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519 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/24(水) 18:16:52 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [152/330]
ああ、我ら日本連合 クロス版 その11


「何ッ!?ソーラレイが使えないだと!!」

「はい。本国からの連絡です。どうやら収束機能が不調だそうでして」

「馬鹿な…数日前までは順調に稼働していたはず…」

「ど、どうします総帥!? このままでは切り札がない状況で連邦との決戦が」

「…現有戦力でどうにかするしかあるまい。そのためのドロス級とビグザム軍団だ。
幸い月からも援軍が向かっている。要塞まで連邦を誘い込み挟撃するぞ」


訃報。ソーラレイ不発。このことにギレン総帥を始めとしたア・バオア・クー司令部は恐怖した。

ほんの数日前までは順調に稼働していたはずなのになんでやろなぁ。

なお月からはキシリアの部隊が援軍に向かっていた。
複数のMAアプサラスを擁する大部隊である。



「それでソーラレイの掌握は?」

「はい。完了いたしております。同時に以前より進めていたサイド3各所への浸透も計画通りに」

「よろしい。ふふ…ジオンも連邦も共に光の中に消えてもらおう。ア・バオア・クーは連中の墓標となるのだ」


制圧した月でほくそ笑む頭に角付けた面々の会話。

密かにソーラレイも掌握しており、このままでは最悪の結果を辿ることに…



「いいか。キシリア様の命を伝える。ソーラレイを全力で無力化せよだ」

「突然来られたかと思えば無茶を仰る…が、やってみましょう」

「頼む。私はコロニーの方で出来る限り市民の脱出を支援しようと思う」

「ソーラレイは我々でいいとして、そちらは単独で大丈夫なので?」

「先んじてギレン派やダイクン派へ連絡は行っている。彼らが全面協力してくれるそうだ」

「よく信じてくれましたなぁ」

「どうやら前々からきな臭い物を彼らも感じていたそうだ。余裕が出来ればそちらにも援軍を送る」

「ありがたいことですな。では我々サイクロプス隊は任務に行きます。ご武運を。マ・クベ殿」

「ああ。君たちもな。シュタイナー隊長」


本国にどうにか辿り着いたマ・クベと現地にて合流したサイクロプス隊との会話。

既にソーラレイは敵に掌握されていたため、それの破壊をサイクロプス隊へ命令したところ。

マ・クベ自身は話を通して本国の諸派閥と共に市民の避難を始めようとしていた。
しかし肝心の前線へは無線妨害のせいで連絡が届かず、連邦との火ぶたが切って落とされていた。



「ソーラレイ…来ませんでしたね?」

「うちの諜報部隊ってなんか動いていたっけ?」

「いや。そんな話は聞いてないが」

「もしかして完成していなかった?」

「何はともあれ既にア・バオア・クー近辺。あとは要塞を盾にしながら進軍すればもう撃つことはできないだろう」

「連邦艦隊も既にそれぞれ攻撃を開始していますな」

「訝しいことではあるが…乗り遅れるのはもっと不味いか」

ソーラレイが撃たれなかったことに拍子抜けした日本連合艦隊の司令部。

何だかわからんが既にア・バオア・クー目前だし突撃だな!ヨシ!!!

ソーラレイが撃たれなかったことを訝しんではいたが、しかし既に戦場は目前であった。

520 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/24(水) 18:17:33 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [153/330]
「れ、連邦軍の攻撃です!凄い数のミサイルと無人機が」

「N、E、W、S.全方面からの攻撃です!」

「こちらも迎撃の衛星ミサイルと無人機を出せ! その後はMS、MA部隊での反撃だ。
ビグザム隊は敵を要塞近辺まで引き寄せてから出す!ぬかるなよ」


遂に始まった連邦の攻撃に対するジオン軍の反応。

わかっていたことであるがソーラレイによる損失もなかった連邦軍はジオンの想像以上の数を投入しており、原作以上の物量をもってア・バオア・クーを宙域ごと押しつぶさん勢いで迫ってきた。



