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722:モントゴメリー:2026/04/15(水) 20:50:03 HOST:124-141-115-168.rev.home.ne.jp
日蘭世界SS——FFRの政治体制及び各政党について、③FFRの主要政党その1(非兵科政党)——

【連邦人民共和運動(Mouvement Républicain Populaire Fédéral:MRPF)】
連邦代議院(下院)における第一党。しかし、その議席数はマリー・マフタンが大統領に就任した時点で274と下院全体の約38%でしかない。
FFR開闢以来一貫して第一党の座を占めて来た保守系政党であるが、その実態は左右両派を内包する良い意味でも悪い意味でも多様な包括政党である。
その起源は戦前まで遡り、当時の第一党であった「急進共和社会党」の直系である。
FFR体制が発足後、建国の父【鉄人】ジョルジュ=ビドー初代大統領が主導し「急進共和社会党」が再編され現在の姿となった。
戦前の気風を受け継いでいるため、軍出身者が2/3を占める下院において第一党であるのに非軍人出身議員の割合が各政党内で一番多いという「興味深いねじれ現象」が発生している。
(しかし、このおかげで非軍人派の意見が比較的多く政策に反映されることになる)
結党以来、幾度もの選挙を経ているが常に与党の座を維持してきた。
選挙の結果、右派が伸張すれば右派と、左派が躍進したら左派と連立を組むため『扇の要』という異名も持つ。
地方有力者・官僚・軍上層部・産業界“全て”を横断的に結びつける唯一の政治基盤を持った政党であり、「下院の縮図」とも言われる。

主な派閥
  • 非軍人派:官僚出身者や地方の有力者、大企業の意見代弁者が多く、ヨーロッパ州出身者が多数派である。「非」軍人と言いつつ、背後にいる企業の中には軍需産業も多い。
いわゆる“ホワイトカラー”出身の民間人が下院議員になるならこの派閥に入るのが一番の近道である。

  • 軍出身派:各軍の士官学校卒業者、それも将官まで出世した者が多い。
『政治家(特に与党の)』として全力で国政に参加したいものが入党する傾向があり、軍種や兵科でいがみ合うことが多い軍出身議員の中では(比較的)連携が取れている。
その出自故に大局的視点を持った政策を立案・実行するが同時にエリート意識も高く、他党(特に下士官・兵卒出身者)から嫌われることも多い。
マリー・マフタンもこの政党から政治家人生をスタートしている。



【全連邦生産・防衛同盟(UPDP:Union pour la Défense et la Production)】
中道左派政党。
「将軍たちの反乱」で命脈を絶たれた共産党の後継政党である。
主な構成員は農民と労働者、そして軍種を横断した下士官・兵卒出身者である。
フランス連邦共和国労働組合総連合と同農民組合連合会が支持基盤である。
軍出身者の数はMRPFよりも多いが、農民派と労働者派が手を組めば過半数を超える為、こちらも民間の意見が尊重される傾向がある。
支持層の多くは地方の住民であるため、アフリカ州の意見が比較的吸い上げられやすい。
親軍路線なのは言うまでもないことであるが、

「精強な兵士は健康な市民から生まれる」
「銃後あっての前線」

と労働者(及び現役の兵卒たち)の待遇改善や地方へのより多くの予算投下を唱えている。
地方の支持を得ているが、
いわゆるホワイトカラー層と相性が悪いため都市出身者からの賛同は得にくいのが党勢拡大の障害となっている。

主な派閥
  • 農民派:農業従事者の意見代弁者。ヨーロッパ州出身者が多かったが「緑の血管」を始めアフリカ州の緑化事業が軌道に乗って以降はアフリカ州出身者の割合が多くなってきた。
『我々が国家の、兵士たちの胃袋を支えている』ことを誇りとしている。

  • 労働者派:工場労働者出身者が多く、こちらもアフリカ州出身者が増加傾向である。
『我々が流す汗が、祖国を動かす血液となる』がスローガンである。

  • “前線”派:下士官・兵卒出身者が多い。陸軍出身者が最多であるが、海・空軍出身者もまんべんなく所属している。
(しかし宇宙軍出身者は少ない)
現場の兵卒たちの待遇改善を主に訴えており、『我々こそが軍隊の背骨である』と叫んでいる。
その出自から他党、特にMRPFの軍人系議員を「地に足がつかない理論を振り回すエリートども」として嫌っている。

