731 :New ◆QTlJyklQpI:2012/04/22(日) 02:27:32
蒼海ネタSS ~コロトコフの憂鬱~

現在進行形で謎の男コロトコフは自分の思惑が崩壊しつつある事を自覚しつつあった。
ヴェラヤノーチ帝国のキリルⅢ世の血友病を治療で取り入り、帝国の南下政策を促し津州皇国とぶつける
策は異世界の出現によって実質不可能になった。まだ「異世界など皇国と一緒に征服してくれる」という
暗愚な皇帝なら良かったが5歳の時から皇帝の座にいるキリルⅢ世は尊大ではあったがどちらかと言うと聡明だった。
坦蓮事変の詳細な情報を耳にするやすぐに皇国への圧力を停止、大日本帝國とも接触しつつ異世界の情報を収集していた。
そして、そのせいでコロトコフの立場が危ういものになってしまった。

ヴェラヤに酷似したロシア帝国の衰退と崩壊を耳にするや始めから胡散臭がられていたコロトコフは「ヴェラヤノーチの
ラスプーチン」扱いされたのだ。臣下たちからの嘆願とあまりに酷似した状況に止む無くキリルⅢ世は輸血治療などを
する方針に決めコロトコフを遠ざけ始めていた。

「く・・・・ゲートさえ現れなければ!」

皇帝との距離が置かれたと見るや数々の暗殺者の影が蠢き始め、コロトコフは泣く泣く坦蓮の共同租界に
逃げ込むことになってしまった。

「だが、まだだ。まだ諦めん。皇国を滅ぼすまでは!」

そうしてコロトコフは共同租界の闇に紛れて異世界・蒼海世界の列強と皇国をぶつけるべく画策し始める。
だが、向こうの列強は「あんな島国取っても損するだけだ」とあしらわれ、「ゲートの向こうの日本と対峙なんて
出来るか!」と蒼海世界の面々にもそっぽを向かれるのは遠い未来ではない。

余談

コロトコフは情報収集として日本大使館員への精神的な干渉を試みたのだが・・・

「な、なんだ!これは思念が・・流れ込んできて・・・グアアアアアア!」

丁度猫耳のメイドに萌えていた面々の萌え?によりコロトコフは酷い頭痛に襲われ断念することになった。

余談2

与志原に直行した日本大使館の面々の強力過ぎる思念によりさほど力が強くもない猫耳遊女らが錯乱し、
花魁の翔鶴も被害を受けるに及び日本大使館員が出入り禁止にされることとなってしまった。

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最終更新:2012年04月26日 17:50