26:モントゴメリー:2026/05/05(火) 00:45:59 HOST:124-141-115-168.rev.home.ne.jp
日蘭世界SS——ポテ27近接航空支援機「ル・スプクトル(Le Spectre)」——
全長:13.8m
全幅:16.5m
全高:4.2m
空虚重量:5,800kg
全備重量:9,800kg
最大離陸重量:11,200kg
エンジン:ターボプロップエンジン×1基(巡航・離脱用)
分散電動推進システム(ダクテッドファン)×8基
FeLuZn空気亜鉛電池(主電源)+高出力キャパシタ
出力:主エンジン:最大3,000馬力
電動推進:総出力1,000kW(最大1,500kW)
推力:電動モード時:約6,400N
最大速度:時速650km(エンジン併用時)
巡航速度:時速450~500km(電動モード時、低高度・高揚力状態での巡航に最適化されており、高速飛行には適さない)
失速速度:約120km/h(ブロウンウィング作動時)
実用上昇限度:8,000メートル
航続距離:1,500km(通常)
電動ステルス飛行:最大60分
離陸距離:400~600メートル(条件良好時300メートル級)
着陸距離:300~500メートル
武装:
30mm機関砲×1(胴体内装 装弾数250)
対戦車誘導ミサイル×4~8
誘導ロケット弾ポッド×2~4
小型精密誘導爆弾(50~250kg級)×2~6
フレシェット弾ポッド×2
(兵装搭載量:通常2.0トン 電動侵入時1.2~1.5トン推奨)
懸架装置:8箇所(主翼下6・胴体下2)
胴体内爆弾倉:小型×1(奇襲任務用)
防御:
VP複合材構造による軽量装甲
重要区画局所防護(最大40mm級直撃に対して乗員生存性を確保(完全防護ではない))
分散推進による高被弾耐性
赤外線低減機構(電動モード時90%以上低減)
機動性能:
最大機動制限G:4.5G(実用3G前後)
旋回半径:約800メートル(低速時)
乗員数:1
特徴:
- 分散電動推進による低赤外線・低騒音飛行
- ブロウンウィングによる高STOL性能
- 前線簡易滑走路からの運用可能
- 高出撃回数(1日最大8~10 回)
- 低コスト設計
【概要】
ポテ27(Potez 27)は、フランス連邦共和国(FFR)で開発された近接航空支援機である。なおル・スプクトル(Le Spectre)とは「亡霊」という意味である。
その運用思想は従来機とは異なり、「被弾に耐える」のではなく「捕捉されず、回避し、継続的に火力を投射する」ことを主眼とする。
前線直近から発進し、短時間で攻撃・離脱を繰り返すことで、地上部隊に対し持続的な航空火力支援を提供する。
27:モントゴメリー:2026/05/05(火) 00:46:45 HOST:124-141-115-168.rev.home.ne.jp
【計画】
全ての始まりは、テキサス共和国にあるスタヴァッティ(STAVATTI)社が発表した「SM-27マチェーテ」という機体であった。
同社はこれまでもよく言えばロマン溢れる(悪く言えば奇天烈な)機体案を発表してきた会社であり、SM-27もその期待?を裏切らないコンセプトであった。
SM-27は近接航空支援や全天候攻撃、高等練習機としての用途で作られた4000馬力のエンジンを搭載し「二重反転プロペラ」を「プッシャ式」で配置するターボプロップ機である。
ターボプロップはいい。21世紀の軍用機でも現役のエンジンだ。
プッシャ式も前例がないわけではない。
…しかし、それを二重反転プロペラで、しかも有人の攻撃機に採用しようと言うのは“狂気の沙汰”と言う他無かった。
(なおこの機体が発表された際はOCU,特に日本での反響が大きかった。曰く「21世紀になってよみがえった伝説の試作機、震電」であると)
更に、武装搭載案も常識を投げ捨てたものであった。
30㎜ガトリング砲を固定兵装とし各種ハードポイントを備えており、装備例として