「ジオンの迎撃より激しく!」

「追加でミサイル三連射!デコイも出せ!その後に艦載機部隊発進だ!」

「途上にはビーム攪乱膜が撒かれているが実弾は防げない!気を抜くなよ!」

「ここを突破すれば残りはジオン本国!戦争の終わりだ!気張れ!」


対する連邦側の反応。
ここが一年戦争最後の戦いと確信していた連邦側は上から下までガンギマリしていた。

敵の初期迎撃を潰し、攪乱膜の中を突き進み、敵の無人機をスクラップにして、迎撃にでてきたジオンの有人部隊とかち合った。



「N、W、Sに敵巨大空母。敵の主力と思われ、戦力数も多く確認されます」

「Eフィールドは明らかに敵の数が少ないですが、動きの良い部隊が。
グワジン級も複数確認。どうやら精鋭を置いていると思われます」

「攻めるならEフィールドが良いと思うが…さて」

「十中八九Eフィールドは囮でしょうな」

「月軌道を監視している部隊からグラナダの艦隊が発進したという連絡もあります」

「Eフィールドは月面側だったな…下手に深入りすれば月からの艦隊と挟み撃ちか」

「ソーラーシステムの展開にも時間がかかる。無理攻めする理由もない」

「むしろ月艦隊が到着してからの方が好都合だな。諸共潰せる。まともに戦える戦力がなければジオンも白旗を振りやすくなるだろう」


ジオンの激しい抵抗にあった連邦艦隊側の様子。

ジオン最後の砦の攻略作戦だけあって簡単に落とせるとは思っていなかったからか案外冷静な指揮官が多かった。

ジオン側の目論見も看破しており、必要以上に深入りしようとせず外周部分での戦闘に終始していた。

戦力差を考えればグラナダの艦隊が合流してなお連邦側が圧倒的優位。
時間は連邦の味方であった。



「Nフィールド戦況優位!」

「Sフィールド敵の攻勢抑えられています!」

「Wフィールド。連邦の部隊が後退しています。現地部隊は過度な追撃はせず待機。
今のうちに修理と補給を」

「Sフィールド。思ったより敵の食いつきが悪い¥」

「やはり敵はこちらの策を見破ってきましたか」

「それこそ予定通りだ。それよりも外縁部の索敵を増やせ。連中の太陽光兵器を使われる前に破壊する」


初動の戦いではなんとジオン側が優位に進めていた。
ギレンの指揮もあるが、連邦側がソーラレイに撃たれないよう小艦隊ずつに分かれていたため、初動の足並みが乱れていたためである。

このため連邦側の戦力が合流しきる僅かな間であったが、戦力で劣るジオンは小別れした連邦相手に多少であるが優位に戦えていた。

521 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/24(水) 18:18:30 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [154/330]

「もう少し足並みを揃えてから攻撃すべきだったかな?」

「JAFの情報…今まで大きく外れることはなかったはずですが…」

「まあ問題はない。実際一か所に固まったところをやられるのが一番被害が大きいからな」

「ジオンの大型MAや例のNT部隊がまとまって突撃してくれば主力艦隊の一つや二つ消えても可笑しくないですしな」

「実際ソロモンでは第二と第五がMAに。第八がNT部隊にやられた」

「NT部隊は例の第13部隊が撃退したそうですが…二つ目があったとしても可笑しくないですしな」

「慎重に越したことはない。我々はそれで一度痛い目にあっているのだから」

「ソーラーシステム展開が間もなく完了だそうです」

「そうか。では第二幕といこうか」


再び視点が移って連邦側の会話。

日本連合から情報は外れてしまったが、そのことは余り問題視していなかった。
一度予見が外れた程度で軽視するほど軽い信用ではなかったためである。

小分けに艦隊を前進させるという案はソロモンでのビグザムの猛威を考えれば悪くない提案であったことも大きい。
かのMAの機動力が低いことを連邦は見抜いていたからである。

どこか一つの小艦隊に引っかかれば、他の艦隊はその間前に出れる。
そうすれば最終的に戦力数が多い連邦の方が優位に立てるからだ。



「敵の太陽光兵器の展開を確認したとのことです」

「よし。ビグザムを五機向かわせろ。それを囮として高速MA部隊とキマイラ隊が本命だ。ぬかるなよ」


「ようやっと俺たちキマイラ隊の出番か」

「このまえ連邦の独立部隊に酷い目あわされた時は決戦に間に合うかと思ったが…案外どうにかなるものだな」

「我々の部隊は良くも悪くも量産機主体でしたから、すぐに立て直せました。
しかしシャア大佐のNT部隊は…」

「連中は確か本国で修理だったか。頼りになる奴らだったし、この戦いが終わるまでには合流してくれるといいんだが」

「むしろ俺たちの手でこの戦いを終わらせる気概を持て。そんで連中がア・バオア・クーにやってきたら手厚くもてなしてやるろうぜ!」

「ジョニーの言う通りだな。さあ皆行くぞ!」


ソーラーシステムの展開場所を察知したジオン側の対抗。

貴重なビグザムを囮に高機動MA部隊と再編の終わっていたキマイラ隊を本命とした作戦である。

狙いは敵指揮艦艇の排除と出来ればソーラーシステムそのものの破壊であった。




「て、敵大型MAが真っすぐこっちに!!」

「数は5…5機です!ソロモンの時より多い!?」

「ビビるな!展開作業を急がせろ!」

「ふむ…このままでは満足に照射できるかも怪しいか…」

「閣下。先に正面の敵巨大MA部隊へ照射するのはどうでしょう?
あれらを排除すれば第二射の問題もないかと」

「そうだな…よし。先に敵巨大MA軍を撃破する!照準変更開始!」


ソーラーシステムに殺到してくるビグザム軍団を見た第六艦隊の対応。

ソーラーシステムの護衛と制御を担当していた第六艦隊は突撃してくるビグザム軍団の排除を優先。
ソーラーシステムの展開作業を中断。そのまま敵巨大MA軍団への照準を変更する腹積もりであった。

522 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/24(水) 18:19:05 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [155/330]
「ビグザム9号機撃沈!続いて12号機へ照射が、ああ!」

「ビグザムが全滅する前に敵を叩く!行くぞ!

