アットウィキロゴ
499 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2026/04/03(金) 20:06:13 ID:FL1-60-237-167-201.kng.mesh.ad.jp [139/282]
ああ、我ら日本連合 クロス版 その28


『拝啓。竜魔帝王様。ご体調如何でしょうか。ヒドラーは割と元気です。
こちらは戦局挽回のため小笠原沖のゲートへ乾坤一擲の攻撃を仕掛けようと思っております。
バラオ大帝も快くこの作戦に協力を申し出てくれました。
無論帝王様においては療養を優先していただいて結構です。ご無理なさらず我々の活躍を祈っていただければ幸いです』

「なぁ…この手紙の内容は前の戦いで怪我負うような奴はこの決戦に参加しなくていいってことか?」

「まあ…はい…恐らくは…」

「百鬼の首魁でもなく…ただの将帥が舐めたことを言ってくれたのぅ…
出撃だ!軍勢を招集せよ!!三将軍もだ!邪魔大王国の総力を挙げて連中より先に小笠原を…日本を落とす!!!」


地下の邪魔大王国本拠地にて療養中であった竜魔帝王の様子。
ヒドラーから慇懃無礼な手紙が届いたことに激怒。百鬼・妖魔の連合軍より先に宇宙世紀の日本を落とすべく行動を再開させた。

無論これは早々に引きこもって戦力保守を行っていた邪魔の軍勢を引き出すためのヒドラーの策である。
ヒドラー自身は成功率は半々。多少でも軍勢出してくれればいいな…くらいの考えであったが、竜魔帝王はこれに対して本拠地に残る全軍を挙げての攻撃を命令した。

ヒドラーの手紙に乗せられたんやない…怪我も治ったし、部隊の再編と増強も進んでいて丁度良かっただけなんじゃい…!



「やれやれ。帝王様の癇癪にも困ったものだ…」

「せめて出撃を遅らせることはできないでしょうか? 先に百鬼と妖魔に敵を消耗させてからの方が好都合ですが…」

「無理だろう。元々自らを傷つけた鋼鉄ジーグに怒り心頭だったところにヒドラーの手紙と来ては…
それに日本への攻撃計画も元々考えられていた。こうなっては百鬼や妖魔に先駆け日本を蹂躙し、ジーグを倒すことに一目散だろうて」

「勇猛なのはいいですが、もう少し時期を考えてほしかったところですが…」

「復讐に燃えているのだろう。そして己の強さに自信がある故の猛進だな」

「前回あれだけ悲惨な結果に終わったのにですか?」

「悲惨な結果に終わった故にだ。あの結果に納得できないのだろう」


竜魔帝王を支える三将軍ことタケル、フローラ、クルルの会話。

タケルは原作で過去の邪魔大王国に仕えていた凄腕の戦士。
フローラはかつて竜魔帝王に命を助けられた人物
クルルは第二次αのオリジナルキャラだが邪魔大王国に仕えていた古代の巫女である。

原作では蘇った時期、仕えた相手はバラバラな三人であるが、この世界では竜魔帝王復活と同時に魂を呼び戻され帝王に仕える三将軍となっていた。

しかし三人。性格は至ってまともで真面目。このため癇癪持ちの竜魔帝王への対応で苦労している。



「こんな時にイキマ殿たちがいてくれれば…」

「あいつらは良いタイミングで姿を隠したものだよ」

「え、イキマ殿たちはインド戦線で戦死したという話ですが」

「どうかな。死んだところを誰も見ていないのだ。命辛々逃げ込んできたハニワ兵からの曖昧な情報と状況証拠からの推測にすぎん。
それに卑怯者ではあったが実力とヒミカ様への忠誠については評価に値する者たちであった。
そんな奴らが早々簡単に死ぬとは思えん」

