698 :名無しさん:2012/06/04(月) 21:59:56
もしも『
夢幻会』、『円卓』、『騎士団』が公的組織として人々に周知されるようになったら&ゲートネタ
平成日本人A「円卓に騎士団、だと・・・?! こんなところにまで・・ッ!」
平成日本人B「騎士団の正式名称はもちろん『聖槍十三騎士団』だよな?!」
平成日本人C「エロゲ脳乙。それより円卓の構成員は12人なのか? それとも300人?」
平成日本人D「つーかさ、夢幻会の元ネタってなんなの? あんま厨二臭しないよね?」
平成日本人A「くっ・・・静まれ俺の右腕よ!今はまだだ・・! 機が熟すのを待つんだ!」
平成日本人B「存在自体が厨二。名前とか瑣末瑣末」
平成日本人C「あっちのウィキぺとアンサイクロ見たか? ほとんど違いないぞ?」
平成日本人D「・・・なにこれこわい」(ネットを見て)
平成日本人A「クソっ! せっかくここまで逃げてきたというのに! 奴らいつまで俺に付きまとう気だ?! ゲートまで作りやがって!」
円卓とか騎士団という単語見るだけでテンション上がっちゃう俺は間違いなく厨二病。
流れぶった切ってすみませんでした。
735 :名無しさん:2012/06/05(火) 01:04:55
流れぶった切って小ネタ投稿します。
→698派生ネタです。
736 :名無しさん:2012/06/05(火) 01:05:40
「『夢幻会』に『円卓』、『騎士団』か……。まったく、フィクションのような世界だな」
そう呟いた男に同調するように、ぽっこりと膨らんだ腹を肌触りのよさそうなスラックスとシャツの下に隠した男は頷いた。
「あれが民主主義だと言えるのか? 議会などお飾りも同然じゃないか」
「あちらの有識者いわく、「暴走した民主主義の行き着く先は破滅でしかない。
アメリカとオーストラリアが既にそれを実証している。
ならば、暴走を抑止する安全弁として、議会の上位に賢人を据えればよい」、だそうだ」
「なんだそれは!そんなのは建前で、結局は議員を押さえつけたいだけだろう!
国民のためを思って議論している者の頭上で、奴らは既に政策を決定し、勝手に進めているんだ!議員の意見を取り合おうともしないのなら、安全弁ですらない!」
だんっ、と手にしたジョッキを強かにテーブルに打ち付ける肥え太った男に、ひょろりと細長いのっぽの男は視線を向ける。
口には歪んだ笑みが浮かんでいた。
「だが、どうやら”こちらの”国民は大いに感化されているらしい」
「だから大衆は愚かなんだ! 異世界の政治体制など一考の余地もないわ!」
真っ赤に染めあがった弛んだ頬がぶるぶると揺れる。
737 :名無しさん:2012/06/05(火) 01:06:11
「第一、”あちら”の状況を国民は理解しているのか?! 奴隷制の復活だぞ?! このご時世に!」
「日本圏は安全だがな」
「そこだ! どうして”あちら”の我が国はあんな状況を放置しているんだ! 聞けば”あちら”の世界最強の軍備が揃ってるらしいじゃないか!
『夢幻会』も他国を引き離すほど優秀な機関なのだろう! だったらあんなバカみたいな世界ではなく平和のために――!」
口喧しく吠えたてる男から視線を反らし溜息をつく。
よほど自分が選挙に落選したことが悔しかったのか、のっぽの男は唐突に家に呼び出されて酒盛りに付き合わされていた。
話題は酔っ払いらしくとびとびだったが、『ゲート』のことになると口端から唾が飛ぶほどの勢いで肥満気味の男は喋った。
まるで、落選原因は『ゲート』にあるとでも言わんばかりに。八つ当たりにすぎないだろうに。
最近、ネットでは「『夢幻会』に倣おう!」というような風潮が広がっているらしく、”あちら”の世界を酷評しているテレビや新聞との剥離が激しい。
テレビや新聞が奴隷制や民族浄化、それを黙認する日本帝国を扱き下ろす一方で、ネットは賢人機関を褒めそやす。
のっぽの男からすれば、どっちもどっちだった。
(こんなんで我が国は大丈夫なのか・・? 大津波の情報で海外も混乱しているし・・まったく、嫌な年になりそうだ)
もう一度、男は深く深くため息をついた。
最終更新:2012年06月05日 19:26