189 ：New ◆QTlJyklQpI：2012/06/09(土) 18:16:30
「ゲートの向こうは夢幻会がおらず、正しい議会が機能しているか」
「はい、そして向こうで政治を行っている民●党は我々の行動を支持すると言っております」
「よろしい。我々が破滅し、野に下って早数十年・・・・いよいよ夢幻会に反撃のチャンスが来た！」
物騒な話をしているのは戦後直後に村中ら過激派の謀略で盛大に夢幻会の存在をカミングアウトし、
盛大に議会政治の威信共々自滅した「帝国議会最大の汚点」反夢幻会強硬派の後継者たちであった。
そしてゲートからの情報から向こうでは”健全な”議会政治が行われており、夢幻会や軍部のような政治に口出しする
組織がいないという情報からこの情報を帝国内で流し、反夢幻会運動と議会政治の威信回復に使おうと画策していた。
そして帝国アレルギーな平成の面々に密かに接触、協力関係を結ぶことに成功した。
（あのような組織さえいなければ我々の思いのままだ）
（夢幻会を追い落したあとはゲートの向こうの組織構造を模倣すればいい、我々が考えたと言えば構造改革と言って
アホな民衆を煽れば簡単だ）
（ゲートの向こうの日本の後ろ盾を得られれば総理大臣の椅子さえ夢ではない！）
如何にも俗物な思考をしている面々。その活動は隠しカメラで詳細に撮影されていた。
「くくく、流石村中少将。”馬鹿は死んでも治らない”と彼らの監視を続けるように遺言を残すとは
恐るべき慧眼だ」
「向こうの俗物と接触するように誘導したらすぐに舞い上がるとは・・・愚者は経験でも学ばないな」
「だがそのおかげでゲートの向こうの衆愚政治への警戒心を呼び起こせる。夢幻会の面々も
この馬鹿な事を知れば向こうの日本との関係を見直すだろう」
「そして、我々の手で衆愚政治に陥った向こうへ賢人政治の浸透を促す」
村中の後継者として影に日向に夢幻会を支えて来た過激派の面々はほくそ笑む。
反夢幻会派と平成日本の暗躍が暴露され両世界の日本に波紋を投げかけるのにそう時間はかからなかった。
最終更新：2012年06月09日 21:33