「では彼等三人は生きていると? 何故今になって大王国を出奔など…」

「それこそヒミカ様への忠誠故だろうな。彼女を粛清し邪魔を乗っ取った竜魔帝王様へ心服することはないだろう。元々機を見て出奔するつもりだったのだろうな」

「狙いは…復讐ですか」

「…どうします?このことを帝王様へ報告しますか」

「やめておこう。イキマ殿たちの生存も彼等の目的が復讐ということも全て推察にすぎん。
証拠もないまま帝王様に忠言してもまともに取り扱ってくれんだろう…」


イキマたちの出奔に気がついた三将軍の会話。

しかし上司(竜魔帝王)への報告はなんとスルー!
ここにきて人望がないことが透けて見える竜魔帝王であった。

何より三将軍たちも無理矢理魂を縛られ現世に蘇らせられた身。
むしろ帝王が倒れれば成仏するなり、出奔するなり自由になるので、イキマ達の復讐を敢えて止める理由もなかった。

500 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2026/04/03(金) 20:07:00 ID:FL1-60-237-167-201.kng.mesh.ad.jp [140/282]
「手持ちの戦力は数機の要塞鬼と百鬼獣(無人機)。人間共から接収して無人化したもの…そしてこの科学要塞島とワシの専用機のみか…」

「あれだけ大勢の部下を操っていたというのに今周りにいるのは機械ばかり。味方と言えるのも無人機以外では無理矢理焚き付けた妖魔と邪魔の軍勢。
しかも連携どころか最悪同士討ちすら危ぶまれる程度の信頼…」

「ふふふ…欧州でミケーネと背中を預け合いながら戦えている自雷の奴が知ったら何一つ勝機など存在しない現状を笑うか…」

「だがこれでもワシは一度は百鬼軍勢の頂点に立った男!ただでは死なん!」

「ゲートを一時でも使用不能とさせ、妖魔と邪魔の戦力も削り、そしてかの強大な竜神を葬る!この命に代えてもな!!」


百鬼元元帥ヒドラーの覚悟。
なお上のセリフは全てヒドラー個人の独り言である。

悲壮で強固な覚悟の下で彼は作戦に赴いた。
しかし彼は想像もしていなかった地獄を見ることとなる。

キレた人類×10世界分というのが如何に恐ろしい存在なのかを想像できていなかったのだ。



「いけ巨烈獣軍団!」

「どこの勢力よりも早く日本を!小笠原を!そしてムトロポリスを落とすのだ!」

「恐れよ人類!悪魔の王が再び貴様らの前に姿を現すぞ!」

「「「今こそ悪魔世紀の到来よ!!」」」


先んじたのは妖魔帝国の巨烈獣軍団。

巨烈獣。それは地底同盟の特機の中でも最も恐るべし相手。

フルメタルミサイルやメーサー砲。更には40cm以上の戦艦級巨砲の直撃にすら耐え、更には身体が真っ二つになろうとすぐさま繋がるレベルの高い再生能力。
そして50m以上の巨体ながらライディーンに伍する運動性能と速度を誇る妖魔脅威の兵器である。

人類側はこれに対して基本的に真正面からの対抗は難しいものがあった。
巨烈獣一機に対して最低でも旅団規模の部隊が他部隊からの支援を受けながらも、物量をもって囲んで強力な攻撃を叩きつけながら動きを封じ、最後は肉薄してタコ殴りにしながら無理矢理撃破するという消耗の激しい対応が一般的である。

ライディーンを始めとした単騎でこいつを撃破できる一部特機戦力が可笑しいだけで、未だ一般人類部隊からすれば対応の難しい強敵であった。

しかしそんな巨烈獣を合わせた合体巨烈獣に至っては100mを超える全長の個体も珍しくなく。
合体巨烈獣はそれこそライディーンや他の強力特機たちでも苦戦するような強さを持っていたのだ。

