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138 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2026/02/27(金) 18:43:02 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [30/245]
ああ、我ら日本連合 クロス版 その23


「ふははは!見ろ!道は切り開かれた!!」

「面倒なオブザーバー程度だと思っていたがこれは…」

「アレハンドロ大使はとんでもない隠し玉を持っていたようですね」

「このジンクスといい、あのアルヴァトーレといいトンデモねえ戦力だ」

「行くぞ!諸君!私に続け!」

「大使が突出していきます!」

「各機。我々も大使の後に続く。しかし浮かれるなよ」

「セルゲイ中佐。本当に続くのかよ?ありゃ敵のど真ん中だぜ」

「承知している。コーラサワー中尉は共に周りに気を配ってほしい」

「仕方ねえ。東アジアの荒熊直々に頼られたとしちゃユーラシアのトップガンであるコーラサワー様も真面目にやらないとな」


前回から少し巻き戻り多世界連合(マルチバース ユニオンことMU)第二陣攻撃開始時のインド戦線の様子。

上空ではアレハンドロ・コーナー大使と彼の乗るアルヴァトーレが暴れていた。

アルヴァトーレの大出力GNビーム砲で敵前線に見事穴を空けることに成功。
その後空いた部分へ突撃し戦果を広げていた。

大使と共に出撃していたCE地球連合の最精鋭部隊ことモーニングスター隊(夜明けの星隊)もこれに続いており、インド洋上空戦は人類側優位に傾くと思われたが…



「やはり連中も切り札の一つや二つは持ち込んでいるか」

「無人の機械獣やドローメでは歯が立ちませんなぁ」

「化石獣部隊を出せ。残り少ない巨烈獣もだ」

「いいんです? 化石獣はともかく巨烈獣の在庫は少ないはず」

「見たところ火力的にこちらに通用しているのはあれだけだ。あの金ぴかだけでも落せれば制空権を取られる心配はない」


インド方面を担当している妖魔帝国のダルダン提督とアギャール将軍の会話。

黄金大使…もといアレハンドロ大使が持ち込んだアルヴァトーレの暴れっぷりに当初は目をむくが次第に人類側の火力を見抜き、大使の機体さえ排除出来れば制空権を維持できると看破した。



「な、馬鹿な!アルヴァトーレのGNフィールドを引き裂いてくるだと!?」

「大使の機体から敵を引き離せ!!」

「駄目です!敵のデカ物を突破できません!」

「なら俺が行くぜ!うぉおおお!!て、ぬわわあああ!」

「コーラサワー中尉!!」

「コーラサワー中尉の機体と大使の機体が大破!!あ、大使は無事です。コアMSが逃れてきています」

「コーラサワー中尉も脱出を確認。コックピットブロックを確保しました」

「よし。大使のコアMSを援護しながらこの包囲を抜けるぞ!!」


案の定調子乗っていたアレハンドロ大使は突如雲の中から奇襲を仕掛けてきた複数の巨烈獣に囲まれアルヴァトーレが大破。
しかし突撃したコーラサワー中尉のジンクスが良い感じに盾になったおかげでアルヴァトーレのコアMSであるアルヴァアロンは離脱に成功した。

このあとコーラサワー中尉機のコックピットブロックも回収しながら大使のアルヴァアロンを護衛しながた敵中を突破。

化石獣やドローメに囲まれながらも脱落者なしに包囲網を突破するその姿は精鋭部隊の名にふさわしい活躍であった。

139 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2026/02/27(金) 18:44:32 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [31/245]
「まさかアルヴァトーレを失うとは…久々の戦場で浮かれてしまったのか…」

