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533 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/14(日) 18:22:18 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [165/344]
ああ、我ら日本連合 クロス版 その9


「また補充の人員を?」

「ああ。ペガサスで受け入れることになった」

「地上で十分な数が来たと思ったんですが」

「今度は宇宙軍の肝いりらしい。政治…というよりは派閥の維持かな」

「そうなると我々は連邦総軍挙げての期待の部隊なわけですか」


新たに来た追加の人員について話すヘンケン艦長とブライトさん。

今度はルナツーからの補充要員である。
上述の通り半ば派閥の意地で送り込まれた人員であるが、実は半分くらい元地上軍所属なのは内緒だ。



「デン・バザーク中佐だ。ルナツーから派遣されペガサス配備となった。
第13独立機動部隊の前線指揮官も務める。よろしく頼む」

「まさか特総群のバザーク中佐か。北米以降話を聞かないと思ったがルナツーにいたとは」

「レオン少尉。あの人をご存知なのですか?」

「ああ。地球連邦軍特殊総合作戦群。陸海空宇宙の四軍から選ばれた精鋭による統合部隊だ。
戦前の連邦においては最精鋭部隊と言っていい。あの人はそこで一部隊率いていた精鋭中の精鋭なんだ」

「確かに只者じゃない雰囲気を感じます。あの人強いですよ」

「アムロ少尉の言う通りだな。今次大戦においてもアジア戦線で地底勢力相手に戦い続けていた猛者だ。
確か四つの対地従軍勲章全て持っていたはずだ」

「ひぇ…突然やってきて俺らの指揮を執るなんて言って何様かと思えば地上戦線のベテランかよ」

「カイさん。あの人の前じゃ真面目にやった方がいいかもですね」


ルナツーから赴任してきたバザーク中佐について語るレオン・リーフェイ少尉とその講釈を聞くホワイトベース三人組の会話。

新たに第13独立機動部隊の前線指揮官としてルナツーから派遣されたバザーク中佐。
その正体は旧特総群において一群を率いていた選りすぐりの猛者であった。

真面目な人であるが以外にも柔軟な対応ができ、アクの強い部下の扱いにも慣れていた。
何でも特総群時代の経験だそうな。

因みに甘いものが好物。差し入れると喜ばれるらしい。



「リド・ヴォルフ中尉。踊る死神と名高いエースだ。欧州の戦いでは単騎で機械獣を返り討ちにしたらしい」

「ギャリー・ロジャース大尉。宇宙軍きっての猛者として知られている。近接戦闘のプロだ」

「フランシス・バックマイヤー中尉。宇宙軍の誇る天才パイロット。自称天才ではあるが、それに見合うだけの抜群の操縦センスを誇るらしい」

「はぇ。レオン少尉物知りっすね」

「ふふ…昔取った杵柄ってやつさ」


ルナツー合流組を解説するホワイトファングのレオン少尉とその説明を聞く第13部隊の面々。

まあこの人、本所属は諜報部なのでこの手の情報に詳しいのだ。



「馬鹿な!こんな動き僕のデータにないぞ!?」

「精鋭部隊って噂は本当だねぇ。まさか俺たちがこうも苦戦するとは」

「アムロ。特にお前は凄いな。あとでサシで模擬戦してくれ」

「あれ…追加の人たちもなんか濃い人ばかりじゃない?」

「まあエースと呼ばれ人物はどこか変だと言うものだからな…」


早速恒例の新人歓迎模擬戦大会が開かされた第13部隊。

これまた恒例のNT組の異常な動きにボコされ、ベテラン組の妙技に翻弄され、他のパイロットたち相手にも苦戦を強いらされた。

特に天才を自称しプライドの高いフランシス中尉などは度々アムロたちに突っかかっては気づけば仲良くなっていた。
模擬戦ありがとねえ!

