520:弥次郎:2026/01/27(火) 16:44:01 HOST:sp49-109-141-63.tck02.spmode.ne.jp
憂鬱プリプリ×エスコン 証言録
「たとえ苦境にあっても、我々ベルカは星を見上げたい。盟友のインペリアル・ヤーパンのように」
- 解散総選挙で航空宇宙分野への積極的投資への転換を明言し、見事に当選したベルカ連邦首相の所信表明演説にて。※1
「私はあの映像を見て確信したのだ。
世界は変わる、変えられるのだと」
- 月の水平線から地球が徐々にせり上がる映像を見た、南ベルカ国営宇宙産業廠の技術者アントン・カプチェンコの著書より。※2
「アヴァロンダムは通常のダムになったか……」
「秘匿された弾道弾発射基地を作るために費やされる資材と資金で何ができるかを考えればな」
「まあ、悪いことではない。悲しいが軍事は何も生まないからな」
- 軍関係者の会話。宇宙開発事業へ資金を振り分けたため、アヴァロンダムはミサイルサイロなどを廃止することになった。
「エクスキャリバーを防空システム兼レーザー給電設備にするとは思い切ったことをするな……」
「宇宙で衛星によって発電。立地的に障害物の少ないここで受けとって、さらにエクスキャリバーの先端から四方へと送電。
有線の送電システムと並行させることで、災害などにも左右されにくい電力供給の実現を果たす、か」
「丘陵地帯の多い我が国では物理的な送電システムの維持と整備は中々大変だからな」
「おかげでエクスキャリバーの建設反対運動もおさまったのだし、ヤーパン様様だ。
日々の光熱費が格段に安くなるというわかりやすい利益には飛びつきたくなる」
- エクスキャリバーの開発チームの会話。送電・受電設備の機能も盛り込むことで、タウブルグ周辺の住人に利を齎して無事に落成した。※3
「むしろ衛星と受電設備を増やせと建設要求運動まで起こった始末だしな……」
「そっちに関しては政府が何とかするだろうさ」
「地上のインフラはどうしても劣化しやすく災害に弱いが、宇宙にも置けるならばリスク分散ができるのだが、
かといって無節操に作っていいわけじゃないのが難しい」
「それこそ、自然環境を壊してでも設備を作る必要があるわけだし……」
- 同上。発電衛星と送受電設備が齎した利益は大きく、ベルカ内外では誘致合戦が勃発した。
521:弥次郎:2026/01/27(火) 16:44:57 HOST:sp49-109-141-63.tck02.spmode.ne.jp
「いずれはレーザー推進システムにも転用できそうだな」
「そっちは確かフレスベルグとかで実験するそうだよ。
あの大型航空機を飛ばす手段はいくらあっても困らないし」
「ケイバーライトがあればもっと簡単にできるらしいが……」
「ケイバーライトも捜索されているが、見つかるといいなくらいに考えた方がよさそうだ。
あちらの研究では、ケイバーライトは途方もない幸運が起こって生成されたと言われているしな……」
- 同上。プリプリ側の信頼を得たベルカはケイバーライト機関などを貸与されており、その恩恵を得られていたが、自前での捜索も継続していた。
「ケイバーライトがないか探せ、探すんだ!」
「あの物質があれば小国のベルカに負けないのだ!」
「なんとしてでも見つける、あるいは作り出せ!」
- ストレンジリアル側の各国首脳からの檄。プリプリ側の繁栄を支えたエキゾチック物質の捜索や研究が奨励されたが、簡単にいくわけがなかった。
「まあ、ウチでもケイバーライトの人為的な生成はまだ成功していないのです」
「そうなんですか……サンプルがあればできると思ったのですがね」
「発見から300年も研究・探求が継続されていますが、未だに謎も多く、発見が続いている物質です。
幸い、鉱脈も新たに発見できたり、採掘・精製技術の進歩もあってまだまだ長く使える見込みです。
こちらでもまだ見つかっていないか、あるいは地球の外にあるかもしれません」
「気長に探すのが一番ですね」
「焦って結果を求めると失敗しますからね」
- ベルカと日本の首脳会談にて。プリプリ側では、月に新たなケイバーライトの鉱脈が発見されていたため、各国にも配る余裕はあった。
「何とかケイバーライト機関の貸与を受けられないか……?」
「交渉はしてはいるが、なしのつぶてだ。
平和利用することを確約できないならば貸与もできないし、資料も限定的にしか渡せない、と。
それこそベルカのように国を挙げて覚悟を見せないと駄目だとな」
「あれはベルカが経済が破綻するか、宇宙事業で飛躍するかの二者択一なんて切羽詰まった状況だからできたことだぞ。
健全な状態の国家があんなに都合よく挙国一致なんてできるわけがない!」
- オーシア首脳部での会話。プリプリ側はケイバーライトの危険性を知るために徒な拡散などは避けており、ベルカ以外への提供などは渋っていた。
「当時のベルカ空軍パイロットには2つの道があった。
これまで通り、弱きを守るために飛ぶか。それとも、国の未来を拓くために飛ぶか。
私は弱きを守るために戦うことを選んだが、知り合いのパイロットたちは何人かが軍から離れ戦い以外の道を選んだ。
---いや、彼らもまた一命を賭して戦いに挑んでいった。未来を拓くことが、戦いではないならばなんだというのだろうね?」
- オーシア・ベルカ戦争後、ゼーレヴェに参加したベルカ空軍パイロットのデミトリ・ハインリッヒへのインタビューにて。※4
「オーシアの航空艦「エピオルニス」だとっ!どうみてもニーズヘッグだろうが!