「これに懲りたら一人で突出しないでください大使」

「すまない…その通りだセルゲイ中佐…」

「ところでその機体にはまだバリア機能は残っていますか?それと先ほどのような高出力ビームなどは?」

「あ、ああ。一応GNフィールドも圧縮粒子砲も残ってはいるか」

「よかった。ならそのバリアで取りあえず壁になってください。敵の射撃はそれで防げます。安心してください。我々もすぐ後ろについています。決して大使を孤立させません」

「あれ。もしかしてこれ壁にされる流れ?セルゲイ中佐物凄く怒っています?」


アルヴァトーレこそ失ったがアルヴァアロンと共に生還を果たしたアレハンドロと彼の無茶に内心割と切れていたセルゲイ中佐の会話。
思わず敬語になってしまう大使であった。

以降大使の機体はGNフィールドを張れるため前衛として敵の攻撃を防ぐことに利用され、その周りとジンクス部隊が機動性を持って攪乱する戦術が確立された。

なお大使は盾役として毎回心臓に悪いこと役割をさせられているが、愚痴は言っても文句は言わない当たり、自分が無茶したことへの反省と今の損な役回りには納得しているようである。



「よっしゃ!一度このハンマー使ってみたかったんだよな!」

「対艦刀か。ジンクスでも振り回せるデカ物はありがたい」

「ハイパーバズーカ(700mm)、ラケーテンバズ(880)。どちらがいいか…どちらとも持っていくか」

「しかし上層部は何か言ってこないでしょうか? 自前の武器ではなく現地部隊の武器を使うなど」

「アズラエル理事がそこら辺何とかしてくれたらしい。あの人は口も達者だが仕事も達者なようだ」


地球連邦や日本連合が用意した対特機装備を漁るジンクス隊ことモーニングスター(夜明け星:隊の面子。

ジンクスの火力では地底ロボには有効打を与えにくいとして、現地の大火力、大質量武器を改めて装備しなおしていた。

元々CEの地球連合軍司令部の意向もあり(政治的問題。自国兵器の優位性を他国や異世界に示したかった模様)持ち込んだ装備で敵を圧倒することを求められていたが、どの戦線も想像以上の苦戦。

アズラエル理事の嘆願もあり、なりふり構わなくなった地球連合軍は日本連合や地球連邦が提供している対特機装備を改めて使用開始。
特に国家の顔であり武装制限が厳しかった各国精鋭部隊は嬉々としてこれを使い始めていた。



「駄目だ!ビームが効かない!」

「こっちは最新鋭機のゲイツなのに何で歯が立たないんだ!?」

「来るな!来るなぁ!」

「俺たちはプラントのコーディネイターだぞ…それがこんなごみのように」


こちらはプラントから派遣されてきたザフト部隊の様子。

今回の派兵で中核を為していたのは元々本国防衛のために宇宙で増強されていた部隊群。
いわゆる本国部隊であり、彼らの乗機も最新鋭機であるゲイツが多くを占めていた。
しかし宇宙にいたが故に地底ロボとの戦いは情報でしか知らないパイロットが大多数を占めていた。

彼等の多くは最新鋭機のゲイツと共に地上に降り立ち、宇宙世紀へ派兵され、そして初めての地底ロボ軍団の前に捻り潰されていた。

140 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2026/02/27(金) 18:46:08 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [32/245]
「バクゥ隊は動き回って的を絞らせるな!ディンは弾幕を張れ!空飛んでいる相手を近寄らせなければいい」

「ザウート隊に近寄らせるな!俺たちの装備の中じゃ数少ない連中に効く兵装持ちだからな!」

「ベイカー隊抜刀!重斬刀をごちそうしてやれ!!」

「下手にパワー勝負はするな!こちらが潰される!」

「決して単独で前には出るなよ!味方部隊と連携しながら敵を囲むんだ!」


同じく宇宙世紀に派兵されたザフトの部隊。

こちらは先の地底軍の侵攻の際に太平洋で迎撃に当たった人員が中核となっている部隊である。
先の戦いの経験をきちんとフィードバックした結果従来の機体でも武装と戦術によって善戦していた。

