した高千穂型は新型艦に必ず付き纏う不具合を除けば、概ね良好な実用性を発揮している。
なお30ノットの快速から巡洋戦艦として山岳名を冠されているが、実態は十分な防御力を持つ高速戦艦である。
明治末に竣工した金剛型戦艦の代艦として竣工を果たし、第三次世界大戦に至るまで有力な戦艦として活躍し続けた。

130:戦車の人:2025/07/23(水) 01:08:30 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
  • 大和型戦艦

主に合衆国の新世代16インチ砲戦艦に正面から殴り合い、優位性を保ち、軽快艦艇や空母をより柔軟に運用させる。
軽快艦艇や航空機では撃沈困難な新型戦艦を相手取ることで、本命の機動部隊へ自由度を与えるために建造された戦艦。
コンセプト自体は高千穂型と大差ないが45000トン級高速戦艦、それに続く長16インチ砲12門を搭載する合衆国新型戦艦。

ドイツ第三帝国で発動したZ計画艦に優位に立つためにより高い戦闘力を、基準排水量8万トン以上の巨体に付与されている。
大英帝国へのドイツ軍侵攻、それに伴う政府及び王室、軍の疎開支援のためにやや建造計画は遅延している。
当時の日本が優先するべきは多数の空母と護衛艦、高速戦標船であり、戦艦の優先順位はやや遅く取られた。

英本土疎開の支援には何より空母機動部隊が必要で、再建したてのドイツ海軍相手なら八八艦隊世代の戦艦でも十分なこと。
何より空母機動部隊とスエズに展開した統合航空軍の支援のもと、英海軍主力が英連邦加盟国へ脱出できたことも大きい。
故に実質的な建造は1941年より開始され、高千穂型と同様に徹底した工程管理とブロック工法で工期短縮に努めている。


船体は全幅38.9メートル、全長280メートル、喫水線11メートル、基準排水量82000トンと当時としては空前絶後であった。
しかし重工業基盤を18世紀には確立し、効率化を含む技術発展に努めてきた日本にとって十分建造可能な戦艦でもあった。
全般的なデザインは高千穂型のそれを踏襲しており、上構造物等を含め光学観測における誤認効果も意図している。

主砲は水圧自緊軽量45口径46サンチ砲で、重量1500キロの低抵抗被帽付徹甲弾を用い、格段の実効破壊力向上を達成。
やはり高千穂型と同様に垂直尾栓を採用とした上で3連装砲塔に収め、前後甲板に各2基背負式で合計4基12門を有する。
操砲動作も大幅に機械化され、1500キロの巨弾を扱う砲としては格段の1門毎分2発の装填、発射速度を達成している。

塔型艦橋を筆頭とする上構造物の効率化、多重装甲配置や複層船底構造、大型低抵抗バルジ採用なども高千穂型より踏襲。
その上で1.5トンに達する自らの主砲弾に25キロの砲戦距離で耐える装甲を施され、防御力も非常に堅牢なものとなった。
ダメージコントロールも一歩進んだもので、専門応急分隊の常設や注排水設備や消火設備の冗長化などが推し進められている。


高千穂型で有用性が実証された戦闘指揮所と複数の電波兵装の常設も踏襲され、艦隊旗艦としても十分な能力を誇る。
リレー式計算機は戦闘指揮所、方位盤双方でほぼ廃止され、省電力かつ処理の早いパラメトロン演算器に統一された。
やがてトランジスタ計算機に置き換わるものの、当時としては最良の指揮通信能力及び射撃統制能力を付与されている。

機械類は高千穂型と同一規格だがボイラー12基及び二段減速タービン4基4軸推進とし、最大22万馬力の出力を獲得。
実効最大28ノット以上の速度、巡航18ノットで9000海里以上の航続距離を発揮し、空母前衛を務めるにも過不足ないものである。
電気系は1500キロワットタービン発電機8基等を備え、居住艤装にも十分な電力を供給し、良好な居住性も歓迎された。

竣工は1940年代なかばにずれ込んだが同型艦4隻竣工は予算通り果たし、第三次世界大戦にも間に合っている。
第二次大戦で一度は海軍力が壊滅し、仏伊の技術支援で再建されたドイツ海軍にとっても大和型は最悪の脅威の一つであった。
日米英海軍が高い損耗を強要されたカリブ方面の戦闘でも大破艦を出しつつも、戦没艦を出さずに戦い抜いている。