- 空対空ミサイル6発
- 空対地ミサイル8発
- 2000ポンド爆弾4発
- 7.62mmガトリング砲6門
などなど実に豊富なラインナップが揃っていた。
(おまけにご丁寧にも複座型まで設計案に用意されていたという)
少なくともスタヴァッティ社は本気でこのSM-27を売り込もうとしたのであるが、(当然ながら)テキサス共和国空軍は設計案を一瞥しただけで「不採用」を決定した。
「暴動鎮圧程度ならともかく、SAMやMANPADSで飽和している正規戦の戦場でこいつの運用するのはパイロットの浪費でしかない」
と見抜いたのである。
それでもめげないスタヴァッティ社は陸軍航空隊や海兵隊、果ては海軍にまでこの機体を売り込んだが結果は同じであった。
それで諦めれば良かったのであるが、スタヴァッティ社は諦めなかった。
同盟国であるグアテマラやウルグアイへ商談を持ち込み、それでもダメになったら何と大西洋を越え同盟の盟主であるFFRへ乗り込んだのである。
当然FFR空軍は見向きもしなかったが、捨てる神あれば拾う神ありである。
「AFSA(連邦航空支援協会)」が目を付けたのである。
当初は「空軍が拒否した」ということで、政争の具にできないかと接触したのであるが
近接航空支援に“特化”した機体というのがAFSAの琴線に触れた。
——これならば、空軍の爆撃機と違って常に地上部隊の上を飛んでくれる。
その潔さを気に入ったAFSAはスタヴァッティ社の後援を決定。
逆転のスリーポイントシュートを決めたスタヴァッティ社は狂喜したが、AFSAも『軍人たち』である。
元の設計案では「有人式対空標的」にしかならないことは理解していたため、FFRにおける近接航空支援機の名門「ポテ社(Potez:日本ではポテーズと呼ばれる)」との共同開発にすることを条件にした。
スタヴァッティ社もこれを受け入れ、SM-27の改設計(ほぼ新造)した近接航空支援機の計画が始動したのである。
28:モントゴメリー:2026/05/05(火) 00:47:19 HOST:124-141-115-168.rev.home.ne.jp
【設計】
① 被発見率の低減
兎にも角にも優先されたのは「生存性の向上」である。
そのため、従来の近接航空支援機とは別の方向性を指向した。“撃たれるのが前提”ではなく“発見されにくい”機体を目指したのである。
まず機体を構成する材料から手を加えられた。FFRが誇る新素材「VP(Vêtements en Papier:紙の衣)」を採用したのだ。
VPは鋼鉄の5倍の強度を持ちながら重量は1/5であるのに加えて、プラスチックのように成形が容易で様々な形状に加工可能であるという航空機の材料には最良と言っていい特性
を持つ。
されど本機体に採用された理由はそれだけではない。
VPは電磁波透過性が高い、すなわち電波を反射しにくい性質を持つ。
よって自然とレーダー反射断面積(RCS)は低下する。しかし、それだけではレーダー波はVPを透過して内部構造で反射するだけなので意味は無い。
よってポテ社の設計陣は一手間を加えた。
VPの内部に
を挟むことで簡易レーダー吸収材(RAM)化したのである。
加えて内部構造をハニカム構造と多孔質層にして侵入した電波を内部で散乱・減衰させる「迷路」とした。
またVPそのものの利点である「成形自由度が高さ」と 「大面積一体成形が可能」という特性は最新ステルス機のような 「平面・角度制御設計」を容易にしている。
その他細かな工夫も加えて、最終的なレーダー反射断面積は正面限定ながらで「0.01~0.03 m²」まで低減できた。
これは通常の第4世代戦闘機の「3~5 m²」と比較すれば圧倒的であり、初期のステルス戦闘機に匹敵する。
(流石に現行のステルス戦闘機には桁が一つも二つも劣るが)
ただし注意しなければならないがこれは正面限定の場合である。側面・背面のレーダー反射断面積はそれぞれ「0.3~0.8 m²」と「1~3 m²」まで増加してしまう。
