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925 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2026/04/24(金) 18:12:28 ID:FL1-60-237-167-201.kng.mesh.ad.jp [225/245]
ああ、我ら日本連合 クロス版 その31


「なるほど。ここのデータを書き換えれば機体の自重作用を軽減できるのか」

「でも関節への負担は上がってしまうから短期決戦用になるんだ」

「それならマグネットコーティングの理論を応用して関節の負担を軽減してみるはどうだろう?」

「ソフト面だけじゃなくハード面からの補助か。言われてみれば確かにそっちの方が確実だね!」


格納庫にてMS談義に花を咲かせるアムロとキラの様子。
近しい年頃で尚且つ似通った趣味、知識を持つ二人は瞬く間に仲良くなった。

現在来たる欧州解放作戦に向けて衛星軌道にMU(マルチバース・ユニオン)参加各軍の精鋭が集結中。
そんな集結ポイントの衛星軌道基地の一つにて二人は偶然出会い意気投合した。



「沖田戦隊、轟天艦隊、コンパス隊、RDAT…有名どころの部隊ばかりですね」

「それだけ我々の任務が重要ということだ。緊張するかね?」

「はい…ただいい加減慣れましたよ。戦争が始まってこの方毎度こんな戦いばかりですもの」

「はは。その若さで修羅場慣れとは頼もしいな」

「お世辞はよしてください。第13部隊で一番若く未熟な艦長ってのは自分でわかっているつもりです」

「お世辞じゃないさ。今や君たちホワイトベース隊は連邦を代表する部隊の一つだ。自信を持っていいと思うぞ」


集まった戦力を見て雑談するブライト艦長とヘンケン艦長。

彼等の属する第13独立機動艦隊の中では比較的若手の艦長となる二人はこうして暇を見ては談笑する仲となっていた。



「頃合いか…では合流するとするか」

「これで我々も手に入れられるわけですね…人を越えた力が」

「くくく 鬼の力…楽しみではないか」


ジオンとのア・バオア・クーの決戦を前に連邦艦隊の中からひっそりと姿を消していたグレイヴ艦隊の様子。

グレイヴは原作でも野心の強い人物であったが、この世界では前々から百鬼帝国と内通していた。

連邦内の部隊配置を始めとしたあらゆる情報を百鬼帝国に流しており、このせいで地底同盟の大侵攻時に連邦軍は地底軍からの奇襲と電撃侵攻を許す羽目となる。

このあと流した情報による戦果は大金星と評され、グレイヴと彼の取り巻きたちは幹部待遇で百鬼へ迎え入れられ、鬼への改造を受けることとなる。



「幾ら何でもこれ以上ついていけねーぜ…」

「ブラックドッグ隊の連中は嬉々として受け入れていましたが…」

「…私はクロエを連れてここから出ようと思います」

「サラ曹長…本気か?」

「鬼になってからグレイヴ中将の横暴さは加速しています。このままでは遠からずクロエも私たちも…」

「選択肢はない…か」


グレイヴ傘下の囚人部隊の会話。

半ば流されるまま百鬼まで連れてこられた彼等だが人類を裏切ったグレイヴのやり用や百鬼の横暴についていけなくなった彼らは脱走を決意。

艦隊内で現状に不満や恐怖を持っていた人々と手を組み、密かに百鬼の基地から逃げることとなる。

926 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2026/04/24(金) 18:13:03 ID:FL1-60-237-167-201.kng.mesh.ad.jp [226/245]
「ヒャッハー!逃げろ逃げろ!簡単に狩られるようじゃゲームにならねえからな!」

「腕と足に当てれば10点、頭は50でコックピットで100点!」

「お前らはコンテニューできないのさ!」

「クソ!ブラックドッグの連中前々からイカレていると思っていたがこれほどか!」

「お前は本気か!人類を裏切ることになるんだぞ!!」

「いいじゃねえかよ。心機一転…鬼となって強くてニューゲームだぜえ!」

「結局は人殺しゲーム!連邦時代とやってることは変わんねえだろ!」

「むしろ大手を振って戦争ゲーム出来るんだから百鬼の方が話がわかるぜ」

「畜生…狂人共めが…」

「シャノン…私が囮になって時間を稼ぐよ」

「駄目よクロエ!…その身体じゃもう無理はできないじゃない!!」


逃げ出す囚人部隊へ追撃するブラックドッグ隊。

ブラックドッグ隊とはゲーム コードフェアリーに登場する連邦のMS部隊である。
原作では結構な愚連隊だが漫画版では所属する連中の殆どがゲーム感覚で戦争をしているヤバイ奴らの集まりであった。