131:戦車の人:2025/07/23(水) 01:09:02 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
  • 紀伊型戦艦

帝国海軍が送り出した最後の戦艦であり、未成に終わった合衆国の20インチ砲戦艦やドイツZ計画後期戦艦を仮想敵に想定。
これに対して1個戦隊4隻という数量を確保しつつも戦闘力で優位を保ち、必要十分な機動力を達することを目的とし建造が行われた。
基準排水量は10万トンを超えるが英露への支援特需で更に拡大した日本の重工業力は、その建造を平然と受け入れた。

船型や上構造物形状などは高千穂型、大和型で一度完成した日本海軍水上戦闘艦デザインを踏襲している。
前後対象に近い傾斜甲板、塔型艦橋、湾曲煙突など距離次第で誤認を誘う効果も勿論見込まれている。
それだけ完成度が高く新技術に適応させつつ使いまわしが効く、運用側からも概ね好評を博してきた実績も大きい。

全幅43.5メートル、全長325メートル、喫水線12メートル、基準排水量105000トンは反応動力空母を含め世界最大級である。
駆動系は60気圧規格の高圧ボイラー12基及び二段減速タービン4基4軸推進で、定格最大28万馬力以上を発揮する。
最大速度28ノット以上、巡航20ノットで9000海里の構造距離を達成しており、打撃部隊としては十分な機動力を持つ。


主戦兵装は45口径51サンチ砲と海軍史上最大のものかつ、大和型のそれを拡大改良した技術的に手堅いものであった。
複層水圧自緊方式による軽量砲身、垂直尾栓による3連装砲塔、操砲の電気機力による迅速化なども継承している。
被帽付徹甲弾の重量は2トンに及び初速も毎秒770メートルと必要十分で、25-30キロの砲戦距離で絶大な威力を発揮する。

当初は大和型と同一船型で51サンチ砲連装4基も考慮されたが、米独同格戦艦への優位性を保たねばならないこと。
砲塔1基で乙巡相当の砲システムさえ十分開発可能なことから、過度な小型化を行わず3連装砲塔を採用。
高千穂型、大和型と同様に3連装砲塔各2基を前後甲板に背負式で搭載し、斉発時の投射量は24トンにも及ぶ。

射撃指揮装置及び戦闘指揮所双方の電算機もトランジスタ式を採用、電探性能向上もあり実効命中速度は大きく向上した。
主砲以外の副武装は50口径12.7サンチ高角砲連装16基、40ミリ機関砲4連装20基とやはり高角兵装に集約。
これらもトランジスタ計算機とマイクロ波電探で統制され、高い実効火力を誇り、副砲搭載を省くことで船体小型化に貢献している。


装甲防御はやはり均質圧延装甲を主体とし舷側主要部で500ミリ/20度、水平主要部で250ミリ以上相当の防護構造となっている。
司令塔装甲で700ミリ、砲塔防楯で750ミリに達し、これらを全て一枚板の均質圧延装甲で構築している点も特徴である。
水雷防御も多重構造船底、広域に渡る低抵抗化バルジなどを用い、一説ではトーペックス300キロの魚雷10発に耐えるともされる。

2000キロワットタービン発電機8基を主体とする豊富な発電量の恩恵に預かり、戦闘指揮所も電算化の上で高い指揮通信能力を達成。
テレタイプ端末を用いた初歩的なデータリンクも普及しつつあり、統合航空軍管制機等を含めた相互通信機能も有していた。
居住性も申し分ないものであり戦艦は往々にして「旅館」「ホテル」と呼ばれるが「御殿」とさえ言われ、しばしば羨望の対象となった。

英連邦軍の再建と北アフリカ戦線支援等のためやや建造は遅延したが、1940年代後半から1950年にかけて相次いで4隻が竣工。
特に艦隊旗艦として高い指揮通信能力は好評を博し、砲口径で上回るはずのヒンデンブルク級相手にも互角以上に戦えた。
第三次大戦後に急速に戦艦兵力を縮小した日本海軍で、最後の戦艦として現役にあり続け、第四次大戦にも参戦している。