あくまで本機体のステルス性能は「簡易」なのは忘れてはいけない。
しかし簡易と言っても戦場での効果は大きい。
戦場で想定すると正面方向ならば探知距離が従来の1/4程度にまで短縮されるため、安全性が大幅に向上する。
側面であっても探知距離は従来機の1/2程度まで軽減されるため決して無意味ではない。
(さすがに背面になるとあまり変化しなくなるが)
更に言うと、この簡易ステルス機能は費用面でも優れている。
現行のステルス戦闘機はその性能の維持に多大な費用が求められる。特にレーダー吸収塗料の維持が困難である。
それと比較してこの簡易ステルス機能は原料であるVPは安価でありかつ生産性も高い。 そしてレーダー吸収機能は塗料ではなく構造化している。
これらの要素を評価すると、機体製造費用は20%から40%、維持費用は10%から30%まで低減できる。
すなわち1/3から1/5の費用で「準ステルス」を実現可能としたのである。
これは総力戦が前提のFFRには重要な要素である。
総力戦では安くて使い易く、その上で強い機体を大量かつ安定して供給するのが前提となる。
本機体はその条件に見事に適応したのだ。
29:モントゴメリー:2026/05/05(火) 00:48:01 HOST:124-141-115-168.rev.home.ne.jp
② エンジン系統
機体設計によって「探知されない」ことを追求した次の課題は「探知されても捕捉されない」である。
ポテ社の設計陣はそれを達成するために「赤外線放射の徹底的抑制」を目指した。
具体的な方法は、推進系統を二つ用意したのである。
まず“主機”となるのは従来と同じターボプロップエンジンである。これは最大出力3000馬力の一般的なものだ。
唯一特筆すべき点としては、レーダー反射断面積を減らすために円筒形の覆いをつけていることであろう。
(いわゆる「ダグテットファン」だ)
しかし、このエンジンこそが厄介などである。
赤外線の発生源としてあげられるのは
1. 排気(最強)
2. エンジン本体の加熱
3. 機体表面の摩擦加熱
4. 排気による後流加熱
であり、圧倒的に「高温排気」が支配的である。
逆に言えば、「エンジンを無くす」ことが出来れば赤外線の放射は大半が消失する。
そこで“補機”として電動モーターを搭載した。
当初は電動モーターのみで推進系統を構成しようとしたが、FFRが誇る技術力でも電動モーターのみでの飛行実現は非常に困難であったため、二系統の並列配置となった。
(特に離陸時はエンジンの出力が必須であった)
電動モーターの詳細は8基の小型モーターで構成されており、左右主翼前縁付近に各4基ずつ配置されている。
1基あたり性能は出力が125 kWで 推力が約800 Nである。(プロペラ効率込み)
8基の総合性能は総出力1 MWで 総推力が約6,400 Nとなる。
8基の小型モーターに分散した理由はいくつかある。
まず最大の理由が「赤外線発生源の分散化」である。
これによりただでさえエンジンと比べて大幅に低下(最大で1/25まで低下!)した赤外線放射がさらに分散され検出が非常に困難となった。
次が「助長性の確保」である。
推進力が8つに分散されているため、1基が破壊されても飛行が継続できる。
試験飛行の結果では、2基を損失しても速度は低下するが飛行は可能であり、半分の4基を失っても緩降下しつつ離脱機動を取ることができた。
最後が「揚力の増加」である。
詳しくは後述するが、プロペラ後流が翼上面を流れることで境界層制御が行われ揚力が増加する。
これによってSTOL性能が大幅に向上した。
このモーター群とFFRが誇る蓄電池FeLuZnを組み合わせることで
することが可能となった。
(兵装搭載量1.5トン想定)
つまりは、離陸から戦場までの巡航はエンジンを使用し、戦場空域に到達したら電動モーターに切り替えて飛行するということである。
(ただし電動モーターのみでは旋回性能はともかく上昇速度は低下するため、空中戦能力は低い)