「連中が囮になっている隙に敵の司令艦を探せ!」

「彼らの犠牲を無駄にするな!ヴァルヴァロ隊いくぞ!」


「ジオンのMSとMA!?どこから来たんだ!」

「正面のビグザムは囮かぁ!」

「対空射撃開始!弾幕張れ!」

「敵機急接近!!」

「…任務を果たせなかったか。すみませんレビル将軍」


第六艦隊へ強襲するキマイラ隊とケリィ・レズナー大尉のMA隊。
両部隊は見ごとソーラーシステムの制御を担当していた第六艦隊旗艦を撃破。
同システムを停止させることに成功した。

その後生き残ったビグザム一機と共に残存ソーラーシステムを破壊。
此度の戦いではソーラーシステムの再建は不可能だろうというレベルまでミラーパネルを破砕した後に撤退した。

幸いミラーパネルを破壊することが優先されたため、第六艦隊の被害がビグザム二機に襲われた割には軽微であり、副司令官が司令の立場を受け継ぎ戦線へ復帰した。



「なに?ソーラーシステムがか」

「はい。どうやら敵巨大MAことビグザムを囮に精鋭部隊の強襲にあったそうです」

「その際に第六艦隊司令官殿も戦死されたという情報が。
幸い艦隊の被害は比較的軽微で、現在再編中とのことです」

「そうか… しかし戦力は以前こちらが優位だ。攻撃を続けろ。第六艦隊の再編も急げよ」

(士官学校の後輩だったあいつが逝ったか…わかってはいたが知人が死ぬのは嫌な物だな)


第六艦隊旗艦撃沈とソーラーシステム大破の報告を受けたレビル将軍。

戦死した第六艦隊司令官はレビル将軍が顔見知りの後輩であった。



「敵の太陽光兵器を破壊できたか。ビグザムを4機も失ったのは痛いが…これで戦況は安定する…」

「き、緊急報告!Sフィールドのドロワが撃沈しました!」

「なに!?」

「こちらも緊急の報告が!Wフィールド突破されました!ミドロは轟沈!!」

「いったい何が起こっているのだ!?」


ソーラーシステムを破壊して一安心したのも束の間。衝撃の報告に揺れるア・バオア・クー司令部。
さしものギレンも動揺を隠せないでいた。

状況はSとWフィールドの要であったドロス級が落され、挙句にWフィールド方面は防衛線が崩壊。
既にア・バオア・クー表面へ敵がなだれ込み始めていた。

ドロワが落されたSフィールドも防衛線は壊滅気味で突破は時間の問題であった。



「敵の巨大空母…どうにか落とせましたね」

「ああ。外側はそれなりに分厚かったが、中に入っちまえばこんなもんよ」

「ったく。ガンダムタイプだけで突っ込むこっちの身にもなって見ろ。きつかったんだからな」

「確かに。敵も腕利きばかりでしたね」

「…確かに危うい場面は幾度かあったな。EXAMもソウダソウダと言っている」

「そういうな。俺はお前たちの腕を信じていたんだよ」


軽口を交わすアムロ、ヤザン、ゼロ、ユウの四人。
アレックス三人組+アレックス素体のブルー四号機による決死?隊である。

Sフィールドの激戦の最中、四人は味方の支援の下で敵の迎撃網を突破(壊滅)
そのままドロワの中で潜り込み、散々暴れて中から破壊していた。

ドロワ撃破後は一旦補給のためホワイトベースへ帰還。他の部隊に任せて第十三部隊は一体後方へ退避した。

523 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/24(水) 18:20:21 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [156/330]
「敵のドロス級。流石に固かったな」

「ああ。だが持ってきておいてよかった対特機セット!」

「ゲッタービーム砲や超合金Zバズーカはオーバーキルだったかな?」

「それを言うならアーマードバルガ並べてカッパー砲ぶち込んだことでは?」

「いやいや。ワダツミのショックカノンで周りの護衛艦隊ごとドロス級のどてっ腹ぶち抜いたことじゃない?
あれ敵のドロス級貫通していたし」

「まあなんにせよこのフィールドの敵防衛線は崩れた。後は味方の連邦部隊と押し込むだけだな」


Wフィールドの状況。ここは日本連合艦隊の持ち場であった。
ここの惨状は第13独立部隊が暴れたSフィールドより酷く、宇宙故に地形を気にする必要のなくなった日本連合が持ち込んだ大火力兵器、巨大兵器が丸ごと投入されていた。