皮肉なことに彼らの機体は従来のジン、バクゥ、ザウート、ディンといった機体ばかりであったがゲイツを受領した本国部隊よりもずっと上手く戦っていたのだ。

この手の部隊は現地の部隊や地球連合の部隊とも積極的に連携していた。
彼等は太平洋の戦いの経験から敵との力量差をよく理解していたのである。



「あのザウートとかいう戦車もどき。意外とやりますね」

「ザフトにも腕のいい戦車乗りはいるみたいだな」

「ジオンのソンネン中佐のようにです?」

「ばっきゃろう!確かにあいつの腕は良い。凄くいい!だがな!!」

「はいはい。ヤンデル大尉の次に…でしょう?」


こちらは連邦軍戦車部隊の様子。

この時期になると前線で戦う連邦軍の戦車部隊は61式戦車ではなくガンタンクⅡや雷ランス生産したタイタン戦車が主力となっていた。

ガンタンクⅡは原作と違い強襲型ガンタンクに近い仕様に変わった機動戦仕様。
タイタン戦車はEDFで運用されているタイタンのライセンス生産品。

ヤンデル大尉(中尉から昇進。現在は戦車大隊の指揮官を任されている)の部隊はガンタンクⅡで構成された機動砲戦部隊であり、MU軍第二陣援護のための火消し部隊の一つであった。
ヤンデル大尉の抜群の操縦技術と無難な指揮。何よりすさまじい勘働きにより高い戦果を挙げている部隊である。

大尉は口ではああだこうだ言っているがソンネン大尉とは彼が捕虜時代に顔を合わせて以来無二の友である。
ヤンデル大尉は今風に言うと少々ツンデレなのである。



「ドラケン隊は斉射三連の後に陣地転換を行え!」

「ヴァンツァー隊は周辺の護衛だ」

「420mmをたっぷり喰らえよ」

「当たらなくても足止めにはなりますしね」


こちらは連邦のプチモビであるドラケンやフロントミッション世界のヴァンツァーと言った小型戦力の様子。

正面から戦っては分が悪い彼らは携行可能な大口径迫撃砲やロケットの類を用いて、簡易的な砲撃陣地として戦場を転々としていた。

地底ロボは動きも早く、空も飛べる機体が多いためこの手の砲撃が直撃することは早々なかったが軍艦クラスの砲撃の雨は敵の動きを止めるのに十分な働きをしていた。

141 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2026/02/27(金) 18:47:19 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [33/245]
「グリンダ騎士団各機!我々が先槍として味方の道を切り開く!続けー!」

「よくやる…あそこはマリーベルの部隊だったか」

「はい。確かグリンダ騎士団だったかと」

「グロースターとランスロットの合いの子で気張る物だ」

「我々も負けて居られませんね」

「姫様。重打撃KMF群が準備に付きました。お下知を」

「よし!我々は苦戦中の味方を助けるために突撃する!一撃当てるだけでいい!まともに連中とかち合うなよ!出撃!!」


火消し部隊として活躍するグリンダ騎士団&コーネリアの親衛隊。

彼等は急遽大量生産されたランスロット…の!予備パーツ!!を使いグロースターとの合いの子であるランスロット・クラブ(原作ではサザーランドとの合いの子)で部隊を揃えた精鋭である。
最もランスロクラブ自体がランスロットのそのものを量産しようにも肝心の心臓部である高出力ユグドラシルドライブの製造が間に合わなかった結果急遽作れたという誕生理由であったが…

しかし曲がりなりにも従来機よりも強いこの新型機は苛烈な宇宙世紀の戦場でも良く働き、良く戦い、そして良く消耗していった。

なお重打撃KMFとは自身の全長より巨大なパイルバンカー機能付きランスを担いで突撃する部隊のことである。
無論デカい分使い勝手は悪く、否応なく近接戦闘となるので対応する部隊の損耗率も高かった。



「それでサイボーグ部隊の調整は大丈夫なのか?」

「今のところ8割…といったところですね」

「正直不安の残る数値だが…」

「バトレー将軍。機体の方も調整不足の部分があります。これでは安定した戦果は…」

「研究で行き詰っていた我々を拾ってくれた教団からの命令だ。スポンサーの意向には逆らえん…」


宇宙世紀に出兵したブリタニア軍の中には少数だが皇帝派の姿も存在していた。
彼等は詳しく説明するならVVの教団の下請けのような立場であり、サイボーグ兵士を用いた新型機の試験投入を命じられていた。