ベルカとヤーパンから奪い、手前勝手に改造して、飛べぬ鳥の名前を与えるなど許さん!」
- オーシア・ベルカ戦争中、オーシアのプロパガンダに出たニーズヘッグを見たデトレフ・フレイジャーの憤り※5。
522:弥次郎:2026/01/27(火) 16:45:32 HOST:sp49-109-141-63.tck02.spmode.ne.jp
解説
※1:
ベルカ連邦は経済不況の打破のため、史実のような軍事拡張路線ではなく、宇宙開拓事業へ打って出た。
これはストレンジリアル側より遥かに先行して宇宙開発・開拓を進めていた大日本帝国と統一アルビオンの先例を見ての発案であった。
時のベルカ連邦首相は国民への意思を問うべく、議会の解散と総選挙を実施。
先例の見せた夢は苦境にあったベルカ国民の希望となったため、驚異的な票を獲得、方針転換がされた。
このまま経済破綻してめそめそとした状態で滅ぶか、夢を見て前のめりに倒れるかで、ベルカは後者を選んだ。
この覚悟を見たプリプリ側はベルカへの援助を決定。
希少なケイバーライトやケイバーライト機関などの貸与などを表明し実行に移した。
※2:
原作では元ベルカ公国空軍第18航空師団第5戦闘飛行隊『ゴルト隊』隊長。
国境なき世界の創設者の一人。決起の演説を行った人物でもある。
パイロットであり、同時に技術者であったため、ドクターの異名を持つ。
ゴルド隊の隊員の一人が戦後にエストバキアに渡っており、アイガイオンなどの建造に関わる。
この世界では半世紀以上も前に月面から撮影された地球の出を見て感銘を受け、
宇宙開発事業に関わるべく南ベルカ国営宇宙産業廠へ移籍して技術者として働いていた。
オーシア・ベルカ戦争勃発を受けて「一刻も早く戦争を終わらせて宇宙に行くため」と軍に復帰したことで有名。
後にゼーレヴェに参加し、SOLG2号機の破壊に貢献。
戦後には、本当に訓練を積みまくって宇宙飛行士に転身し、航宙機のパイロットとして活躍した。
また、オーシア・ベルカ戦争についての自著の中で、自分がゼーレヴェに参加していたことを公表している。
※3:
純軍事ではなく、コールブランドと合わせ、地上と宇宙で送受電する機能も盛り込んだことで、
民間にも利益をもたらすことができると発表されたことで、反対運動は不思議なほどに急速に鎮静化した。
なんでやろうなぁ?
※4:
原作ではナイトルートにおいて登場するベルカのエースパイロット。乗機はJAS-39(グリペン)。
ベルカの名家出身であり、ベルカ騎士団の末裔、実家も太いというすごい人。
インタビューでも、上品な部屋で、上品な服装で、上品な受け答えをしている。
この世界ではB7Rで戦い抜いた腕を見込まれ、ゼーレヴェに招聘されて見事に任務を成功させた。
戦後に自分が特務航空隊にいたパイロットであることを公表した人物の一人。
後に実家の貿易商において、再使用型宇宙往還機を用いた弾道輸送を実現したことでも知られる。
※5:
原作ではマーセナリールートで出演する、第2航空師団第52戦闘飛行隊・ロトを率いたパイロット。
TACネーム「ストルツ(誇り)」からうかがえるように、国家のために飛ぶことに誇りを持ち、
また自分の出身がや士官学校を首席で卒業した経歴を誇りに思うエリートにしてエースパイロット。
しかし、そのスタイルの対極である傭兵サイファーに敗北し、「国を背負わねば速く飛べるというのか」と嘆いている。
この世界でもエースとして活躍。
しかし、国のため、国民のために飛んでいたニーズヘッグを奪い、あまつさえ戦争に投じたオーシアに怒りを覚えていた。
彼はニーズヘッグ奪還作戦に志願して先陣を切り、見事に任務を成功させている。後にその腕を見込まれてゼーレヴェにも招聘された。
因みに「エピオルニス」とはオーシアの空母の命名規則に倣い鳥の名前であるが、
彼の発言からもわかるように陸鳥、つまり飛べない鳥である「エピオルニス」である。
現実においては、マダガスカル島に生息した地球上で最も重たい鳥類だったが、17世紀にはすでに絶滅している。
そんな名前を付けるあたり、どのような感情をオーシアが抱いていたのかを推測できる。
523:弥次郎:2026/01/27(火) 16:46:12 HOST:sp49-109-141-63.tck02.spmode.ne.jp
以上、すらすらと。
出かけてきますね…
最終更新:2026年07月08日 18:01