おかげでここを担当していたミドロどころか護衛の艦隊や要塞直衛の機動兵器部隊もほぼ壊滅しており、ジオン側の防衛線は崩壊。
現在は同じWフィールドへ参加していた連邦部隊と共同してア・バオア・クー表面へ取りつき始めている最中であった。

げに恐ろしきは多数精鋭。徒党を組んだ強い奴らである。



「Wフィールドが突破!? Sフィールドまで!」

「おいおい!よそ見していていいのか義足野郎!」

「くそ!趣味の悪い音楽垂れ流しやがって!!」

「そのザク。反応がいいな。前とは比べ物にならねえ」

「ならどうしてお前は対応できているんだ!」

「簡単な話だ!シミュレーションの地底ロボと変わらない程度の速さだからだよ!」

「なんだと!!」

「なにより!シミュに入っている本物(アムロinアレックス)と比べればお前の動きは常識的すぎんだよぉおお!」

「じょ、常識的だって!?」

「そのザクは強いんだ。もうちっとわがままに飛ばしてみな!!」


Eフィールドで続くサイコザクとフルアーマーガンダムの激戦。

重症であったとは言え四肢を切り落としサイコザクに適応したダリルにとって、それで手にした力ですら常識的と言われるのは衝撃であった。

対するイオの方はソロモンで脳をガンダム(アムロ)に焼かれて以降、シミュレーションで猛特訓を重ねており、対地底ロボや腕試しに入っていた対第13部隊とのシミュも経験していた。

このためサイコザクの運動性にも普通についてきており、機体を十全に乗りこなしているイオと機体性能に振り回されるダリルという原作とは真逆の展開が起こっていた。
それこそイオがダリルに対して助言を入れるほどには両者の間に差があった。



「ビグザム隊発進!動けるもの全てをWフィールドに出せ!
Sフィールドには要塞付きのNT部隊を全投入!防衛線を維持!
キシリアの艦隊が来れば挟撃できる!ここが正念場だ!
各員奮起せよ!!」


矢継ぎ早に指示を飛ばすギレン。
予想外のW、Sフィールドの崩壊に流石に余裕がなくなっていた。

虎の子のビグザム部隊及び強化人間とジオングによって編成されたNT部隊を両フィールドへ飛ばし戦況の挽回を図ろうとしていた。

524 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/24(水) 18:21:02 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [157/330]
「敵要塞内から巨大なエネルギー反応多数!」

「1、2、3…これ10機!いやそれ以上いますよ!?」

「船は要塞に近づきすぎるな!デカ物にやられるぞ!」

「敵巨大MA群接近!グロースター、アイダホ轟沈!」

「言わんこっちゃない!MS隊はあのデカ物を叩け!」


「上の連中は無茶を簡単に言う!」

「だがまぁ化石獣やメカザウルスよりは動きは鈍い。弾幕さえ掻い潜れば勝機はある」

「数も十数機ってところか」

「各機フォーメーション地底狩!相手を特機と思って挑め!」

「仮想敵は化石獣だ!10機組んで編隊を崩すな!」

「バズーカとジャベリン持ちを援護しろ!死ぬ気で守れ!」

「俺たちが半壊してでも一機落せればお釣りがくる!散々地上でやったことだ!」


Wフィールドにおいて戦況を挽回するために現れたビグザム隊とそれに果敢に挑んでいく連邦MS隊の様子。

恐ろしいことにギレン肝いりのビグザム軍団を仕留めて回ったのは日本連合でも第13部隊でもなく連邦の一般兵たちであった。

地上で散々地底同盟のロボ相手に戦ってきた彼らは大型の敵との戦いに慣れていた。
部隊が壊滅しようと最後の一人が懐に潜り込んで一撃浴びせれば勝ちと言わんばかりの猛攻の前にビグザムは一機、また一機と沈んでいった。



