517 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/05(金) 17:56:02 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [168/305]
ああ、我ら日本連合 クロス版 その8
「北米に緊急出動かと思えば今度は日本かぁ」
「文句を言うなフォルド。これも仕事のうちさ」
「だけどよルース。流石にこうも連戦じゃ疲れるぜ」
「まあガンダム乗りの運命ってやつかもな」
恐竜帝国との最終決戦後に日本へ向けて移動中のサラブレッド。
この他ブランリヴァル、ペガサスも同様に日本へ向かっており、これらには共通の目的が存在していた。
「配属先は…強襲揚陸艦サラブレッド?」
「次は宇宙行きだそうな。つまりそのための船だな」
「俺たちは皆宇宙の経験がない。今からシミュレーションと知識だけでも叩き込んでおこう」
「ノエルやアニーも同じ配属先だとよ」
「部隊ごと引っ越すみたいな感じだなぁ」
次の配属先が決まったデルタチームことMS特殊部隊第三小隊の面子。
PS2版ガンダム戦記の主人公チームたちである。
この世界では北米、オデッサと転戦した後に再び北米にて恐竜帝国の大攻勢と当たり、無事生き延びた後に日本行きが決まった。
彼等もサラブレッド隊に配属され宇宙に上がる予定である。
「第13独立機動部隊?」
「そうだ。君たちにはペガサス級で構成された独立部隊を担ってもらう」
「独立部隊と言いますと何をやれば…」
「まあ指定された戦場で好き勝手暴れてくれということだな。
大作戦時には改めて本隊の指揮下に入り、火消し役あたりに回されるだろう」
(つまりやることは今までと同じ。しかし激戦地への投入は決定ということか。また苦労が嵩みそうだなぁ)
ホワイトベースの新しい赴任先を上層部から言い渡されるブライトさんの図。
せめて新しい仲間たちは胃に優しい面子だといいなぁっと思うブライトさんであった。
「やれやれ。前線から戻されたと思ったら今度は新鋭艦を与えられ、更には新編成部隊の指揮官をやれと」
「君にしか任せないのだよ。エイパー・シナプス“大佐”」
「大佐?私は中佐のはずですが」
「喜べ。第13独立機動部隊を指揮するにあたって本日付で君は大佐に昇格だ」
「苦労の代金の先払いですか。まあ若い者たちのためにもやってみましょう」
突如ペガサス級一番艦ペガサスの艦長に指名され、更には新設される第13独立機動部隊の指令に抜擢されてしまったエイパー・シナプス中佐の図。
本日付で大佐に昇進である。
なお受け持つ部下たちがどれも癖が強い面子であるため後に少し早まったかもと思ったとかなんとか。
「君たちの上官となるヘンケン・ベッケナー中佐だ。この船ブランリヴァルの艦長でもある。
彼はエイガー・ナカイ大尉。この船のMSの指揮官だ」
「エイガーだ。よろしく頼む…何だが…君たちがあの特殊部隊の?」
「はい!イワン・イワノフ中尉であります!こちらはコール・ウラ少尉であります!」
「…よろしくお願いします」
「まだ子供じゃないか」
ブランリヴァルに配属される面子の自己紹介。
艦長はヘンケン中佐。戦前では大尉だったのが今では二階級特進である。
エイガー大尉はジオニックフロント
登場人物。苗字は設定されていなかったので中の人の名字から付けた。
イワン中尉はGジェネオリジナルの人物。親父ギャグ大好きNTのおっちゃんである。
因みにNTとしての才能はカミーユに匹敵するらしい。
コール・ウラ少尉は復讐のレクイエムでガンダムEXのパイロットをしていた少年。
この世界ではイワン中尉とコンビを組んでいた。名前の設定がなかったので英語版と日本語版の中の人の名前と苗字を拝借した。
なお後にブルーデスティニーのモルモット隊まで合流するため、ホワイトベースに次いで愉快な船となっていく。
