154 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/19(金) 18:54:31 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [50/330]
ああ、我ら日本連合 クロス版 その10
「ソロモンは無事落せたが…」
「想像以上に被害が出たな」
「第二、第五艦隊が壊滅。第九も半壊。第三も囮を務めた結果被害は少なくない。第十一と第十三も全くの無傷とは言えん」
「やはり最後に突撃してきた三機の巨大MA。あれの被害がデカかったか」
「それだけじゃない。ジオンMSとの戦闘でも想定以上の被害が出ている」
「データを見るに基本的にこちらが優位を取れているが、当初想定していたような圧倒した差は出てないようだ」
「連中の機体からも独自の補助AIが発見されている。こちらもMS操縦の補助という意味ではこちらと大差はないかもしれん」
「きちんと連携する姿も確認されている。連中大戦初期のようなワンマン戦術から変えたようだ」
「ジムコマンドの配備が進んでいると言っても既存のジムやジムキャノンはまだまだ数的な主力だ。
これらとジオンのゲルググの性能差は左程大きいものではなかった」
「実戦経験こそ少ないが、ルウム以降の間で存分に訓練を積んだ宇宙のジオン兵と地上戦線の豊富なデータで強化されたMSの組み合わせか…侮るべきではないな」
ソロモン戦後の連邦軍司令部の様子。
作戦では戦略的にも戦術的にも現場の作戦的にも終始連邦側が優位に進めていたが、しかし当初想定しているほどジオンを圧倒しているわけでもなかった。
兵器の性能差と数の差。そして地上戦線で培った兵士の経験差があれば作戦単位でもジオン兵を圧倒できると予想していたのだが、蓋を開けてみれば思ったよりも大きなキルレシオ差は開かずにいた。
これは宇宙のジオン側がルウム以降も腐らず訓練を積み重ねた点、ドクターヘル印の技術が地上戦線よりも素早く、直接的にジオン宇宙軍にもたらされていた点。
何より実戦経験豊富とは言え宇宙戦の経験が豊富ではない今の連邦軍兵士とルウム以降宇宙で練兵を重ねてきたジオン兵の間にある感覚の差というべきものが、互いのキルレシオ差を縮めていた。
この結果について現場も上層部もジオン侮りがたしを買って兜の緒を締めることになり、ある種の慢心が薄らいでいくこととなる。
なおジオン側からすれば、これだけ事前準備しておいて連邦相手にキルレシオ差で劣っている結果は普通に苦しい現実であった。
そのくせ勝手にジオンを評価して気を引き締めるなど、ジオン側からすればもっと慢心しろ案件と言えた。
「遅い!ゲルググの性能ならもっと早く行動できるはずだ!速度を緩めるな!」
「は、はい大佐!」
「返事だけではなくスロットルを吹かせ!!」
(腕は悪くない。根性もある。しかし絶望的に時間がない。こ奴らのような若者まで戦場に送らねばならないのか)
ア・バオア・クー付近で若年新兵の練兵に当たるカスペン大佐の様子。
口では厳しいが年若い新兵たちのことをよく見ている。
原作と比べれば機体性能の向上と補助AIの導入により遥かに訓練期間を短縮できてはいるが、しかしそれは兵士の高練度化と=ではなかった。
機体を扱いこなせるになるまでがチュートリアルであり、真の練兵とはその後に長く続いていく日々の訓練と任務でこそ賄われるものであることを大佐は理解していた。
そして今鍛え上げている新兵たちにそれだけの経験と覚悟を行わせるほどの時間と余力がないことも理解できてしまった。
「まさかソロモンが一日で落ちるとは…」
「総帥。このままでは満足に時間を稼ぐことも…」
「仕方がない。シャアのNT部隊とキマイラ隊。それから幾つかの精鋭を出してゲリラ戦を命じろ。
連中の補給路を叩いて時間を作らせる」
「は!ただちに!!」
「…しかしキシリアの奴。ソロモンの時も動かなかったな。最近連絡も少ない。