534 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/14(日) 18:23:10 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [166/344]
「数は揃ったがそれでも二個艦隊分か」

「元々満足に宇宙で戦える戦力を持ってる国の方が少ないんだ。これでも十分集まった方だ」

「連邦の方もやる気みたいだしな。地上での借りを宇宙で返したいらしい」

「艦載機部隊の方は大分国際色豊かではあるな」

「初の宇宙ってことで先んじて他の世界で訓練していた連中ばかりだしな。やる気に溢れているよ」

「中には意欲溢れすぎている面子もいるみたいだが…」

「しかし連邦へ頼り切るわけにもいかない。何より我々も宇宙での経験を積まなければならんしな」

「今度のソロモン戦への参戦も打診してみるかぁ」


宇宙へ上がり改めて編成された日本連合軍艦隊(JAF艦隊)上層部の会話。

約二個艦隊分を揃えているが、その内実はマクロス、ヤマト、CEと言った元々宇宙戦力を保有している国々の艦艇が中心であった。

反面艦載機部隊に関しては日本連合参加国のほぼ全てが揃っており、この日のためにマクロス世界やEDF世界の宇宙で訓練を積んでいた面子が多かった。



「チェンバロ作戦…ソロモン攻略もいよいよか」

「作戦内容は第三艦隊を囮としてソーラーシステムを展開。ソロモン西部を焼いて敵戦力の漸減を進めます。
システム照射後は予備戦力も投入。そのままソロモン占領へ移ります。
何か質問は?」

「偉いシンプルだが、ジオンの援軍に対してはどうする?」

「第八艦隊をア・バオア・クー方面に、第十二艦隊をグラナダ方面へ配備し敵援軍を防ぎます」

「囮役は第三艦隊だけか?昨今のジオンの戦力を考えると艦隊一つだけでは難しいと思うが」

「サイド4義勇軍であるムーア同胞団、サイド5義勇軍ルウム独立戦隊、サイド1義勇軍ザーン特戦隊が増強部隊として参加します。
また独立機動部隊を三つほど投入。その中には例の第13独立機動部隊も存在してますな」

「ほう。例のNT部隊か。これは期待できそうだな」

「損耗率の高い任務へ義勇兵を投入か。世知辛いことだが…」

「それに関しては彼らの方からの打診です。どうやら戦後復興を見越して今から点数を稼ぎたいそうです」

「故郷のために立ち上がった結果が鉄砲玉か…寒い時代だ」

「我々もNT部隊と言いながら年端もない子達を動員している。人のことは言えんさ」

「特別扱いはできん。だが支援は手厚くしよう。罪滅ぼしにもならないだろうがな」


ソロモン戦前の連邦上層部の会話。

損耗率の高い囮役にはワッケイン中将の第三艦隊の他に第13部隊含む幾つの独立戦隊。
また各コロニーサイドの義勇軍が投入されることとなった。

原作より余裕があるためか、損耗率の高い任務に義勇兵を充てることに多少の罪悪感が存在していた。



「えーっと…JAFの皆さんも第三艦隊と一緒に囮任務担当…ですか?

「せわ。連邦と義勇兵のへごだけを損耗率高い任務任せ、自分らだけ後ろに控えているのは性に合わんたい」

「それに一番槍は兵の誉ぞ。わいらも是非とも参加させてもらいたい」

「我々もジオンには怒り心頭なのです!どうか参戦させてほしい!!」

「じ、上司に確認してくるのでどうかお待ちを!!」


参戦意欲バリバリな日本連合艦隊人員とそれの担当をしていた連邦士官の会話。

日連の部隊は一世一代の戦いにはやっぱ最前線での参加だよね!と士気を高めていたが当の連邦は地上で助けられているし、宇宙くらいは楽していてもと後ろに回す気であった。

最終的に両軍艦隊司令官の交渉の末、JAF二個艦隊のうち一個艦隊が正面の囮に参加することとなる。



「正面に艦隊3つ。後方遮断のために2つ。予備と思しき艦隊2つ。後方には更に別の艦隊。挙句にJAF(日本連合軍)と思わしき艦隊もか」

「随分とソロモンを高く買っていただいているようですな閣下」

「目的通りとは言え、流石の数だな。戦前の連邦より多いんじゃないか?」

「どうやらJA(日本連合)から輸入した艦艇も宇宙に挙げているようです。見慣れない船は大体JA製ですね」

「道理で見たことない船の報告が多いと思ったらそれか。全く協力的な味方がいるのは羨ましいことだ」

「我々は味方になりえる可能性を自ら潰してしまいましたからね」

「言われんでもわかっておるわ。しかしあの時にもっと強く反対していればと思わずにいられないな…」


ソロモン司令部でのドズルと部下たちの会話。

流石の連邦の物量に若干引き気味であったが、目的はソロモンへの敵戦力の集中と可能な限りの持久であったため、ドズルからしても悪くない状況ではあった。

535 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/14(日) 18:24:06 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [167/344]
「既に半ば包囲され始めているか…事前にゼナとミネバたちを避難させていたのは正解だったな」