518 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/05(金) 17:56:37 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [169/305]
「…ユウ・カジマ中尉だ。よろしく」
「あなたは…不思議な人だ。それにあのマシン…大丈夫なんですか?」
「…今は落ち着いている。君に対しても敵意はないようだ。むしろ興味があると言っていた」
「言っていた? 話せるんですか」
「今の機体…四号機になってからな… 暇があったら紹介しよう」
ブランリヴァルに配属されたモルモット隊のユウ中尉とコール・ウラ少年の会話。
ウラ少年のNTとしての勘がユウの乗るEXAM機に反応したが、この世界のEXAM機は対NT放り投げて人類守護機と化していたため、興味を持つ以上の反応は示さなかった。
後にウラ少年が話しかけてみたところむしろ結構フランクだったという。
「ぐぇー」
「あべし!」
「たわばぁ!」
「まさか俺たち不死身の第四小隊が手も足もでないとはなぁ。これがホワイトベースの英雄隊か」
シナプス艦長のペガサスに配属されるために一足先に日本を訪れていた第四小隊の面子。
これから同僚になるということでホワイトベース隊の面子に模擬戦を挑んだのだが案の定ボコボコにされた。
特にこれ以降モンシア中尉はホワイトベースの女性陣の前ではしおらしくなったらしい。
「そうか。転属するのか」
「ああ。次は宇宙だそうだ」
「…そうか。ジオンとの決着か。武勇を祈るとは言えない身だが…そうだな。幸運を祈るよ」
「ありがとう。荒野の迅雷にそう言ってもらえるだけで心強いさ」
「しかし酒を飲みかわす相手が減るなぁ。寂しくなる」
オセアニア戦線。ホワイトディンゴ隊のマスター・P・レイヤー中尉と荒野の迅雷ヴィッシュ・ドナヒュー中尉の会話。
オセアニア戦線では長らくジオンと連邦は停戦状態が続いており、共同で地底勢力に対して共闘体制を続けていた。
このためこの二人のように友情を育む兵士も珍しくなく、転属していく連邦兵のために門出の席を設ける人々も多かった。
なおホワイトディンゴ隊の配備先はシナプス艦長のペガサス級である。
「それで我々オセアニア方面軍は降伏せずにこのままと?」
「ええ。今の共闘体制を無理に崩す必要はないと判断しました。何よりあなた方には逃げてくるジオン兵の受け入れ先になって欲しい」
「逃げてくると言うと…アフリカからですか」
「北米も欧州も落ちた今となってはジオンの残存戦力はアフリカに集中しています。
しかしアフリカに落ち延びたジオン兵が全員抵抗を続けたいわけではないそうです」
「そこで曲がりなりにも未だ降伏しておらず、インド洋を介してアフリカと繋がっている我々が逃げ場所になると」
「周りに抵抗派が多くては降伏したくともできない。そういう兵士も多いかと」
「そういえばインド洋を渡ってきた友軍の多くは連邦の哨戒が甘かったと言ってましたが…わざとですか」
「我々としては今後の主戦場は宇宙です。しかし地上にはまだまだ地底勢力もいる。
同じ人類のジオン相手にこれ以上戦力は削りたくないのですよ」
ジオンオセアニア方面軍司令官ウォルター・カーティスと交渉のため派遣されている連邦軍高官の会話。
既にオセアニア方面軍は長く共闘してきたしそろそろ連邦に降伏してもいいかなぁっという雰囲気となっていたが、連邦側はそれに待ったをかけた。
地上のジオン残党の中に度々アフリカからオセアニアに逃れてくる面々が定期的に出ていたのである。
彼等の多くは降伏したいか、連邦に素直に下るのは抵抗があるが、だからと言って人類同士の争いはこりごりといった人々が多かった。
そういった人々にとって未だ連邦に降伏しておらず、しかし抵抗派や現地の独立派が多いアフリカよりは息苦しくないオセアニア戦線のジオン軍は格好の逃げ場所であった。
このため連邦はアフリカの反連邦勢力の戦力削り兼地底勢へ対抗するための人員確保を求めて当分の間はジオンオセアニア軍には今のままでいてもらいたいと語ったわけである。