彼等が扱っているのは原作では単騎のみであったKGF(ナイトギガフォートレス)ジークフリート。
これが複数製造されており、それぞれに先の地底同盟侵攻の際に確保した負傷兵を(本人たちの了承なしで)サイボーグ化した強化兵士を充て実戦に投入。
通常のKMF部隊よりも高い戦果を挙げたが、兵士も兵器も調整不足が祟り後に次々と撃破または暴走する事態に…

このサイボーグ兵士の中には本国防衛線で負傷し行方不明扱いとなっていたジェレミア・ゴッドバルトの名も存在している。



「こいつはランスロット。ラウンズの皆様やコーネリア閣下が乗ってらっしゃる機体のプロトタイプだよ」

「その…いいんですか。自分は日本人ですが」

「構わないよ~ 君の噂は聞いている。あの枢木卿の弟さんなんだってね? 先の戦いでの戦果も凄かったみたいじゃない」

「ユーフェミア殿下の許可も出ているから構わず乗り回しても大丈夫よ。何より今は非常事態で戦力の一機でも必要なの」

「わかりました。ありがたく使わせてもらいます!」

「あ、でも脱出装置は未搭載だから気を付けてね~」


前線で火消し部隊が活躍している最中で後方が安全かというとそうでもなかった。
MU軍の攻勢を挫こうと地底同盟は快速部隊や地下掘削部隊を使い度々後方地域への強襲を敢行。
比較的安全と思われていたブリタニアの後方陣地もこの攻撃に晒されていた。

この際プロパガンダ映像を取るためにブリタニア陣地を訪れていたギアス日本の部隊も奇襲攻撃に巻き込まれており、その際に歓待のため表に出ていたユーフェミアを助けたのがこの地を訪れていたスザクであった。

乗機を持ってきていなかったスザクはユーフェミアの許可を受け、緊急措置としてブリタニア軍のランスロットに搭乗。
味方の援軍が来るまで地底軍の奇襲部隊をかき乱し、味方の援軍が来るまでの時間を稼ぎ切った。

142 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2026/02/27(金) 18:48:10 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [34/245]
「どうしてスザクが前線で戦っているんだ!しかもランスロットに乗ってぇ!!」

「カレンも元気に暴れているぞ」

「二人とも本来は後方待機のはずだったろう!!」

「言っただろう。あの二人の気質的に何かには巻き込まれるだろうって」

「ぬうゎああああ!!イレギュラーが多すぎる!」


ギアス日本軍特別参謀ゼロことルルーシュの叫びとツッコミ役のCCの会話。

カレンとスザクが志願した際に、まぁ経験積ませておく必要はあるし、後方にいれば平気やろ!と思って許可したルルであったが、案の定その後方が襲撃されてしまったため二人が暴れだす羽目に。

このあとスザクはユーフェミアに気に入られ派兵中は彼女の傍で騎士の真似事を始め、カレンは十本刀やラウンズに気に入られて前線で戦い始めるなどルルーシュの想定から大いに外れ始めるのであった。



「ふははは!たっぷり撃ち込め!それ撃ち込め!とにかく撃ち込め!!」

「艦長上機嫌ですね」

「そりゃ今まで俺たちみたいの一般兵はネクストのおまけみたいなもんだったから。それが一転してこんな巨艦の責任者になれたんだ。テンションも上がるだろ」

「グレートキャノン。まさに我が社の技術の結晶ですね!」

「こいつを十数隻。艦隊規模で持ち込んだってんだから上も本腰だわな」


AC4世界から派兵されたGA陸上艦体の艦橋スタッフたちの会話。

彼等が乗るのはグレートキャノン。全長200m、全高140mの六本足の歩行型陸上戦艦である。
主砲は120cm三連装砲。副砲として40cm連装砲複数に迎撃用の127mm速射砲やパルスレーザー、ミサイル各種という正に動く陸上戦艦である。