この世界ではグレイヴに付き従って宇宙に上がり、更に百鬼へ裏切る際にも嬉々として賛成した。
現在ではほぼ全ての兵士が鬼への改造手術を受けており、百鬼帝国の尖兵となっている。



「あべし!?」

「たわば!!」

「ひでぶぅ!」

「な、なんだ!どこから攻撃された!?」

「こちらヴィンセント!追われている側を援護する!」

「ヴィンセント!先走るな!!くそ…スレイヴ・レイス隊も続くぞ!」

「なに?…連邦とジオンの部隊?」

「俺たち助かるのか…?」


ブラックドッグ隊に追われる囚人部隊を助けたのはジオンのマルコシアス隊と連邦のスレイヴ・レイス隊の合同部隊であった。

マルコシアス隊はア・バオア・クーの戦いを見事生き残っており、スレイヴ・レイス隊は自分たちを粛清しようとしたグレイヴを追って宇宙に出ていた。

現在は宇宙の戦いも百鬼帝国vs人類の構図となっており、両部隊とも改めてレビル将軍やガルマの正統ジオンの指揮下に入っている。

彼等合同部隊は百鬼との境界線宙域を偵察中であったところ偶然追われている囚人部隊を発見。彼等を助けることとなる。

このあとブラックドッグ隊を見事撃退し、囚人部隊を助け出すことに成功する。



「ヒャッハー!地底人は消毒だぁあああ!」

「地底人の捕虜なんているかよ!!」

「スタァアブ!やめろ馬鹿ども!!」

「これで何件目だ…」

「今週で既に7件目だよ」

「地底人共のやり方が気に食わないのはわかるが私刑は流石に認められん」

「ただ地底同盟は南極条約どころか人類の条約には入っていない…最悪捕虜を皆殺しにしてもゲリラの掃討とすることも可能ではあるが…」

「一度タガを外すことを認めると勢いは止まらなくなる。法的にグレーでも感情的に納得できずとも私刑を認めることはできん」


MU(マルチバースユニオン)で少なからず見られる地底人捕虜への私刑とそれを止める憲兵たちの様子。

地底同盟の捕虜に対して非道を行う人類兵士という光景はそう珍しいものではなかった。
今まで散々残虐なことをやらかしていたため、地底人捕虜へのヘイトも強かったためである。

地底同盟の国々が南極条約やハーグ陸戦条約と言った人類間の戦時国際条約に加盟していないという点も、これら私刑の横行を加速させていた。

しかしこの手の私刑を一度容認すると再現なく残虐性が加速していくことは歴史が証明しており、MU上層部はこれら私刑に関して厳しく取り締まりを続けていたが、結局戦争が終結するまでこの手の私刑を根絶することはできなかった。

最終的に地底同盟から得た捕虜は比較的余力のある異世界(EDF、マクロス世界など)へ移送し、強いヘイトを持つ人々から遠ざける方法で管理していくこととなる。

927 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2026/04/24(金) 18:13:54 ID:FL1-60-237-167-201.kng.mesh.ad.jp [227/245]
「ふん!例え拷問されようと何も話さないぞ!!」

「うーん。この百鬼の捕虜…強情だねぇ」

「どうします?本当に拷問します?」

「一々雑兵にまで拷問かけてもなぁ…そういや百鬼から脱走してきた訓練兵がいたな。あの子に説得してもらうか」

「同族なら心証も和らげやすいと?」

「まあ失敗しても何か失うわけでもないしね」


地底同盟との戦いでは多くの捕虜も獲得していた。

最も尋問しようにも簡単に口を割る相手ばかりではなく、その手の強情な相手には一足早く降伏した同胞、または脱走兵などを説得に使うなどの柔軟な対応も行われていた。

上で口を割らなかった百鬼の若者の名は牛餓鬼。百鬼の最高戦力八武衆の一人である牛剣鬼の息子である。



「美しい…」

「え、…え?」

「一目惚れです。結婚を前提に付き合ってください」

「あの…その…これ一応尋問で」

「何でも話します。だからお付き合いを!」

「スタァァブ!!彼女から離れろ!」

「こいつ力つよっ!?」

「えー…まあ…うん。ご苦労様。リサさんは帰ってゆっくりしていいよ」

「ええ…これ放っておいていいんですか?」

「まあ予想外の展開だしね。嫌じゃなかったら手紙くらい出してくれるとおっちゃんたちの仕事が捗るね」

「はぁ…」


百鬼からの脱走兵リサ。彼女に一応牛餓鬼の説得を頼んだところ予想外の展開になった図。

百鬼から脱走してきた元訓練兵のリサ。牛餓鬼は彼女に一目惚れしてしまったそうな。
予想外の展開に一旦両者を引き離したが、その後の牛餓鬼は嘘のように協力的になったという。