カーティス司令は何だかなぁっという気持ちはあったが、別に悪いことでもないし、連邦と今更戦うわけでもないためこの提案を承諾したという。
519 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/05(金) 17:57:09 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [170/305]
「地球防衛義勇軍構想?」
「はい。現在我々は対地底勢力限定の義勇戦力を求めています。そのためにガルマ様にもお力添え願えればと」
「連邦からの承諾…はこの話を持ってきている時点で問題ないか。しかし何故私にこの話を?」
「あなたのことを慕っている人々は多い。ジオン兵にも北米の人々にも。
何も旗頭になってくれとはいいません。裏でそれとなく支持したいと言ってくれればありがたいのです」
「運営も今まで戦っていた連邦ではなく、あなたが日本連合であれば降伏したジオンの兵士たちも多少は受け入れやすい…というわけですか」
「ご明察です。ジオンの捕虜は地球全土で相当数が存在しております。彼らの力を遊ばしておくのは少々もったいないかと我々日本連合は考えました」
「そのための口利きというわけか…わかった。どこまで力になれるかわからないがジオンの捕虜たちに声をかけてみよう」
「ありがとうございます!お礼と言っては何ですが北米復興のための支援とジオン捕虜への差し入れも増やさせてもらいます」
「ありがたい申し出だ。だが出来れば他の地域へも平等支援をしてもらいたい。北米地区ばかりもらっていても要らぬやっかみをもらいそうだからな」
「無論そこはぬかりなく。他の地域への支援も順に増やしていく予定です。
これは独り言ですが義勇軍に参加していただける兵士が増えれば更に支援を回せるかと」
「上手い事を言うものだ。ならば不肖の身であるが同胞たちの説得に精を出すとしようか」
営業に来た日本連合関係者と北米にて復興作業を続けるガルマとの会話。
日本連合は地球連邦と話し合いながらも大量に捕えたジオンの捕虜を活用できないかの構想を練っていた。
それが地球防衛義勇軍。連邦の許可を取りながら日本連合の運営の下で戦う、対地底勢力戦限定の有志部隊である。
これは連邦や日連の部隊が宇宙反攻のために地上から減るため、その埋め合わせも狙っての応募であった。
因みに外交を担当したのは日企連からの出向者である。
そちらにとっても悪い話ではないと思いますが?
とは言え日本連合も北米を中心にジオンと戦っていた身。
形整えられる程度の数が集めれば万々歳かな…と考えていたのだが。
だがしかし。ガルマの説得か、はたまた寄りよい待遇のためなのか。
予想以上の応募が来ており何と旅団規模の部隊となった。
中にはエースや精鋭部隊として名をはせた面々も含まれており、予想外の釣果に日本連合も連邦も驚きと興奮を隠せないでいた。
「ふーむ…対地底勢力限定の義勇軍…これに参加するのは騎士か否か…」
「隊長参加するんすか」
「まあ俺たちも復興作業ばかりだしな。悪いことじゃねえが腕が錆びちまうよ」
「北米の戦いを経験した身としては人類同士の争いはこりごりですしね。しかし相手が地底勢力ならば別です」
「待遇も今より良くなるらしいっすね」
「そうか。お前たちは乗り気か…なら応募してみるか」
義勇軍応募したエースことニムバス・シュターゼンとその部下たち。
EXAMが変質し人類守護機に変わったため彼の人生も原作から大きく変わっていた。
恐竜帝国との決戦以降はアフリカへは行かずにガルマと共に投降。
今まで北米の復興や恐竜帝国の残党及び連邦、ジオン問わない脱走兵相手の治安維持をしていた。
現地の人々から惜しみない感謝を受けていたため、これもまた騎士道と原作よりも満足気であった。
今回の義勇兵募集にも騎士なら見逃せないと応募。
なんやかんや彼を慕ってついてきていた部下たちも共に参加することとなり、面接を担当した日本連合関係者を驚かせることとなる。