そんな巨烈獣や合体巨烈獣が大挙して攻め寄せてきたのだから苦戦は必須。
そう…本来ならば…



「馬鹿な。この数の巨烈獣軍団が押されているだと!?」

「というか何だこの弾幕は!殆ど前が見えんぞ!」

「常に何かの爆発が響いてまったく音が聞こえん!!」

「巨烈獣45、49、77号がしょ、消滅!? 合体巨烈獣11号も粉砕!! なんだこれは!」

「何が起きている!この弾幕と爆発の壁の向こうから何が飛んできているんだ!?」


妖魔帝国は驚愕した。自信をもって進撃した先では想像だにしない迎撃が展開されたからである。

無論巨烈獣クラスともなれば半端なミサイルやロケットならば幾ら受けてもびくともしない。傷を負ってもすぐさま再生する。
しかし文字通り空を覆う規模の攻撃に晒されては足が鈍るというもの。

そこへ更に謎の攻撃が弾幕の向こうから到来。巨烈獣が次々と粉砕されていくトンでもない光景が繰り広げられていた。

501 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2026/04/03(金) 20:07:47 ID:FL1-60-237-167-201.kng.mesh.ad.jp [141/282]
「ギガフロート砲。いけますね。敵巨烈獣を見事粉砕しております」

「まあうちの虎の子だしね。本来ならマスドライバー用のギガフロートなのに戦艦に改造されるなんてねぇ」

「100m超電磁加速固定砲。いやはや豪勢なことです」

「本国で運用していた分。建造していたものを爆速で改装した分。ジャンク屋に貸し付けていたものを転用した分。こっちで建造していたマスドライバー艦を流用した分。
他所の国や世界から似たようなものを持ってきて改造したの含めて全部9隻分の大火力よ」


弾幕の向こうから巨烈獣を粉砕していた物の正体。それはCE日本が提唱し、MU軍が全力で乗っかり改造をしたマスドライバー転用特機粉砕砲艦である。

10km級ギガフロートを転用したこれらはゲート攻防戦の後に爆速で立案、改造が始まり不眠不休の24時間体制で改造が続けられ現在9隻が運用可能となっていた。

文字通りマスドライバー機能を用いた砲艦で船体のほぼ全てを用いた10km近い100m固定砲塔を用いて艦艇級の大質量物を加速して撃ちだす代物。

当れば合体巨烈獣すら粉砕するパワーオブパワーの権化である。

無論欠点がないわけではなく、元がマスドライバーであったことから照準精度に劣り、外部からの補助がなければ単艦での命中率は酷い物である。
また固定砲であるため、狙いを付けるには船そのものを回頭させる必要があり、10kmという巨体のせいで、その動きも遅いのだ。

これらの欠点は9隻という数を相互に動かすことによって回頭の隙を減らし、照準に関してはこの日のためにそこら中にバラ撒ければ無人観測情報連絡機と各種測定部隊からの情報を用いて命中精度を底上げしている。

海も空もまともに見れないレベルの過剰な迎撃はこれら各地の観測情報機を隠すための対応でもあった。



「撃て撃て撃て!弾のことは気にするな!幾らでもあるぞ!!」

「地底人共め。ここが人類最大の補給基地であることを忘れていたようだな」

「この世で最も物が集まっているってことは、この世で最も補給切れから遠いってことなんだよ!」

「弾幕はパワーだぜ!!」


小笠原諸島要塞群。それはゲートの戦い以降に急速に再建されたこの基地は依然以上の巨大な軍事要塞に生まれ変わっていた。
それと同時に宇宙世紀に集まったMU(マルチバースユニオン)軍の補給を管理する世界最大の補給基地でもあった。

このため宇宙世紀及び10個の世界から集まった膨大な数の武器弾薬物資兵器人その他諸々が積み重なっており、まずもって弾薬切れ、エネルギー切れ、砲身切れといった問題はほぼ存在しないも等しかった。