なおリサも百鬼の幹部である白骨鬼の一人娘。
図らずとも百鬼幹部の子供同士が人類側の陣営において惚れた腫れたの大騒ぎとなったのである。



「リサ…本当に生きていたんだね…」

「お母さんもご無事で…」

「お前こそ。よく無事でいてくれて…」


硬軟おり交ぜた工作活動は敵幹部の投降という明確な成果ももたらしていた。

脱走兵であったリサは百鬼幹部白骨鬼の娘であった。
その娘が生きているという噂を流すことで白骨鬼を誘導。そのまま彼女と合わせて説得させたという寸法である。

娘の生存こそ最優先であった白骨鬼はそのまま投降。
元々苛烈な百鬼帝国では優しい娘は生き辛いと考えて居た白骨鬼はリサの今後を確約するのと代わりにMU(マルチバースユニオン)への情報提供を行うこととなる。



「貴様は白骨鬼!裏切ったのか!!」

「裏切ったぁ?私は娘のために戦っているだけだよ。今も昔もね!」

「娘…リサ殿が生きていたのか…羨ましいことだ。ワシの息子は…」

「お前さんの息子なら捕虜になって元気に私の娘をナンパしていたよ」

「息子が!牛餓鬼が生きているのか!…え、ナンパ?リサ殿を?」

「あんたもこっちきて息子のこと叱ってやってくれないかい?」


戦場で出会った牛剣鬼と白骨鬼の問答。

死んだと思った息子は生きていた!
捕虜となって同僚の娘を口説きながら元気に生きていたのだ!

牛剣鬼は泣いた。その涙は息子が生きていたことか、捕虜になっても同僚の娘を口説いていることへの情けなさからかはわからなかった。

なおこの後なんやかんや牛餓鬼とリサは付き合うことになる。

928 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2026/04/24(金) 18:14:42 ID:FL1-60-237-167-201.kng.mesh.ad.jp [228/245]
「わからん…全くわからん…」

「戦闘獣…メカザウルス…百鬼メカ…分けんわからない技術や素材ばかりだ…」

「根本的に技術ツリーが違うみたいですね。前提技術に我々の知らない知識が山ほど使われている」

「そのせいで地底技術の転用が殆ど進まん」

「化石獣とかハニワ幻人とか見ろよ。こいつらただの土くれだぜ?」

「妖術や魔術なんてわかるか!ばーか!オカルトじゃねえーか!!」

「それに対して戦闘獣の技術を機械獣まで落とし込んだドクターヘルは凄かったんやなって」

「おかげで機械獣を解析して得た知見から戦闘獣に関しては多少は解析が進みましたからな」


地底同盟の技術を解析する人類の解析班たち。

どうやら根本的な技術体系が違うようで、地底技術の解析に非常に苦労…いや殆ど解析できていない。
特に邪魔大王国や妖魔帝国の技術に関しては殆どオカルトの域であり、科学者はお手上げで天を仰ぐか、未知の原理キタァアアア!とテンション上げるかの二択であった。

そんな中でほぼ唯一ある程度であるが解析が進んでいたのがミケーネの戦闘獣に関する部分。
これに関しては事前にドクターヘルが運用していた機械獣を解析して得た知見が役立っており、この経験がなければ他の地底技術同様解析に行き詰っていたと思われる。

最も機械獣の知見を合わせてもミケーネの技術に関して半分も解析は進んでいなかったが…

結局のところ地底戦役の最中に人類側の兵器や技術に活かせる段階までの解析はできず終わった。
戦後になっても装甲材の一部などで新たな知見を発見できたのみで、地底同盟が扱っていた反重力装置や慣性制御と思われる技術に関しての再現や解析は余り進んでいないのが実情である。



