236 :YVH:2012/05/08(火) 23:45:19
 皇暦某年、大日本帝国帝都・宙京湾沖にゲートのような物が出現した・・・・

その報を受けた政府(夢幻会)上層はと言えば・・・

「・・・orz」

「・・・前にも、こんな事が無かったか?・・」

「・・・メタな発言は止せ。気にしたら負けだ・・・」

「・・・今度はどんな世界と繋がったんだ?・・・」

度々、同じ様な事態に遭遇させられているような気がして、若干鬱気味であったが
一国の指導者集団としての意識と義務感を総動員して事態の解明・対処に乗り出した。

早速、ゲート向こう側に向けて光学迷彩機能を備えた無人偵察機を多数放ち、また大気圏外飛行機能を持ち
且つ、偵察機としても使える電子戦機「銀河(RVF-25)」も少数だが派遣し、向こうの星(?)の観測も並行して行なわれた。

その結果、先方の文明レベルは此方の基準で八~十世紀レベル。人種に付いてはヒト種も居れば
エルフ・獣人その他などの所謂、亜人といわれる種族が確認された。
その報告が「会合」の席で披露されると・・・

「F世界キター!!」
「エルフ娘、獣っ娘〔こ〕、・・くぅぅ・・これで勝つるっ!!」

MMJ各派閥構成員の面々が爆発する一方・・・

「魔法は・・・魔法は無いのかっ!?」

F世界にデフォルトの事象に付いて、大声で調査担当に詰め寄り

「えーと・・・現在、調査中です」

と言うような回答を貰い、押し黙る者も居た。

そんな、乱痴気騒ぎをしている連中に頓着する事無く(最早、悟ったとも言う)、嶋田中将が
当面の方針を話し出した。

「兎に角。当面、この事は詳細がはっきりするまで外部、特に同盟・銀河帝国・フェザーンには
 伏せておきましょう。各々の大使館から何か言ってきた場合は、そうですね・・・
 軍の実験という事でお茶を濁しましょう。こう言えば詳細を尋ねられても、軍機を理由に
 要求を突っぱねられるでしょうし」

この嶋田中将の示した方針が採用され、日本政府は案の定、この事を問い合わせてきた両国の大使館に
軍の実験であり、詳細は軍機であるから回答は致しかねると言う旨の声明を行なって、急場を凌いだ。
だが、同盟からやってきたジャーナリスト達はこの政府の声明を信用せず、現場に突撃取材を敢行して
封鎖監視を行なっていた南雲提督の直属部隊と衝突した挙句、逮捕・拘禁され、外交ルートを通じて
同盟政府宛の抗議文と共に、本国に強制送還される事になった。

この騒ぎは此れでいったんは収まったが、暫く後にまた発生し南雲提督のライフを削り、
嶋田中将のSAN値に打撃を与え、同盟政府首脳部の毛根と胃腸に深刻なダメージを与えたそうである。

【あとがき】

銀鬱日本にF世界へのゲートが開きますた。お試し版です。
どちらに投下したら良いか迷ったのですが、お試しという事で
此方に投下させていただきました。

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最終更新:2012年05月19日 15:41