763 :taka:2012/06/05(火) 20:23:14
椅子に座った三人(左からハリファックス、嶋田、ヒトラー)が写った写真。
第二次世界大戦後の世界主導国を暗示させるサンタモニカ会談の写真である。
世界にある歴史の教科書であれば必ず近代のページに掲載される有名な代物。
しかし、これを後年見たとある霊能力者がこう発言した。
「この写真は心霊写真です」
まさか、世界的に有名な写真が心霊写真だと?
目を凝らして見ても、怪しげな影や光は見えない。
インチキだろと指摘された霊能力者は、一台の写真機を持ち出してきた。
「これは、シャエイキと呼ばれる霊を映し出す特殊なカメラです。今から、その霊をあぶり出して見せます」
そして写真を撮影するという奇怪な試みは実行に移された。
サンタモニカ会談の写真に浮かび出たもの。それは……。
「……なんでこの人が映ってるの。当時は生きてたのに」
「恐らくは生き霊かと。余程、この会議に出て記念撮影に収まりたかったのでしょう」
「……だからって、なぁ?」
真ん中の椅子に座った嶋田の真後ろ。
物凄いドヤ顔でエヘンと言わんばかりに胸を張りやや後ろに仰け反り、腰に手を当てている国家元首としての正装姿。
やけに鮮明に写っているその人物は……。
「幾ら出席したかったからって……そこまでしてでも写りたかったのかよドゥーチェさんよぉ!」
我らがアイドル、ベニート・アミルカレ・アンドレア・ムッソリーニの姿であった。
彼が望んだ、写真参加のスタイルを持って、幽霊ならざる堂々とした笑顔とポーズで。
嶋田は晩年、「肩や背中が何か重い」とぼやいていたという。
当時の医療関係の資料により過労や心労が主な原因だと言われてきた。
だが、この写真で映ってる御仁が症状に関係していたかも知れない。
と言うのは一部のオカルト雑誌で囁かれている噂であり、真実は永遠に闇の中である……。
おはり
最終更新:2012年06月06日 20:44