だがその割には少し前に部隊を預けてきている…いったい何を考えているのだ?」
ソロモンが一日で落ちたことに動揺するジオン上層部。
苦肉の策として精鋭部隊を用いた後方攪乱を目論むが、これでどこまで時間が稼げるかは未知数であった。
またこの世界ではギレンとキシリアは歴史的な和解をなしており、共同でのサイコミュ開発、NT研究出資や合同部隊の設立などを進めていたが、つい最近になり当のキシリアからの連絡が途絶えていた。
しかしグラナダの動きは活発であり、そして派遣されてきたキシリア派の面々の協力的であることからギレンはこのことを深く考えなかった。
現状が忙しいこともそうであったが、便りがないことは元気な印と考えたのである。
原作より仲が良かったためにギレンの身内への甘さが出た瞬間であった。
これがもし原作程度には危険視していれば、グラナダへ密偵を飛ばし、今のかの地で進んでいる情勢を知ることもできたかもしれない。
155 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/19(金) 18:55:13 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [51/330]
「むぅ…グラナダが徐々に嫌な雰囲気になっているのは感じていたが遅かったか」
「キシリア様。早くお逃げを!」
「いや。この包囲では逃げれ切れまい…むしろ私が囮になる。お前が逃げよ」
「このマ・クベに主を置いて逃げろと!!」
「そうだ。そして本国へ行きこのことをギレン総帥へ伝えるのだ」
「で、ですが…ですが」
「鬼どもに祖国を好きにさせるな。いけ!」
「…キシリア様。ご武運を」
月にて何者かに襲われたキシリア一派。
既に包囲されている状況であったため、逆にキシリアが囮となり部下を逃がすことに。
「それでキシリア閣下は捕えられたので?」
「半分…といったところだな。あの女最後に自決した」
「では失敗…というところですか」
「「いや。脳機能生きていた。適当に改造でもして傀儡へ仕立て上げるさ」
「ふふ…半死人すら利用するとは怖い方々だ」
「体中に爆弾を埋め込み、手を出せば自爆すると脅す貴様ほどではないぞ。ギニアス・サハリン」
「ブライ大帝にお褒めの言葉をいただき恐悦至極でございます」
グラナダ乗っ取り成功を祝すブライ大帝とギニアス兄さま。
ギニアスが手引きした鬼の軍勢は徐々にグラナダを浸食していき、ついにキシリアに王手をかけるまでとなった。
だが当のキシリアが囮となり部下を逃がしながら最後は自決。
しかし脳機能は生きていたため、その後洗脳改造を施し、傀儡へ仕立て上げることとなった。
ア・バオア・クー戦が起こる二日前の出来事である。
「そう…私が欲しいのあれだけ」
「キラキラの世界を実現するためのカギ」
「ミノフスキー博士の置き土産… イオマグヌッソ計画の中核」
「エルメスに搭載されているアルファサイコミュ」
ブライ大帝との会見後。ギニアスの独り言。
ギニアスの目的はブライ大帝とは別のところにあった。
アルファサイコミュとはミノフスキー博士が残した謎の装置である。
一説に寄れば博士の研究の次の段階であった光子とミノフスキー粒子の統一論を証明するために開発された実験装置とも言われている。
この装置はジオンの調査によれば同時に高度なサイコミュニケーターマシンでもあり、ジオンが独自に研究していたものよりも高性能であった。
そして現在のジオンが運用しているサイコミュの多くはベータサイコミュというアルファサイコミュの廉価版である。
なおこの世界のミノフスキー博士は亡命事件を起こしていない。
博士はある日突如姿を消しており、現在までその消息は掴めていないという。
「まったく。ギレン総帥の下に派遣されたと思えば、次は後方攪乱作戦だとはな。扱い粗いぜ」
「ソロモンが一日で落ちたのです。総帥もなりふり構っていないのでしょう」
「なに。キマイラ隊にNT部隊。俺たち三連星や他にキシリア様傘下だった精鋭が揃っている。