「光子力?ゲッター線?磁流派エネルギーにムートロン…」
「はい。この他にミノフスキー式物理学を用いた核融合炉や超電磁力などもあります」
「何というか…正直に言えばお伽噺に出てくるエネルギーって感じね」
「何をおっしゃいます香月博士。あなたの世界のG元素だって十分お伽噺。SFの世界の代物です」
「…そう…ね… エイリアンが攻めてきてゲートなんてできて異世界と交流して…気づけば私たちの世界もファンタジーになったもんだわ」
「ははは。それは我々も同じです。一昔前は絵物語だったものがこうして現実になっているのですから」
「並行世界の実現証明どころか、それらとの交流。昔見たアニメの主人公になった気分ですわい」
日本連合関係者の中で研究職や技術職に就いている人々の定期会合の様子。
日連参加各国の技術水準引き上げは日本連合結成の目的の一つであり、昨今の地底勢力との戦闘も鑑みれば早急に進めたいことの一つであった。
このためこの手の定期会合も最近では頻度を増しており、日進月歩の勢いで各世界の技術研究やリバースエンジニアリングが進められている。
最も中には今までの常識が崩れるような代物を前に頭を抱える研究者も少なくなかった。
520 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/05(金) 17:58:12 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [171/305]
「海軍としてはゲッター炉心。強いてはゲットマシンの導入が望ましい限りである」
「陸軍としては海軍の提案に反対である。黒鉄の城であるマジンガーZの光子力こそ次期主力機に相応しい」
「陸軍が黒鉄の城?貴様らがマジンガーZなど乗りこなせるものか」
「海軍とてゲッターチームに類する人員がいるのか?いなければゲットマシンを導入しても豚に真珠だぞ」
「近衛としてはできれば噂の超電磁エネルギーを試してみたいところである」
「「金満近衛はだまっとれ!!」」
「なんだ!貴様らこそ兵士の数が多いからって調子に乗り負って!」
「あの…宇宙軍としては普通に核融合炉系でいいかなと。まずは数が必要ですし」
マブラヴ世界における次期主力機に関する会議について。
艦載機戦力を欲するゆえに分離、格納できるゲットマシンを押す海軍と、超合金Zと光子力による防御力、火力を求める陸軍。
ライディーン級の大型ロボを開発していると噂の超電磁エネルギーを試してみたい近衛など議論は混沌とした。
最終的には征夷大将軍と国防大臣からの一喝により事態は収束。
そもそもマジンガーもゲッターも量産されていないし、超電磁マシンは未完成という理由で三者の要望は却下され無難に宇宙軍が示した核融合炉搭載型兵器の開発が本決定となった。
「それではミッションを説明します。今回の目的は衛星軌道の制宙権奪還。
まずは先発隊としてヤマト日本の艦隊が先行。指定宙域の制宙権を一時掌握します。
続いてマスドライバーによって後続の艦隊を送り込み、戦力を整えます。この際に同時に衛星軌道ステーションのパーツも打ちだし突貫で工事を開始。一両日以内に基地を完成させます。
完成後はこのステーションを拠点に衛星軌道の掌握を改めて開始。この段階で地球連邦軍もルナツーの戦力も動きます。
連邦宇宙軍との共闘で各衛星軌道宙域を制圧していき、制圧完了した宙域には順次地上から戦力が打ち上げられていきます。
また制圧した宙域には初めの宙域同様ステーションのパーツも追加で打ち上げ、同様の駐留拠点を複数構築。
地球衛星軌道全域の奪還と防衛体制の再建を進めます」
「途中ジオン軍からの妨害があると思われますが、これらは実力で排除します。
艦艇性能ではこちらが上ですが、メガ粒子砲の威力は脅威の一言。磯風型は直撃をもらえば轟沈の可能性がありますので注意してください。村雨型も複数の被弾は避けてください。沈みます」