地底戦役初期の大攻勢で落とされた際とは情勢も状態も状況も違うのである。



「長門、加賀、土佐。第五射開始。弾着まで15秒」

「大和、武蔵、信濃、美濃が続いて砲撃開始します」

「アイオワ、ミズーリ、ニュージャージー砲撃開始。ソビエツキー・ソユーズ、ソビエツカ・ウクライナも砲撃再開」

「キングジョージ、プリンス・オブ・ウェールズ。主砲弾の補給作業に入ります」

「ヒマヤラ、アンデス、ヴェネツィア。主砲発射体制に移行。甲板乗員は速やかに退避せよ」

「エピメテウス、パンドラより大型フーリガン砲発射体勢完了の報告。30秒後に砲撃を開始するとのことです」

「クイーンズランス、クイーンズソード共に砲撃開始」

「GA戦艦群行動を開始。60cm砲の稼働を行うとのことです」

「これだけの戦艦が集まると壮観だなぁ」

「ええ。多分二度とない光景でしょうね」


各世界から集められた戦艦軍団による大砲シャワーの図。
激しいミサイルやロケットの弾幕を潜り抜けてきた巨烈獣に待ち構えていたのは大量の戦艦による大歓迎であった。

純粋な戦艦のみならず航空戦艦的なヒマラヤ級(地球連邦)や潜水戦艦的なエピメテウス級(EDF)の姿もあり、最上型を始めとした重巡も参加しているなど取りあえずデカい大砲持っていれば参加と言った具合である。

巨烈獣は強大な敵である。46cm砲の直撃を受けてもそれだけでは倒れない。
傷も負った傍から再生が始まる。

この問題を人類は再生する暇も与えず戦艦の砲弾を文字通り雨のように叩きつければいいよね!という力技で解決した。

なおここに集められている米国系戦艦の殆どは東宝世界やエスコン世界などから参集したものである。
マブラヴ米国戦艦部隊は(本国のやらかしが酷かったので)不参加であった。

502 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2026/04/03(金) 20:08:30 ID:FL1-60-237-167-201.kng.mesh.ad.jp [142/282]
「敵巨烈獣。弾幕の荒らしを抜け出してきました。しかし流石に足は鈍ったようですね」

「ならば頃合いだな。無人貨物船爆弾投入!」

「了解!無人貨物船爆弾投入開始!」


「次は…な、なんだぁ!巨大な貨物船やタンカーがとんでもねぇスピードで突っ込んで来やがる!?」

「本当に巨大貨物船の速度かそ!?ボートレースじゃねえんだぞ!!」

「迎撃!迎撃しろ!近寄らせるな!」

「駄目だ。巨烈獣の攻撃ですぐには沈まないぞ!」

「おい。沈めた船の一隻が大爆発起こしたんだが…」

「もしかしてこれ全部爆弾入り…な、何のひかりぃ!?」


無人貨物船爆弾。
それは巨大な貨物船やタンカーに目一杯の火薬を載せ、艦艇用大型加速ブースターなるトンチキ兵器を数個付けてアホみたいな速度で突っ込ませたものである。

なおこの艦艇用加速ブースターは本来宇宙艦艇を宇宙へ打ち上げるために使われている追加ブースターを流用したものとなる。

本来動きの素早い巨烈獣相手にはさっさと逃げられてしまうものだが大量の鉄の雨で足が鈍ったところに数十隻単位で突っ込ませて一斉爆破すれば流石の巨烈獣軍団も逃げきれずに爆破に巻き込まれる個体が相次いだ。