「あれは…見たことないやつだな」

「ラングの上半身にビグザム…ビグラングってかぁ!」

「あっちブラウ・ブロと合体させているのか?」

「死角を有線ビーム砲で補完できる。悪くない選択だ」

「ビグザムのバリエーションがここまで増えているとはな!」

「おお。青井ダン中尉のバルガが殴りかかってビグザムを吹っ飛ばしたぞ」

「バルガ隊の援護だ!周りの護衛機や有線ビームを片付けるぞ!」

「デカ物同士の殴り合いならバルガの得意分野だぜ!!」


同じくWフィールで戦っていた日本連合の対応。

バルガ隊を中心として各種機動兵器部隊がそれを護衛。
ビグザム…それもビグラングやビグブロと言ったビグザムのバリエーション機の相手をし、これを破壊して回った。



「これは…シャアの部隊が使っていた機体か!!」

「ジオンのNT部隊ってやつか!?」

「各機アンチAフォーメーション!対NT戦術の見せ所だぞ!」

「…そのアンチAフォーメーションって言うのやめません?」

「仕方ないだろう。もっぱら対NTでの仮想敵はお前さんだったからなアムロ少尉」


ドロワが沈み、崩壊寸前であったSフィールドへはギレン肝いりの強化人間部隊が放たれていた。

全員ジオングで統一されているこの部隊はア・バオア・クーにて編成、訓練されていた部隊であり、シャアの部隊と並ぶジオン自慢のNT部隊であった。

ジオングの性能も相まって前線で押し込んでいた連邦の一般部隊に多大が被害をもたらしたが、そこに急行した第13独立部隊が次々と彼らを撃破。

アムロやゼロを仮想敵に対NT訓練を積んでいた彼らからすれば機体性能は良くてもそこまで非常識な行動を取らないギレンのNT部隊は常識的な強敵レベルに落ち着いていた。



「ビグザム部隊損耗率5割を突破!ジオング隊3割を消耗!」

「閣下。主力のいるNフィールドも限界であります。このままでは…」

「…ここまでか」

「ほ、報告!グラナダの艦隊が到着しました!」

「なに!本当か!」

「ならばこのまま敵を挟撃するぞ!!」

「あれ? でもグラナダ艦隊…なんか様子が…」


奥の手のビグザムもNT部隊も戦況を挽回させるまでは至らず!
絶望に支配されかけていたア・バオア・クー司令部を救ったのは遂に到着したグラナダの艦隊であった!

しかしどうやら艦隊の様子が何か変なようで?」

525 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/24(水) 18:22:14 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [158/330]
「グラナダの艦隊だと? いつのまに」

「監視部隊は何をしていた!」

「それよりなんだあれは」

「南アジア戦線で確認された兵器に似ています…」

「まて。確か南アジア戦線の部隊は5機のそいつらにやられたはずだが…まずい!」

「落ち着け。今はジオンとの乱戦を維持しろ。味方事は流石に撃ってこないはずだ」

「! て、敵巨大MA群にエネルギー反応!」

「まさか奴ら味方事!?」

「しゃ、射線上から退避―!」

「間に合いません!!」


月からやってきたグラナダ艦隊。
そしてその艦隊が共に連れてきた二十機以上のアプサラスⅢ。

連邦はこれらの大火力を警戒したが、流石に味方のジオン機ごと撃たないであろうと考えた。
しかしそのような考えは脆くも打ち砕かれた。

グラナダのアプサラス軍団はジオンの味方ごとEフィールドの連邦軍を殲滅した。



「Eフィールドの味方部隊壊滅!? グラナダの部隊が撃った攻撃です!」

「キシリア乱心したか!?」

「あ、グラナダ艦隊から未確認の部隊が! こんな機体データベースにないぞ!?」

「どういうことだ!新型のMSかMAということか!」

「いえ。どちらかというと特機…地上の機械獣や化石獣のような言い知れぬ形の…」

「まさか…いつだ…いつから乗っ取られていた!グラナダを!!!」


味方ごとEフィールドの連邦軍を叩き潰したグラナダ艦隊。
今度はそこから大量の戦闘メカ…百鬼メカが出撃していった。

この時点でギレンは悟った。月は知らぬ間に乗っ取られていたということに。



「う、うわぁ!助けてくれ!?」

「グラナダの部隊は味方じゃないのかよぉ!!」

「ひ、ひぃ…なんだよこいつら!MSじゃないのか?」

「馬鹿!動きを止めるな!!」

「れ、連邦のMS。なんで助けて…」

「どう見てもあれはジオンの機体じゃないだろう!」

「実際見境なく両軍ともに襲われているしな!」

「生き残った奴らは集まって円陣を組め!他のフィールドの味方に合流するぞ!」

「ほら!お前らもこい!ジオンだ連邦だなんてもういってられないぞ!」


突如味方に撃たれ混乱するEフィールドのジオン軍。

アプサラス軍団の一斉攻撃によりSフィールドに展開していた部隊はジオン、連邦問わず半数が消滅。
残りの半分にも多数の百鬼メカが襲い掛かっていた。

アプサラスに撃たれた混乱もあって地底ロボとの戦闘経験がなかった宇宙のジオン兵は突如現れた異形の兵器に良いようにやられていたが、逆に連邦軍はすぐさま現地で部隊を再編。

混乱の続くジオン兵の生き残りも巻き込んで即席の防衛網を作り、味方のいるフィールドまでの撤退を開始した。

地上で散々地底ロボと戦っていた連邦兵たちは、この異形の存在が地底関係のものであることを即座に見抜いたのである。
だってどう見てもあんなセンス人類にはないもの。

526 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/24(水) 18:22:56 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [159/330]
「こいつら機械獣やメカザウルスより強い!」