「本国からの援軍も早々に受け取っていて助かりましたな」

「大量の無人機に虎の子ビグザム三機。兄貴も奮発したものだ」

「MS、MAも豊富です。戦力差はありますが時間を稼ぐだけなら悪くない戦力かと」

「戦いは数だと言ってもこちらはその数で劣っているからな。火力と要塞の防御力を上手く使わねば忽ち敗北だ」

「しかし兵士の士気は意気軒高であります閣下」

「新兵からベテランまで。皆負ける気は毛頭ないそうですぞ閣下」

「まったく。好んで死地ばかりに集まった傾奇者共め」


ソロモン周辺で発見できただけでも数の差は10倍近く。
ほぼほぼ死にに行くような戦力差であったが、しかしソロモン側の士気は意気軒高であった。

猛将ドズルの下には数の差で恐れる者はおらず、むしろ今か今かと手ぐすね引いて待ち受ける猛者ばかりであった。




「チェンバロ作戦開始!」

「作戦開始!作戦開始!」

「演奏開始。繰り返す。演奏開始。作戦開始符牒送レ」

「さて。ジオン攻略のまずは一歩目。ここで躓きたくはないが」


ソロモン攻略作戦開始。作戦名はチェンバロ。

連邦としては目論見通り短時間での攻略を狙っているが、ジオン側ではここで出来る限り時間を稼ぐ目論見であった。



「無人パブリク隊発進。続いてゴースト隊、ファントムフィッシュ隊発進。最後の万歳ボール隊出撃。無人機部隊で露払いを務めます」

「パブリク隊。攪乱膜張ります。ついで対艦ミサイルで衛星ミサイル、敵砲台の無力化進みます」

「敵隠蔽砲台射撃開始。続いて隕石ミサイル来ます!」

「万歳ボールを前に出せ!隕石と相打ちにさせろ!」


「敵無人機部隊来ます!」

「攪乱膜です!ビームが通用しません!」

「ミサイル攻撃に切り替え!衛星ミサイルも使え!」

「な、なんだこの音声は!?」

「耳を貸すな!オデッサでもやった連中の攪乱戦術だ!」

「敵無人機隊来ます!あ、衛星ミサイルと隠蔽砲台群に攻撃が集中!」

「連中め。狙いはまず要塞の周りを裸にすることか。数で勝る癖に慎重だな」

「無人機部隊を一部前に出します。外縁線の手前で迎撃させましょう。何もしないままだと士気に関わります」

「今の外縁部に突っ込ませても損耗するだけか… そうだな。それでいこう」


ソロモン戦。連邦側とジオン側の緒戦の様子。

連邦側は無人機部隊を用いて要塞外縁部の迎撃力を削ぐことに専念しており、ジオン側は連邦の意外と慎重な動きにしてやられてしまうことに。

このあと両軍の無人機、またはトラップによる応酬が続き、遂に有人戦力同士の激突が始まる。

536 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/14(日) 18:25:11 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [168/344]
「ムーア同胞団行くぞ!」

「ムーアに後れを取るな!ハッテの意地をみせろ!」

「ルウムの借りをここで返してやる!」

「うわ!て、敵の長距離砲です!!」

「ビビるな!早々あたr…」

「隊長がやられた!助けてくれ!!」

「ビビるな!ビビって速度を緩めればいい的だぞ!」

「こいつはビッグガン…サンダーボルト宙域で戦った奴らか!」

「シールドを前に出せ!速度は緩めるな!わかったな義勇兵共!」

「俺たちが前に出る。横を固めろ」

「ここから先は正規兵のお仕事だ」


真っ先に突撃したのは各コロニーの義勇兵部隊。
無論被害は大きく、特にサンダーボルト宙域から転戦してきたリビングデッド師団のビッグガンによる狙撃で大きな被害が出ていた。