「結局のところ流用できそうなのは機械獣のみか」

「それもようやく試験段階といったところです。連中我々に占領されそうな自動工場は目聡く爆破してから撤退しますから」

「地底軍の無人機を利用できれば楽と思ったが…早々上手くいかないものだな」

「ドクターヘルの天才ぶりがよくわかりますよ。独力であの戦闘獣をコピーできた今でもなんて信じられません」


MU軍の技術部による地底兵器流用に関する話について。

先の話の通り地底同盟ロボについては現状わかっていることの方が少なかった。

その中で唯一人類がある程度の理解を示せたのがドクターヘルが運用していた機械獣たちである。

戦闘獣を人類でも扱えるレベルまで再構成したこれらは他の研究者、技術者目線でもどうにか理解できるものであり、特にジオン系技術者が合流してからは研究が加速した。

現在では戦場で集めた残骸をニコイチして修理した機械獣をMU軍が使用するAIに置き換え利用できないかの試験が進んでいる。



「この冷凍メーサー光線良く効くな」

「冷凍弾頭関係も同じく。当たった個所を物理的に凍らせるおかげで敵の動きも鈍くできる」

「何よりどちらも当たれば敵の再生を封じられるのもありがたい」

「巨烈獣やロボット獣は平気な顔して再生していくものな」

「冷凍メーサーもそうだが、あの世界(東宝世界)の兵器は高性能なものが多い」

「それだけ奴さんたちが相手にしている怪獣が強いってことなのかねえ」


MU軍内において評価されている冷凍兵器の数々。

この手の冷凍兵器の多くは東宝世界からの輸入品であり、地底同盟との戦闘においても頼りにされる一品である。

特に巨烈獣やロボット獣と言った再生能力を持つ敵に有効であり、妖魔帝国や邪魔大王国との戦いでは主力とされる戦いも多かった。

929 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2026/04/24(金) 18:15:28 ID:FL1-60-237-167-201.kng.mesh.ad.jp [229/245]
「イェア!この新型凄い威力だぜ!」

「今までの冷凍メーサーも強力だったが、この96式メーサータンク改は更に段違いだ」

「メーサータンク隊前へ!地底人共を蹴散らせ!」

「93式ツインメーサー改隊!高機動ツインメーサーホバータンク隊前進!」

「メーサー兵器の火力を集中させ敵防衛網に穴をあけてやれ!!」


地底同盟との戦いで活躍するメーサー兵器部隊の様子。


96式冷凍メーサータンク改、93式ツインメーサータンク改、93式高機動ツインメーサーホバータンクは名無しさんからの支援ネタ。

それぞれミノフスキー式核融合炉を始めとした異世界技術の投入して強化したメーサー兵器群である。



「61式MPMは攻撃!マゼラメーサー隊はその援護だ!!」

「61式もマゼラも手を加えればまだまだ戦える!」

「61式AAM(アンチエアメーサー)タイプは空を見張れ。マゼラストライカーは突入する歩兵部隊と共に進め!」

「宇宙世紀の戦車は死なず、ただ前進するのみ」


異世界技術を用いて改造された61式やマゼラアタックの様子。
一年戦争前または初期から活躍していたこれらの車両も改良が加えられており、機動兵器部隊の援護や歩兵部隊の随伴車両として活躍を続けていた。

61式戦車MPM(多目的メーサー)型、61式戦車AAM(対空メーサー型)、マゼラメーサーアタック、マゼラストライカーは名無しさんからの支援ネタ

それぞれ61式戦車やマゼラアタックの砲塔をメーサー砲に交換した改造メーサー戦車や歩兵支援用の60mm機関砲やミサイルランチャーを装備した代物である。



「アイス~ 美味しいアイスはいらんかね~ バニラ、チョコ、オレンジ、イチゴ、チョコミント。色々あるよ~」

「ラムネ!レモネード!炭酸飲料揃ってますよ!勿論コーラはコカ・コーラ、ペプシ両方あり!おすすめはドクターペッパーです!」

「噂の映画の最新作がこの後すぐだよ~ 場外スクリーンとタブレットどっちでも見れるよ~」

「戦場にいながらこんなサービスを受けられるなんてなぁ」

「支払いも全部上層部持ちだってよ!バケツアイス頼もうぜ!!」

「チョコミントなんて食べる奴いるのか?あれ歯磨き粉の味だろ」

「なんだぁ、てめぇ?」


MU軍の後方陣地での様子。

MU軍の後方陣地では主に日企連を始めとするAC4世界の各企業が展開する戦場サービスが展開されており、日々の戦闘で疲弊する兵士たちの癒しとなっていた。

料金はMU参加国によって作られたMU合同基金によって払われており、戦場の兵士たちは無料で幅広いサービスを受けることができた。

930 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2026/04/24(金) 18:16:15 ID:FL1-60-237-167-201.kng.mesh.ad.jp [230/245]
「はいヨー!注文の天津飯、麻婆豆腐、炒飯、餃子、ラーメンおまちどヨー!」