③ 防弾装備
「探知されても捕捉されない」の次は「撃たれても致命傷にならない」を追求する。
近接航空支援を行うならば、やはりどうしても旧来の“打たれ強さ”は求められるのだ。
しかし、こちらでもポテ社は新機軸を導入している。
従来の重装甲化ではなく、「構造体そのものを装甲化」したのである。
先述した通り機体はVPで構成されている。これそのものを装甲材としたのである。
つまりハニカム構造をエネルギー吸収帯として活用し主翼や機体外周そのものを軽装甲帯としたのだ。
これだけで対13㎜級の機関銃への抗堪性を確保している。
加えて燃料タンクやエンジン部分は発泡金属やセラミック積層構造として25㎜級機関砲への対策も備わっている。
そして最大の防御力を持つ操縦席部分は積層構造に加えてエネルギー分散構造を施しており、40㎜級機関砲の直撃を想定している。
ただし注意なのは、「耐久できる」ではなく「壊れながら受け止める」というのが趣旨である。
FFRが誇る新素材も、流石に対40㎜完全防護は不可能であった。
そこで一般乗用車の設計思想を導入し、「構造は破壊されても内部(人間)は守り抜く」ことを目指した。
これだけの重防御を施しても、VPの機能により重量は従来から30~60%削減に成功してえる。
加えて、直接防御だけでなく、操縦系統の多重化やフレアの搭載など間接防御にも注意を払っている。
更に、電動推進の際は発生する騒音も大幅に軽減されるためこれも被発見率の低下に貢献している。
30:モントゴメリー:2026/05/05(火) 00:48:35 HOST:124-141-115-168.rev.home.ne.jp
④ 機動性
近接航空支援において、低空での旋回性能(特に瞬間的な機動応答と持続旋回能力)は生存性に直結する。
本機はこれに関しても抜かりはない。
本機は電動モード(低速・高揚力)で速度:450 km/h(125 m/s) 、荷重:2.5Gの場合
• 旋回半径:約800~900 m
• 旋回率:約8~10°/秒
を達成できる。これは従来機より「小さく・速く曲がれる」ということである。
この旋回性能を発揮できる理由もまた分散推進方式が大きく関係している。
各モーターを独立制御できるため「左右で推力差をつける」ことが可能となるのである。
これにより空力に依存しない旋回補助が可能となった。
また主翼上のプロペラ後流により境界層制御が行われ揚力が増加し、 失速が遅延する。
すなわち低速でも高Gを維持できる。
仮に携帯式対空誘導弾で本機を狙う場合、ただでさえ赤外線探知距離が短くなって発射機会が減っているのに発射できたとしても急旋回で躱されるということになる。
無論、この機体も完璧ではない。
先ほども言ったが推進力の余裕が乏しいため上昇力は弱く、機体構造上4G前後の急旋回が限界である。
また、600㎞/h以上の速度になると機動性は低下する。しかし、対地任務で500㎞/h以上を出すことは稀なので実用上問題はない。
従来の機体は「耐える」ことを主眼にしているが、この機体は「見つからず、見つかっても避ける」ことを主眼にしているのだ。
⑤ 短距離離着陸性能
短距離離着陸(STOL)性能は前線運用の可否を左右する核心要素であるが、これも本機は優れた性能を発揮する。
具体的には「従来機の約1/2~1/3の離陸距離」を実現可能であり、未舗装や簡易滑走路・前線道路からの運用が現実的になる。
原理としては、分散配置した電動プロペラ(ダクテッドファン)の後流が翼上面を流れることで揚力係数(Cl)が増大することで失速速度が低下する。
よって低速でも揚力が維持できる。
通常機の最大揚力係数Clが「1.5」とすると、本機のCl は「2.5~3.0」まで増大する。
詳細な計算式は省くが、従来機の離陸速度が200 km/h前後のところ、本機は130から150 km/hまで低下できる。
これだけでも離陸距離は50%以下にまで短縮できる。