同時に突撃していた第三艦隊のMS隊にも被害が出ていたが、こちらは流石にプロであり敵の応戦にも冷静に対処。
むしろ義勇兵たちの援護まで行うなどその動きには余裕が見えた。



「時折混ざってくるジャズ…万歳音声…敵味方の無線…万歳音声…あのジャズ野郎が来ている!」

「クソ!ただでさえ混線していて煩いってのに、この変な音声はなんだよ!?」

「ダリル!大丈夫か!おいダリル!」

「聞こえている。大丈夫だよ。それよりジャズ野郎が来ていることを皆に伝えてくれ!」


ビッグガンを用いての迎撃任務にあたっていたリビングデッド師団の様子。

敵にサンダーボルト宙域で出会ったイオがいることを察したダリルは味方に敵のエースがいることを伝えるのであった。




「クソ!当たれ!当たれよ!」

「ビッグガンの狙撃もスキウレ砲の照射も当たらんぞ!」

「え、うあ…」

「マックがやられた!」

「この距離から当てるだと!? 見えているのか!!」

「白いMS…まさか連邦の白い悪魔!」

「助けてくれ!悪魔にさらわれちまう!」


義勇兵部隊や第三艦隊の将兵が苦戦する中で同じ戦場で戦っていたアムロの姿。
遠距離からの攻撃を前に進みながら交わし、狙撃しようでもないビームやバズーカで適切にビッグガンやスキウレの狙撃手たちを潰して回っていた。

その姿は正に連邦の白い悪魔である。



「アムロのやつ。相変わらず凄い動きだな」

「そういうヤザン大尉も被弾してないじゃないですか」

「この程度のなまっちょろい弾に当たってやるほどお人好しでもないんでね」

「確かに。この程度の弾幕ではまだまだ薄い…罠ですかね?」

「いんや。連中の攻撃からは必死さを感じる。つまるところ俺たちの感覚が麻痺しているだけさ」


アムロと共に突撃しているヤザン大尉とブラン中尉の会話。

地底ロボ軍団が撃ってくるアホみたいな攻撃と比べればまだまだ弾幕薄い。これじゃブライトが怒り出すぜ!ははは!

こいつら地上で激戦地ばかりに放り込まれ続けたせいで感覚が麻痺していた。
なおホワイトベース隊の面子は総じて同じ感想で第13独立機動部隊の中では真っ先に敵部隊への接近を果たした。

537 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/14(日) 18:26:03 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [169/344]
「あれが第13独立機動部隊のエース…お、同じガンダムを乗っているはずなのに比べ物にならねぇ…」