連邦の連中に一泡吹かせて野郎」
上の事件が起こる数日前。ア・バオア・クーへ先んじて派遣されていたキシリア派の部隊での会話。
原作と違いジオンでは挙国一致体制が成立したためグラナダからも先んじて多数の部隊がア・バオア・クーへ派遣されていた。
多くは腕の立つ精鋭が中心であったが、実際にはキシリアが信用できる肝いりの面子である。
昨今グラナダの様子が怪しいと感じていたキシリアはいざという時の逃亡先にア・バオア・クーを当てようと先んじて子飼いの面子を寄こしていたのだ。
指揮系統としては現在ギレンの下にいる彼等であるが、その腕を見込まれて今回の後方作戦錯乱に抜擢された。
この任務には彼等キシリア派だけではなく、ギレン派の精鋭部隊も多数参加しており、少しでも決戦のための準備期間を稼ぐ目的であった。
156 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/19(金) 18:56:32 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [52/330]
「こいつが連邦の白い悪魔!」
「邪気が沢山!? うわぁああ!このぉ!!」
「なんだこいつ!? 叫びながら全てのビットを叩き落としているだと!」
「更にできるようになったなガンダム!各機下がれ!私がやる!」
「邪魔です大佐!大佐のビットも落とされているんですから囲んで叩くのが一番です!」
「ララァ少尉の言う通りです!単騎で掛かって勝てる相手ではありません!!」
「うわぁあああ!G-MAX発動!!」
「う、動きがさらに早くなった! 気配は感じるのに動きに付いていけない!?」
「孤立するな!味方と背を合わせろ!360度全てに目と感覚を置け!」
「ラル大尉の言うとおりに!円陣を組むんです! こいつの動きは人間じゃぁない!!」
出撃早々ホワイトベース隊にぶつかる羽目になったシャアのNT部隊の様子。
シャリア・ブル、クスコ・アル、病床から復帰したマリオン・ウェルチ。地上から付いてきたランバ・ラルらの攻撃。
そしてララァとシャアによる有線・無線ビット、その他の総攻撃をアムロは悲鳴を上げながらもリミッター解除システムであるG-MAXを発動。
なんと彼ら全ての攻撃を潜り抜け、逆に翻弄し始めた。
「…凄い戦いだな。俺たちも加勢するぞ」
「でもあんなのどう援護すれば!?」
「なーに。同じように外側で見守っている他の敵がおるじゃろ。あれを撃てばいい」
「悔しいなぁ。ゼロ少尉やヤザン大尉ならあの戦いに混ざれたかな?」
「味方の流れ弾に当たるようなアムロ少尉でもない。攻撃開始!」
「敵の本隊か!?」
「大佐たちに近寄らせるな!」
「大佐直属に劣るとはいえ俺だってフラナガンのNTなんだ!」
「ここを通すな!赤い彗星貴下精鋭の力を見せろ!」
シャア直属部隊vsアムロ単騎の横で繰り広げられるその他の戦い。
ユウ・カジマ中尉のブルー四号機を中心にイワン・イワノフ中尉やコール・ウラ(ガンダムEXのパイロット)などが参加。
こちらは順当にカジマ中尉達側が優位に進め、アムロ達の戦いへの横槍を防いだ。
「クソ!できすぎじゃないかガンダム!」
「赤い…新型!シャアか!!」
「動きが見違えたどころではない!別物だ…機体もそうか!!」
「動きが早い!そこ!!」
「腕部ビットが!? やはりオールレンジ攻撃が見えているのか!!」
「ビームライフルで狙い撃てるか? いいや。見える!!」
「狙いが正確すぎるが…腹部メガ粒子砲で押し出す!!」
「ライフルが!?ならビームサーベル!これでぇ!」
「ジオングに付いてくる推進力だと! ぬぅ!舐めるな!!」
「足から腕が!?隠し腕!うわぁああ!」
「シールドが正面に!な、足を切られた!クソ脚部を分離させる!」
「爆発した!いや殺気はある!生きている!!」
「落ちろガンダム!」
「落ちろシャア!!」
味方の多くが戦闘不能となったためアムロとの一騎打ちを演じるシャア。