元ネタはAC4にでてきたソルディオス。
この世界ではGA本社と欧州支社ことGAEが仲違いしなかったため、ソルディオスの土台となる部分にGA本社謹製120cm連装砲が搭載されている。

こいつを一々専用輸送船を作ってまで十数隻ほど宇宙世紀に持ち込み、ユーラシアの大地を爆走させている。

彼等の担当地域は中央ロシア。出来る限り重要建築物やインフラが少ない地域が充てられた。



「止めろ!止めろ!止めろ!」

「何だの列車の化け物は!?」

「線路だ!線路を破壊すれば!!」

「こいつ線路破壊されたら足出して走り出したぞ!?」

「ふはあははは!コジマがなかろうと我が社のウルスラグナは止まらねえからよぉ!爆速進行!前方ヨシ!!」


地底軍の面子も困惑する線路上を爆走するアクアビット社のウルスラグナ改。

全長300の超巨大装甲列車である。
元々は地下鉄を通じてAC世界の各コロニーを蹂躙するために開発された代物であったが、宇宙世紀へ派兵するにあたって汚染元となるコジマ機関を泣く泣く廃止(コジマ狂並感)

宇宙世紀に持ちこまれたものは多数の武装貨車を接続しシベリア鉄道を爆走していた。

途中地底軍側が線路を破壊して動きを止めようと試みるも、今後は列車部分や貨車がそれぞれ歩行用の脚部を展開。
多足類の如く高速カサカサ歩きを開始した。線路を走っていた頃よりは速度が落ちているが、それでも爆走と言える速さである。

その光景に蟲が苦手な敵(と一部の味方)は恐怖した。

143 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2026/02/27(金) 18:49:59 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [35/245]
「こいつら素早い!」

「ぐうぉおお!馬鹿な…こんな小さな奴に百鬼メカが!?」

「噂のネクスト部隊ってやつか」

「あれらに付随する巨大兵器はなんだ?情報にないぞ」


「オーバードウェポン…中々どうして悪くないな」

「太平洋の時と違って敵にダメージが通るわね。使い勝手が悪い以外は良いんじゃないかしら」

「はぁあああ!ハイパーコジマぎりぃいいい!!」

「見ろ。アンジェもよう喜んどる」


こちら衛星軌道付近で戦っているネクスト部隊の様子。

ユーラシア戦線へ援軍を送ろうとする百鬼帝国とそれを阻止しようとする人類の衝突が頻発しており、ある程度宇宙空間での訓練を積んだAC4世界のリンクス組たちも慣らし運転がてら戦いに参加し始めていた。

彼等の機体にはこの日のために日企連が用意した超大型兵装である。
ネクストの全長(10m前後)並にある巨大兵器群であり、割と無理して装備させるため、繋げると「不明なユニットが接続されました」「ただちに使用を停止してください」とシステムに言われる。

まあこの文言は無視していい。企業間OSの差異によるエラーみたいなもんだ。運用の際には機体側のリミッターも外してあるので問題なく運用できる。

ACの装備で特機を撃破することを考え開発されたこれらは重量も相応であったが無重力である宇宙なら問題ないよね!と言わんばかりに突貫作業で運用され始めた新兵器。
幸い宇宙に来たのは皆企業の看板を背負ったエリートリンクスばかりであったため、使いにくいこれらも割とすぐに使いこなし始めていた。
国家解体戦争やその後の企業間紛争を戦い抜いてきた彼らの腕前や経歴は伊達ではない。



「馬鹿な。量産型とは言えアプサラスが一撃で!」

「ボールの化け物か!?」

「面妖な変人技術者共め」


「ふふふ…地底人共も驚いているとみる」

「我が社の魂を具現化した存在!コスモ・ソルディオスの威容を見るがいい!」

「コ、コジマが使いたい放題!宇宙ってすごぃ!!」


衛星軌道における百鬼帝国と人類の様子。

地上では使えないコジマ兵器の類は改めて非コジマ動力とするか、それが難しいものは宇宙へ送られた。

そのうちの一つがアクアビットが持ち込んだコスモソルディオスである。
これは日企連に頼んで特注してもらった巨大な円筒状輸送船の周りに計九基のソルディオスが備え付けられている兵器の通称。
使用時は六基のソルディオスが船から分離し、専用の有線で操作され自在に動き回る。

