68 名前:ナイ神父Mk-2[sage] 投稿日:2026/01/08(木) 23:37:09 ID:p939189-ipxg03101akita.akita.ocn.ne.jp [24/197]
憂鬱スパロボ
Fルート 未来編
地の底にて
皇国の地下は過去のインフラ開発或いは首都圏での亜炭鉱開発、そして遥か過去より違法に掘られた
地下坑道によって複雑怪奇な地下構造となっていた。それを利用して後ろ暗い人間や怪人、怪異の類が
地下に潜み、彼方此方で抗争やあるいは地上の権益を狙い顔を出すと言った活動を繰り返していたのである。
帝都地下の都市の一つ、水ノチマタもそうして生まれた都市の一つだ。過去は福面党が勢力を拡大していた
この地域ではあったが数年前にソコレ四六三号との戦闘によって福面党が退去、現在は違う勢力が都市の
実権を握っている。そんな都市のクラガリの中に本来は見られない集団が二つ存在していた。片や
アビスの探窟家である白笛、ボンドルド率いる祈手、もう片方がアルビオン共和国のスパイチーム白鳩
である。設けられた会場は旧福面党本部であるが、これは比較的大所帯なか彼等を受け入れられる
人員が少ないという事も理由であった。
彼の指定で極秘裏の会談と言う事で、特定の勢力の関りの薄いクラガリでの会談であったが住民の
多くが仮面をして素顔を隠しているクラガリに置いても祈手達の存在は異質と言えるほどの存在感を
放っていた。その異形の風体によって気圧されたチーム白鳩のメンバーも中々口を開けないでいる中、
話が進まないと思ったのか面識のあるチセが先に口火を切った。
「久しぶりだな、黎明卿。」
「お久しぶりです。貴方が第五層にカッショウガシラの素材を求めてきて以来ですね。」
「ああ…あの時は助かった。」
「後ろに居るのが例の方々ですね。改めて名乗らせて頂きます。私はボンドルド、奈落の探窟家。
黎明卿と人は呼びます。」
「アルビオン王国第四王女シャーロットです。今回は会談の場を設け居て頂きありがとうございます。」
ボンドルドからのあいさつに対して、固まっていた彼女達も動き出し警戒を解かないまでもプリンセスを
皮切りに挨拶を行った。紳士的とは言え相手は嘗てアルビオンを翻弄した探窟家たちと同様の白笛である、
緊張をするなと言う方が無理があるのである。しかし、それで停滞していても話は進まない以上彼女達も
進まざるを得ないのである。
「単刀直入に訪ねたいのですが、何故会談を受け入れてくれたのでしょうか?」
「おや…てっきり、ビスマルク氏から聞いているものと思って居ましたが…」
「余計な意図は省いた方が効率がいいでしょ?私からの言葉だとライヒの意図が含まれてしまうわ。」
プリンセスからの質問に対して意外そうな返答するボンドルドであったが、それに対してプリンセスたちの
疑問も増える事になった。確かに電話口でビスマルクはボンドルドとの会談をライヒとの伝手で作れた事は
言っていたが、その理由は何も話して居なかったためである。そうした疑問は会談の会場となっている
部屋の外のか聞こえたビスマルクの声によって遮られた。
会場へと入ってきたビスマルクは開いていた席に座ると改めて周辺にるいるメンバーを確認した
ビスマルクはボンドルドへと向き直ると会話を続ける。
「貴方の話を聞いたから、私も会談をセッティングしたんだけど?」
「そうですね…確かに私の口から直接話した方が良い話題でした。」
「この話はオースでも良く知られる話ですが、アビスでは2000年周期で異変が起こります。
これは表層等で見つかるお祈り骸骨と言われる古代の人間の遺骸や各層の植生などからの推論として
存在している物なのですが…幾つかの資料を確認すると過去の文明崩壊も2000年の周期に置いて影響が
出ている様子なのです。」
「信憑性はあるの?」
「此処からは私も補足させてもらうわ。」
69 名前:ナイ神父Mk-2[sage] 投稿日:2026/01/08(木) 23:37:39 ID:p939189-ipxg03101akita.akita.ocn.ne.jp [25/197]
ボンドルドの話に対してアンジェが疑問を呈したがそれは当然と言えた。コレだけを聞けばよくある予言や
都市伝説の類でしかない事である。それを白笛の探窟家が話すという事自体がある種の信憑性がある事態
ではあるのだが、国家が動くには余りに根拠が不足していると言えた。アンジュの疑問に対して
ボンドルドに代わる様にビスマルクが話し出す。