「ガンダムタイプでギリギリって性能だ!」

「こいつ固すぎんだろ!ガンキャノンのビーム直撃してんのに止まらねえぞ!」

「射撃機は集中砲火!一人で当たろうとするな!攻撃を集中させれば倒せる!!」

「俺たちの部隊が前に出て他の部隊への被害を減らす。アムロとユウは好きに暴れろ。他の連中は全員その援護だ。ゼロの奴も呼び戻せ!」


無論“敵”はEフィールドだけではなく、隣接したSフィールドとNフィールドにも攻撃を開始した。

アプサラスⅢの火力。百鬼メカの圧倒的な強さはただ平押しするだけで数で勝るはずのジオンと連邦の圧倒していた。
不運にも特機に対抗できる戦力を持っていた日本連合はWフィールド。
百鬼帝国の現れたEフィールドの真反対であり、到着まで多少の時間を要した。

そんな中でSフィールドに出張っていた第13独立機動部隊は数少ない正面から百鬼メカと渡り合える部隊であった。

そんな彼等をしても百鬼メカは今まで戦ってきた地底ロボの何倍も強く、苦戦を強いられることとなる。



「こ、怖い…何これ…何なのあいつら」

「そこのジオング!縮こまってないでこっちにこい!」

「え、だれ…連邦の…NT?」

「他の怯えている仲間も集めろ!バラバラに戦っていちゃ勝てないぞ!」

「なんで…敵でしょ」

「あいつらに連邦とジオンの区別なんてない。いいからこい!」

「…わかった」


ジオンの強化人間レイラ・レモンドと第13独立機動部隊のゼロ・ムラサメ。

ジオンの強化人間部隊は突如現れた百鬼の禍々しい気配に怯え、戦意を喪失するものが相次いでいた。

そんな中で先ほどまで撃ち合っていた仲であったが、怯える彼女たちを見たゼロが迷わず手を差し伸べたんだ。
それはホワイトベースや第13部隊にいる間に身に着けたゼロの人間性。
戦闘マシーンの強化人間ではなく、人を思いやれるNTと慣れた彼の善性により発揮された行為であった。



「ディーもノーマも早く!それでゼロ。私はどこへ?」

「僕の部隊だ。あそこは数少ない連中に対抗できる奴らが揃っている」

「でもあそこって最前線なんじゃ」

「地上の戦いで学んだんだ。下手な後方にいるよりも強い味方のそばが安全だってね」


生き残ったジオンのNT部隊を率いて第13部隊への合流を急ぐゼロ・ムラサメ。

彼の言ったことは正しく、百鬼の部隊は次々とア・バオア・クーの戦域に浸透していき前線も後方もないと言わんばかりに暴れ始めた。

そんな中で唯一互角に渡り合っていたのが第13独立機動部隊であった。
レイラたちを無事に部隊の母艦に送り届けた後にゼロは前線に戻っていった。
そこで仲間たちがまだ戦っていたから。



「何が起きている!」

「わ、わかりません。ジオンの援軍部隊が突如味方ごと撃ったかと思えば、そこから地底ロボに似た未確認軍団がジオン、連邦の識別なく両者に攻撃を…」

「それだけわかればいい!本隊の予備も全てだせ!艦隊も前進だ!」

「き、危険ですレビル将軍!本隊まで前に出ては敵MAの攻撃に晒される危険性が」

「構わん!どのみちグラナダからやってきた敵巨大MAを排除しなければ被害は増える一方だ!
艦隊の火力を盛ってこれを撃滅する!」

「他の部隊にも連絡!前線の味方は撤退を開始!残存艦隊は全て前に出ろ!撤退する見方を援護する!」

「生き残れたら今度は宇宙にも対特機装備を配備するよう申請せねばな」


何が起こったのかわからず混乱している連邦軍艦隊司令部。

断片的な情報を聞いたレビル将軍はこれらがジオン以外の仕業と看破。
すぐさま味方の撤退支援を開始した。

艦隊も前に出したのは宇宙軍の機動戦力では推定敵地底ロボの装甲を抜けないだろうと考えてのことである。
事態の打開には戦艦の火力が必要であった。

527 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/24(水) 18:23:31 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [160/330]
「ギレン閣下…」