723:モントゴメリー:2026/04/15(水) 20:51:30 HOST:124-141-115-168.rev.home.ne.jp
【自由共和国同盟(Alliance Républicaine Libérale:ARL)】
自由主義政党。
都市部からの支持が基盤であり金融や財界、そして知識人達の政党という印象を持たれている。
ここも歴史はFFR開闢以来の老舗であり、「暗黒の30年」初期の頃にはMRPFに次ぐ第二党になることもあったが、世代を経るごとに支持を失い続け21世紀序盤を超える頃には弱小と言っていい勢力にまで縮小した。
(特に第三・第四世代が社会に進出し始めてからの退勢が著しい)
これはFFR国土再編事業が活発化し、いわゆる“都市”がアフリカ州始め地方にも誕生し始めたのも理由の一つであるが、一番の問題は掲げる政策であろう。
今日のFFRで『BCやCISとの関係改善と貿易量の拡大』『規制緩和による政府の権限縮小(=総力戦体制の後退)』『軍事費の見直し(≒軍事費の削減)』などと言った政策を主張するには、ビヨット主力戦車並の面の皮の装甲厚が必要である。
案の定、下院では自ら以外のほぼ全ての政党から集中砲火を食らい法案が棄却されるのが日常の一コマとなっている。
若者(特に第四世代)の一部からは『国賊』や『売国奴』などとまで認識されているが、これは明確な誤りである。
彼らも歴とした『愛国者』である。ただ、“愛し方”が一般のFFR民とは違うだけなのだ。
彼らは「軍事費の増大から発生するスタグフレーション」を最も恐れており、それを避けるために「財政の均衡化」を訴えているのである。
貿易拡大を唱えるのは歳入を増やすため、規制緩和と軍事費見直しを叫ぶのは歳出を減らすためである。
そのため、一般市民はともかく代議士や政府閣僚で彼らの愛国心を疑う者はほとんどいない。
(注:それはそれとして彼らの法案には基本反対する)
なので提出された法案も完全な棄却はそれほど多くなく、議論の末一部が採用されることも意外と多い。
特にマリー・マフタンが大統領に就任してからはその数が増加傾向にある。
(彼女の立ち位置は一応穏健リベラルである)
弱小政党であるが、そうであるが故に統制という点では最も優れており常に一定の勢力を維持している。
また財務や通商、金融政策での強い専門性を持つ代議士が多く官僚機構との強いパイプも未だ維持されているため

「絶対に首相は出さないだろうが、国政には必要な政党」

とも言われている。

主な派閥
  • 古典派:自由主義を掲げ、小さな政府を志向する。かつては本流と言えたが現在は修正派に対し劣勢である。

  • 修正派:社会自由主義との和解を主張し、「機会の平等」を達成するための介入を認める派閥。
都市部のホワイトカラー層から一定の支持を受けている。

  • 軍改革派:軍出身者たち。軍のスリム化と電子や金融領域での戦力強化を訴えている。



【市民民主フォーロム(Forum Démocratique Citoyen:FDC)】
こちらもリベラル政党と認識されているが、主な政策は『弱者救済』や『社会的不平等の是正』である。
この目標を達成するためには政府の積極的な介入を是認するというスタンスである。
伝統的には「女性の権利拡大」を主張してきた政党であり、『徴兵枠の女性への拡大』が達成されたのはこの党の活動の影響が大きい。
近年では労働者や現役兵士に対する(男女問わず)ハラスメント問題への対処や、貧困層への支援策拡大を提議している。
また政府や軍上層部の汚職に対する批判や追求も多く行っている。
特に軍部は半ば神聖視されているのが現状であり、批判するのは勇気が必要な行為だが

『“我らが指揮官”の下に聖域なし』

として恐れずに追求している。
このような特徴のためARLと異なり国民からの支持も一定以上を有している。
FFRの国民は『清廉潔白な』政治家などいないということを知っていて、むしろ「グレーゾーン」を歩きぬくことができる政治家こそ信頼するが、
だからこそその「グレーゾーン」を僅かでも踏み越えた者は容赦なく弾劾するのである。
また他党との連携が比較的容易である。
(特に労働者階級かつ軍のエリートを嫌っているUPDPとは相性がいい)
近年の大きな活躍は「貧困者への優先的徴兵枠制度」の設立がある

主な派閥
  • 民間出身者:主に人権派と呼ばれる弁護士から代議士になった者が多い。弱者救済を主張している。

  • 軍出身者:法務士官や憲兵出身者が多い。現役将兵のハラスメント問題に強い。

なお、歴史的経緯から女性議員の割合が高い。

724:モントゴメリー:2026/04/15(水) 20:52:14 HOST:124-141-115-168.rev.home.ne.jp
(注:「貧困者への優先的徴兵枠制度」=生活困難者を優先的に徴兵、そしてエストシナ植民地やアフリカ州の国境地帯など最前線へ優先的に配置する法案。
対象者全員を徴兵する枠は無いので志願者からの抽選であるが、倍率が10倍を下回ったことはない。
遠隔地手当や危険手当が上乗せされ、かつ最低限の衣食住が保証されるため兵役を終える頃にはまとまった資金を手にすることができる。
『最前線』と言っても、「暗黒の30年」期ならばいざ知らず21世紀に入ってからはエストシナ植民地のセクトへの対処はもはや『駆除』の様相であり、アフリカ州の国境紛争も割合は大幅に低下しているため死亡率は大幅に低下している。
さらに希望者は各種資格取得の補助と実務経験まで積ませてもらうことができる。
そして兵役経験者は基本的に就職に困らないのでその後の自立も容易である。
しかし、これらの救済措置に対し、一般徴兵枠から漏れた若者たちが反発を覚え始めているという問題もある)

725:モントゴメリー:2026/04/15(水) 20:54:13 HOST:124-141-115-168.rev.home.ne.jp
以上です、ウィキ掲載は自由です。
魑魅魍魎が跋扈するFFR議会にようこそ!!
当初の予定では兵科政党も一緒に載せる予定でしたが、長くなったのと諸般の事情()により分割しました。

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最終更新:2026年08月11日 16:08