294 :taka:2012/05/28(月) 12:24:39
天津の方が上手く行かないのでこっちを描いたよギャワー
イタリア・ローマの映画館。とある映画が始まる前の、映画宣伝が始まる……。
※以下、イタリア語で表示されています。
政府執務室で、疲れた様子のドゥーチェが執務机で仕事をしている。
「休暇を取ったらどこにいこうか」
椅子にもたれて考え事していたドゥーチェの上に電球がぴかり。
「そうだ、日本に行こう」
離陸するイタリアの国際便大型旅客機。
浅草で人力車に乗ってはしゃぐドゥーチェ。
東京タワーの自分の蝋人形と肩を組むドゥーチェ。
富士山の前を猛スピードで通過する日本の高速鉄道。
旅客車の中で焼売弁当を食べるドゥーチェ。ついでに冷凍ミカンも購入する。
名古屋で甘味スパゲティを食べるドゥーチェ。登頂はならず。
京都の芸子さんに囲まれご満悦のドゥーチェ。日本料理を食べ大吟醸に酔いしれ投扇興で優勝。
古風な茶店の軒先で紅葉を楽しみながら茶を嗜むドゥーチェ。
やがてカメラは嵐山の景観を移しつつフェードアウトする。
「パリやベルリンにちょっと詳しいより日本にうんと詳しい方が かっこいいかもしれないな」
「そうだ、次は桜の季節に行こう」
嵐山を眺める満足げなドゥーチェの横顔を最後に映画宣伝終了。
イタリアの航空会社と旅行会社、外務省がテロップに表示される。
「……やけにスケジュールが長くてあちこち連れ回されたと思ったらこんな事企んでやがったか」
日本のアピールだし、撮影許可はとってあっただけに文句が言えず頭を抱える嶋田。しかし、彼は知らない。
編集ミスverと呼ばれ封印されていたフィルムが、彼の死後発掘され中身が改められた。
その中には、一瞬であるが東京某所のカフェで撮影されたと覚しきドゥーチェと嶋田の映像。
猫耳と尻尾を付けたメイド達に囲まれ、自分達もおふざけで猫耳カチューシャを頭に付けたドゥーチェと嶋田の姿が。
(ドゥーチェは満面の笑み、嶋田は少し引きつった笑みだった)
……発見されたのが彼の死後であったのが幸いなのか不幸なのか。ソレは誰も知らない。
おはり
最終更新:2012年05月29日 00:19