更に「電動推進の即応性(モーターは起動後即最大トルクを発揮し、ターボラグはない)と「分散推力(翼全体で推力発生し失速しにくい)」の効果と、VP構造による軽量化効果が加わる。
最終的な離陸距離は400から600mとなり、軽量時ならば300mでも離陸できる。これは従来機の1/2から1/3である。
そして着陸性能は
- 120~140 km/hで進入可能
- モーター逆転可能
といった要素により着陸距離は300から500 mとなる。
これは単なる性能向上に留まらない。
従来機は大規模滑走路が必要であり前線から遠い飛行場を拠点とするしかなかった。
しかし本機は前線数kmの位置に展開可能であり、使用可能拠点も
と幅広い。これによる戦術的変化はまず出撃時間になる。
従来は到着まで最低でも30分以上はかかったが、本機ならば数分で戦場まで駆けつけられる。
この効果により、出撃回数は1日数回から10回級まで増大できる。
さらに分散配置ができるので奇襲が困難となり、 生存性への影響も大きい。
すなわち本機は「遠い基地からたまに飛んでくる機体」ではなく「戦場に張り付く航空火力」となるのである。
31:モントゴメリー:2026/05/05(火) 00:49:20 HOST:124-141-115-168.rev.home.ne.jp
⑥ 搭載兵装
本機の設計思想は「重武装一点集中ではなく『多用途・高回転率』」である。
そのため、最大搭載量は約2トンと少ない(電動推進侵入任務の時は1.5トン前後が推奨される)。
懸架装置は主翼下に6箇所と胴体下に2箇所の計8箇所である。更に奇襲任務用に胴体内に爆弾倉を1基備えている。
(レーダー反射断面積を最低限にするため)
固定武装として30㎜機関砲を1門装備している。
装弾数は250発で発射速度は600発/分とOCUの同系統機関砲と比べてかなり控えめであるが、そこはFFRである。
FFRが誇る技術、「超高初速処理」と「反動低減措置」が施されており1700m/sの高初速弾を一撃必殺の心構えで撃ち込むことができる。
(更に反動軽減措置により機関砲本体の軽量化も実施できた)
この“主砲”とその他搭載兵装により、対装甲・対歩兵任務を高水準で両立できる。
電動推進侵入時の兵装の組み合わせとしては
- 対戦車誘導弾×4~8
- 誘導ロケット弾ポッド×2~4
- 小型精密誘導爆弾(50~250kg級)×2~6
- 対人用フレシェット弾ポッド×2
などが想定されている。
(合計1.5トン想定)
これ以外にも電子戦用ポッドなどの装備もある。
1.5トンという数字は従来機と比較すると大きく劣るが、本機は「出撃回数と生存性」で補うという設計思想である。
更に安価で量産性も高いので数で補うこともできる。
“撃墜されない機体を多数運用する”ことで、結果的により多くの火力を戦場に投射するのである。
本機は「一撃の重さ」ではなく「手数と生存性で勝つ機体」なのだ。
⑦ コスト
本機は「総力戦による消耗」を前提とした機体である。そのため、可能な限り安価で生産・運用することが求められた。
まず機体の構成するVPは従来のジュラルミンやチタン合金を用いる機体の50%から70%の費用で生産できる。
次にエンジンは小型のターボプロップであり、最新世代戦闘機に用いられるエンジンの半額以下である。
電動モーターも電源であるFeLuZnも安価な量産品を使用する。
一番高価になりやすい電子機器も簡易型とした。
(外部からの支援が前提である。また電子戦ポッドなど追加で装備することもできる)
これにより生産コストは第四世代戦闘機の約1/2、最新世代ステルス戦闘機の1/5まで低減することができた。
運用コストは更に低い。こちらは第四世代戦闘機の1/3、最新世代ステルス戦闘機の1/10である。
本機は「高価な万能機」ではなく「安価で回し続ける戦争機械」であり、「落とされて困る兵器」ではなく「落とされても補充できる兵器」なのである。
【運用】