「イオ少尉。どうした?ガンダムに何か不調でもあったか!」

「い、いえ。なんでもありません… クソ、俺もまだまだってことか」


ホワイトベース隊の異常な動きを見て鼻っ面が折れたイオ・フレミング少尉。

この時点でアムロはアレックスに乗っているため仕方ないと言えばそうなのだが、その尋常ならざる動きと強さに気圧されていた。

しかしアムロの前に避けるヤバイ動きを見てもドン引きせず、自分の腕がまだまだと謙遜できる点には才能を感じる。



「うぉおお!チェストォオ!!」

「ジェットマグナム!粉砕!」

「戦術機隊とニクス隊はゲシュペンスト隊の援護。ドートレス隊はコロニー義勇兵の援護に回れ」

「こちらは第三VF隊。連邦第三艦隊の援護へ行ってくる」

「順調に敵の迎撃網を突破したが…やりすぎか」

「味方に少し抑えるように言いましょう。我々の目的は囮です」

「そうだな。やはりゲシュペンストを持ってきたのはオーバーだったかな?」

「地上でジオンの巨大MAが目撃されていますから無駄ではないかと。同様の物が宇宙に配備されている可能性は高いですから」

「そうか。そうだな。慢心から手遅れになっては元も子もないか」


こちらはJAFの艦載機部隊の様子。
日本連合宇宙艦隊の艦載機は各国の宇宙戦力の混合であった。

宇宙用に調整された戦術機、コンバットフレーム、CE製MS、VFなどを中心に取り揃えており、更にはゲシュペンストの量産試作型も投入していた。

量産のために性能をデチューンし、一部武器も撤去したゲシュペンストR(ギリアム少佐が乗ってるやつ)である。

RDATに配備されている特機とやりあう前提のSタイプほど無法な性能はしていないが、しかし連邦のアレックスタイプに追随可能なその性能はこの戦場ではまさしくオーバーパワーと言えた。



「敵主力と思われる部隊の攻勢。激しさを増しています」

「うーむ。そうか…しかし何か引っかかる」

「何か訝しいことが?」

「数は連中の方が上だ。なら四方八方から殴りかかればいい。なのになぜしない?」

「あの数の敵が主力ではないと」

「予備戦力を出して周辺の偵察を行ってくれ。例の巨大傘の準備も」

「了解です。杞憂であればいいのですが…」

「俺もそう祈るよ」


苦戦が続くソロモン司令部の様子。
原作であれば敵の攻勢が手緩い、囮だと見破ったドズルであったが、この世界では第13部隊やJAFの部隊も正面攻勢に参加していたため主力だと勘違いしていた。

しかし何か嫌な予感が続いていたドズルは念のため周辺の偵察を敢行。
そして遅まきながら連邦のソーラーシステム部隊を発見するのであった。



「ソロモン正面に展開した味方がよく敵を引き付けていますな」

「JAFも参加しているためか、あれが主力と疑っていないようです」

「ただその…普通に敵の迎撃網突破していて、もう少しすれば要塞そのものに取りつきそうな感じも…」

「JAFや第13部隊の勢いに乗って他の部隊も徐々に戦線を上げています。こちらもそろそろ使うべきかと」

「そうだな…ソーラーシステム照射開始!」


遂に使用される連邦の切り札ソーラーシステム!
既に展開は終えており、後はタイミングを見計らうところであるが、囮部隊が余りにもイケイケガンガンであったため、そろそろ使わないと同士討ちの危険性が…

ということでいざ照射。ソロモンの半分を焼き始めた。

538 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/14(日) 18:27:01 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [170/344]
「何の光ぃ!?」

「要塞側面が!焼かれています!?」

「連邦の新兵器か!」

「まさか正面戦力は囮!?あの数で!!」

「くそぅ…迎撃部隊が間に合わなかったか」


原作同様ソーラーシステムの部隊を発見したはいいが撃破に間に合わなかったソロモン側の様子。
これまた原作同様ソロモンの何分の一かを焼き払い継戦能力を大きく低下せしめた。



「間に合わなあったか!しかし第二射は防いで見せる!」

「ガトー大尉!ここは我々が対応する!先にあれを!!」

「マツナガ大尉!恩に着る!!うぉおおおお!南無三!」

「て、敵大型MA突っ込んできます!」

「迎撃部隊は敵MSに防がれてMAへの攻撃届きません!」

「艦砲射撃を件のMAに集中!ソーラーシステムに近寄らせるな!!」


ドズルがソーラーシステムへ差し向けていた部隊とソーラーシステム防衛隊の戦い。

ビグザムのプロトタイプである巨大MAアンブレラとそれに乗るアナベル・ガトーは味方の援護を受けながら急接近。
連邦艦隊の迎撃を掻い潜りながらソーラーシステムへの攻撃に成功した。

その後護衛の第二艦隊相手にも暴れ回ったが最終的にアンブレラは大破。
しかし格納されていたコアMSを用いてガトー自身は脱出に成功しており、後にソロモンの悪夢と称されることとなる。