132:戦車の人:2025/07/23(水) 01:09:44 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
  • デザイナーズノート

RSBC原作でいち早く訪れた海軍無条約時代を活用し、原作の高千穂型から播磨型を数を増やす方向で是正したら。
軍縮条約が存在しないので過度な小型化や自重を日本大陸の国力込みで解除したらどうなるか。
そんな思考実験を行ってみました。それでも航空母艦や護衛艦、高速戦標船よりはどうしても優先順位は低いのですが。

基本的には無理な高初速やSHSに依存せず、その時代ごとの大口径砲を3連装4基という数量を揃え、同型艦も4隻建造。
海軍国の物量で原作ドイツ海軍を踏み潰すドクトリンです。副武装を高角兵装に集約することで過度な大型化も控えてます。
勿論1950年代にディーゼルガスタービン電気推進とか採用してません、技術的に出来ても整備維持とコストで破綻します(真顔)。

最大速度は28-30ノット程度とやはり原作ほど高速を突き詰めず、枯れた駆動系で発揮可能な速度と航続距離に収めています。
そもそも史実のアイオワ級ですら33ノットで追撃などは殆ど行っておらず、腰を据え敵艦隊と殴り合う限界は28ノットが限界でしょう。
そも空母機動部隊の直衛はマーク・ミッチャー提督をして「巡洋艦と駆逐艦を増やせ、戦艦は前衛に回せ」ですし。


かように面白みのない新型戦艦ですが原作の大和型(信濃型)、紀伊型、播磨7隻から12隻と数量は倍ほども増えました。
ドイツ軍のモルトケ級(50.8センチ砲8門)やヒンデンブルク級(53センチ砲8門)を相手にしても、数量で撃滅は出来ます。
地味ながらアホみたいな火力と装甲を持つ戦艦1ダースを前にちょび髭の心が折れれば良いんですが…無理ですね(確信)。

また大陸日本と夢幻会の技術ブーストを用い防御鋼板を70年代相当の均質圧延装甲とし、厚みと傾斜以上の防御力を獲得。
戦闘指揮所や射撃方位盤にパラメトロン演算器、トランジスタ計算機を前倒しで実用化することで、戦闘効率も向上させました。
方位と距離を自動処理可能なだけでも即応性は大分向上します。マイクロ波レーダを併用すれば尚更楽です。

一方で砲戦距離は長くとも30キロ程度と想定しています。トランジスタ計算機やマイクロ波レーダ、方位盤安定装置など。
時代を10年は先取りした射撃指揮システムを構築しても艦砲の有効射程は、その程度が限界でしょう。
但しマイクロ波レーダ、垂直水平安定装置、トランジスタ計算機を併用した場合、同距離での命中精度は10%を超えますが。


さて…恐らく八八艦隊世代も長門型から天城型が6-8隻は完成しているであろう大陸日本海軍を相手にドイツ海軍はどう出るか。
これこそがRSBC日本大陸世界の海軍での名場面かもしれません。ジェット機や対艦ミサイルでも戦艦は簡単に沈みませんし。
ほぼ間違いなく欧州海軍先進国のイタリア、フランス。英国が置き忘れた技術を用いて大型艦を作ってるでしょうが、さてはて。

存外自国の海軍に限界を感じた美大落ちがヴィシー・フランスやイタリア、占領下の英国に海軍力を任せる選択肢もあります。
後はもう一つの仮想敵である合衆国ですが、自分から軍縮会議を台無しにした以上、アイオワやモンタナを前倒しにしない筈がない。
大型正規空母や補助艦多数の建造も、少なくともルーズベルト政権までは維持されるでしょう。だからドイツは核兵器を使うんですね。

因みに日本の新型戦艦が3連装4基12門の主砲配置なのは趣味です、さらばヤマトの新造戦艦アンドロメダ以来の。
砲門数を無理なく増やせるし結果として長砲身やSHSに依存する必要性も薄れ、じゃあこれで良いじゃんとなりました。後悔はしていない。
wikiへの転載はご自由に願います。ドイツのUボート艦隊?奴さん死ぬよ(散布爆雷と聴音機付爆雷、誘導魚雷に多数の哨戒機)。

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最終更新:2026年03月12日 22:58