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157:モントゴメリー:2026/02/28(土) 00:39:09 HOST:124-141-115-168.rev.home.ne.jp
緑化防衛回廊論——大陸を貫く生命線②

緑の血管の「副産物」、その主力は「飼料(乾燥帯適応型)」である(粗タンパク12~16%想定)。
理由は、まず緑地帯の目的は食料生産ではなく「物流網の維持」であるため商品作物を主力とすることはできないという前提が一つ。
そしてもう一つが、FFRが「自給率の落とし穴」を危惧したことにある。
統計上、「食糧自給率100%」を謳う国家は(日蘭)世界に多く見られる。しかし、詳細に分析すれば食肉用の家畜を育てる飼料を外国に依存している国がほとんどである。
これでは真の「自給」ではない。総力戦体制下では飼料も含めた完全自給化が理想として求められる。
そしてFFRは、その“理想”を諦めない。
(これはFFRに限らず、『列強』の共通認識である)
そのための手段の一つとして、緑の血管が活用されたのである。

具体的な数字を見てみよう。緑の血管は、年間で

『265万から365万トン』

の植物由来有機物を生産することができる(乾燥重量換算)。
その内の7割強が飼料である。区画ごとに見ていくと
第一区画:乾燥牧草、アカシア葉など
ここは砂防対策が最優先なので収量は少ないが安定供給が可能である。

第二区画:アカシアやジジフスの葉や乾燥牧草類
飼料という観点からは第一とほとんど同じであるが、この区画からナツメヤシなどの「経済価値」が出始める。

第三区画:アカシア葉やヤシの葉などのヤシ副産物
ここからはモリンガやナツメヤシなどの食料向け作物が多くなるが収量全体で見れば飼料が主力である。

第四区画:ナツメヤシ類や飼料牧草、および補助穀物
ここの生産量が一番多い。特記すべきこととして、FFRでは飼料用トウモロコシへの依存を避けるために伝統的な飼料穀物である「蕎麦」を品種改良の上で採用している。

第五区画:牧草類
第五区画は緑の血管で唯一の食料向け作物を主力で生産する区画であるため、飼料生産量は少ない。

これらを合計すると、生産量の中央値315万トンで計算すると

「225万トン」

の飼料を生産することができる。
この数字が如何ほどか、家畜数で換算すると

158:モントゴメリー:2026/02/28(土) 00:39:44 HOST:124-141-115-168.rev.home.ne.jp
牛(乾燥地放牧型)の場合
  • 体重300kg前後
  • 必要乾物:体重の2.5%/日
300kg×0.025=7.5kg/"日"

年間:7.5kg×365=2.74"トン"/"年"

225万÷2.74=「約82万頭」

ヤギ・羊(小型反芻)の場合
  • 体重35kg
  • 必要乾物:体重の3%/日
35kg×0.03=1.05kg/"日"

年間:1.05×365≈0.38"トン"/"年"

225万÷0.38=「約592万頭」

となる。これを「牛30%、小型反芻70%」の混合とすると

牛:約25万頭
小反芻:約414万頭

となる。牛25万頭はHexagone(六角形=FFRヨーロッパ州)の生産数の「1.5%前後」であるが、ヤギ・羊414万頭は「50%前後」の規模である。
次にこれらの家畜からどれだけ肉を得られるか、「食肉生産量」を算出しよう。
牛の場合

  • 1年間の出荷率:20%(年間出荷頭数)
  • 平均枝肉重量:200kg(0.2トン)

と仮定したら、生産量は

25万頭×20%=5万頭/年
5万頭×0.2トン=1万トン/年

1年間に1万トンの牛肉を生産できる。これはHexagoneの「5~6%」に相当する。
次はヤギ・羊を計算すると

  • 1年間の出荷率:30%(年間出荷頭数)
  • 平均枝肉重量:20kg(0.02トン)

つまり

414万頭×30%=124万頭/年
124万頭× 0.02トン=2.48万トン/年

となる。これはHexagoneの全生産量に匹敵する。
(飼育数と食肉生産量の比率が合わないのではないか?と思われる読者もいるかもしれないが
これは緑の血管は乾燥地帯が主体であるためヨーロッパ州のような長期間肥育を行わないため出荷率がヨーロッパ州より高いのが理由である)

さらに踏み込んで「乳製品」の生産数も計算してみよう。
緑の血管の環境下では、乳牛1頭は「5000リットル/年」の牛乳を生産可能である。
(ヨーロッパ州では「6000~8000リットル/年」なので、ここは明確に劣る)
仮に牛の20%を乳牛とした場合

乳牛:5万頭
5万×5000リットル=2.5憶リットル/年

年間2.5億リットルの牛乳を生産できる計算であり、Hexagoneの「10%」に匹敵する。
さらにヤギ・羊の乳生産量も求めてみる。乳用個体を全体の30%とすると

414万頭×30%=124万頭

内訳を「ヤギ60%、羊40%」と設定すると。

  • ヤギ:約74万頭
  • 羊:約50万頭

となる。1頭あたりの乳量を

ヤギ
乾燥地条件:
  • 乳量:400~700L/年
  • 保守値:500L/年

乾燥地条件:
  • 乳量:150~300L/年
  • 保守値:200L/年

ヤギ乳合計:74万×500リットル=3.7億リットル
羊乳合計:50万×200リットル=1.0億リットル

となる。これはそれぞれHexagoneの「70%」と「30%」に匹敵する(合計すると60%前後)。
なお、乳用個体も最終的に食肉化するので、食肉生産量は落ちない(質を問わなければ、であるが…)。

これら家畜が緑の血管全域に分散して飼育されている。つまり緑の血管1kmあたり
  • 牛:約38頭
  • 小反芻(ヤギ・羊):約630頭
  • 合計:約668頭

である(回廊は3本なので、さらに3分割される)。
密度で計算すると

  • 牛 0.28頭/ha
  • 小反芻 4.6頭/ha

となり、乾燥地としては高水準だが技術管理下なら十分に成立可能である。

159:モントゴメリー:2026/02/28(土) 00:43:58 HOST:124-141-115-168.rev.home.ne.jp
以上です。
ウィキ掲載は自由です。

緑の血管が生み出す富、その①でございます。
…まあ、ここまで(年間1万トンの牛肉)やっても列島日本の約3%、ジオンの対連邦国力比くらいしかありませんが。

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最終更新:2026年07月12日 00:01