「全機フルメタルミサイル発射後は退避姿勢に移れ。補給のためにデスピナに戻る」

「ローグ隊、ブレイド隊は続いて大型ミサイルを発射。さっさと撃ち切って帰還するぞ」

「まさか俺たちが揃ってミサイルキャリアーとはね」

「文句を言うな。この機体では流石にやりあえん」

「まあね。怪獣映画のモブみたいに無理矢理ドッグファイト仕掛けられて落されるのはごめんだ」


こちらはエスコン世界やギアス世界から来ていた航空部隊の会話。

彼等の機体は性能的に地底ロボ相手には不利であったため、味方の援護の下でミサイルキャリアーとして働いていた。

巨烈獣軍団の目と耳を物理的に塞いでいた多数のミサイル群は彼等航空隊や艦艇部隊から打ち上げられているものである。



「ええい!合体巨烈獣軍団前に出ろ!所詮連中の戦力は船と紙のような航空機部隊が主力だ!近づいてしまえばまともな抵抗はできん!」

「海中の部隊は何をやっている!水の中ならこちらが優勢のはずだ!!」


「と、連中は思っているでしょうね」

「確かに水中では人類の戦力が地底ロボに劣るのは事実。しかしいつまでも海の中が彼等の独壇場と思ってもらっては困りますな」


「なんだこれは…巨烈獣が…凍る!?」

「Gフォース特製の冷凍魚雷だ。たっぷり喰らえ!」

「敵の関節部を狙って撃ち込め!方向を絞らせるな!四方から撃ち込んで逃げ道を塞ぐんだ!」

「凍ったと言っても短時間だ。敵の動きが鈍っているうちにパイルやヒートランスを撃ち込め!」

「ゲシュマイディッヒ・パンツァーの力場制御機構は凄いぜ。水中でこんだけの速度を出せるんだからな」

「ここにはMU軍の水中戦力の過半が集まっている。生半可な物量だと思わないことだ」

「なんせ他に展開できる戦場もないからな!」


こちら水中戦線の様子。
今までなら地底同盟の独壇場であった水中の戦いは、しかし多くの物量と対抗兵器を携えた人類を相手に立場が逆転し始めていた。

単騎の性能では変わらず地底ロボにこそ分があったが、東宝世界から持ち込まれた冷凍魚雷、CE世界のゲシュマイディッヒ・パンツァーを用いた水中抵抗軽減機構と言った各世界の兵器、技術を用いて人類側は水中戦における戦力を底上げ。

更にはMU軍における大半の水中戦力(とはいえほとんどは潜水艦や水陸両用MSなど)を太平洋の小笠原沖に集めて居た。

最も集結していた理由は小笠原ゲートの防衛目的というより他に活躍できる戦線がなくなってしまったからというのが大きい。
大西洋戦線においては地球連邦と日本連合軍の海上、海中戦力が活躍しており、インド洋は先の作戦で凡そ掌握。
地中海に関してはそもそもまだ入ることが出来ないでいるなど、活躍の場がなかったのだ。

このため諸々の膨大な潜水部隊は補給の関係から小笠原沖に集められており、次の作戦行動(紅海やジブラルタル突破後の地中海への展開)のために待機していた…ところに今回の妖魔や百鬼の襲撃が発生したというオチであった。

出番が余りなかった彼らはその鬱憤を晴らすかのように巨大な巨烈獣相手にも臆さず戦いを挑み、数の力もあってこれらの進撃を阻止していた。

503 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2026/04/03(金) 20:09:23 ID:FL1-60-237-167-201.kng.mesh.ad.jp [143/282]
「ムチャーン!」

「なんだこの巨人!」

「人類の新たな特機なんか!?」

「馬鹿な。巨烈獣が押される…ライディーン級とでもいうのか!?」

「鉄の化け物めぇ!」

「失礼ね。これでもレディよ」

「キャァアアア!シャベッタァアアア!?」


海中では東宝世界からやってきた戦艦怪獣陸奥も活躍していた。

戦艦怪獣陸奥は霧の咆哮さん作のキャラクター。

戦時中に沈没した陸奥を中心に多数の軍艦の思念が寄り集まり誕生したオカルト怪獣。
すったもんだあったが今は人類に協力してくれている。

東宝世界出身の怪獣だけあり非常に強い御仁であり、巨烈獣と真正面から渡り合える数少ない戦力。
水の中ではランページオルカという専用装備を纏い縦横無尽に暴れ回っていた。