「ライヒでは幾つかの古代文明の調査をしている。発掘兵器やノーマンズランド等ね、アナトリア半島
での錬金術災害を除くと大凡の文明は2000年前に滅びている。所謂終末と言える状況ね…残っている
文献などを解明するとそれはアビスの異変に端を発してる可能性が高いのよ。」
「仮にそうだとして、欧州には殆ど遺跡や遺物は無い。欧州には関係の無い事。」
「ケイバーライトは?アレだけ特殊な物質が何の理由も無く精製されると思う?」
「それは…」
流石にケイバーライトの存在に関してはアンジェも即答が出来る事では無かった。アルビオンに於いても
未だなぜケイバーライトがアルビオン本土で見つかるかは解明されていない為、過去の遺物ではと言う
噂も流れている為である。特殊性に対して採掘される地層が浅い事も上げられる。
「まあ、この点はどうでも良いの、この会議の本題は…私達ライヒと黎明卿はプリンセスを支援する
用意があるという事ね…」
「どういう事でしょうか?」
その疑問は最もと言えた。現状もライヒは共和国に協力している段階であり、既にプリンセスとも協力
関係にあると言えた。ボンドルドが支援に加わるというなら理解はしやすいが、意図が読めなかったので
ある。その意図に先に気が付いたのはアンジェであった。
「アンジェ!?」
「お前、何を…」
「プリンセス個人に支援する用意がある。そう言うって事は、あなた達はプリンセスに何かさせようとしている。違う?」
銃を突きつけた事で一気に白鳩側からは不穏な空気が発生するが、銃を突きつけられているという状況に
おいてもボンドルドは動かず、祈手達も警戒する素振りすら見せて居ない。その隣ではビスマルクも
出された紅茶を飲みながらリラックスしておりその状況が更にメンバーに対して困惑を産み出している。
「その通りね。正確に言うなら、私たちはプリンセスに王座を次いで欲しい、その為の支援の用意が
あるって事、もうすぐ始まる戦争の後にね…」
「戦争…?」
「其方も伝えて居なかったので?」
「こっちに来てもらってからの方が良いと思って…」
銃を向けられているという事を理解しながらも、それを何でもない様にボンドルドはビスマルクに
話しかけた。彼等の行動を警戒しつつも困惑を隠せないアンジェは警戒を解く事は無かったが次の言葉は
銃を思わず降ろしてしまう程の驚愕を伴うものであった。
70 名前:ナイ神父Mk-2[sage] 投稿日:2026/01/08(木) 23:38:14 ID:p939189-ipxg03101akita.akita.ocn.ne.jp [26/197]
「此方の各地の諜報部からの情報だと、間もなくユーラシア大陸全域を巻き込んだ大戦が起きる。
世界大戦…血で血を洗う地獄の幕開け。」
「そんな、何か避ける方法は無いんですか?共和国や王国に伝えれば…」
「残念だけど、此処まで来ると誰がどう動くという段階じゃないわ。仮に今の主戦派を粛清する事が
出来たとしてそれが新しい火種になって戦争へと至るでしょうね…それに、共和国軍部、王国政府
共に過激派を抑えきれなくなってきている、何れ決壊するわ。」
恐ろしい情報の開示に対して白鳩は唯相手の話を聞くしか無かった、取り乱して本国への連絡を提案する
ベアトリスに対してもビスマルクは冷たく返すと改めてプリンセスへと向き直る。
「だからこそ、あなた達にはプリンセスに改めて問いたいの。我々の手を取るか否かを…」
「私が断れば?」
「時間が無い以上は大戦が起きた後にライヒが全てを圧し潰すわ。文字通りのデウスエクスマキナとなってね。」
その方が手っ取り早いでしょ?等とビスマルクは言っていたが、プリンセスも白鳩のメンバーはすぐには
返答が出来なかった。此処までの大事に至りつつもすぐに動ける位置からは遠のいてしまった彼女達は
より大きな歴史の流れに翻弄されつつも選択をしなければならなくなっている。この説明から暫く
経った後、アルビオンでは共和国主導の対王国クーデターによる内戦が再発、それと共に欧州各地で
火の手が上がると共に中央アジア諸国も欧州への復讐の為に、西進を開始している。
71 名前:ナイ神父Mk-2[sage] 投稿日:2026/01/08(木) 23:39:00 ID:p939189-ipxg03101akita.akita.ocn.ne.jp [27/197]
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一先ずプリプリ組の戦後までの保存の為の会をば…
最終更新:2026年06月23日 17:00