「味方が壊乱しております。各地で個別に迎撃し続けている部隊もおりますが既にNフィールドの部隊も謎の勢力の攻撃を受け壊滅状態に…」

「閣下お逃げください。本国にへ行けばまだ立て直せます」

「いらん。連中は月から来たのだ。ならばその近くにあるサイド3が無事なはずがない。
ソーラレイに細工をしたの連中の仕業だろう。何故撃ってこないのかはわからんがな」

「では我々は…」

「できる限り残存部隊を集めて宙域から撤退させろ。逃げる先は…ソロモンでいい」

「連邦が受け入れてくれればいいのですが」

「この宙域でも既に連邦の矛先は地底人に向いている。しかもこちらの兵士を助けながらだ。
慣れているのだろうな。このような状況に」

「閣下はいかがいたします?」

「ふん。残りのビグザムを集めろ。私が指揮を執る。アプサラスを潰し味方の退路を作るぞ!出撃だ!」


全てを察したギレンの様子。
サイド3が既に百鬼帝国の手に落ちていることも察したギレンは残存戦力の撤退を命じた。

自ら殿となり敵の主力を撃破。できずとも追撃できないだけの傷を与える。

そう考えらギレンはふと思った。
自分もドズルと同じことをしようとしている。
見た目も性格も全く違う弟であったが、確かに自分たちは兄弟であったようだ。



「義足野郎!後れを取るんじゃねえぞ!」

「そっちこそ。クソでも攻撃が通らない!」

「だからと言っても下手に接近戦を仕掛けようとするなよ。こいつらは俺たちより早い」

「サイコザクで追いつけないなんて悪夢みたいだ」

「だが退けねえ。後ろには負傷兵と学徒兵だからな」

「俺が言うのもなんだけど学徒兵なんて出すんじゃなかった」

「文句を言うならそっちのお偉いさんにするんだな!」

「生き残ったらそうするよ!!」


Sフィールドでやりあっていたイオとダリルのコンビ。
現在は二人で力を合わせ百鬼帝国と戦っていた。

その後ろには負傷兵を満載した両軍の艦艇と、傷つき合流してきた兵士たち。
そして祖国のためと戦場に志願してきた学徒兵たちの姿が存在していた。

彼等は乱戦が続くこの戦場の中で孤立していたのである。



「待たせたなひよっこ共!」

「カスペン大佐! 603のみんなも!」

「それだけじゃないぜ!俺たちキマイラ隊もな!」

「こちら連邦宇宙軍第221MS小隊。今から貴官たちを援護する!」

「こちらマゼラン級キングジョージ。そちらの輸送艦を引っ張る。ここから逃げるぞ」

「連邦兵の人…どうして守ってくれて」

「いいかガキども。戦場にレフェリーなんていねぇ。だから逃げる時は自分で判断して逃げるんだ。わかったな」


孤立した自軍のために各地から集まってきたジオン軍と連邦軍の援軍。
それはイオとダリルが守っていた学徒兵や負傷兵にも届いていた。

彼等の多くは陣営関係なく、人を助け…そして余力がある物から盾となり死んでいった。



「!! !? !!!」

「あのMS…味方だけじゃない。ジオンのMSも助けている?」

「そうだゼファー…それでいい…お前の思うままに人を救うんだ」

「博士も退避してください!俺らが近くにいない方がゼファーも好きに暴れられますから!!」


別の戦域では連邦が開発していた無人MSゼファーガンダムが凄まじい活躍を見せていた。

ゼファーは己自身の判断でジオン、連邦問わず人を助けることを選び、襲い来る百鬼メカ相手に奮闘していた。

528 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/24(水) 18:24:07 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [161/330]
「ビグザム全機突貫!連中のアプサラスを沈めろ!」

「おやまぁ。誰かと思えばギレン総帥自らの出陣でしたか」

「貴君らはJAFの…いいのか?」

「ここまで来たらジオンも連邦もないでしょう。お供しますよ。
どのみちアプサラスを落とさない限りは撤退も覚束ない」

「バルガ隊も全て投入します。周りの地底ロボは我々が押さえますので存分に暴れてください」

「ふ…助かる」


味方の退路を築くため突貫したギレンとビグザム隊。
その護衛に付いたのは同じく突撃を敢行していた日本連合の部隊であった。
ジオンのことは別に好きではないが、それはそれとして国家の重鎮に対しては丁寧に接するくらいの良識は持っている。

日連部隊はこの場で唯一対特機装備…つまり地底ロボにダメージを与えやすい装備を持ち込んでいた。
このため彼らはWフィールドから回ってきてからは率先して前線で戦っており、ビグザム隊の突撃に関しても丁度いいとばかりに御相伴にあずかることとした。

目標はアプサラス軍団の破壊もしくは機能停止である。



「アプサラス隊。ビグザムに砲撃を集中。Iフィールドとて無敵ではない!」

「百鬼隊は何故そのようなカトンボ共を落とせぬ!性能では上回っているはずだ!」

「連中…戦いなれているのか。不味い!あいつら我々の方へ!艦隊の方に来るぞ!!」

「フハハハハ!退かぬ!媚びぬ!顧みぬ!ジオン総帥に逃走はないのだあああ!!」


突撃してきたビグザム軍団と日連部隊に対する百鬼の現場指揮官たちの反応。

勝ちを確信していた彼等であったが一つ誤算があった。
アプサラスは自律駆動ではなく艦隊旗艦からの指示で動く無人機としていたのだ。

これはアプサラスの火力が高すぎたため同士討ちを避ける意味で確実なコントロールをしていたのだが、今回はそれが仇となった。

味方のビグザムが盾となっている隙にギレンの乗るビグザムはアプサラス包囲網を抜け、グラナダの艦隊に特攻。
旗艦となっていたグワジン級を沈め、他多数の艦艇や百鬼メカを道ずれにしながら轟沈。