「ふふふ…巨烈獣め。ゲート戦の時のお返しだ。艦首ショックカノン発射!」

「ショックカノン発射!命中!敵巨烈獣撃破!」

「二番艦発射準備。発射開始。三番艦も続きます」

「単なる簡易砲艦だと思っていたが…やれるじゃないか」

「はい。アタカ型の火力は連中にも通じます!!」


後衛から巨烈獣軍団へとショックカノンの雨を降らしているアタカ型艦隊の様子。

アタカ型はヤマト日本が開発したショックカノンを撃つためだけに設計された砲艦であり、戦闘艦としての機能は既存艦艇に劣るが、安く大量に作れるのが利点であった。

ヤマト世界におけるゲート防衛戦において巨烈獣に苦汁を舐めさせられていた国連統合軍の面子はその復讐戦を待ち望んでおり、今回アタカ型を大量に製造、宇宙世紀へ持ち込んでいた。

彼等の目論見通り前衛に足止めされている巨烈獣軍団を後方から次々と撃ちぬいており、人類の火力が地底同盟の最高戦力にも通用することを証明した。



「対空迎撃!」

「対空迎撃開始!!」

「一発のメーサーで沈まぬなら千発のメーサーを撃ち込むのだ!」

「せっかく島まできてもらったのに悪いね。ここから先は通行止めだ」

「こいつがあればお前らにだってダメージを与えられるんだ!」

「相手を侮るな。幾らメーサー兵器とは言え一撃で敵を落とせるわけではない。囲んで四方から撃ち込み確実に撃破せよ」

「了解!!」


味方を犠牲にしながら小笠原諸島群へ辿り着いた巨烈獣を待ち構えていたのはMU軍自慢のメーサー部隊であった。

東宝世界から派遣された、または仕入れたメーサー光線車、メーサータンク、ツインメーサー車。
更には機動兵器用メーサーライフルを装備したMSや戦術機も挙って歓迎(迎撃)していた。

幾重にもなる人類の迎撃をどうにか掻い潜ってきて疲労困憊であった巨烈獣たちの多くはこれら各島々の防衛部隊に刈り取られていった。



「流石に防衛線を抜けてくる敵も出てきましたな」

「ああ。特に合体巨烈獣は流石に強い。戦艦部隊やショックカノン砲艦の攻撃を集中しても中々倒せん」

「司令。勇者の準備が完了したとの報告が」

「遂にか…前線の機動兵器部隊を一旦下がらせろ。支援部隊はそのまま勇者の援護だ」

「ところで例の装備…大丈夫だったんですかね?」

「現場に来ているということは多分大丈夫だったのだろう…」


ゴジラが来るまでに戦果を挙げねばならない妖魔帝国は合体巨烈獣を前面に押し出し強攻を開始。
流石の人類側もこれには分が悪く徐々に防衛線を抜ける敵も出始めていた。

しかし遂に勇者ライディーンの準備完了との報告が届き、ここで人類側は反撃に移ることとなる。

504 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2026/04/03(金) 20:10:24 ID:FL1-60-237-167-201.kng.mesh.ad.jp [144/282]
「ライディーンだ!ライディーンが出たぞ!」

「来たから怨敵ライディーン!」

「ここであったが百年目!決着をつけてくれる…は…?」

「な、なんだその馬鹿デカい獲物は…」

「ふふふ…驚いているみたいだな悪魔共。こいつはライディーン専用の対艦刀…いやデビルスレイヤー!!」

「デカすぎんだろ…」

「100…いや200mはあるぞ!?」


満を持して現れたライディーン。
彼が持ちたるは新装備デビルスレイヤー。

これはライディーン専用の超巨大対艦刀。製作はAC4世界の有澤重工。
元々追加装備を嫌うライディーンであったが、そんな彼?でも扱える装備を調べていた際にどうにか許可を出してくれた数少ない装備がこのデビルスレイヤーである。

ライディーン的には落ちている得物を拾った判定なのでOKなのだとか。



「ライディーン!!大車輪竜巻切りぃい!!」

「が、合体巨烈獣がぼろ雑巾のように…」

「馬鹿な。ただの一刀でバラバラだと!!」

「流石に有澤製品だ。こんだけぶん回してもまだまだいけるぜ」


ライディーン用に作られたデビルスレイヤーだが使う相手も叩きつける相手が相手なのでとにかく頑丈に作られた。
そのため剣というより鈍器じみた代物であったが、ライディーンはことのほかこれを気に入ったようである。