「先遣部隊の護衛のためにRDAT(即応展開強襲兵団)が動員されます。同時に他のマスドライバーからも護衛用の部隊が緊急展開ポッドで打ち上げられます。
連邦からも衛星軌道攻略のための展開部隊が打ち上げられるとのことですので、彼らと協力して作戦に当たってください」
「作戦名はオペレーション ヘブンズドアー。天国への扉作戦です」
「今後の対ジオン戦の今後を決定づける重要なミッションです。失敗は許されません。
皆心してかかってください」
遂に来た衛星軌道奪還及び宇宙進出計画とそのためのブリーフィングの様子。
地上ジオンの大半がアフリカに閉塞し、地底同盟の動きも大人しい今が好機だと日本連合と地球連邦は地球衛星軌道の奪還を開始。
そのための作戦が天国への扉作戦である。
語られた通りヤマト日本の艦隊と日連、連邦の緊急展開部隊を先んじて衛星軌道に挙げ、ある程度の安全を確保した後に後続の部隊と軌道ステーションのパーツを打ち上げ。
確保した宙域にステーションを打ち立て、その後は後続の力も借りて徐々に衛星軌道を制圧していく作戦である。
失敗は許されない作戦であるため日連も連邦もかなり力を入れているのだが、この時期の彼らの戦力を思えばほぼほぼ失敗する可能性は低い戦いであった。
521 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/05(金) 17:58:53 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [172/305]
「衛星軌道に熱源反応多数!」
「出射体から多数の反応が離脱!? 敵の緊急展開ポッドです!」
「上がってくる物体にイソカゼタイプを確認。JAF(日本連合軍)です」
「連中め。遂に来たか…哨戒中の部隊を全て集結させろ!ソロモンや月にも連絡!」
「近場の味方と連携して敵の先遣隊を叩く!無人機も全て投入すれば今なら数で押せるはずだ!」
連邦と日連の衛星軌道展開を真っ先にキャッチしたとある衛星軌道哨戒部隊。
ジオンも指をくわえていたわけではなく、連邦と日連を地球に閉じ込めておくべく衛星軌道部隊の増強を進めていた。
ビームを装備した後期型ゲルググやリックドムⅡ、対艦攻撃のために揃えられたビグロ、ザクレロなどの最新鋭機が多数そろえられていた。
またパプアを改造した無人機用母艦には大量のリックギガンやドラッツェが詰め込まれており、ジオンが苦労していた数の面もある程度補っていた。
近隣の部隊と共に打ちあがってくる敵の先遣隊を数の利をもって叩く判断は一般的に考えれば適切な判断だったと言える。
強いていうのならば彼等ジオンの宇宙部隊は地上組と違い、地底勢の脅威も連邦の進歩も日本連合という強敵も額面上の情報でしか知らず、認識としてはルウムまでの連邦軍で止まっていたことが不幸であった。
「馬鹿な…こちら機動戦力は敵の三倍以上だぞ…なのに何故我々が追い詰められている」
「なんだあの黒いMSは…ビグロやザクレロの速度に追いつけるのか!」
「マシンガンじゃだめだ!ビームかバズーカを当てろ!」
「やってるよ!やってるけど当たらないんだよぉ!!」
「無人機部隊損耗率7割突破!残りも物凄い速度でやられてます!?」
「は、早い!なんだあの速度の船は!照準が追い付かん」
「艦隊の陣形を広げろ!追いつけないなら広がって囲むんだ!」
「駄目です!ムサイやガガウル級では追いつけません!あ、敵艦隊包囲網の外へ」
「これでは我々が敵に挟まれることになるぞ…」
「第17軌道偵察艦隊全滅!第88MS小隊から救援要請!」
「衛星軌道に展開している戦力の3割はここへ集まっているんだぞ。それがこうも容易く…」
初めての日本連合の歓迎を受けたジオンの衛星軌道部隊各員。
ヤマト日本の磯風型や村雨型は小型ながら非常に高い運動性をもってジオン艦隊を翻弄し、共に打ち上げられていたRDATのゲシュペンストS型はジオンの機体を有人、無人問わず宇宙の藻屑としていた。
結局のところこの場で会敵したジオン部隊は30分程度で壊滅。