最終的にはシャアのジオングは手足、背部武装を失うが、アムロのアレックスに対してもビームサーベル以外全ての武装を喪失させた。
最終的に両機はエネルギー切れ寸前となり撤退。引き分けとなった。
この戦いでシャアのジオングは脚部と腕部を消失。シャリア、クスコ、マリオン、ラルは無事であったが機体がお釈迦。ララァはエルメスのビットを全滅させられた。
他モブNTやモブ部下たちも機体が大破したり、落されたりなどで戦力が激減してしまう。
この戦いの結果たったの一戦で最有力とされていたNT部隊は実質戦闘力を喪失してしまい、ジオンの後方攪乱作戦は大きく狂うこととなる。
157 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/19(金) 18:57:09 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [53/330]
「まさか俺たちキマイラ隊とここまでやり合える相手がいるなんてな!」
「こわ!こわ!なんかハンマーぶんぶん回してくるガンダムがいるんですけど!?」
「動きも勘もいいのね。この相手は凄腕ね。ハンマーを避けるなんて流石だわ」
「うぉおぉおお!?」
「オルテガ!マッシュ、オルテガを援護!こいつは俺が受け持つ」
「やったと思ったんだがな。流石黒い三連星か。動きがいい、倒しそこなった」
「黒いガンダム。連邦の野獣か」
「キマイラ隊がなんぼのもんじゃい!くらえスティグマぁあ!」
「こいつの不規則な動きは! まさかワイヤーを使っているのか!?」
「のわ!機体が!脱出します!!」
「損傷したやつは脱出したパイロットをもって下がれ!」
「感知器が反応している?まさか本物のNTと戦えるとはな。光栄だ」
「紅い稲妻!こいつに勝てれば俺だって強化人間じゃない!ニュータイプだろう!!」
こちらはキマイラ隊とぶつかった第13独立機動部隊の分隊。
運が悪く?セイラさんはこっちに分けられてしまい、鬼子兄貴討伐の機会を逃してしまうことに。
セイラさんvsイングリッド。シイコさんvsユーマ。黒い三連星vsヤザン。ジョニーvsゼロ・ムラサメと言った夢のマッチアップが実現していた。
この戦いでは第13部隊側に死者は出なかったが機体が中破、大破する被害も出ており、宇宙に上がってから初めて損失機が出てしまうことに。
しかしキマイラ隊は隊の半分が中破もしくは大破し、未帰還者も出るなど想像以上の損害を被ることに。
黒い三連星隊もオルテガ、ガイアは命こそ助かったが機体を損失。
マッシュは自身も乗機も無事だがジェットストリームアタックを仕込んでいた僚機の多くを失うなど大きな被害が出ている。
シャアのNT部隊、キマイラ隊、黒い三連星隊などの本命精鋭部隊が継戦能力を損失。
ア・バオア・クーへ撤退することとなり、ジオンの後方錯乱作戦の稼働率は大きく低迷してしまい、連邦艦隊の行動遅延は実質不可能となってしまった。
「ソーラレイ対策はどうする?」
「素直に艦隊を複数に分けて進軍することを提案したよ。連邦もこちらの情報を信じて作戦案を受け取ってくれた」
「ワッケイン少将やティアンム中将も生きているし、原作より損害が抑えられているがここが正念場だな」
「それに…星一号作戦。ア・バオア・クー攻略の前出しも認可が下りた」
「ソロモン戦も原作より多少早く実行できたので、星一号も前倒しすべきという案でしたっけ」
「それでソーラレイの準備をずらして照準を乱れさせるのが目的だが…効果あるかね?」
「わからん。だが一気に乱戦に持ち込めれば連中も流石に撃ってこないはず。
そうすれば結果的に損害は減らせると思うが…」
「幸いと言っていいのかわからないがシャアのNT部隊とキマイラ隊と思しき部隊を第13独立機動部隊が半壊させた。連中の戦力は今が一番落ち込んでいる」
「彼らも被害は出たそうですが戦死者は出なかったみたいですので戦力低下は最低限で済んでいますね」
「それで作戦の日付は?