このあと流石のデビルスレイヤーは折れてしまうのだが、それまでに主だった合体巨烈獣のほぼ全てを撃破するという大戦果を挙げた。



「おのれライディーン!こうなれば我々が相手だ!」

「我ら巨烈兄弟による四体合体巨烈獣…ゴウライゲキド!」

「得物を失ったライディーンなど敵ではないは!!」

「ふふ…巨烈兄弟。あんたら何か勘違いしていやしないか?」

「な、何を!?」

「俺は…ライディーンは決して一人じゃないってことさ」

「勇者に続け!戦艦部隊突貫だ!」

「航空隊は常に弾幕を絶やすな。ライディーンを援護せよ!」

「四体合体だか知らないがゲート方面軍全部の火力をくらってただで済むのかよ!!」

「ひ、卑怯だぞライディーン!」

「散々卑怯なことをしてきたお前らに言われる筋合いはない!!」

「馬鹿な…我ら巨烈兄弟がこんなあっけなくぅ!!」

「人間を…侮りすぎていたか…」

「ゴッドォバァード!アタァアアク!!」


満を持して登場した巨烈兄弟とその乗機である四体合体巨烈獣ゴウライゲキド。

今までの二体合体巨烈獣とは比べ物にならない強さを持っていたはずの敵だったが、ゲート方面軍全ての火力を集中された結果身動きが取れなくなり、そこにライディーン渾身のゴッドバードアタックを受け粉砕されてしまった。

粉砕後もゲート方面軍からの攻撃は続き、残骸の一つに至るまで丁寧に破砕されていった。

今まで人類を苦しめていた巨烈兄弟のあっけない最後である。

505 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2026/04/03(金) 20:11:14 ID:FL1-60-237-167-201.kng.mesh.ad.jp [145/282]
「巨烈兄弟よ…逝ったか…ならばその魂も使わせてもらおう!」

「そして最後のシャーキン…ムーの王族の魂を使うことで完成する!!バラオギドラよ!新たな妖魔の守護者よ!目覚めるのだ!!」

「それはどうかな?」

「何奴!!」

「私の名前はアズナル。シャーキンの弟さ。ラ・ムーの星の力を借りてお前に話しかけている」

「馬鹿な貴様はシャーキンの手で石にされていたはず!?」

「兄の魂!返してもらうぞバラオ!!」

「シャーキンの魂が引っ張られる!?これはラ・ムーの星の力か!!だが星の力は貴様の命を蝕む!!」

「本来ならそうだな。だが今この世にはムーの王族が三人いる!」

「まさか…レムリアとひびき洸か!!」

「三人分の念動力!受け取れぇえええ!!!」


部下が全滅したバラオであったが、遂に新たなる魔龍バラオギドラの完成まで漕ぎつけていた。

その最後の仕上げとしてムーの王族であったシャーキンの魂を捧げようとしたが、寸でのところでそれは阻止された。

シャーキンの弟アズナルの仕業であった。
原作ゴッドバードではバラオが倒されるまで石にされていた御仁だが、この世界ではゲートが開いた影響か、はたまた他のオカルト勢力の目覚めが影響したのかはわからないが偶然にも石化が解け、日本へ流れ着いていた。

当初記憶を失っていたアズナルであったがライディーンとバラオの戦いを見て記憶を取り戻し、ムトロポリスに駆けつけたのであった。
全ては怨敵バラオを倒し、そして親愛なる兄の魂を救い出すために。



