- 522:弥次郎:2026/05/28(木) 09:26:19 HOST:sp49-109-24-57.smd02.spmode.ne.jp
- 日本大陸 日本大陸連合ネタSS「暖簾に腕押しの方がマシ」
※頭痛が痛くなるようなアレが出てきますがご了承ください。
※アンチ・ヘイト物になっています。ご容赦ください。それもこれも現実ってやつが悪いんだ。
※拙作
日仏世界を始め、いくつかの世界線は現代まで考察が進んでおりませんので、作中の設定はあくまで暫定のものです。
※どの大陸連合世界線かは敢えて明言しません。
列島日本で、日本連合を相手に馬鹿をやって逮捕されたり補導されたりした人間はそれなりにいる。
その中で多かったのは、当然と言えば当然だが、日本人だった。自称も多かったのは内緒である。
行動の根源にあるのは、予想されやすい理由による反発もあったが、同族嫌悪や僻みというケースも目立った。
彼ら---自称保守や右派---の視点から見て、日本連合というのは列島日本とは別ベクトルで歪んでいるらしい。
分かりやすく言えば、解釈違いという奴である。
そんな彼ら彼女らは、いろいろな理由で、いろいろな手段で、東京都内にある日本連合の大使館にちょっかいをかけたのである。
当然、それが法に触れるならば逮捕される。逮捕されれば、事情はあるとしても、等しく犯罪者として扱われる。
思想の違いや生まれの違いで刑罰が軽くなることも重くなることもない、平等に刑法と判例とその他諸々を勘案して刑が言い渡される。
それでも、犯罪者は後を絶たない。来る日も来る日も、手を変え品を変え、逮捕されてしまう。
学ばないというべきか、頑固というべきか、熱心というべきか。
日本連合はそれらに対して、当たり障りのない、定型通りのコメントを発するばかりだった。
質問されたとしても、コメントを求められたとしても、精々列島日本側への感謝を述べるにとどまる。
この冷淡ともいえる態度には、列島日本側の情勢を過度にかき回さないようにする意図があった。
存在そのものが劇物であるので今更な話ではあるが、いらないことをいって刺激するのも面倒なのである。
だが、日本連合大使館内部で交わされる言葉が、その真の理由を物語る。
「彼らは何を必死になっているんだろうな?」
「平和だの、自由だの、平等だの、戦争反対?少なくとも列島日本を攻撃する意図はないのだがね」
「そんなことをしても利益にならないしな。
確かに列島日本で得られるものはあるが、軍事的な手段をとる理由はないわけだし」
「まあ、好きにさせればよいのでは?彼らに一々に構うのも面倒だ」
「そうね。構えばつけあがる。なら、放置すればいい。狂犬にわざわざ近づく理由はないのだし」
「味方を増やしたいのかもしれんが、あれは先鋭化して先細るだろうにな」
「老い先短い老人たちばかりなのだから、長続きはしないだろう。
どこに住んでいるかもわからんが、毎日ここに来るのは金銭的にも身体的にも辛いだろうしな」
「誰か家族に止めてもらえなかったのだろうかね?かわいそうだな、全く」
「若い世代もいるが、働いていないのか?それともそういう仕事か?」
そう、日本連合の抱いた感想は憐憫であった。
誤解なきように補足しておくが、彼らに侮辱の意図は決してない、むしろ相手を慮る感情から来る感想である。
愛情の反対は無関心であるので、関心をある程度持っているのだから、反応を引き出そうとする働きかけは成功していると言えるだろう。
その努力の結果引き出せたのがこの感情というのは、人によっては神経を逆なでするかもしれない。
日本連合から見れば、まるで意味のない行動を続けているので無駄にリソースを捨てているように映る。
政府の政策について意見があるならば列島日本の政府に公式なルートで訴えればいい。
普通選挙が実施され、しかも秘密投票が徹底されているならば、報復を恐れず意見を通すことも可能なのだ。
座り込みやデモをするとか、あるいは不法侵入で業務を妨害するとか、世論を焚きつけようとするのは無意味だ。
むしろ、過激な行動をする分だけ理解を得られず、周囲から孤立し嫌われるだけである。
そんなことも分からないのかと呆れるし、そんな暴力的な行動しか出力できないのかと正気を疑うばかり。
そうまでして行動する原理を本気で理解できず、本気で困っている世界線の人間さえもいるのだ。
世界線ごとの違いは、あまりにも残酷であった。
- 523:弥次郎:2026/05/28(木) 09:26:54 HOST:sp49-109-24-57.smd02.spmode.ne.jp
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憐れみを見せられたら、逆上しそうだなぁと。
以下、wiki転載用です。
大陸222_弥次郎さま_日本大陸 日本大陸連合ネタSS「暖簾に腕押しの方がマシ」
タグ:日本大陸 日本大陸連合
最終更新:2026年08月25日 23:30