「ソーラーシステムは破壊されたか…」

「はい。護衛の第二艦隊も手酷い被害を受けたそうで後退しました」

「しかし道は開かれた。全軍突撃開始。ソロモンを落とせ!」


遂に本格的な進撃を開始させた連邦艦隊。
後方に待機していた予備戦力も投入した前面構成である。

なお第二艦隊を指揮していたティアンム中将は負傷。意識はあったが念のため艦隊ごと後方へ移送された。



「ここまでか…」

「閣下…」

「全軍撤退だ。道は…俺が作る。ついてきてくれるか?」

「お望みとあればどこまでも」


戦局を悟ったソロモン司令部の面々。
前線のジオン部隊には撤退が通達され、そしてドズルたちは最後の戦いに赴く。



「撤退!? この状況で!」

「撤退って言っても敵の攻撃が激しくて…」

「な、なんだ。要塞から巨大なやつか」

「うぉおお!ビグザム隊出撃!ジェットビグストリームアタックだ!」


「な、なんだ。通路から馬鹿デカい機体が」

「撃て!撃て!近寄らせるな!」

「ひ、ひかりが!母さん!!」


撤退命令に困惑するジオン兵と出撃した三機のビグザム。
そして要塞に取りついたものの運悪くビグザムと正面衝突を起こした悲しき連邦部隊の幕間。

これ以降三機のビグザムが殿となり、味方部隊を逃がすための時間を稼ぐこととなる。

539 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/14(日) 18:27:58 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [171/344]
「駄目です!敵MAにIフィールドを確認!ビーム通用しません!」

「ミサイル、実弾砲、レールガン。ダメージ軽微!敵の装甲が固すぎます!」

「MS部隊が近寄れない!」

「ああ、第五艦隊が…」

「たった三機のMA相手に艦隊一つが壊滅させられるだと!?」

「恐るべしジオンの底力…」


たった三機のビグザム相手に右往左往する連邦軍の様子。
初見殺し敵ではあったがビグザムの火力、装甲は有効に機能しており、更には第五艦隊が三機の突撃を受けて壊滅。

どこか余裕を持っていた連邦艦隊首脳部は恐怖した。
自分たちが一年戦争の緒戦でいったい何に、誰に敗れたかを思い出したのである。



「いけない!味方がやられる!!」

「各機援護しろ。アムロ。お前は右のだ。俺は左をやる。残りは…」

「三機目は我々が対応しよう。そのためにこのゲシュペンストを持っていたのだから」

「JAFの部隊か。助かる。そんじゃ各機動き回れ!落されるような奴がいたら地獄から引っ張り出して訓練漬けにしてやるからな!」


暴れまわるビグザムを見た第13部隊の面々とJAF艦載機部隊は共に連携を開始。
ビグザム排除に動くこととなる。

一つをアムロ、もう一つをヤザン、最後の一つはJAFのゲシュペンストR部隊が担当することとなった。



「馬鹿な…三機のビグザムがこうもあっけなく」

「閣下脱出を!」

「くそぉう!やらせはせん!やらせはせんぞ!!」


原作のようにスレッガーさんが犠牲になるようなこともなくビグザム三機があっけなく撃破された様子。

まあ地上で散々デカい連中(地底ロボ)の相手をしてきた面々であるため、ビグザムのような巨人機の攻略はお手の物であった。



「ビグザムの反応途絶…」

「ああ、あの光は…爆発は…」

「閣下…」

「しんみりしている暇はないぞ。我々は連邦の包囲網を抜けねばならない。ここからが本番なのだ」


ソロモン方面からの巨大な爆発光を見てビグザム隊の敗北を悟った撤退中のジオン兵たち。

ビグザム三機の突撃は連邦艦隊へ大きな衝撃を与えており、原作以上に多くのジオン兵たちをソロモン宙域から離脱させる手助けとなっていた。

しかしこれまた原作と違い、連邦はアバオアクー、グラナダからの援軍を防ぐためそれぞれに一個艦隊ずつ封鎖部隊を派遣。

ソロモンから撤退中のジオン部隊はこの封鎖網を突破しなければいけなかった。



「MS一機であのデカ物を…すげぇ…すげぇよガンダムの可能性は!!」

「イオ。なんかテンション高いところ悪いけど、作戦中に色々言ってた狙撃手はどうなったの?」

「ソロモンが焼かれた時には既に姿を消していたぜ。まああの程度で死ぬような奴でもないからきっと生きているだろうよ」

「なら次は…ア・バオア・クーかな」

「そん時に決着をつけてやる…そのためにも今以上にこのガンダムに慣れないとな」


伝説的な活躍をしたアムロのガンダムに脳を焼かれてしまったイオ。
これからあの動きに追いつくために原作以上に訓練に励むこととなる。

でも多分参考にすべきなのはアムロではなくヤザン大尉の動きの方である。

540 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/14(日) 18:28:32 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [172/344]
「何もできなかった…なにも…」