「マジで届いたぜ!いただきます!!」

「ドンパチの真っ最中の最前線だってのに本当に届くのか。うめえなこの炒飯」

「すげぇ。全部暖かい。作り立てじゃないか」

「宅配中も輸送機の中で温めたり、物によっては調理をするのがコツよー。冷めた食事は美味しくないネー」


前線に出前を届ける大豊食品とその食事を堪能しながら手早く掻きこむ兵士たちの様子。

AC4世界の企業群によるサービスの多くは前線から多少離れた後方拠点にて展開されていたが、中には最前線まで出張る気合の入った企業も存在していた。

その中の一つがGA傘下の大豊食品。GAグループ内では珍しい中国系企業であり、昨今誕生した新興企業の一つである。

自前の輸送機と護衛部隊を以て前線まで暖かい食事を届けることを職務としており、最前線にて出来立ての温食が食べられるということでMU兵士からの人気は高い。

後にゲートを通した異世界バブルの波に乗り巨大化。大豊核心工業集団へと成長していく。
後に大豊自慢のエネルギー回復速度は遅いが、エネルギー容量が大きく回復開始が早い独特のジェネレーターは元々戦場において杖に食事の火を絶やさないことを目指した技術が土台となっている。



「はぁ。流石にこの量の書類を捌くのは大変だねぇ」

「各世界から人材も取り揃ってきましたが、扱う物資の量は膨大なままですからね」

「あ、君。ここのルートはCからGに変更しておいて。確か先週あたりに工兵隊が新規の簡易空港作っていたはずだからキャパに余裕があるよ」

「ゴップ大将。そういえばインド洋の輸送ルートはどうします? 制海権は手にしましたが未だアラビア海や紅海に地底軍が出現することもありますが」

「うん。確かスリランカに補給拠点が建設中だから、そこを中心にしようか。
そっからは全部空輸で。確か新規編成で来た補給部隊がいたでしょ?彼らにやってもらおうか」

「了解です」

「いやぁ。嗜好品関係は企業の人たちが支えてくれるようになったから楽になったねぇ」

(この人まさかと思うが補給ルートや物資の動き全部覚えているのか?)

(一年戦争で世界中の連邦軍を一切飢えさせずに戦わせたという噂は本当だったのか)

(我々が嗜好品関係を支えているから楽? あのサービスは元からあった補給網にただ乗り出来たからだ。
しかも通常の補給網に一切負担をかけない形で計算されている…恐ろしい御仁だ)