一つ一つがPA(プライマルアーマー)というバリア付き。それでいて戦艦をも一撃で破壊する威力のコジマキャノンを放つという超大型有線ビットとでもいう存在である。

なお有線が千切れ操作不能になった場合は一定時間後自爆し周囲にコジマ爆発とコジマ汚染をばら撒く機能を搭載している。



「巨大輸送機に潜水艦まで用意されているとは至れり尽くせりだな」

「全てうちのガンダムたちに合う形で格納スペースが手を入れられている。協力者たちは良い仕事しているぞ」

「偽装用の外装ユニットもな。きちんとこっちの規格に合わせてある」

「それにこのGNライナーにGNゴーストの設計図。こちらもきちんとGN粒子運用に合うよう作られている」

「トリニティチーム宛てに送られてきた大型ファングもそうだ。次男の方は無邪気に喜んでいたが長男の方は訝しんでいたな」

「私たちの協力者は随分とこちらを知り尽くしている。しかもJAFの大分上の方の人物ってことね」

「もしくはJAFそのものが協力者の正体かだな…」

「まあ考えすぎてもいかんな。今は素直にこれらの支援をありがたがろう」


スメラギさん、モレノ医師、イアンのおっちゃんの会話。

宇宙世紀に密航するに当たり余りにも規模の大きい、そして手際の良い支援の数々はトレミーチームを驚かせていた。

まるで初めからソレスタルビーイングがこの世界でも活動できるように整えられた一連の支援は驚くほどに丁寧であった。

CE世界ならばわかる。元々監視者たちという大きなスポンサーがいたからだ。
では異世界であるここでは一体誰が?何のために?
少なからぬ疑念を抱きながらも彼等は事前のヴェーダから受け取った指令を完遂するべく動き出した。
既に賽は投げられたのだから…

144 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2026/02/27(金) 18:51:19 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [36/245]
「これトゥルブレンツユニットじゃん!しかも私たち三人用以外の予備もある!!」

「うぉおお!新型のファング!これなら前のファングみたいに通用しないなんてことはないぜ!!」

「なんかバックアップ手厚くなったねヨハ兄!」

「…ああ、そうだな。はしゃぐのは良いが偽装用の外装ユニットを取り付けること忘れるなよ」
(物資や拠点の提供こそあったが、これほどの支援は今までなかった。上も焦っているのか? それに指令内容も今までと違う…指示だし役が変わったのか、あるいは…)


チームトリニティにも潤沢な支援が届けられた。
それも今までないほどの規模がである。

このことにトリニティ長兄ヨハンは訝しんでいた。
突然なんだよ…今まで割と適当な扱いだったじゃん…と。
指令内容も素っ気無いものだったのが突然細かい内容に。やれソレスタルビーイングときちんと協力することやら、連携訓練を密にせよ、民間人への被害は極力避けろなど。

いや、これ絶対上が変わっただろ。割と任務遂行マシーンなヨハンですら薄々雇い主が変わったことを察していた。
まあ弟妹が喜んでいるし、任務はやりやすくなったからそう問題視することでもないな。ヨシ!!