本機は設計終了後に即座にFFR陸軍航空隊の審査が行われた。
兵装搭載量の少なさが一時問題となったが、その生存性と回転率により補えると制式採用が決定した。
採用後は空軍ではなく陸軍航空隊に配備され、各師団に最低でも1個飛行隊(40機)が編制されている。
これは師団の戦闘正面幅を最大30㎞と想定し、それを5つの空域に分割した場合1つの空域に4機が常時滞空しなければならないと予測されたからである。
つまり必要な機数は20機であり、稼働率と損耗率を考慮すると最低でも2倍の40機は必要となるわけである。
1機あたりの搭載量を1.5トンとし、出撃回数を8回とすると投射量は「12トン/日」となる。
出撃総数を最大の40機とすると、合計の投射量は「480トン/日」となる。
つまり1個師団に対し、1日500トン弱の航空火力を投射できる。それも前線直近から、継続的に。
これは「空中機動砲兵旅団」と呼んでいい戦力である。
そのコストの安さからFFR正規軍だけでなく、財政的に余裕のない自治体が管理するフランス国内軍の航空隊でも採用されている。
また、ある意味では生まれ故郷であるテキサス共和国を始め、各同盟国の空軍などでも採用されている。
32:モントゴメリー:2026/05/05(火) 00:50:04 HOST:124-141-115-168.rev.home.ne.jp
以上です。
ウィキ掲載は自由です。
日蘭世界の正規軍が最新技術の粋を凝らして作ったCAS機でございます。
ここの住民の皆さんからは「もはやCOIN機やCAS機は正規戦では使えない」という意見が多かったので、それに対する『解答』として作成いたしました。
ステルス機能についてですが、F-16などの第4世代戦闘機の「レーダー反射断面積(RCS)」が大体3から5 m²です。
対する本機の0.01~0.03 m²という数字はF-117ナイトホークに匹敵します。
(0.01~0.1 m²)
ただし作中でも言及していますが「正面限定」ですし、F-35とかの最新ステルス機には負けます。
(F-35で推定0.001~0.005 m²)
さらに赤外線放射量は従来の1/25、『4%』まで低減いたしました。
これにより、赤外線探知距離は計算上1/5に、実用上は1/2から1/3にまで短縮されます。
「スティンガー」を想定した場合、通常は5~6kmで捕捉されますが、電動モーター推進の場合は2~3kmまで近づかないと見つかりません。
これと旋回性能や装甲などの要素を加味した結果、撃墜率は
- スティンガーなどのMANPADS:約3%(A-10は約30%で1/10)
- 英国軍のスターストリークス(ボフォース40㎜と同等の運動エネルギーを有する):約15%(A-10は40%で3/20)
- 9K37などの中距離SAM:約15%(A-10は60%で1/4)
- S-400などの長距離SAM:約25%(A-10は80%で5/16)
となります。
(ただしこの数値は、低高度侵入・電動モード・正面侵入を前提とした場合の理論値である)
本機は「正規戦では使えないCOIN機」ではなく、「低~中脅威防空網を突破できる新世代CAS機」となるのです。
また、「旋回半径:約800~900 m」と言う数字はA-10の1200mの約2/3でございます。
MANPADSに狙われても華麗に回避してご覧に入れましょう!
生産コストは1500万から2500万ドル程度と試算しております。
これはA-10と同等であり、F-16(約3000万~6000万ドル)の約半分、F-35(約8000万ドル)の1/5程度です。
運用コストは3000から6000ドルでF-16(約2万ドル)の1/3、F-35(3万~4万ドル)の1/10程度まで抑えることに成功いたしました。
この機体は「空飛ぶ戦車」とまでは言えませんが、「戦場に居座る亡霊」となるのです。
…8000字を超えたのは久しぶりです。
最終更新:2026年08月25日 23:15