249 :2号:2012/05/09(水) 18:43:33
短いですがこち亀を見て思いついたネタです。
IF 大和の最後
平成××年
とある港。
今、そこから2隻の巨大な戦艦が波を蹴立てて動き出し汽笛を通常規定よりも長く鳴らす。
その最後の晴れ舞台に向かう2隻に対し、特別に入場許可された人々から歓声とともにシャッター音や泣声が上がる。
「ううう・・・やまとぉむさしぃ」
「最後のお勤め、ぐすっ頑張るんだぞぉっ」
「ありがとうっ・・・ありがとうっ」
大和級戦艦の最後の晴れ舞台、観艦式の一幕には軍事マニアの心を熱くさせるエピソードがある。
大和級の後継艦であり戦略兵器『戦艦』という役割を引き継ぐ超大和級戦艦『播磨』『越後』を先導する大和と武蔵。
横に並んだ『播磨』『越後』にはさまれお召し艦の両横を通り過ぎる際、4隻同時に唄うように汽笛を鳴らす。
大和と武蔵が横に並び、
その間を単縦陣で『播磨』『越後』が通り過ぎるたびに前部の主砲を高々と掲げ祝福するように祝砲を鳴らす。
21世紀に入り度重なる改装がなされ、艦齢からお役御免となった大和級戦艦は観艦式の後、
記念艦として華々しい経歴に幕を閉じることになる。
おわり
最終更新:2012年05月19日 15:46