「意外ですね。トリニティチームに一々指令系統を騙してまで支援するなんて」

「我々の指示ではないよ。月にいる協力者が彼等に同情したので」

「月の支援者…DOOMですか」

「CE世界初のニュータイプでありイオリア・シュヘンベルグの数少ない友人の一人だった人物…」

「DOME氏は彼等にも未来を掴むチャンスくらいあっても良いという考えのようですね。例え計画外の存在であり使い捨て端末であるトリニティだろうとも」

「何より月面送電網の元締めの意向は流石の我々でも逆らえません」

「それに使い捨てにされるくらいなら拾って有効活用すべきという意見は我々の中でもありましたからね」

「ところでDOMEってガンダムXに出てくるあのDOME?」

「せやで。まあ限りなくそれに近いそっくりさん。最近のマイブームは宇宙時代のお団子談義らしい」

「あの送電施設作るのにうち(CE夢幻会)のご先祖も関わっているのよね。だから近所のおじさんみたいな関係」

「はぇ。意外と人間臭いんやなぁ」


日本連合の会合におけるCE夢幻会からの説明。

チームトリニティを拾い上げ、偽りの指令でソレスタルビーイングに協力させていたのはCE日本であり、更にそこへ依頼したのは月のDOMEと呼ばれる人物であった。

元々トリニティへ指示を送っていたアレハンドロ・コーナーとラグナ・ハーヴェイは地底同盟との戦闘でトリニティが全滅したと思っており、なら丁度いいしトリニティ拾っちゃうか!という感じで今回偽りの指令を送り出した。

DOME…それはCE世界の月面に存在する巨大発電・送電施設の名称であると同時にその施設を管理する人物のである。
イオリアの友人で、彼に頼み込んで遺伝子レベルでヴェーダの兄弟機に組み込んでもらい意識のみを存続させた一種の精神生命体と呼べる存在。

友の計画が未届け人として極力世に手は出さず月から世界を俯瞰している。
最近の趣味はスペースお団子談義。夢幻会とは電子掲示板で駄弁る仲である。

ヴェーダの兄弟機である彼の力を持ってすればアレハンドロたちに築かれずトリニティの生存を隠蔽し、偽りの指令を出すなどわけのないことであった。

145 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2026/02/27(金) 18:52:14 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [37/245]
「兵士ナンバー0047。ベン・バーバリーだ。よろしく頼む」

「スネーク。リキッド・スネークだ。この世界のことは知らないことだらけなんでな。こちらこそ頼む」

「雷電だ。俺も話は聞いている。凄腕なんだってな。期待しているよ」

「プライス。こっちは仲間のソープとゴースト。今回はあんたに部隊の指揮を一任されていると聞く」

「メイソン。アレックス・メイソンだ。隣にいるのはウッズ。頼もしい相棒だよ」

「まったく。凄い面子だな。俺は本来対戦車兵でこんな特殊任務やることなんて想像もしなかったってのに」

「あんた特殊作戦の経験はないのか?」

「残念ながらアホほどあるよ。それこそ思い出したくないほどな」


こちら我らがナンバオー0047ことバーバリー“少佐”(遂に左官の大台になった)と多世界連合(マルチバース ユニオンことMU)各国から寄こされた精鋭特殊部隊員たちの会話。

彼らの目的は味方より一足先に欧州へ潜り、現地のレジスタンスとコンタクトを取ること。
そしてその情報網を使い現地人間収容所の把握と推定ミケーネの本拠地入り口を探り出すことであった。



「ところで隣にいるその兄ちゃん。アンタの部下か?」

「まぁ助っ人みたいなもんだ。挨拶してくれ」

「嵐山だ。コールサインはストーム1。所属はEDF。今回の任務に同行することになった。よろしく!」


特殊作戦にストーム1参戦!COD:EDF開幕!

隠密の意味を理解しているか怪しい人選であるが、まあ今回の面子の殆どは目撃者を全て消せば隠密だな!みたいな連中ばっかだから問題ないだろう。ヨシ!!

実際このあとのストーム1は速攻でこの面子に馴染んだ。

146 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2026/02/27(金) 18:53:47 ID:FL1-60-236-166-101.kng.mesh.ad.jp [38/245]
投下終了

次はインド洋で起きた戦いと、インド戦線やロシアから撤退する地底同盟への追撃のお話と宇宙でのあれこれの予定。

宇宙の戦況も移したいけど中々話が進まないジレンマ…
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最終更新:2026年08月12日 10:03