683:モントゴメリー:2025/08/09(土) 21:20:53 HOST:124-141-115-168.rev.home.ne.jp
M2010 65mm狙撃擲弾砲CaGreT-65
口径:65mm
全長:約1600mm
重量(脚含む):12kg(二脚)/20kg(三脚)
初速:450 m/s
有効射程:約1200m(直射)
3000m(曲射)
9000m(面制圧、三脚使用時)
弾倉:箱型6発/ドラム型12発
発射速度:30発/分(標準)
【概要】
フランス連邦共和国(FFR)においてM1974 50mm狙撃擲弾砲CaGreTの後継として開発された携行擲弾発射器である。
口径と初速が増大しているにもかかわらず、重量と反動は減少しているため威力と運用性が格段に向上している。
【計画】
M1974 CaGreTの運用実績は申し分ないものであった。しかし、時代が進むにつれて陳腐化の影が迫ってきた。
特に対装甲火力の不足が目立ち始め、このままではOCUやBCの新型装甲車両には通用しなくなるのは明白であった。
(そもそも、M1974は治安戦用装備重視の方針が残っていた頃の装備である)
そこでFFR陸軍上層部は装備の更新を決断。
威力増大を主眼としつつ、運用性の向上も目指し設計されたのがM2010である。
【構造】
基本的にはM1974を踏襲しつつ、各要素を改良・強化している。
まず一番の変更点は口径である。M1974では50㎜だったのが65㎜まで拡大された。
これは、純粋に威力増大を意図しつつ、M1954山砲より受け継がれている「歩兵砲」の伝統を踏襲した結果である。
口径の増大に伴って全長も約100mm延長されているが、数々の軽量化措置により重量は逆に2割も削減され運用性は向上している(15kgから12kg)
弾倉は6発の箱型弾倉か12発装填のドラム型弾倉を選択できる。また上部から1発ずつ装填することも機構もM1974より受け継いでいる。
装填方法もボルトアクション式を継続しているが、MAS50terで実装された自動排莢機構を採用したため、発射速度が大幅に向上している。
(M1974に存在していた発射速度制限は撤廃されている)
684:モントゴメリー:2025/08/09(土) 21:21:33 HOST:124-141-115-168.rev.home.ne.jp
【火力】
口径増大の恩恵により、火力も向上している。
成形炸薬弾の場合、口径増大と設計の最適化により、命中時の状況にもよるが280㎜から330㎜程度の貫通力を発揮する(均質圧延鋼鈑換算)
これはロシア帝国軍が保有するRPG-7の初期型弾頭に匹敵するが、後述するように射程と命中率ではこちらが圧倒的に上である。
この特性を活かして、FFR陸軍では一度命中した箇所を更にもう一撃打撃して重防御の目標を撃破する運用が多用されている。
(通称「エラン・ヴィタール式二重弾頭」)
その他通常の榴弾やフレシェット弾もM1974から引き継いでいる。
榴弾は時限信管で空中炸裂させた場合、最大で半径25mの範囲の人員を薙ぎ払うことができる。
フレシェット弾では600本の「矢」が内蔵されており、250m先の直径20mの円内に降り注ぐ。
この他にも照明弾など多種多様な弾頭を使用可能である。
また、初速も1割以上強化(400m/sから450m/s)され、射程も延長されている。
(これもMAS50terで用いられた螺旋遊底閉鎖機構が利用されている)
これにより、直射での有効射程はM1974の1000mから1200mまで延伸している。一般兵の想定射撃距離は800mから改定されていないが、命中率は向上している。
また、選抜射手や狙撃兵が用いた場合は、1200mはもちろん曲射で2000m以遠の目標を「狙撃」することも可能である。
【重量軽減】
従来のまま上記の性能を発揮しようとした場合、重量は20㎏を越えることが想定された。
それでは兵士一人で運用するには難があるため、軽量化が模索されることになった。
しかしこれはそれほど困難ではなかった。MAS50terでも示した通り、FFRがこれまで積み上げてきた材料工学の精華はこの「壁」を完璧に乗り越えて見せたのである。
基本的にはMAS50terの時と同様に、従来は木製や金属製であった箇所で変更可能なものをVP(Vêtements en Papier:紙の衣)や特許が切れたスターライト樹脂などに変更したのである。
これにより、重量は12㎏とM1974よりも軽量化された。
【反動制御】
初速と弾頭重量が増大し、重量が軽減したのならば反動が大幅に強化されるのは必然である。その対策をしなければ生身の歩兵では運用できない。
しかし、こちらもMAS50terが切り拓いてくれた道を進めば自ずと解決できた。
まず、M1974でも採用されていた反作用錘の構造をより洗練し搭載した。この副産物としてM1974で設定されていた射撃速度の制限は撤廃されている。
次に射撃時に砲身・機関部が後座するように変更しこれにより更に反動を吸収する。MAS50terの時と同様に、これにより薬莢が自動排出され射撃速度は向上した。
もちろん、銃床にはもはやFFR火器の標準とも言える反動吸収機構を備えている。
さらにM2010独自の装備として、砲口制退器(マズル・ブレーキ)を備えている。
MAS50terの時は「凄まじい発射音と衝撃波及び発砲炎が発生してしまう」として不採用となったが、これは新設計により解決した。
(小型減圧型ブレーキ孔を外周に帯状配し、音響・衝撃波を最小化)
このような各種機構により、反動は75%から80%軽減されM1974よりも使いやすくなったと兵士たちから評判になった。
【運用】
M2010は採用され次第、M1974を更新する形で順次FFR陸軍各部隊に配備された。
運用はM1974と大きく変化することは無かったが、強化された威力と射程は最大限に活用されている。
また一部の部隊では、強化された初速を活かして対空射撃にも使用している。
(時限信管で榴弾やフレシェット弾を撃つのみならず、着発信管で直撃させるという芸当をする兵士もいるという…)
その活躍は正に「歩兵の友」であり、M1954山砲より連綿と受け継がれてきた歩兵砲運用の結晶であった。
685:モントゴメリー:2025/08/09(土) 21:22:22 HOST:124-141-115-168.rev.home.ne.jp
以上です。
ウィキ掲載は自由です。
以前発表した「スナイパーグレネードランチャー」の強化版でございます。
イメージ的には
『1000m先から狙撃してくるRPG-7』
と言った感じですかね?
最終更新:2026年04月10日 21:32