214:トゥ!ヘァ!:2025/09/02(火) 18:32:04 HOST:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp
歩行機械世界雑多な兵器集その3
単純にPSまたはMPS(ミリタリーパワードスーツ)と呼ぶ。
民生品の物はアシストスーツ。
詳しくは軍用に開発されたアシストスーツの類をパワードスーツと呼称している。
兵士の基礎身体能力の拡張を目指した代物であり冷戦時代から研究、模索されていた代物。
当時は技術力不足から試験レベルのものが精々だったが、技術力が熟した2000年代後半から本格的な軍用スーツが登場し始め、2055年現代では歩兵の一般装備となるまで普及した。
当初は上述の通り人間の基礎的な身体能力の拡張のみを目指していたが、AI技術の発展、演算装置の小型高性能化が進んだ結果今では拡張現実(AR)機能を盛り込み兵士に新たな機能を持たせるレベルにまで至った。
現代モデルのパワードスーツでは戦術ネットワークとの連携により様々な機能が追加された。
自分が操る銃器の弾道の可視化。高精度演算による視認した敵の行動予測とその動きの可視化。
確認された敵味方の砲撃、ミサイルの着弾タイミングの推測とその視覚化。
スーツによる手ブレ抑制と多少の照準補正(強引な補正は兵士の身体を痛めるため気持ち添える程度)、敵歩兵または兵器の弱点の視覚化など。
これら可視化、視覚化に関してはバイザー付きヘルメットまたは網膜に直接描写されるのが一般的。
この他には寂しい時のお話相手、週の天気予報、その時の風の速度や向きとその予測及び湿度、AI自身の歌唱など様々な機能が搭載されている。
防弾機能に関してはそこまで大きくは進歩していない。基本は兵士本人が防弾チョッキを被るかパワードスーツに付属している追加装甲チョッキ程度。
しかしパワードスーツによる重量補正はあるため20世紀時代よりも更に重い防弾装備を標準化できているため、歩兵の標準的な防御性能自体は向上している。
最も同じことは歩兵の持つ銃火器にも言えるため、昨今の歩兵の高火力化に対して防弾装備の性能が追い付いていないのが現状である。
このため現在のPSは歩兵の機動性・継戦能力の向上、データの可視化による行動力の向上が主軸であり、歩兵の高機動化、多技能化が進んでいる。
防弾装備の性能に関しては凡そ既存流通弾薬なら数発受けても貫通しないレベル。
理論上は10発以上受けても貫通はしない。
しかし全身を覆っているわけではないため弱点部位も相応の多い。
また着弾の衝撃は完全に無効にならないため、撃たれすぎると先に内臓にダメージが行く。
主要な防弾装備の中身は合金防板、強化プラスチック、ガラス・炭素素材を含めた複数繊維、衝撃硬化ジェルと衝撃吸収ジェルと言った複数要素を絡めた複合防弾性能となっている。
全部載せは流石に重いので、これらの中から数種選んで組み合わせるのが主流。
この他出血停止ジェルや即効性造血剤、鎮痛剤などの医療装備も搭載されており、被弾に応じて自動で注入または展開される機能を持ったPSも存在する。
使用銃火器については既存の6.5mm弾(日本)、7.7mm弾(英仏)、7.92mm弾(独伊露)、 などが5.56mm弾(
アメリカ)などを使用する銃火器が流通しており、これらが主軸となっている。
PSが普及して以降もこれらの弾丸を用いる銃火器が未だに主流であるが、防弾性能の向上に合わせAP弾(徹甲弾仕様)の割合が向上している。
性能的には現在のPSならば既存弾薬を使う軽機関銃、汎用機関銃の類を用いた歩き撃ちは十分可能であるのだが、消費弾薬量の問題から主要銃器として使用するのは余り好まれていない。
銃火器の重さより使用する大量の銃弾を持ち運ぶための物理的なスペース及び銃弾の総重量の問題が出たためであった。
このためPSが普及した現在でも既存の小火器の延長線上にある銃が歩兵の主要な装備となっている。
215:トゥ!ヘァ!:2025/09/02(火) 18:33:17 HOST:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp
全長2~3mほどの大型パワードスーツの総称。通称は重PSや大PS。
極限環境下での長時間活動を可能とするために開発された。
簡単に言えばめっちゃ寒い地域やめっちゃ暑い地域で歩兵が長時間活動できるように開発された乗り込み式の巨大人型マシンである。
そのヒロイックな見た目からよく軍や企業の広報で使われることも多く、ゲームや映画では大体切り札的な役割に抜擢されることも多い。
実際のところはあくまで兵士を長時間活動させるための環境スーツの延長線上であるため、映画やゲームで見られるような敵の銃撃を弾きながら無双するほどの性能はない。
膂力はあるため重機関銃などを抱えながらの歩き撃ちや歩兵携行用対空ミサイルの類をランチャーにして使用可能であるが、防弾性能と機動力の問題から真正面からの戦闘は苦手。
更に昨今PSが普及した歩兵相手では機動力で不利を取りやすいため正規軍では極限環境化での国境警備や歩哨活動、基地警備などで使われるのが一般的である。
この手の大型スーツが活躍しているのは意外にも警察であり、使用火力の上限が低い犯罪者相手には装甲化された大型スーツが犯罪組織の拠点に突入する際などで活躍している。
凡そ大型スーツに乗り込んだ有人機を隊長とし、無人の遠隔操作PS部隊が随伴して突入するのが昨今の警察業のスタンダードである。
また高濃度汚染地域などで人力作業が必要な場合での陣頭指揮でも有人仕様のこの大型スーツが使われることが多い。
原子力発電所や化学薬品工場などでは既存の環境スーツと合わせ、専門仕様のこいつを何機か駐留させておくといざという時の危機管理に役に立つ。
なお大型兵器の類だけあり値段と維持コストは中々にお高い。
文字通り中継用のドローン。
こいつを介して更に遠方から情報を現場に送るのが役割。
2055年でも正規軍同士の衝突が前提視されている歩行機械世界では、いざという時に衛星を介した通信網は使えなくなる前提で軍備、通信網が整備されており、この中継ドローンも類もそのために整備された機器の一つ。
凡そ飛行船型、無人車両型、無人船舶型の三種類が主流。
長時間活動可能な大型モデルから歩兵が携行可能な小型モデルまで幅広く種類が存在する。
いざという時はこれらに中継させ、現場とのデータリンクを確立する。
あくまでデータリンク確立用の中継装置であるため本格的な電子戦機能は搭載されていない物が多い。
これら中継ドローン自体はスタンドアロン式の自律型無人機となっており、味方とのデータリンクが途絶えても独自の行動が可能。
データリンク途絶時は事前に得ていた近隣の情報から味方を探索。発見後はその味方と再度データリンクを開始。
これを繰り返すことで戦場において独自に戦術ネットワークを再構築する。
このためどの国の軍でも中継ドローンの類は最優先目標の一つとなっており、その損耗率も高い。
これら撃墜の危険性に関しては自動迎撃能力の付与や、機体そのものの高機動化、ある種のステルス、隠蔽機能の搭載、低コスト化によって数で補うなど国によって様々な対策がなされている。
216:トゥ!ヘァ!:2025/09/02(火) 18:34:09 HOST:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp
投下終了
前にちょこっと話題にした歩行機械世界でのパワードスーツの設定です。
最終更新:2026年05月03日 22:30