444 :2号:2012/05/30(水) 14:41:02
夢幻会の存在が公になったあとのある日。
総研の会議室で会合の面々はゲンナリしていた。
「どうしてこうなった」
「まあ、これが日本人と外国人の日本に対するイメージだって日ノ出新報の人は言ってましたからね」
机の上におかれた紙の束、新聞に書かれた風刺画に注目が集まる。
腕組みした撫子の背後に政治、経済、軍事、娯楽、農業、漁業、開発、蒐集、文化の字が額に書かれた八叉の大蛇
(しかも胴体に夢幻会と書いてある)がスタンドとして立ち上がる様が書かれている物、
撫子が自分の後ろに東南アジアと顔に書かれた子供達を下がらせながら札束で白人の頬をぶっ叩く物、
『未来』という旗を持って東南アジア各国の名前を持った子供たちの先頭に立って電車ごっこする撫子の物。
様々な国の新聞の中でも撫子というキャラを使った物がダントツで多かった。
それは誰もが納得する、思っている事ということである。
「ほんとに・・・どうしてこうなった」
おわり
最終更新:2012年05月30日 21:14