「12月25日。クリスマスさ」
日本連合においての会話。
この世界ではソロモン戦が一週間ほど早く起きており、そのためア・バオア・クー戦も原作よし前倒しに行われることとなった。
連合
夢幻会においてもソーラレイ対策が頻繁に話合われていたが、当のコロニーレーザーがサイド3に置かれていることから、これを事前に対策するのは難しいとされた。
このため艦隊を複数に分け、多方向から進撃。
同時に作戦日をずらすことによりジオンの準備が整う前、またはソーラレイの照準が付けら得る前に攻撃を開始するというシンプルな対策となった。
宇宙に上がっている日本連合艦隊も二個艦隊から部隊を8つほどに分散。
連邦艦隊と別れながらソーラレイが当たらないことを祈りながら突撃することとなる。
一応連邦側からは後方に下がってもいいという提案もあったが、ここにきて自分たちだけ後ろに下がるような臆病さを良くも悪くも日連艦隊は持ち合わせていなかった。
158 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/19(金) 18:58:43 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [54/330]
「竜魔帝王。バラオ妖帝。突然呼び出して何の用じゃ? わしはこれでも打倒マジンガーの決戦準備が忙しいのじゃが」
「ふふふ…なに。少し提案をと思ってな」
「なに。提案だと?」
「そう。単独での決戦を避け、共に時期を合わせないかという提案よ」
「単独で決戦を仕掛けても人類は倒せぬ。それは恐竜帝国が証明したからな」
「そして同時に仕掛けるのだ。さすればマジンガーだろうとライディーンだろうと敵ではない」
「ふん。断る!確かに貴様らとは同盟相手じゃが、マジンガーZ…己の仇敵を取られて良いなどとは思っておらん。
恐竜帝国も負けたとはいえ、その戦いぶりは見事なものであった。
何よりライバルの首級を己の手で挙げてこそ我が野望は始まるのよ!!」
「そうか、そうか…それは残念」
「ならばドクターヘル…ここで死ぬしかないなぁ!!」
地底同盟の仲間に突如呼び出されたドクターヘルとその幹部たち。
その内容はヘルが独自に進める決戦の準備を止めて、同じ時期に大攻勢に出ないかという誘いであった。
ヘルはこれを拒否。自力でのマジンガーZ打倒を宣言。
これに対して竜魔帝王とバラオ妖帝はわかり切っていたと言わんばかりにドクターヘルへ死の宣告を告げた。
「裏切ったか!竜魔!バラオ!!」
「! ドクターヘル!周辺に多数の反応が!これはハニワ幻人と化石獣…いやエネルギー量が違う!?」
「それにこの見覚えのない軍勢!? 機械獣に似ている?」
「ふふふ…我々の新たな戦力。ロボット獣と巨烈獣だ。そして…」
「お初にお目にかかるなドクターヘル。我が名は暗黒大将軍。此度は闇の帝王の使いとして参った」
「暗黒大将軍!ミケーネだと!まさか既に復活していたのか!!」
「貴様らを囲んでいる一翼は我が戦闘獣だ。機械獣と似ているのではない。貴様らのロボットが我々の戦闘獣を模している。違うか?」
「我々の新たな同盟者だよ。そしてもう一人が」
「代理で失礼。百鬼帝国のマクドナルドと申します。此度はブライ大帝の代理で地底同盟へ参上いたしました。
我々も新たに地底同盟へ参加することとなりました。どうかお見知りおきよ」
「まあその知己も短い物となるがな」
「元々同盟内唯一の人間である貴様のことを目障りだったのだ!」
「だが貴様の戦力は有用だ。故にここで貴様らを殺しバードスの杖と軍団、拠点をそっくりそのまま頂こうというのだあ!!」
「というわけですドクターヘル。どうかお覚悟を」
ドクターヘル一派の追放と殺害要求。そして新たな同盟者を突きつけた地底同盟の様子。
新たな同盟者にミケーネ帝国と百鬼帝国を迎え、更に同盟内においてただ一つ人間の勢力故に目障りを思っていたドクターヘルたちを殺害し、その戦力を丸々接収することを宣言した。
159 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/19(金) 19:00:12 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [55/330]
「ド、ドクターヘル。囲まれております」
「エネルギー反応を見る限りどれも我々の機械獣より高性能な可能性も」
「敵の数も今回連れてきた護衛の数を上回っております!」
「ふふ…ふふふ…」
「ドクターヘル?」
「よいではないか。いいか!アシュラ!ブロッケン!ピグマン!