この宙域の制圧をもって、後続部隊が次々と打ち上げられていき、一時間もしないうちに即席の宇宙ステーションが組みあがり、ここに宇宙進出のための拠点が完成した。
522 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/05(金) 17:59:34 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [173/305]
「Dエリアの哨戒部隊総掛かりで2時間も持たないというのか」
「他エリアの部隊もJAFに占領された宙域への攻撃は失敗。こちらの損害が増えています」
「衛星軌道上の戦力が薄くなったせいか連邦も各地から次々と部隊を打ち上げ、展開。
ルナツーからも部隊が迫っております」
「連邦側も護衛のMS部隊と共に打ち上げているようで、下半身が戦闘機のようなタイプだとか。これが中々強いそうです」
「既に衛星軌道に展開していた友軍は5割を切り、残りも刻一刻と…」
「撤退…だな… 味方にはポイントG67に集まるように伝えろ。確かそこにソロモンからの援軍が来る予定だ」
「敵も衛星軌道の掌握を優先するはず。追撃もそこまで苛烈にならないだろう。逃げる体力があるうちに逃げろ」
戦闘開始半日程度で衛星軌道上の戦力のうち5割が削られたジオン軍。
この被害をもって現地の司令官は撤退を決定。
現在をもって衛星軌道に展開していたジオン軍は同宙域から離脱。
後にソロモンから来た援軍と合流し、そのままソロモンへと撤退していった。
ジオンの衛星軌道封鎖網はこうして一日足らずで瓦解した。
衛星軌道を掌握した連邦軍、日連軍はルナツーの部隊と合流。
地上からの更なる物資の打ち上げをもって大型の衛星軌道基地を建造開始。
ここに新たな宇宙拠点が築かれることとなる。
「守り切ることはできなかったか…わかっていたことではあるが想像以上だ」
「やはり戦力を集めての決戦しかないのでは?」
「用意していたゲリラコマンド部隊はどうしますか?」
「あれはまだ投入するには時期尚早だ。敵がもっと奥地に来てから使わねば」
「ソロモンのドズルをどう説得すべきか…だな。あ奴は時間稼ぎのためにソロモンから退こうとはせんだろう。
それと本国の部隊をア・アバオア・クーへ集めろ」
「よろしいのですか?あれらはダイクン派やキシリア様への抑えですが」
「半端な戦力で勝てる相手ではない。キシリアは私が個人的に説得する。戦力を集めねばならん」
衛星軌道封鎖が失敗したとの報告を得たギレンとその周りの会話。
わかっていたことだったかチリ紙の如く破られた封鎖網を前に流石のギレンも冷や汗を流さずにはいられなかった。
このため戦力を集結しての決戦を望んでいたが、それでも勝てるかはギリギリだと考えていた。
「ドズル閣下。ギレン閣下からア・バオア・クーへの転属命令が出ておりますが」
「ここで時間を稼ぐための兵士たち。それを指揮する司令官が必要だと返しておけ。俺は動かぬ」
「ですが…」
「連中は強い。俺たちの想像以上に。半端な戦力を残してもまともに足止めもできないだろう。文字通り死ぬ気で戦わねばならん。
兄貴の心使いには感謝するがな。兵士が戦っているのだ。俺だけ本国に帰ることはできんよ」
ギレンからの命令を拒否してソロモンへ残留するドズル中将。
ギレンはソロモンを時間稼ぎのための捨て石とし、ドズルに本国への帰還命令を出していた。
ドズルはそれを拒否。適当な戦力ではまともな時間稼ぎにもならないと直属の部隊と共にソロモンへ残留。
兄の考える計画のため。それに必要な時間を稼ぐため戦い死ぬ覚悟をしていた。
523 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/05(金) 18:00:28 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [174/305]
投下終了
次はソロモン戦の予定。
最終更新:2026年05月18日 19:14