904 :New ◆QTlJyklQpI:2012/04/30(月) 02:39:21
ネタSS ~カリフォルニア軍事パレード~

1944年、カリフォルニア共和国にて日英独の3国首脳会談が行われ、
これによって戦後世界の枠組みが決定され、第二次世界大戦が実質終わることになった。

だがカリフォルニアの国民にとっては会談内容もだが、その後に行われる3国の軍事パレードの方も注目されていた。

3国のメンツが掛かっているだけに最新鋭兵器を見るために様々な群衆や各国武官らが
集まってきていた。そして3国の軍人らも人生最大の見せ場とばかりに張り切っていた。

始めに行進するのは大英帝国陸軍の面々、一応最新型のチャーチル歩兵戦車を先頭にヴァレンタイン歩兵戦車や
クルセイダー巡航戦車が行進し後にブレンガンキャリアが続く。歩兵は洗面器型のヘルメットにエンフィールド小銃や
ステン短機関銃を抱え、空ではスピットファイアとモスキートが編隊を組んで飛ぶ(ソードフィッシュも出そうとしたが「クラウツ(ドイツ)
に複葉機を見せろってか!」と大反対により断念)。気合が入った行進は如何にも伝統ある帝国を体現していた。

しかし、後のドイツ陸軍の行進によって色あせてしまう。グースステップで武装親衛隊が行進し、ティーガーやパンター
戦車にハーフトラックの群れは少数配備ながらもドイツ第三帝国の威容を民衆に示し、空でもお馴染みのBf109やFw190
古いが有名なスツーカに異形の双発戦闘機プファイルの登場に観衆がどよめき、ヒトラーはドヤ顔をハリファックスに向け、
当のハリファックスも若干顔を引き攣らせていた。

しかし、2人揃って顔が引き攣ることになる日本軍の行進が始まった。

105mm砲をこれでもかと誇示するかのように四式重戦車が先頭を切り、その後に続くのも対パンター用に
90mm砲を搭載した三式中戦車、そして新たに配備された迷彩服を着た日本兵らが後に続く。
観客はそれだけでも驚いたが空からは烈風改と飛燕、流星改などの馴染みの機体の後にアイ○ス
塗装を施した痛い子中隊の九七式双戦が続き、その後に巨大爆撃機の富嶽が飛び去る。
そして最後に聞きなれない甲高い音を轟かせながら四式ジェット戦闘機疾風が飛び去った後には
空いた口がふさがらない観客と「あいつら良い塗装してるじゃねえか」と新たな境地に目覚めた
各国空軍関係者、更に痛い子中隊の登場時に胃のあたりを押さえて盛大に顔が引きつっている
嶋田元帥の姿があった。

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最終更新:2012年05月02日 22:26