この旗艦が落ちた僅かな瞬間。自律回路が自律行動へ切り替えるまでのわずかな間が勝機となった。

アプサラス軍団からの火砲が止んだその数舜。
ジオンと連邦は撤退…せず逆襲を開始した。



「今のうちにアプサラスに攻撃だぁ!」

「え、撤退するんじゃ…」

「傷ついている奴は撤退!元気そうなら突撃!これ対地底戦の基本だよ?」

「なるほど。逆に突撃すればいいのか。連邦のMS乗りが強いわけだぜ」

「よか!ワイらキマイラ隊も共にいこうぞ!」

「よっしゃ!キマイラ隊全員このジョニーに続け!連中に一泡吹かすぞ!」


反撃の機会は逃さない。これ対地底人戦の基本である。
相手が動きを止めている?なら殴り放題だよなぁ!!

連邦兵の蛮勇とも取れる行動。これにジオンの新兵たちが恐怖した。
しかし一部の精鋭やベテランは連邦兵と共に突撃を行った。
これに対してもジオンの新兵たちは恐怖した。

この決死の逆凸とギレン閣下とビグザム隊の特攻により20機いたアプサラスⅢはその数を激減させた。



「敵の動きが止まっています!」

「うむ。味方部隊を回収後。この宙域から撤退するぞ」

「ジオンの部隊はどうしますか?」

「それもできうる限り回収だ。これからの戦いは人類同士のものではなくなる」


アプサラス隊の壊滅。旗艦撃沈。戦況が好転し暴れだした日連艦隊、第13部隊、キマイラ隊等々。
これらにより百鬼の動きが鈍くなった隙を見てレビル将軍は艦隊の再編、負傷者の収容。
そして残存するジオンの部隊と合流を図った。

その後負傷者の出来る限り収容し終えた後に連邦の本隊は撤退。

続いて最後だと言わんばかりに残った火力を叩きつけた連邦、ジオンの殿部隊(アムロとかジョニーとかアーマードバルガなんかが残っていた)が百鬼の残存部隊に駄目押しを喰らわせ、これまたその隙に撤退。

ア・バオア・クー宙域から人類は見事逃げおおすことに成功した。

しかし被害は大きかった。

529 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/24(水) 18:24:52 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [162/330]
ア・バオア・クーに布陣していたジオン戦力の7割が脱落(百鬼の捕虜になったものも含む)

連邦側も投入占領の半数を亡くしており、日本連合も投入した二個艦隊のうち、片割れが半壊状態で再編を余儀なくされた。
残った日連艦隊のもう片方もかなり損傷機が目立った。

実質ジオン、連邦、日本連合は宇宙戦力の半数以上を失ったと言っても過言ではなかった。

また百鬼帝国の公式声明が出され、サイド3、グラナダの陥落も確実となった。

だがこれはまだマシな報告である。

真の凶報。それは地上における地底同盟の一斉大侵攻開始であった。


欧州ではミケーネが蜂起し、瞬く間にかの地を制圧。アジア・太平洋方面でも多数の部隊が確認されていた。
特にマジンガーZを始めとするマジンガー軍団を既に追い込んでおり、日本はミケーネを始めとする地底同盟に包囲されていた。

東アジアではため込んだ戦力を吐き出した邪魔大王国の手により、オセアニア・東南アジア方面で苦戦が続出。
日本列島でも九州・沖縄が占領されており、現在ジーグチームを中心に防衛戦が続いている。

太平洋・北米では同じく戦力を貯め込んでいた妖魔帝国が多数の化石獣及び巨烈獣、合体巨烈獣。そして本拠地である妖魔島をもって蹂躙を開始。
元々他の地底勢と比べても頭一つ抜けていた強さであったが巨烈獣、合体巨烈獣を多数投入しての攻撃はライディーンチームはもとより現地の連邦軍からしても絶望的な戦況を強いていた。

百鬼帝国は中国・ロシア・太平洋へと広く部隊を展開。
恐竜帝国の残党も引き込み、戦力を底上げしていた彼らは瞬く間に現地の連邦部隊を数と質の差で蹴散らし、そしてゲッターチームをも早乙女研究所に閉塞させるなど追い込んでいた。

何よりも不味い事態が彼等地底四勢力は共同して別方面軍を組織したことである。
狙いは小笠原沖。日本連合が借り受けるゲート海域。

地底同盟は小笠原沖のゲート群の占領と、それによる並行世界への侵攻を目論んでいた。

530 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2025/12/24(水) 18:27:27 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [163/330]
投下終了

きっと皆はもうア・バオア・クーだから物語も終盤だと思ってくれていたと思うんだ。

うん。そうなんだ。すまない。
これ実はまだ中盤戦(´・ω・`)

これからが本当の終盤戦開始なんだ。


次回はソーラレイはどうして撃たれなかったのか。
ジオン本国ことサイド3はどうなったのかを描くヨ!

その次は改めて地上の様子を描く予定。
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最終更新:2026年06月01日 18:24