最近体調が良くなってきたゴップ提督の様子。
一時期枯れ木のようにほっそりしていたが、各世界から出向してきた文官たちの働きもあり、元のふっくら体系に戻っていた。

現在MU軍の補給部門を一手に引き受けており、MU軍全体の補給網運営、インフラ整備、文官配置などを一手に引き受けている。

恐るべしはその手腕で連邦軍の補給網を基盤としてMU軍を支える現在の体制を何と三か月程度で整えてしまったという。

また現在進行形で数と量が増えている補給関係を事細かに記憶しており、彼の脳裏では日夜新たな補給網が更新されている。



「小笠原が攻撃されて一時はどうなるかと思ったが…問題なさそうだな」

「ああ。しかも妖魔、邪魔が立て続けに脱落だ。これで太平洋方面の戦力も回せるようになった」

「ゲート防衛用の戦力を残して、他はアフリカと宇宙に半々だったか。欧州には追加しないのか?」

「元々欧州解放は現地と北米の戦力だけでやる予定だったからな。それよりアフリカの解放を優先させるらしい」

「上手くやればアフリカ、ロシア、中東、大西洋の四方向から敵を囲める算段みたいだ」

「大丈夫なのか? 確かアフリカにはミケーネの幹部が幾人も布陣していたと思うが」

「マジンガー軍団の改装が終わったからグレートやZと共にアフリカに回すらしい。
代わりにブラックゲッターがロシア戦線に復帰する」

「中東方面は鋼鉄ジーグ。大西洋にはライディーンが布陣するんだとさ」

「スーパーロボットチームも総動員して包囲網を作り上げるわけか」


来たる欧州決戦に向けて話し合うMU軍上層部の会話。

ヒドラーの賭けとも呼ばれる地底軍の第二次ゲート侵攻は失敗に終わった。
その際に妖魔帝国は滅亡。邪魔大王国は戦争から脱落したため太平洋の戦力がほぼフリーとなった。

この結果ゲート防衛の戦力を残し、その多くが他戦線へ割り振られることとなり欧州解放に向けての包囲網作りが想定より加速することとなる。

931 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2026/04/24(金) 18:16:56 ID:FL1-60-237-167-201.kng.mesh.ad.jp [231/245]
「太平洋から上がってきた援軍によって衛星軌道の制宙権も徐々に戻ってきましたね」

「ああ。この前のゲート攻防戦では衛星軌道の監視網が破壊されていたせいで、連中の要塞爆弾を危うく通すところだったからな」

「今度こそあのような物を見逃さないために衛星軌道監視網の再建を早めねば」

「そう考えるとこの前の襲撃で地上に降りていった百鬼の援軍が気がかりですね。何か追加の情報はないんですか?」

「今のところ上がっていないな。あの時確認された百鬼の怪獣共に付いてもあの時以降発見されていない」

「どこかに仕舞い込んでいるわけか…何か企んでいるな」


こちら衛星軌道のMU軍。

鉄甲鬼と十方鬼が衛星軌道に運んだギャオスのせいで一時半壊していた衛星軌道の監視網は現在再建が進められていた。

ヒドラーの賭けの際に再建が間に合わず、成層圏から落下してくる百鬼の大型要塞を見逃したことが問題となり、太平洋の戦力の半分を宇宙に上げ監視網の再建に取り組むこととなったのである。

現在衛星軌道の監視網は7割ほどまで復旧が進み、地上から得た援軍のおかげで宇宙の百鬼と地上の地底同盟との連結も効率よく抑えられるようになってきていた。



「ぬぅう…まさかマジンガー軍団がここまで強力になっているとは…」

「聞けばユリシーザーを討ち取ったのも奴らだったらしい」

「今のままで侮っていたツケということか…」

「勝ちすぎたのだろう。このアフリカの地では我々は常に優位だった」

「ロシア戦線からの報告ではグレートとZも姿を消したという。十中八九ここ…アフリカに移動しているであろうな」

「…今命令が来た。北アフリカまで後退して体制を立て直せとのことだ。あそこなら本土の部隊や中東で戦う諜報軍とも連携ができる」

「七大将軍の二人が揃ってこの結果とは…無念だ…」


アフリカ戦線で苦戦が続くミケーネの様子。

当初は戦局を優位に進めていた七大将軍のライガーンとスカラベラスであったが、妖魔と邪魔の敗退により太平洋方面がフリーとなった人類は早速戦力を抽出しアフリカへ送り込んできた。

人類の援軍到着以降のアフリカは戦況が逆転。
特に超合金ニューZと新型光子力エンジンへの改装が完了したマジンガー軍団の強さは凄まじく、南部まで押し込まれていた人類の戦線を瞬く間に押し返すことに成功。

更にインド洋艦隊からの援護、再編の終わった太平洋艦隊の追加、そしてロシア戦線から転戦してきたマジンガーZとグレートマジンガーも加わり戦局は決定的となった。

既に百鬼以外の同盟相手を失ったミケーネが単独でこれを抑えることは叶わず、同帝国は大幅な後退を決定。

これを以てアフリカを担当していたライガーンとスカラベラスに中部アフリカからの撤退を指示。
制海権を維持できている地中海へ面した北アフリカ沿岸部までの戦線後退と相成った。

アフリカ戦線の事実上の敗退はミケーネに取って事実上の本土決戦を覚悟させる出来事であり、人類にとっては欧州を囲うための包囲網形成の決定打である。

932 名前:トゥ!ヘァ![sage] 投稿日:2026/04/24(金) 18:17:37 ID:FL1-60-237-167-201.kng.mesh.ad.jp [232/245]
投下終了。

ネタは作っていたけど今までの話に中々差し込む暇のなかった話を詰め込んだ閑話会です。
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最終更新:2026年10月28日 16:17