この程度の逆境。乗り越えられずして世界征服などできん!
我らの宿敵はこの程度の逆境に挫けたか?いいや挫けなかった!
我らの好敵はこの程度の戦力差に臆したか?いいや臆さなかった!
我らの怨敵はこの程度の質の差に負けたか?いいや最後には打ち勝った!
ならば我らも同じことをすればよい!勝てばよいのだ!臆するな!前を向け!
ここで敵の首魁を全て討ち取り我々こそが世界最強と証明するのだ!!!」
「「「ハッ!我らがドクターヘルの御心のままに!!」」」
この戦力差の前に欠片も臆さなかったドクターヘルの一喝。
彼等は…ドクターヘルは勇敢に戦い、あらん限りの力で暴れ、敵の喉笛あと一歩前で迫り…華々しく散った。
「思ったよりも手古摺ったな」
「人間ながら天晴と言っておこう」
「部下三匹は逃げたようだが…まあ捨て置くか。あやつらには何もできんだろう」
「バードスの杖は奪った。あとは各地の機械獣プラントや戦力、拠点の接収に移るか」
「お三方。こやつの死体。ミケーネで持ち帰ってもいいですかな?」
「何か利用されるおつもりかな?」
「まあな… 同僚がこやつの脳を求めているそうだ」
(アルゴスの奴め。嫌な命を出す…だが闇の帝王様の認可もある…拒否はできないか)
戦いの後片付けを始める地底同盟の様子。
ドクターヘルは勇敢に戦ったが、その戦力差はいかんともし難かったというのが結果である。
戦後その遺体は暗黒大将軍の手により丁重に扱われながらもミケーネ帝国へ移送された。
その後アルゴス長官の手で蘇生、洗脳、改造され地獄大元帥としてミケーネに利用されていく。
160 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/19(金) 19:01:07 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [56/330]
「ううぅ…ドクターヘルぅ…」
「最後の最後で我らを逃がすために囮になるなど!」
「我らこそあの場で盾となり死ぬべきだった…」
「我らを命懸けで守ったドクターヘルへの恩義…そして怨敵地底同盟!」
「必ずや…必ずや我らを逃がしたことを後悔させてやる!」
「たとえ魂魄百万回生まれ変わろうともこの恨み晴らすからなぁあ!!」
最後の最後にドクターヘルの献身と地底同盟の慢心により見逃されたアシュラ、ブロッケン、ピグマンの三幹部。
命からがら生き残ってしまった三幹部はドクターヘルの敵討ちを誓う。
この後思いもよらぬ人物たちと合流し互いに己の主を殺した地底同盟を執拗に付け狙っていく。
「ドクターヘルが嵌められて死んだらしい」
「一緒に戦ってきた仲間だってのに惨いことをしやがる…」
「ヒミカさまは人間ながらヘルのことを評価して信用もしていたんだがなぁ」
「今の竜魔帝王になってから全部変わっちまった…」
「ヒミカ様も粛清されちまったし…」
「部下想いでいいお人ではあったんだがなぁ」
「俺たちもっとヒミカ様のこと考えて仲良くするんだった」
「…なあミマシ、アマソ。このままでいいと思うか?
「イキマ…突然どうしたんだ?」
「そりゃ俺たちだって今の待遇は不満だけどよ」
「ドクターヘルのところの三幹部はどうやら生き残ったらしい。主思いのあいつらはさぞかし地底同盟を恨んで、復讐しに来るだろうよ」
「それがどうかしたのか?」
「…俺たち三人。そしてあいつらで手を組まねえか? ヒミカ様の敵討ちだ」
同僚に内心を打ち明けた邪魔大王国のイキマ。
その後現在の待遇を嘆いていたミマシ、アマソもその提案に乗り、ドクターヘルの三幹部を探し、手を組むこととなる。
改めてドクターヘル組残党と手を組んだ後も現在は雌伏の時と大人しく竜魔帝王に従っているが、内心では虎視眈々と反逆の時を待っている。
161 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/19(金) 19:01:51 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [57/330]
投下終了
次回 ア・バオア・クーは燃えているか!
最終更新:2026年06月01日 18:10