「ダリル。そう落ち込むなよ。あの戦況じゃ俺たちがやれたことなんてたかが知れているぜ」

「だけどあの機体…ガンダムに手も足も出なかった。ジャズ野郎より動きの良い奴も何人もいた!
今のままじゃダメなんだよフィッシャー」

「でもなぁ。俺たちにできることなんて何も…」

「いや、ある。少なくとも俺にはある!」


ソロモン戦で命からがら撤退できたリビングデッド師団の面々。

ダリルは己の無力をかみしめていた。
そして彼はとある覚悟をする。己の四肢を切り落としサイコガンダムに適合させるという覚悟を。

奇しくも原作同様の動きとなるダリルの明日はどうなるのか…



「なに?第八艦隊と通信途絶?」

「はい。ソーラーシステム照射後から定時連絡が途切れてまして」

「最初はミノフスキー粒子のせいかと思ったのですが、影響外まで飛ばした連絡機からも艦隊から応答がないと」

「まさかやられた? いやしかし一個艦隊がこの短時間で?」


ソロモン戦後。ア・バオア・クー方面を封鎖していた連邦第八艦隊と通信が取れないことを訝しむ連邦軍関係者。

いったい何があったのか現状では不明であり、確認を取るため追加で何機か連絡機を飛ばすこととなる。



「通信聞いてその通りに来てみれば…なんじゃこりゃ」

「これ全部ここを封鎖していた連邦艦隊…の残骸なのか?」

「遅れてしまいすまない。どうやら間に合わなかったようだ…」

「いえ。あなたが来てくだされなければ我々は連邦の艦隊に捕まっていたでしょう。
改めて救援感謝します。シャア・アズナブル“大佐”」


ソロモンから撤退してきたジオン兵が見たのは壊滅している連邦第八艦隊と、それを破ったシャア率いるフラナガン戦隊であった。

エルメス、キケロガ、ジオング、そしてシャア専用パーフェクトジオングで構成されている最新鋭部隊である。

NTとNT専用機だけで構成されたこの部隊はジオンの虎の子部隊の一つであり、今回ソロモンへ救援に向かせた部隊の一つであったが、その途中で宙域を封鎖していた第八艦隊と遭遇。
これとの戦闘となり間に合わずにソロモン戦は終結してしまった。

最終的には第八艦隊の壊滅させ、後に接近してきたソロモンの残存部隊と合流。
彼等を護衛しながらア・バオア・クーへ帰還した。



「ブライトさんその…この捕虜何ですが…」

「はぁ…言わずともわかる。お手柄だぞアムロ」

「でもこれからどうします?」

「本体へ連絡入れ、そちらに引き取ってもらうしかないだろう。
僅かな間ですが窮屈な思いをすると思います。それはご勘弁を。
ドズル・ザビ閣下」

「ふん。捕虜の立場くらいわきまえとるわい」


ドズル閣下生存。
ビグザムから脱出し、原作通りやらせはせんぞ!をしていたところビグザムの爆発で投げ出された…ところをアムロが奇跡的にキャッチ。
そのままホワイトベースへ連行した。

これまた奇跡的なこと怪我こそあれど本人の意識はぴんぴんしていた。
後の検査で結構な重症であったが持ち前の頑丈さ故に生き残ったことが判明している。

ホワイトベースで簡易な治療を受けた後に本隊へ引き渡され、そちらで本格的に治療、療養となった。
後々ガルマが見舞いの通信を寄こし、画面ごしながら感動の再開を果たした。

541 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/14(日) 18:29:23 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [173/344]
投下終了

次は閑話で、その次がア・バオア・クー編の予定…多分…
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最終更新:2026年06月01日 17:56