「まだだ!シャーキンの魂の代わりは巨烈兄弟と三幹部で補う!出でよバラオギドラ!」

「赤い色の三つ首竜…新しい魔龍か!」

「それだけではない。バラオギドラよ!我と融合するのだ!!」

「バラオギドラがバラオに吸い込まれて!?」

「ふふふ…妖魔大帝龍バラオ…ワシ自らの手で貴様らを叩き潰してくれよう!」


バラオギドラ完成を阻止されたバラオであったが、ただでは転ばずシャーキンを除く五人の幹部の魂を完成途上のギドラモドキをその身に取り込み自ら戦場へ躍り出た。

全長800mの巨体(原作まま)には原作になかった竜の首と巨大な二対の羽が生えており、その身体を宙へ宇飛ばしていた。

竜の首と羽を持った角の生えた赤き巨人。それが今の妖魔大帝龍バラオである。

イメージモデルはドラクエのりゅうおう(ドラゴン形態)。

506 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2026/04/03(金) 20:12:15 ID:FL1-60-237-167-201.kng.mesh.ad.jp [146/282]
「どうしたライディーン!どうした人間共!この程度か!」

「くそ…流石に相手がデカすぎるぜ」

「レムリアとアズナルもラ・ムーの星を使ったせいで余力もあるまい。判断を誤ったな!!」

「俺や母さんは間違ったとは思っちゃいないさ」

「ふん。強がりを。では強がったままあの世にいけぇ!」

『いいや!まだだ!まだムーの王族はここにいる』

「この光は…まさか!?」


苦戦するライディーンと人類。
ラ・ムーの星を使いたくともシャーキンの魂を解放するためにレムリアもアズナルも力を使い果たしていた。

万事休すかと思われたその時に現れたのは一つの光であった。



「シャーキン!プリンス・シャーキン!貴様裏切るか!!」

『悪いな。私は元々弟優先なのだ』

「シャーキン!…叔父さん」

『ひびき洸。まさかお前が身内だったとはな…まあそれは今はいい。洸…ゴッドブレイカーをかざせ』

「でもあれは既に折れて使い物に…」

『器となればいいのだ。さぁ!受け取れ!ラ・ムーの星よ!我が魂を用いてその力を剣へ宿せ!!』

「な、何だこれは!?この光はぁあ!!」

「これは…ゴッドブレイカーが光って」

『太陽の剣。本来ライディーンのために作られるはずが間に合わなかったものだ。まあこれがラ・ムーの星の力で再現した模造品だが…一回使えれば問題ないだろう?』

「待ってくれ…ラ・ムーの星の力を使ったってことは叔父さんはどうなるんだ…?」

「やめろライディーン!!ひびき洸!その剣の輝きは貴様のシャーキンの魂そのものだぞ!」

『気にするな。悪人が一人眠りに付くだけさ。さぁぶちかましてやれ洸!』

「う、ぅおおおお!!ライディーン!ゴッドォ!ブレェエエドオ!!」

「ば、馬鹿な…悪魔世紀が…我ら1万2000年の野望がぁあ!?」

『見事だ洸。ああ。アズナル…すまなかった…悪魔のささやきに乗った兄が愚かだったよ』


悪魔大帝バラオは疑似太陽の剣を用いたライディーンによって討ち取られた。
シャーキンの魂を代償として。



「………」

ライディーンとバラオの決着。
その光景を遠くから眺める存在がいた。ゴジラである。

妖魔帝国の動きに呼応して移動を開始したゴジラであったが、巨大なバラオを倒すためにも遠方で待機しながらエネルギーをチャージしていたのである。
しかしそれはもう必要なくなった。

彼は一鳴きした。それは己の愚かさの代償を払った兄王子への鎮魂歌か、はたまた見事な戦いをしたライディーンへの賛歌か。

次の瞬間ゴジラは再び海へ潜り動き出した。
敵はまだいる。科学要塞島をもって別方面から攻め寄せるヒドラーの軍勢へ向けてその背びれは泳ぎ出した。

507 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2026/04/03(金) 20:13:03 ID:FL1-60-237-167-201.kng.mesh.ad.jp [147/282]
投下終了

今回でバラオ戦集結!次はヒドラー戦にするか、はたまた竜魔帝王戦にするか…
+ タグ編集
  • タグ:
  • 日本大陸×版権
  • ああ、我ら日本連合
最終更新:2026年09月08日 16:37